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三章 復讐の始まり
32話 6人目
しおりを挟む俺はゴロツキたちの前に出た。ミリーナには衛兵を呼んでもらっている。
「誰だテメェ!」
「そこのガキどもに少し用があってな。置いて行くなら追いはしない」
「これは俺らの商売だ。部外者にかれこれ言われる道理はねぇ!」
「そうか。悪道に道を踏み外した者に慈悲はない」
俺は冒険者ギルドの時のように風刃でゴロツキを一掃した。
「なんだお前」
「お前は……山本 蓮也か?」
「!?……ああ俺は山本 蓮也だ。それにしてもよく俺の名前を知っているな」
「勇者の名前は全員覚えている。その中でもお前はよく覚えているよ」
山本 蓮也。何を隠そう、こいつが雫を死に追いやった張本人の一人だ。
俺は目の前に雫の敵がいると分かると体中から殺気が湧いた。
「何をそんなに敵意むき出しなんだよ?。あれか、この中にお前のガールフレンドでもいたのか?」
「ごちゃごちゃうるせぇんだよ!」
俺は生徒を空間魔法で俺の後ろに転移させた後、山本に向かって魔法を放った。
『ドゴォォォォン!!』
と魔法が着弾した音がする聞こえたが山本は何食わぬ顔で突っ立っていた。
「いきなり魔法を放つなんてひどい野郎だな」
「なぜ死んでいない」
「まぁ冥土の土産程度に教えてやるよ。魔法を食らってないのは俺の固有能力『魔法無効』の効果だ。これはありとあらゆる魔法を無効化することが常時出来るんだ。だから不意打ちで魔法を放とうが俺は魔法を食らわないんだよ。どんな魔法使いだろうと俺の前では無力!魔術師は全員俺に跪くんだよ!」
「……………………」
「なんだなんだ?もう諦めちまったのか?」
「……らない」
「あ?なんて?」
「くだらないと言ったんだ!貴様は……貴様は俺が殺してやる!復讐発動!!」
俺は自分の復讐心をありのまま叫びながらスキルを使った。
「……何をしたか知らないがお前は俺の邪魔をしたんだ。死ね」
「……火球」
魔法を放とうとしているのか腕をこちら側に向けて詠唱している中、俺は無詠唱で火球を出して山本に放った。
「俺に魔法は効かないと言ったは…がぁぁぁぁああぁああ」
俺の放った火球は見事山本の右腕にあたり右腕の皮膚がただれていた。
「な、何故だ!何故無効化できてない!」
「冥土の土産に教えてやるよ。その能力を俺が奪ったからだ」
「うばっ……た?…………俺の、俺の力を返せ…クベェラッ!」
俺は襲いかかってきた山本をステータスを極限まで下げて思いっきし殴った。
俺は山本に近づいていった。
「や、辞めてくれ。殺さないでくれ」
俺は山本に回復魔法をかけて回復させてやった。
「た、助けてくれるのか?」
「んなわけないだろ?」
「へっ?」
「魔法創造発動・魔法名:幽閉・能力:深淵よりも深く闇より黒く染まった空間に永遠に幽閉する。副効果として、今まで傷つけた者の憎悪のこもった言霊を常に聴くことになる。精神耐性をゼロにして常に恐怖を感じる。精神がダメになったとしてもその度に回復を施す。その空間では何をしても死ぬことはできない。その空間は時が止まっている・魔法作成」
俺はこいつらの復讐のための魔法を作った。いくら拷問をしようが俺の気は絶対に晴れないだろうし殺すとなればそれ以上の苦しみを与えられなくなる。ならば死ねない空間で一生苦しめばいいのだ。
「いっ、一体何を」
「一生悶え苦しめ。幽閉発動」
俺が奴にそう言うと奴の体が黒い粒子になりながら足先から消えていっていた。
「や、やだ!まだ、まだ死にたくない!」
「安心しろ。死ぬわけじゃない。一生真っ暗な空間に幽閉されるだけだ」
「ま、まだやりことが…やりたいことがいっぱいあるんだよ。やだやだやだやだやだやだ!た、助けてくれよ!」
「お前は、俺の大切なものを奪った。その償いはその身をもって、いや……お前のものすべてを払ってでも償ってもらう」
「やだ、消えたくな……」
山本は最後まで言い切る前に黒い粒子となってこの世界から姿を消した。
「ふぅ………雫。お前の仇は……オレが必ず」
俺は衛兵を連れてきたミリーナと合流し衛兵に後を任せて俺たちは宿に帰った。
