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二章 学園生活
31話 学園へ帰還
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その後は、無事に学園外学習は終わり馬車で学園へと帰っていた。
俺は今は子供の姿に変え盗賊や魔物に気を配りながら帰った後のことを考えていた。
「おう、坊主」
俺が思考に入っていると背後からカードルさんが話しかけてきた。
「どうなさったんですか?」
「いや何、坊主が盗賊に襲われた時に学園は信用できねぇって言ってたからよ。これからどうするのかと思ってな」
「別にどうもしませんよ。軽く学園内部が崩壊するぐらいですから大したことはしません」
「いやいや十分やばいからな」
「多分学園に着くと、攻撃を仕掛けられると思いますが、気にしないでください。そこに関してはミリーナとまとめて守りますから」
「なんだよそれ……まぁ生徒を守ってくれるんならいいがあまり無理はするなよ。困ったことがあったらいつでも言ってくれ。これでもお前の担任なんだからな」
カードルさんはそう言って下がっていった。
「ほんと、カードルさんが学園長だったらな……」
俺はそう呟きながらも、これから起こることに対策を立てる。
王国の門に着き、俺たちは難なく国の中に入り学園へと目指す。
その途中で影から見られている感じがあったが、きっと気のせいではないだろう。
学園の門をくぐりある程度進むと、真上から大量の火の雨が降り注いできた。そして、周りからは黒ずくめの人が続々と出てきた。
事前に準備しといた結界によって火の雨は全て弾かれたが、生徒や教師からは焦りの声が出ていた。
俺は馬車を降り、この騒ぎの元凶となった上にいる全身黒ずくめの学園長を見据えた。
「何をしてるんですか?学園長」
「あら、よく私だと分かったわね」
「質問に答えてください」
俺が軽く殺気を放ちながらそう言うと、学園長は一瞬怯んだがすぐに余裕そうな笑みを浮かべた。
「何って、貴方を殺すためよ」
「僕をですか?」
「ええ。私に逆らったからこうなるの」
「たったそれだけで貴方は自分の学園の生徒たちを危険に脅かしたのですか」
「ええそうよ。この世界では、私の言葉は絶対なの。それに逆らうってことは……こうなるのよ」
学園長はそう言って俺にファイヤーボールを放ってきたがそれを俺は同じファイヤーボールで相殺した。
「へぇーなかなかやるじゃない」
「貴方程度には負けませんよ。なんならハンデをあげてもいい具合ですね。こんな気の抜けたファイヤーボールなんて取るに足らないですよ」
「いい加減にしなよガキが!。お前程度のガキなんざ私の全力には手も足も出ないんだよぉ!」
俺がそう言うと、学園長は額に青筋を浮かべて激怒した。
うわー短気ってマジゴミじゃんw。
「はっ、そのガキ一人に何分時間を使うんでしょうかねぇ。おばさん」
『ブチッ』
俺がそう言うと学園長からそんな音が聞こえてきた。
「死んで償いな、ガキが」
学園長はそう言って手に巨大な火の玉を作り出した。だいたい大きさ的には戦闘中の忍びが持っている大玉ぐらいだ。
分かりにくかったら大きめのバランスボールぐらいだと思ってくれればいいと思う。
俺はその火球を見て、心の中では笑いが止まらなかった。
(なんだよあれww。あれがあいつの本気?wwマジでありえねぇww。弱すぎわろたww。よくあんなので俺に喧嘩を売ろうと思ったな)
「どうだ?私の爆裂炎魔法を見て腰が抜けてしまったか?」
「プッ、プハ、はーはっはっはっ。マジで言ってんのそれ。はーはっはっはっマジで受ける」
俺が堪えきれずに吹くと学園長はイライラしていた。
「はっ、何も手段がないくせによく笑えるな」
「ひひっ、ひひっ手段がないとか決めつけるなって、今すぐ苦しませてから殺してやるから」
「はっ、何をほざいていr「グラビティ」……がはッ」
俺は以前にも盗賊で使った技、重力魔法のグラビティを使った。今回は弱く設定いるから、地面に伏せている状態だ。もちろんそれは学園長だけではなくその仲間たち全員にも同じことが言えた。
「カードル先生。ちょっとこの人たちの相手をするので先に行っててください」
「お、おう」
