クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath

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四章 武魔闘技全国大会

7話 準決勝 アストVSリニ

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少し時間が経った後、準決勝を迎え撃つ始めると係りの人に呼ばれ今は扉の前です待っている。
とりあえず相手は魔法を使うだろうから俺の手にはグラムが握られている。
時間がきて扉を開き毎回のように簡単な挨拶を終えて俺たちは向かい合い構えた。
相手の手にはここまでずっと使っていた杖が握り締められており僅かだが手が震えていた。

「そんなに緊張してると詠唱間違えちゃうぞ」
「……違う。ただ、楽しみなだけ」
「何がだよ」
「……強い人と、戦うのが」
「ふっ、とんだ戦闘狂だ」
「……よく言われる」

その震えは武者震いってか。
彼女は微笑みながらそう返しその瞬間に試合のゴングが鳴り響いた。

彼女は俺から距離を取ろうとするがすぐに俺は間を詰めて斬りかかる。
彼女はその攻撃を杖で受け衝撃を和らげながら後ろにとんだ。

「なかなかうまい流しかただな」
「……どうも」

彼女はそう応えて空中に火球ファイヤーボール岩球ロックボールを迎え撃つ5個ずつ展開させた。

「……穿て」

彼女のその言葉が引き金取ろうとなり系10個の魔法が俺に飛んできた。

「面白い、全部斬ってあげるよ」
「……えっ」

俺はそう宣言し、一瞬で魔法を斬った。斬られた魔法は空中で爆破し俺に被害は1つも出てない。

「……どう、して?」
「簡単に言ったら高速で動いて全部の魔法を斬ったんだ」
「……人の域を超えてる」
「まぁそんなことはいいから、続きしよう」
「……面白い、やっぱり参加して正解だった」
「満足させれたなら僕も嬉しいよ」
「じゃあ……行く!」

その後も彼女は何度か魔法を放ってきたがその全てを俺は斬り捨てた。

「……もう、無理」
「どうしたの?」
「……魔力が残ってない。楽しかったけど、仕方ない」
「そっか……」

彼女は武器を落として手を挙げて降参をした。

「また戦えるのを楽しみにしてるよ」
「……うん。私も」

俺たちはお互いそう言い合って背を向けた。
彼女はあと何年かしたら確実に大物になる。俺はそう予想しながら会場を後にした。

次のミリーナVSタケチの試合だが、勝ったのはタケチだった。
途中まではミリーナが押していたが、途中でタケチが刀に炎を纏わせ動きも俊敏になり攻撃力も上がり最終的にタケチがミリーナを圧倒した。

ミリーナに勝ったことは素直にすごいと賞賛を送ろう。でもな、ミリーナを傷つけることへの報いは受けてもらわないとな。俺だって女子相手には一切傷を負わせてないんだ。けどミリーナの場合は身体中に切り傷打撲や火傷ができていた。挙句の果てには顔にまで切り傷や火傷があった。
許せないよなぁ。人の女をこんな風にするんだから。大会だから仕方ない?。ああしかないだろう。勝つためだったら女子相手でも容赦なく行くだろう。でもな、ただの八つ当たりだけどな、アイツはミリーナを傷つけたんだ。

ボコボコにしてやるのは当たり前だろ。
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