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五章 一時の帰還
18話 再会
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俺たちが目を覚ますとそこは真っ白な空間だった。
俺は何が起こってもいいように俺たちの周りに結界を張った。
「おい。門番ってやつは誰だ~てか門ってどこあんだ~」
俺はそう言ってガイア様が言っていた門番と門を探すが一向に見当たらない。
後ろにいる橙里たちは一体何が起こっているのかわからないためずっとキョロキョロしていた。
「チッ、なんだよ。どうなってんだ?」
「『ドーンゴロゴロゴロデーン』イタ!」
俺が?マークを頭に浮かべているとそんな効果音とともに黒髪で髪の毛が長い女の子が転げながら出てきた。
「ん?お前誰だよ」
「誰とはなんですか!誰と……は……えっ?」
「えっ……えっ?」
「えっ?」
「えっ?」
「愛華ちゃんたち?」
「雫?」
その転げ落ちてきたのは、紛れもなく雫であった。後ろにいた橙里たちは目の前に見覚えのある人が出てきて混乱している。
一方俺は、
「お前、なんで雫の姿をしている」
激怒していた。愛する妹の姿をしている何者かもしれない奴が目の前にいるのだ。俺は怒りが頂点に達していようとしていた。
「えっ?これどういう状況?」
目の前の雫の姿をしたやつはオロオロして何がなんだかわかっていない様子だった。なら都合がいい。こんな不純なやつはここで始末してやろう。雫の姿をしている貴様自身を恨むんだな。
俺はそう思いながらグランを取り出して剣先を向けた。
「その剣って…グラン?なんで?」
「ほぅ、この剣の名前を知ってるんだな」
「いや知ってるも何もその剣を持っている人を案内する仕事だし」
「あ?じゃあお前、最高神のガイア様の使いか?」
「最高神の使徒!?違う違うたしかにガイア様の部下に今回の件は頼まれたけど違うよ。まだ私は天使の存在で見習いだもん」
「それで、なぜ雫の姿をしているかを教えろ教えなければ殺す。教えるのであっても場合によって殺す」
「コワ!えっそれって私が選択ミスったら死ぬしかないじゃん!?」
「お前はそれだけの罪を負っておるんだ。俺の愛する妹の姿になっているんだからな」
「妹……あ、そうよ!なんであなたに愛華ちゃんたちが一緒にいるのよ!一体どういうこと!?」
「あ?こいつらは俺の兄弟だ!何言ってんだお前」
「えっ?何ってそこにいるのって橙里と朱里と翔也と愛華でしょ?」
俺はスラスラと弟たちの名前を当てたこいつに驚いた。
「なぜ知っている」
「だから!私はその子たちの姉なの!知ってて当然でしょ」
「お前、まだそんなことを言うのか。こいつらの姉は死んだんだ。こんなところにいるはずがねぇだろ!」
「死んだって……現に私はここにいるでしょ!」
「姿が一緒だからなんだってんだよ!雫はもういないんだよ!死んだんだよ!病院の窓から飛び降りて死んだんだよ!」
「な、なんでそのこと知ってんのよ」
「見たからに決まってんだろ!」
「なんで見てんのよ!」
「だから!俺はこいつらの兄貴でその雫の兄だからだよ!」
「はぁ?あなたがなんで煌輝お兄ちゃんなのよ!全然人が違うじゃない!」
「ガイア様のところで修行したんだよ!」
「なんでそんなことができるのよ!」
「そういう風になったんだから仕方ねぇだろ!」
「はぁはぁはぁ」
「はぁはぁはぁ」
俺たちはお互い息を上げて睨み合っていた。
「それで、その姿はなんなんだ?あと、貴様の名前は?お前を殺す前に聞いといてやる」
「ふん!あんたなんかに教える名前なんてないわよ!そんなことより。私があなたの名前を聞いといてあげるわよ。死んでいく前にね」
「……戯け」
「……ほざけ」
「……ふっ、なら。お前がこいつらの姉貴だというなら…雫だというなら。なぜ今ここにいる」
「それはこっちが聞きたいんですけど~。死んだと思ったらこんな部屋に呼ばれて天使として転生させられてよくわかんないけどお母さんがいて二人で生活してたんだもん」
「それで、その母親の名前は」
「覇熾蘑 桜って言う人」
俺はその答えを聞いてまたしても驚愕してしまった。
「なんで……その人が……」
