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三章 復讐の始まり
閑話10話 集合
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後日、勇者たちに帝国に帰ってきてもらった。
集められたほとんどの勇者供があと五人足りてないことに不安を抱いておりそわそわしていたがその中の2人は全くといいほど動揺をしていなかった。
「なんか面白そうだな」
「だな」
動揺をしていないうちの二人は、藍沢 響紀と東堂海斗だった。
二人はいつも共に行動をしていたがそれほど仲が良いのだろう。
儂は目の前で不安がっている勇者どもの前に立った。
「勇者の諸君。急に呼び出して済まない。ここに呼んだのはあるものを見ていただきたいからだ。そして、その後どうしたいかを話し合ってもらいたい」
儂は勇者どもについてこいと促して件の食堂に足を運んだ。
以前に自分の目で見てみたがとてもひどい状態であった。
「これから見るものはお主たちにとってはこれから必要となることだろう。だが……これに関しては見るも見ないも自由とする」
ここで勇者の死体を見せて魔族のせいだといえば魔族への復讐心を抱いてより強くなってくれる可能性と、仲間の死により死への恐怖心を抱いて二度と戦えなくなる可能性もある。
それだけは避けたいが強くなってくれる可能性もある中でやらない理由はない。
もし戦いたくないと言っても無理やり動かせばいいだけじゃしな。
しばらく勇者どもは固まって考えていたようだったが全員見ることで決まったらしい。
「全員。これをみたことを後悔しないように」
儂はそう言って食堂の扉を開けた。
今は使用の禁止をしているから明かりは付いておらず異臭が漂っていた。
儂はすぐにスイッチのところに向かい明かりを点灯させた。
勇者たちは周りを少しキョロキョロした後、今回見てもらいたいものに全員が気づいた。
「「「「キャーーーーー」」」」
「お、おい!あれ勇気じゃないか⁉︎」
「あっちは鋼星だ⁉︎」
「どうして……暁音」
「あれって……暁音と詞葉?」
「あれは……偀なのか?」
「まさか死んでるってのかよ⁉︎」
「どうして⁉︎なんで死んでるのよ暁音ー」
「なんで…どうして偀が」
今回死んだ勇者は殆どの勇者たちと関わりがあるらしく死んでいるものの名前を必死に叫びながら泣き叫んでいるものが数名いた。
儂はゆっくりと勇者どもに近づき肝心なことをいう。
「これらは全て魔族がしたことだ。だが、その魔族はここにおる五人をもってしても倒すことは出来ず返り討ちにされておる。もし復讐を考えておるものがおるなら帝国は全力でサポートをしよう」
儂がそう言うと殆どの勇者は下を向いていた。
「分かりました。勇気たちの仇は僕が必ずとります」
そういいながら儂の方に歩み寄ってきたのは今回呼んだ勇者の中で一番のカリスマ性を持つ天職が勇者ではなかったもののステータスも人望も厚い冴島竜樹君であった。
「タツキ殿か。それは有難い」
「ですが、私一人では未熟者いえ仇を討つことはできません。でも……」
彼は後ろを向き下を向き悲しんでいる勇者どもに言った。
「僕は一人では何もできない!。だからどうか!、僕と一緒に!、仇をとってくれませんか!!」
「「「「っ⁉︎…………オーーーー」」」」
彼がそう言うと下を向いていた者たちは正気を取り戻し、彼の声に応えた。
茶番もいいところだがやる気にやってくれたのでまぁ良かったことは良かった。
その後勇者たちには自由時間を取ってもらった。
~竜樹side~
「どうして……暁音」
俺は暁音の生首を見てそう呟いた後涙を流してしまった。
暁音は地球の時の幼馴染で高校に入った後俺たちは付き合うようになった。隠れて一緒に灞熾蘑君を虐めて楽しんだ時もあった。でも、暁音はとてもいい彼女で自慢だった。
そんな彼女が目の前で額にナイフが刺さった生首のままでいる。
悲しまずしてどうする。
俺が悲しみに耽っていると帝王が犯人とある提案をしてくれた。
俺は一瞬考えた後、暁音の復讐をするために歩いた。
だが、僕にはそいつらを倒せる力がない。
だから僕はみんなの力を借りることにした。僕が言うとみんなも賛成してくれて一緒に戦うことになった。
絶対に暁音の仇を討ってやる!