カードルさんは生徒たちを連れて学園内へと進んでいき俺はラグナログと戦う予定だったあの空間に学園長とその仲間を突っ込んで俺もその中に入った。
俺は今は子供の姿に変え盗賊や魔物に気を配りながら帰った後のことを考えていた。
「おう、坊主」
俺が思考に入っていると背後からカードルさんが話しかけてきた。
「どうなさったんですか?」
「いや何、坊主が盗賊に襲われた時に学園は信用できねぇって言ってたからよ。これからどうするのかと思ってな」
「別にどうもしませんよ。軽く学園内部が崩壊するぐらいですから大したことはしません」
「いやいや十分やばいからな」
「多分学園に着くと、攻撃を仕掛けられると思いますが、気にしないでください。そこに関してはミリーナとまとめて守りますから」
「なんだよそれ……まぁ生徒を守ってくれるんならいいがあまり無理はするなよ。困ったことがあったらいつでも言ってくれ。これでもお前の担任なんだからな」
カードルさんはそう言って下がっていった。
「ほんと、カードルさんが学園長だったらな……」
俺はそう呟きながらも、これから起こることに対策を立てる。
王国の門に着き、俺たちは難なく国の中に入り学園へと目指す。
その途中で影から見られている感じがあったが、きっと気のせいではないだろう。
学園の門をくぐりある程度進むと、真上から大量の火の雨が降り注いできた。そして、周りからは黒ずくめの人が続々と出てきた。
事前に準備しといた結界によって火の雨は全て弾かれたが、生徒や教師からは焦りの声が出ていた。
俺は馬車を降り、この騒ぎの元凶となった上にいる全身黒ずくめの学園長を見据えた。
「何をしてるんですか?学園長」
「あら、よく私だと分かったわね」
「質問に答えてください」
俺が軽く殺気を放ちながらそう言うと、学園長は一瞬怯んだがすぐに余裕そうな笑みを浮かべた。
「何って、貴方を殺すためよ」
「僕をですか?」
「ええ。私に逆らったからこうなるの」
「たったそれだけで貴方は自分の学園の生徒たちを危険に脅かしたのですか」
「ええそうよ。この世界では、私の言葉は絶対なの。それに逆らうってことは……こうなるのよ」
学園長はそう言って俺にファイヤーボールを放ってきたがそれを俺は同じファイヤーボールで相殺した。
「へぇーなかなかやるじゃない」
「貴方程度には負けませんよ。なんならハンデをあげてもいい具合ですね。こんな気の抜けたファイヤーボールなんて取るに足らないですよ」
「いい加減にしなよガキが!。お前程度のガキなんざ私の全力には手も足も出ないんだよぉ!」
俺がそう言うと、学園長は額に青筋を浮かべて激怒した。
うわー短気ってマジゴミじゃんw。
「はっ、そのガキ一人に何分時間を使うんでしょうかねぇ。おばさん」
『ブチッ』
俺がそう言うと学園長からそんな音が聞こえてきた。
「死んで償いな、ガキが」
学園長はそう言って手に巨大な火の玉を作り出した。だいたい大きさ的には戦闘中の忍びが持っている大玉ぐらいだ。
分かりにくかったら大きめのバランスボールぐらいだと思ってくれればいいと思う。
俺はその火球を見て、心の中では笑いが止まらなかった。
(なんだよあれww。あれがあいつの本気?wwマジでありえねぇww。弱すぎわろたww。よくあんなので俺に喧嘩を売ろうと思ったな)
「どうだ?私の爆裂炎魔法を見て腰が抜けてしまったか?」
「プッ、プハ、はーはっはっはっ。マジで言ってんのそれ。はーはっはっはっマジで受ける」
俺が堪えきれずに吹くと学園長はイライラしていた。
「はっ、何も手段がないくせによく笑えるな」
「ひひっ、ひひっ手段がないとか決めつけるなって、今すぐ苦しませてから殺してやるから」
「はっ、何をほざいていr「グラビティ」……がはッ」
俺は以前にも盗賊で使った技、重力魔法のグラビティを使った。今回は弱く設定いるから、地面に伏せている状態だ。もちろんそれは学園長だけではなくその仲間たち全員にも同じことが言えた。
「カードル先生。ちょっとこの人たちの相手をするので先に行っててください」
「お、おう」
カードルさんは生徒たちを連れて学園内へと進んでいき俺はラグナログと戦う予定だったあの空間に学園長とその仲間を突っ込んで俺もその中に入った。
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