山本の持ち物や衣服は幽閉した時にその場に落ちていたから一応回収しておいた。
「誰だテメェ!」
「そこのガキどもに少し用があってな。置いて行くなら追いはしない」
「これは俺らの商売だ。部外者にかれこれ言われる道理はねぇ!」
「そうか。悪道に道を踏み外した者に慈悲はない」
俺は冒険者ギルドの時のように風刃でゴロツキを一掃した。
「なんだお前」
「お前は……山本 蓮也か?」
「!?……ああ俺は山本 蓮也だ。それにしてもよく俺の名前を知っているな」
「勇者の名前は全員覚えている。その中でもお前はよく覚えているよ」
山本 蓮也。何を隠そう、こいつが雫を死に追いやった張本人の一人だ。
俺は目の前に雫の敵がいると分かると体中から殺気が湧いた。
「何をそんなに敵意むき出しなんだよ?。あれか、この中にお前のガールフレンドでもいたのか?」
「ごちゃごちゃうるせぇんだよ!」
俺は生徒を空間魔法で俺の後ろに転移させた後、山本に向かって魔法を放った。
『ドゴォォォォン!!』
と魔法が着弾した音がする聞こえたが山本は何食わぬ顔で突っ立っていた。
「いきなり魔法を放つなんてひどい野郎だな」
「なぜ死んでいない」
「まぁ冥土の土産程度に教えてやるよ。魔法を食らってないのは俺の固有能力『魔法無効』の効果だ。これはありとあらゆる魔法を無効化することが常時出来るんだ。だから不意打ちで魔法を放とうが俺は魔法を食らわないんだよ。どんな魔法使いだろうと俺の前では無力!魔術師は全員俺に跪くんだよ!」
「……………………」
「なんだなんだ?もう諦めちまったのか?」
「……らない」
「あ?なんて?」
「くだらないと言ったんだ!貴様は……貴様は俺が殺してやる!復讐発動!!」
俺は自分の復讐心をありのまま叫びながらスキルを使った。
「……何をしたか知らないがお前は俺の邪魔をしたんだ。死ね」
「……火球」
魔法を放とうとしているのか腕をこちら側に向けて詠唱している中、俺は無詠唱で火球を出して山本に放った。
「俺に魔法は効かないと言ったは…がぁぁぁぁああぁああ」
俺の放った火球は見事山本の右腕にあたり右腕の皮膚がただれていた。
「な、何故だ!何故無効化できてない!」
「冥土の土産に教えてやるよ。その能力を俺が奪ったからだ」
「うばっ……た?…………俺の、俺の力を返せ…クベェラッ!」
俺は襲いかかってきた山本をステータスを極限まで下げて思いっきし殴った。
俺は山本に近づいていった。
「や、辞めてくれ。殺さないでくれ」
俺は山本に回復魔法をかけて回復させてやった。
「た、助けてくれるのか?」
「んなわけないだろ?」
「へっ?」
「魔法創造発動・魔法名:幽閉・能力:深淵よりも深く闇より黒く染まった空間に永遠に幽閉する。副効果として、今まで傷つけた者の憎悪のこもった言霊を常に聴くことになる。精神耐性をゼロにして常に恐怖を感じる。精神がダメになったとしてもその度に回復を施す。その空間では何をしても死ぬことはできない。その空間は時が止まっている・魔法作成」
俺はこいつらの復讐のための魔法を作った。いくら拷問をしようが俺の気は絶対に晴れないだろうし殺すとなればそれ以上の苦しみを与えられなくなる。ならば死ねない空間で一生苦しめばいいのだ。
「いっ、一体何を」
「一生悶え苦しめ。幽閉発動」
俺が奴にそう言うと奴の体が黒い粒子になりながら足先から消えていっていた。
「や、やだ!まだ、まだ死にたくない!」
「安心しろ。死ぬわけじゃない。一生真っ暗な空間に幽閉されるだけだ」
「ま、まだやりことが…やりたいことがいっぱいあるんだよ。やだやだやだやだやだやだ!た、助けてくれよ!」
「お前は、俺の大切なものを奪った。その償いはその身をもって、いや……お前のものすべてを払ってでも償ってもらう」
「やだ、消えたくな……」
山本は最後まで言い切る前に黒い粒子となってこの世界から姿を消した。
「ふぅ………雫。お前の仇は……オレが必ず」
俺は衛兵を連れてきたミリーナと合流し衛兵に後を任せて俺たちは宿に帰った。
山本の持ち物や衣服は幽閉した時にその場に落ちていたから一応回収しておいた。
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