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五章 一時の帰還

7話 嘲笑の嵐

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全校生徒と職員が体育館に入ってちょっと時間が経ったあと前に校長が立った。すると,それを狙ったかのように記者たちが体育館に押し寄せて来た。それをみた生徒や先生たちは驚いていたが校長が「許可を取っている」と言ったのでそのまま流した。

「えー、今日は非常に悲しい報告があります。本日、この学校の職員が生徒に性的な行為を強要しそれをネタに生徒を脅ししているということが分かりました。では、実行した職員は前に来てください」

男たちは苦虫を噛み潰したような表情になりながらも教壇の上に上がった。
教壇の上に上がった職員を見て生徒たちはショックを受けていたり嘲笑していたりしていた。

「さぁ皆さん。スマホで撮るのもよし、その撮った動画をネットにあげるのもよし、好きにこの人たちを虐めてあげてください。質問があればしてもいいですよ。この人たちには答える義務がありますからね」

校長が校長らしくないことを言うと、学校で比較的悪の部類に入る奴らがポケットからスマホを取り出して動画を取り出した。後ろの記者たちもザワザワしている。

「どうしてそんなことをしたんですかぁ?」
「クッ……ムラムラしてやった」
「とんだクソ野郎だなww。そんで犯して捨てたんですかぁ」
「……そうだな」
「捨てた女の子はどうしたんですかぁ」
「……転校していった」

その後も先生たちの生徒による公開処刑が始まり終わる頃には気づけば先生たちは顔を絶望の色に変え生徒の奴らは笑っていた。

「さて、もうこれぐらいでいいでしょう。彼らは今から警察のところに自首をさせに行かせます。生徒たちは思う存分彼らをネタにしてあげてくださいね」

学園長がそう言って全校集会は終わった。
ここで、ネタバラシ!あの校長があんなことを言ったのは全部俺が仕組んだからだ!反省も後悔も微塵もしてない。やり方は藍沢の親父とおんなじやり方だ。
教室に帰っている途中では……

「いやぁ、ありゃ傑作だったな」
「ああ、アイツらの顔まじで吹きそうだったぜ」

「本当にクズだったねあの体育教師」
「ホントだよね。いつも私たちにいやらしい目を向けて来てさ、ホント気持ち悪かったわ~」

「アイツらのこれから死ぬんじゃね?」
「死んだら死んだでは別にいいだろ。あんな屑どもは生きてる価値なんてないんだよ」
「それもそっか」

などと色々な話をしていた。
俺は教室に戻り先生の指示で帰宅になったからそのまま帰らずにアイツらの最後を見るために職員室に来た。もちろん透明化してだ。

「君たちに払う退職金なんかはない!すぐにここを立ち去りなさい!」
「そ、そんな!それだと俺たち金がなくちゃ生きていけねんだよ」
「そこは心配ないだろう。牢屋に入っていれば残飯ぐらい食える」
「なぁ頼むよ校長。慈悲をくれよぉ」
「はっ、お前たちにくれてやる慈悲などこれっぽっちもないんだよ!さっさと出て行け!そしてさっさと自首をしに行け。まぁしなくても良いがな。そうした場合お主たちは一生職にもつけず道端で彷徨い続けるんだよ」
「く、くそったれーー!!」

俺は笑いがこみ上げてくるのを必死に我慢しながら出て言った教師どもを見送った。
そして最後に校長にかけた幻を解いて俺も家に帰った。
後日,テレビやネットでここの学校のことがニュースになっており個人情報もバレて警察署にお世話になっているみたいだった。

ーーーーーーーーー
作者より。
今日も早めに更新するぜ!
これからも頑張るので応援よろしくお願いします!
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