「なんかその人、私にあってすごい感極まってたけど私身覚えないからなんとも言えなかったのよねぇ。初めてあった時は涙をこぼしながら「雫……雫なのね……」って泣いてたし」
ああ、分かった。
俺は確信して目の前の女に一歩づつ近づいていった。
「何?私とやり合うわけ?望むところよ!」
目の前の女はそう言いながら俺に大量の魔法をぶち込んで来る。その全てがあっちの世界と同じだったため勇者から奪った魔法無効の効果で綺麗さっぱり消えた。
そして、俺と女との距離がすぐそばになった。
「くっ、魔法が効かないんじゃ私の負けね。橙里たちに会えたのは良かったけど煌輝に会えなかったのが残念だったわね」
「それなら目の前にいるじゃないか」
「冗談言わな…い……煌輝お兄ちゃん?」
俺は雫の前で闇魔法の虚像で煌輝の姿になった。
「お前はたしかに雫だよ」
俺はそっと雫を抱きしめた。
「な、なんで煌輝お兄ちゃんがここに……」
「俺のクラスな、異世界に召喚されたんだ。その時に俺も一緒に飛ばされたんだけどなんの因果かね、ガイア様の茶の間に転移しちゃってね。そこで色々ありながら三年間修行して、あっちの世界で生きてたんだ。それで、あっちでの復讐が終わって俺は地球の先生や雫を貶めた藍沢の家に復讐した。そして、今からあっちの世界に帰るんだ」
俺はそう簡単にこれまでの経緯を話してガイア様からもらった笛を見せた。
「そうだったんだ。でも、なんで急に私が雫だって分かったの」
「お前が母さんって言ってる人。その人は俺たちの生みの親なんだよ」
「えっ!?お兄ちゃんそのこと知ってたの!?」
「いいや、親父から教えてもらった」
「へぇ、お父さんまだ生きてたんだ」
「そんなに恨むなよ。代わりに俺が罰を与えといたし親父は親父で大変だったんだからさ。それに、俺の復讐は終わった!」
「そっか、じゃあ今からあっちにいくんだね」
「そうだな。もっと一緒にいたいが、あっちには俺の妻がいるからな」
「はぁ!?なにそれ聞いてないよ!?」
「言ってないんだからそりゃそうだろ」
「なによそれ~」
「あ、そうだ!」
「どうしたの?」
俺は雫の肩を持って目を見据えた。
「雫、俺たちのところに来ないか?」
「……えっ?でもそれって……」
雫が言いたいこともわかる。本来、神に属するものは下界に直接干渉することはできない。例外もあるが基本は出来ないでいる。干渉するには、堕天をしなければならない。堕天をすれば、神や天使としての記憶や能力をすべて失い下界に降りることを言う。
雫が俺たちについて来ようとしたら、俺たちのことを忘れた状態になってしまう。
そのことを危惧したんだろう。
だが、ガイアさまは言った。
『お主がこちらに戻ってくる時、なんでも5つだけ持って来られるからの』
と、だから俺は。
「最後の1つに、お前を持っていく」
「!?本当に、本当にいいの?」
「なにがだ?」
「私、二人の迷惑になっちゃうかもしれないよ」
「今まで一緒にいられなかった分家族で一緒にいようぜ」
「わがまま言っちゃうかもだよ」
「どんと来い!俺は心が広いからな!」
「ははは、そうだね!お兄ちゃんは優しいもんね!」
「ああ、俺は今度こそ、お前を悲しませない」
「ほんと?ほんとにほんと?」
「ああ、俺はお前たちとも一緒にいたい!」
「も~。はははっ…うん!私も付いていく!」
「そう来なくちゃな」
「じゃあ門開くね」
雫がそう言いなにかをつぶやくとでかい扉が出てきた。
この時、俺は知らなかった。あの時、雫が本当に心配していたのは堕天のことではなかったことを。
「出来たよ」
「おし!じゃあ行くか!」
そして、もろ空気になっていた橙里たちと雫とともに門を開けた。
ーーーーーーーーー
作者より。
めっちゃ長くなってしもーたなこりゃ。最初は2つに分けようかな~とか思ってたけどなんか調子に乗っちゃって一気にここまで書いちゃった(๑˃̵ᴗ˂̵)てへ
最後の最後にひとつだけ枠を作ってた訳がわかったでしょうか?桜さんはこれから……どうなるかな?
雫のアンケートの結果ですが、上記のように3の転生転移という形で天使にさせていただきました!これからも何かしらアンケートを取って行くので是非参加してくださいね。
今では武器アンケートを行っています。他作品からの武器はあまり載せたくないですが読者様がご想像した武器をこの小説に載せて欲しいということでしたら喜んで載せようと思います!
