クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath

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二章 学園生活

8話 空間内にて

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俺たちが転移したところは何もなくただ真っ白な空間だった。

『汝、ここはどこだ』
『ここは俺が作った空間だ。ここならどんだけ暴れても大丈夫だからな』

そう。この空間は俺の空間魔法で作り上げた空間で設定した大きさは大体100km3ほどだ。

『じゃあ始めるか』
『先手は譲ってやろう』
『いいんだな?。後でやっぱなしでって言っても無駄だからな』
『そんなことはせん。そんなのは竜失格だからな』
『そうか。じゃあ始めるぞ』

竜の掟みたいなものなのか?まぁ俺には関係ないだろうけど。

『軟弱な人間風情に負けるわけが……な、なんなんだその魔力は⁉︎』

俺が試合遊びを始めようと魔力を練ってたらいきなりそんなことを言われた。

『いや、ただの魔力だし』
『それが魔力だと言うのか⁉︎全く別物ではないか⁉︎』

あーなんか魔神さんも言ってたな。『コウキの魔力は魔力だけど魔力じゃないですね』って苦笑いしてたけど、あれのことを言ってるのだろうか。

アストの魔力は、神界の神にしか使えない神気と下界の者にしか使えない魔力が合わさった極めて稀な魔力を有していてこれを使えるのは全世界全宇宙でアストだけなのだが、この事実を本人が知るのはまだまだ先のことである。

『まぁそんなことは置いといて、さっさとやるぞ。よーい……』
『……参りました』
『ドッ……はっ⁉︎』

俺が開始の合図をしようとした瞬間に降伏宣言が出された。
いやなに降伏してんだよ。

『なに降伏してんの』
『無駄な戦いは好まん。汝と戦ったりすれば一瞬で殺されてしまう。さっきの魔力を見る限り、この世界で汝に勝てるものは限られているだろう』

まぁ、俺が本気出せばこの世界中のやつなんか一瞬で消せるしな。神相手でもなんとかなると思うんだが。

『まぁいいや。それで、俺と契約してくれるのか?』
『勿論だ』

そういうことで俺は始祖竜の頭に触れて詠唱を唱える。

「我、汝の契約者になる者、我は汝のために、汝は我のために戦い、共に歩もう、我の名はアラストール・エリーニュス、汝の名は……ラグナロク」

俺がそう言うと青白いエフェクトが俺たちを包み弾けると、ラグナロクには首筋にマークが俺には右手の甲にお揃いのマークが刻まれていた。
名前だが、ラグナロクは神々の運命の意を表していたり北欧神話における終末の日の意味がある。
多分こいつが戦闘に出たら俺以外はほとんど相手にならないだろうからこういった名前にした。
他にはこれといった意味はない。ただ、かっこいいと思ったからだ。

『じゃあ戻るか』
『少しお待ちください主人』 

なんか喋り方が変わってるんだが……契約したときになんかあったのか?

『主人って……別にアストでいいだろ』
『そう言うわけにもいきません。そこは竜としての意地があるので』
『あーそうなのね。で、どう呼ぶの?』
『……殿方』『却下』『……お父さん』『いきなりぶっ飛んだな。却下だ』『……主君』『うーん保留』『……旦那様』『却下』『……ご主人様』『却下』
その後もいくつか候補が出てきたが一番めぼしかったのは主君だったから主君と呼ばせるようにした。てか最初に殿方が出てくる時点でお前どうかしてると思うぞ。

『で、何かあるの?』
『はい。私は人間になることができますが、それは必要でしょうか?』
『えっ⁉︎。お前人間になれんの』
『はい。他にもただちっちゃくなったり姿を全く違うものにしたりもできますよ。では今から人型を見せますね』

ラグナロクがそう言うと紫色のエフェクトがラグナロクを包み、弾けたところには。

「ふぅ~。この姿になるのは何年ブリじゃろうの。これからよろしくの主君」

そこには金髪に紫の瞳で白のワンピースを着ている小学生ぐらいの女がいた。てか、だいぶ喋り方にクセがあるな。

「ヘェ~すごいね。それが人間の時の君か」
「そうじゃ。この姿になったら色々と制限がかかるのじゃが主君のためだったらなんでもこなすのじゃ」
「それは頼もしいね。じゃあもうぼちぼち帰ろう。あ、でも最初はこっちに入ってて。急に君が現れたらみんなびっくりするだろうし」
「わかったのじゃ」

そうして俺はラグナロクに触れてマークの空間に入れた。
そういえば俺心の中だったら普通に喋れるんだな。口に出したら変わってるけど。
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