僕はそう胸に刻んで僕は仲間と共に闘技場に赴いた。
アストの手の上で踊らされていることに気づかずに。
集められたほとんどの勇者供があと五人足りてないことに不安を抱いておりそわそわしていたがその中の2人は全くといいほど動揺をしていなかった。
「なんか面白そうだな」
「だな」
動揺をしていないうちの二人は、藍沢 響紀と東堂海斗だった。
二人はいつも共に行動をしていたがそれほど仲が良いのだろう。
儂は目の前で不安がっている勇者どもの前に立った。
「勇者の諸君。急に呼び出して済まない。ここに呼んだのはあるものを見ていただきたいからだ。そして、その後どうしたいかを話し合ってもらいたい」
儂は勇者どもについてこいと促して件の食堂に足を運んだ。
以前に自分の目で見てみたがとてもひどい状態であった。
「これから見るものはお主たちにとってはこれから必要となることだろう。だが……これに関しては見るも見ないも自由とする」
ここで勇者の死体を見せて魔族のせいだといえば魔族への復讐心を抱いてより強くなってくれる可能性と、仲間の死により死への恐怖心を抱いて二度と戦えなくなる可能性もある。
それだけは避けたいが強くなってくれる可能性もある中でやらない理由はない。
もし戦いたくないと言っても無理やり動かせばいいだけじゃしな。
しばらく勇者どもは固まって考えていたようだったが全員見ることで決まったらしい。
「全員。これをみたことを後悔しないように」
儂はそう言って食堂の扉を開けた。
今は使用の禁止をしているから明かりは付いておらず異臭が漂っていた。
儂はすぐにスイッチのところに向かい明かりを点灯させた。
勇者たちは周りを少しキョロキョロした後、今回見てもらいたいものに全員が気づいた。
「「「「キャーーーーー」」」」
「お、おい!あれ勇気じゃないか⁉︎」
「あっちは鋼星だ⁉︎」
「どうして……暁音」
「あれって……暁音と詞葉?」
「あれは……偀なのか?」
「まさか死んでるってのかよ⁉︎」
「どうして⁉︎なんで死んでるのよ暁音ー」
「なんで…どうして偀が」
今回死んだ勇者は殆どの勇者たちと関わりがあるらしく死んでいるものの名前を必死に叫びながら泣き叫んでいるものが数名いた。
儂はゆっくりと勇者どもに近づき肝心なことをいう。
「これらは全て魔族がしたことだ。だが、その魔族はここにおる五人をもってしても倒すことは出来ず返り討ちにされておる。もし復讐を考えておるものがおるなら帝国は全力でサポートをしよう」
儂がそう言うと殆どの勇者は下を向いていた。
「分かりました。勇気たちの仇は僕が必ずとります」
そういいながら儂の方に歩み寄ってきたのは今回呼んだ勇者の中で一番のカリスマ性を持つ天職が勇者ではなかったもののステータスも人望も厚い冴島竜樹君であった。
「タツキ殿か。それは有難い」
「ですが、私一人では未熟者いえ仇を討つことはできません。でも……」
彼は後ろを向き下を向き悲しんでいる勇者どもに言った。
「僕は一人では何もできない!。だからどうか!、僕と一緒に!、仇をとってくれませんか!!」
「「「「っ⁉︎…………オーーーー」」」」
彼がそう言うと下を向いていた者たちは正気を取り戻し、彼の声に応えた。
茶番もいいところだがやる気にやってくれたのでまぁ良かったことは良かった。
その後勇者たちには自由時間を取ってもらった。
~竜樹side~
「どうして……暁音」
俺は暁音の生首を見てそう呟いた後涙を流してしまった。
暁音は地球の時の幼馴染で高校に入った後俺たちは付き合うようになった。隠れて一緒に灞熾蘑君を虐めて楽しんだ時もあった。でも、暁音はとてもいい彼女で自慢だった。
そんな彼女が目の前で額にナイフが刺さった生首のままでいる。
悲しまずしてどうする。
俺が悲しみに耽っていると帝王が犯人とある提案をしてくれた。
俺は一瞬考えた後、暁音の復讐をするために歩いた。
だが、僕にはそいつらを倒せる力がない。
だから僕はみんなの力を借りることにした。僕が言うとみんなも賛成してくれて一緒に戦うことになった。
絶対に暁音の仇を討ってやる!
僕はそう胸に刻んで僕は仲間と共に闘技場に赴いた。
アストの手の上で踊らされていることに気づかずに。
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