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四章 武魔闘技全国大会

14話 死の狂想曲 1

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俺は内田の放った火矢ファイヤーアローを空間魔法を使い別の場所に転移させてから内田を見た。

「な⁉︎今の距離をどうやって⁉︎」
「何しにきたの」
「そんなの決まってるでしょ。あんなのは無しよ!どうせズルかなんかしたんでしょ!さっさと白状しなさいよ!僕はズルをしましたって!あんたたちみたいな雑魚は私たち勇者の踏み台でしかないんだから役に立ちなさいよ!ズルして勝ってんのに心が苦しくないわけ!さっさとズルをしたって言いに行きなさいよ!ほら!ほら!
「…………」

俺はその言葉をただ何も言わずに聞いた。

「何よ、図星すぎて言葉もないわけ?。ほらさっさと言いに行きなさいよこのクズが!どうせその顔で女の子をたぶらかしてんでしょ。あの一緒に参加してる女の子だってあなたの何かでしょ?あんたがズルしたって聞いたらあの子は減滅するだろうねぇ」
「…………」
「まぁこの国にいるのが運のツキよ。この国は私たち勇者で成り立ってるの。その勇者に喧嘩を売るんだからどうなるかは分かってるわよね。あのミリーナとか言う女だってこの大会が終わったら貴方の目の前で殺してやるわ!あなたの国だって友達だって全部ぶっ壊してやるわ!それが嫌ならさっさと白状しに行きなさいよ!」
『ブチンッ』

俺はとうとう堪忍袋の尾が切れた。

「貴様、俺の何に手をつけるって?」
「はぁ?なに口調変わってんのよ。カッコつけてるつもり?あんたの全部をぶっ壊してやるって言ってんのよ!」
「……そうか」

俺は元の姿に戻った。

「えっ……あんた誰よ」
「貴様は俺のものを壊すと言った。ならお前のものを壊されても文句は言えんぞ」
「なに言ってんのよ」
「魔眼発動。禁止番号解禁・0解放。消滅眼開眼」

俺がそう言い終わり、ゆっくりと目を開けると瞳が真っ赤になっていた。

「魔眼⁉︎。あんた魔族ね!」
「黙ってろ。標準設定完了・消滅アブロゲーション

俺がそう言うと内田が身につけていたもの全てが消滅して生まれた時の姿になった。

「きゃっ!」
「まずは貴様の身にあるものから消していこう」

そう言って目を消した。消すから痛みなどはない。

「目が!目が見えない!」
「次は鼻だな」

次に鼻を消した。

「次は髪、次は腕、次は足」

次々と俺は内田の体の一部を消滅させていった。

「さて、1解放。再生眼解放」

次に俺がそう言うと俺の目が翡翠色になった。

「標準設定・再生レゲレネーション

俺がそう言うと内田の目が元に戻った。

「自分の体を見てみな」
「か、体が……キャァァァァァァ」

内田は自分の腕と足がないことに叫んでいた。今この部屋は俺の結界により声は一切外に漏れてない。

「叫んでも無駄だぞ」
「や、やだ!殺さないで!」
「殺す?まだだぞ、今は殺すんじゃなくて……絶望させるんだよ」
「えっ……」
「スキル判別発動・帝国国民以外の者、帝国内にいる俺と関わりを持つ者、持たない者で善良な者、勇者。転移」

俺は判別というスキルを使った。このスキルはユニークで高畔から奪ったものの1つだ。
能力は、大体のことを見抜けるというものだ。弱そうに聞こえるがこのスキルを使えば相手の嘘を看破して自分の知りたい情報が大まかだが察知できる。
それで選別された者は、勇者以外は一般市民と生徒とで帝国の外で被害がでないところに飛ばした。因みに内田は俺と一緒に帝国の空の上にいる。

「な、なにをするつもり」
「決まってるだろ?判別発動・繁殖力が高い魔物。転移」

俺はこの世界の各地から特に繁殖力が高い個体を全てで5億体、そしてその中から特に精力が強い魔物を選別して帝国内に転移させた。

すると、瞬くまに帝国からは叫び声が聞こえ所々で火事が起こり大変なことになっていた。

「く、国が……」

「ははははっ、どうだ!住む場所を奪われた感想は」
「み、みんなが……」
「そうだな、国民の奴らは殆どが死んだな」
「なにしてんのよあんた!」
「ん?ただの復讐だが」
「復讐?私たちにあんの恨みがあるって言うのよ!」
「恨みなら死ぬほどあるぞ。まぁそれは置いといてだな。じゃあ行くか」
「ど、どこに?」
「決まってるだろ?……仕上げだよ」

俺はゆっくりとある空間に入っていった。

ーーーーーーーーー
作者より。
少し遅くなりましたが今日も更新できました。
これからも頑張るので応援よろしくお願いします。
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