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四章 武魔闘技全国大会
20話 雫の価値
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俺は残った1人と向かい合った。
「今まで世話になったなぁ」
「はっ!殺すなら殺しやがれ」
そう煽ってきたのは俺がこの力を手に入れる最もな理由を作った男藍沢 響紀だ。
「今、お前に聞く。なぜ雫だったんだ」
「雫……あーアイツか。お前の妹だっけか」
「早く言え」
「ただ俺が気にかけていたんだよ。そん時に雫を売ってやるってやつがいたんだ。そいつから俺は雫を買った。だから、アイツは実質俺のもんだったんだよ。なのにアイツはお前と帰って俺にはなんの興味もしないでやがる。そんで気晴らし程度に遊んだのさ」
「⁉︎……」
俺はコイツが金で雫を買ったと言うフレーズと雫を売ったと言うフレーズに反応した。
「…………雫を……いくらで買ったんだ」
「あん時は……600万ぐらいか。俺が雫を気にかけていることを知った父さんが協力してくれたよ」
俺は今すぐにでもコイツを殺したかったが一番聞かなくてはならないことがあるため奥歯を噛み締めながら踏みとどまった。
「…………それで、売ったのは誰なんだ」
「……………………」
「誰だと聞いてるんだ!」
「…………や」
「あん?」
「お前の父親だってんだよ!」
「…………は?」
俺はその言葉を聞いて頭がフリーズした。
父親?何言ってんだよ……俺と親父には生みの親っていうぐらいしか接点がないのに……なんで親父が雫を……なんで……なんでなんでなんでなんでなんでなんで!俺たちを置いて消えて言ったくせに!育てもせず全てを母さんに押し付けたくせに!自分は一丁前に親父を装って雫を売っただと……殺す!殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!雫を売って全ての元凶を作り出した……クソ親父をぶっ殺す!。
「確か、その雫を売った金な。お前の母親の方にもわたってるらしいぞ」
俺はその言葉を聞いてまたフリーズしてしまった。
母さんまで……なんなんだよ……なんなんだよ!みんなにとって雫は一体どれだけの価値があったんだよ!そこらの石ころ程度だと思ってたのかよ!クソったれが!雫は俺の……俺の唯一の……血の繋がった妹なのによ……クソ、クソ……雫の存在意義すら、あの世界にはなかったってのかよ。
雫……また、会ったら今度は俺が……お前の居場所になってやる。だから、だから母さんだけは恨まないであげてくれ。雫のお金を貰ったとしてもきっと母さんなら俺たちのために使ってくれただろうから。
「あとな、面白いものもあんだよ。お前の母親な、その金を使ってホストに言ってんだわ。娘を売ったお金でホストとか最悪だな!まぁ聞いた俺にとっちゃ最高に面白かったがな!」
俺はもう聞きたくなかった。
母さんはネットに晒されたり職場を失いながらも頑張って俺たちを育ててくれたってのに……。
「それにな、雫の遺産は雫を買った俺のところにほとんど来たんだがな全部燃やしてやったよあんなの」
「もう…いい」
俺は無感情にそう一言言って目の前の首を切り落とした。
終わった……コイツらへの俺の復讐は……だが!まだ全部が終わった訳じゃない。
絶対に……絶対にアイツらを殺す!
俺がそう心に決めたのも束の間、俺はいきなり気を失ってしまった。
そして、再び眼を覚ますと。
「ズズー、お、起きたか」
そこは、最高神ガイア様と初めてあった茶の間だった。
ーーーーーーーーー
作者より。
今日は始業式だけだったのでこの時間に更新できました!
これからは学校が始まるので夜更新になりそうです。
ですがこれからも変わらず頑張って更新するので応援よろしくお願いします。
「今まで世話になったなぁ」
「はっ!殺すなら殺しやがれ」
そう煽ってきたのは俺がこの力を手に入れる最もな理由を作った男藍沢 響紀だ。
「今、お前に聞く。なぜ雫だったんだ」
「雫……あーアイツか。お前の妹だっけか」
「早く言え」
「ただ俺が気にかけていたんだよ。そん時に雫を売ってやるってやつがいたんだ。そいつから俺は雫を買った。だから、アイツは実質俺のもんだったんだよ。なのにアイツはお前と帰って俺にはなんの興味もしないでやがる。そんで気晴らし程度に遊んだのさ」
「⁉︎……」
俺はコイツが金で雫を買ったと言うフレーズと雫を売ったと言うフレーズに反応した。
「…………雫を……いくらで買ったんだ」
「あん時は……600万ぐらいか。俺が雫を気にかけていることを知った父さんが協力してくれたよ」
俺は今すぐにでもコイツを殺したかったが一番聞かなくてはならないことがあるため奥歯を噛み締めながら踏みとどまった。
「…………それで、売ったのは誰なんだ」
「……………………」
「誰だと聞いてるんだ!」
「…………や」
「あん?」
「お前の父親だってんだよ!」
「…………は?」
俺はその言葉を聞いて頭がフリーズした。
父親?何言ってんだよ……俺と親父には生みの親っていうぐらいしか接点がないのに……なんで親父が雫を……なんで……なんでなんでなんでなんでなんでなんで!俺たちを置いて消えて言ったくせに!育てもせず全てを母さんに押し付けたくせに!自分は一丁前に親父を装って雫を売っただと……殺す!殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!雫を売って全ての元凶を作り出した……クソ親父をぶっ殺す!。
「確か、その雫を売った金な。お前の母親の方にもわたってるらしいぞ」
俺はその言葉を聞いてまたフリーズしてしまった。
母さんまで……なんなんだよ……なんなんだよ!みんなにとって雫は一体どれだけの価値があったんだよ!そこらの石ころ程度だと思ってたのかよ!クソったれが!雫は俺の……俺の唯一の……血の繋がった妹なのによ……クソ、クソ……雫の存在意義すら、あの世界にはなかったってのかよ。
雫……また、会ったら今度は俺が……お前の居場所になってやる。だから、だから母さんだけは恨まないであげてくれ。雫のお金を貰ったとしてもきっと母さんなら俺たちのために使ってくれただろうから。
「あとな、面白いものもあんだよ。お前の母親な、その金を使ってホストに言ってんだわ。娘を売ったお金でホストとか最悪だな!まぁ聞いた俺にとっちゃ最高に面白かったがな!」
俺はもう聞きたくなかった。
母さんはネットに晒されたり職場を失いながらも頑張って俺たちを育ててくれたってのに……。
「それにな、雫の遺産は雫を買った俺のところにほとんど来たんだがな全部燃やしてやったよあんなの」
「もう…いい」
俺は無感情にそう一言言って目の前の首を切り落とした。
終わった……コイツらへの俺の復讐は……だが!まだ全部が終わった訳じゃない。
絶対に……絶対にアイツらを殺す!
俺がそう心に決めたのも束の間、俺はいきなり気を失ってしまった。
そして、再び眼を覚ますと。
「ズズー、お、起きたか」
そこは、最高神ガイア様と初めてあった茶の間だった。
ーーーーーーーーー
作者より。
今日は始業式だけだったのでこの時間に更新できました!
これからは学校が始まるので夜更新になりそうです。
ですがこれからも変わらず頑張って更新するので応援よろしくお願いします。
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