今は雪薙さんからの意見でダーインスレイブをどこかの機会に載せようと思ってます!勝利の剣も案が出されましたが、こちらはスキルとして使用させていただこうかと思ってます。
とまぁこんな感じに案を出してくだされば何かしらの形で登場させるのでアンケートに参加してみてください。
窓口は【近況ボード】→【武器考案!】の方でよろしくお願いします!
これからも頑張るので応援よろしくお願いします!
俺は何が起こってもいいように俺たちの周りに結界を張った。
「おい。門番ってやつは誰だ~てか門ってどこあんだ~」
俺はそう言ってガイア様が言っていた門番と門を探すが一向に見当たらない。
後ろにいる橙里たちは一体何が起こっているのかわからないためずっとキョロキョロしていた。
「チッ、なんだよ。どうなってんだ?」
「『ドーンゴロゴロゴロデーン』イタ!」
俺が?マークを頭に浮かべているとそんな効果音とともに黒髪で髪の毛が長い女の子が転げながら出てきた。
「ん?お前誰だよ」
「誰とはなんですか!誰と……は……えっ?」
「えっ……えっ?」
「えっ?」
「えっ?」
「愛華ちゃんたち?」
「雫?」
その転げ落ちてきたのは、紛れもなく雫であった。後ろにいた橙里たちは目の前に見覚えのある人が出てきて混乱している。
一方俺は、
「お前、なんで雫の姿をしている」
激怒していた。愛する妹の姿をしている何者かもしれない奴が目の前にいるのだ。俺は怒りが頂点に達していようとしていた。
「えっ?これどういう状況?」
目の前の雫の姿をしたやつはオロオロして何がなんだかわかっていない様子だった。なら都合がいい。こんな不純なやつはここで始末してやろう。雫の姿をしている貴様自身を恨むんだな。
俺はそう思いながらグランを取り出して剣先を向けた。
「その剣って…グラン?なんで?」
「ほぅ、この剣の名前を知ってるんだな」
「いや知ってるも何もその剣を持っている人を案内する仕事だし」
「あ?じゃあお前、最高神のガイア様の使いか?」
「最高神の使徒!?違う違うたしかにガイア様の部下に今回の件は頼まれたけど違うよ。まだ私は天使の存在で見習いだもん」
「それで、なぜ雫の姿をしているかを教えろ教えなければ殺す。教えるのであっても場合によって殺す」
「コワ!えっそれって私が選択ミスったら死ぬしかないじゃん!?」
「お前はそれだけの罪を負っておるんだ。俺の愛する妹の姿になっているんだからな」
「妹……あ、そうよ!なんであなたに愛華ちゃんたちが一緒にいるのよ!一体どういうこと!?」
「あ?こいつらは俺の兄弟だ!何言ってんだお前」
「えっ?何ってそこにいるのって橙里と朱里と翔也と愛華でしょ?」
俺はスラスラと弟たちの名前を当てたこいつに驚いた。
「なぜ知っている」
「だから!私はその子たちの姉なの!知ってて当然でしょ」
「お前、まだそんなことを言うのか。こいつらの姉は死んだんだ。こんなところにいるはずがねぇだろ!」
「死んだって……現に私はここにいるでしょ!」
「姿が一緒だからなんだってんだよ!雫はもういないんだよ!死んだんだよ!病院の窓から飛び降りて死んだんだよ!」
「な、なんでそのこと知ってんのよ」
「見たからに決まってんだろ!」
「なんで見てんのよ!」
「だから!俺はこいつらの兄貴でその雫の兄だからだよ!」
「はぁ?あなたがなんで煌輝お兄ちゃんなのよ!全然人が違うじゃない!」
「ガイア様のところで修行したんだよ!」
「なんでそんなことができるのよ!」
「そういう風になったんだから仕方ねぇだろ!」
「はぁはぁはぁ」
「はぁはぁはぁ」
俺たちはお互い息を上げて睨み合っていた。
「それで、その姿はなんなんだ?あと、貴様の名前は?お前を殺す前に聞いといてやる」
「ふん!あんたなんかに教える名前なんてないわよ!そんなことより。私があなたの名前を聞いといてあげるわよ。死んでいく前にね」
「……戯け」
「……ほざけ」
「……ふっ、なら。お前がこいつらの姉貴だというなら…雫だというなら。なぜ今ここにいる」
「それはこっちが聞きたいんですけど~。死んだと思ったらこんな部屋に呼ばれて天使として転生させられてよくわかんないけどお母さんがいて二人で生活してたんだもん」
「それで、その母親の名前は」
「覇熾蘑 桜って言う人」
俺はその答えを聞いてまたしても驚愕してしまった。
「なんで……その人が……」
「なんかその人、私にあってすごい感極まってたけど私身覚えないからなんとも言えなかったのよねぇ。初めてあった時は涙をこぼしながら「雫……雫なのね……」って泣いてたし」
ああ、分かった。
俺は確信して目の前の女に一歩づつ近づいていった。
「何?私とやり合うわけ?望むところよ!」
目の前の女はそう言いながら俺に大量の魔法をぶち込んで来る。その全てがあっちの世界と同じだったため勇者から奪った魔法無効の効果で綺麗さっぱり消えた。
そして、俺と女との距離がすぐそばになった。
「くっ、魔法が効かないんじゃ私の負けね。橙里たちに会えたのは良かったけど煌輝に会えなかったのが残念だったわね」
「それなら目の前にいるじゃないか」
「冗談言わな…い……煌輝お兄ちゃん?」
俺は雫の前で闇魔法の虚像で煌輝の姿になった。
「お前はたしかに雫だよ」
俺はそっと雫を抱きしめた。
「な、なんで煌輝お兄ちゃんがここに……」
「俺のクラスな、異世界に召喚されたんだ。その時に俺も一緒に飛ばされたんだけどなんの因果かね、ガイア様の茶の間に転移しちゃってね。そこで色々ありながら三年間修行して、あっちの世界で生きてたんだ。それで、あっちでの復讐が終わって俺は地球の先生や雫を貶めた藍沢の家に復讐した。そして、今からあっちの世界に帰るんだ」
俺はそう簡単にこれまでの経緯を話してガイア様からもらった笛を見せた。
「そうだったんだ。でも、なんで急に私が雫だって分かったの」
「お前が母さんって言ってる人。その人は俺たちの生みの親なんだよ」
「えっ!?お兄ちゃんそのこと知ってたの!?」
「いいや、親父から教えてもらった」
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「そんなに恨むなよ。代わりに俺が罰を与えといたし親父は親父で大変だったんだからさ。それに、俺の復讐は終わった!」
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「はぁ!?なにそれ聞いてないよ!?」
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「なによそれ~」
「あ、そうだ!」
「どうしたの?」
俺は雫の肩を持って目を見据えた。
「雫、俺たちのところに来ないか?」
「……えっ?でもそれって……」
雫が言いたいこともわかる。本来、神に属するものは下界に直接干渉することはできない。例外もあるが基本は出来ないでいる。干渉するには、堕天をしなければならない。堕天をすれば、神や天使としての記憶や能力をすべて失い下界に降りることを言う。
雫が俺たちについて来ようとしたら、俺たちのことを忘れた状態になってしまう。
そのことを危惧したんだろう。
だが、ガイアさまは言った。
『お主がこちらに戻ってくる時、なんでも5つだけ持って来られるからの』
と、だから俺は。
「最後の1つに、お前を持っていく」
「!?本当に、本当にいいの?」
「なにがだ?」
「私、二人の迷惑になっちゃうかもしれないよ」
「今まで一緒にいられなかった分家族で一緒にいようぜ」
「わがまま言っちゃうかもだよ」
「どんと来い!俺は心が広いからな!」
「ははは、そうだね!お兄ちゃんは優しいもんね!」
「ああ、俺は今度こそ、お前を悲しませない」
「ほんと?ほんとにほんと?」
「ああ、俺はお前たちとも一緒にいたい!」
「も~。はははっ…うん!私も付いていく!」
「そう来なくちゃな」
「じゃあ門開くね」
雫がそう言いなにかをつぶやくとでかい扉が出てきた。
この時、俺は知らなかった。あの時、雫が本当に心配していたのは堕天のことではなかったことを。
「出来たよ」
「おし!じゃあ行くか!」
そして、もろ空気になっていた橙里たちと雫とともに門を開けた。
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作者より。
めっちゃ長くなってしもーたなこりゃ。最初は2つに分けようかな~とか思ってたけどなんか調子に乗っちゃって一気にここまで書いちゃった(๑˃̵ᴗ˂̵)てへ
最後の最後にひとつだけ枠を作ってた訳がわかったでしょうか?桜さんはこれから……どうなるかな?
雫のアンケートの結果ですが、上記のように3の転生転移という形で天使にさせていただきました!これからも何かしらアンケートを取って行くので是非参加してくださいね。
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