クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath

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二章 学園生活

3話 学園長室にて

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俺は先ほどの放送の後憂鬱ながら学園長室の前まで来た。
俺はめんどくさいと思いながらもドアをノックした。

「『コンコン』アラストール・エリーニュスです」
「入っていいよ」

そう返事がしたので入るといつかのようにいきなり殺気を向けられた。

「へぇー、私の殺気に耐えるんだ」
「おい、何がしたい?」

俺は口調を変えギルドの時の10倍(って言っても本気の一割も出てないけど)の殺気を学園長にもろにぶつけた。
すると、学園長は顔を真っ青にしてアゴをカタカタ言わせていた。
てか、この視線って……。

「次は気をつけてくださいね。うっかり殺してしまうので。あと、以前にもお会いしましたか?」
「き、肝に銘じておきます。直接会ったのは今日が初めてよ、前は合格発表の時に空の上から貴方たちを見てたから」
「他にだれかいませんでしたか?」
「ん?いいえ。多分私一人だったと思うわ」
「そうですか」

学園長はさっきまでの圧力はどこへ行ったのか目に見えて俺に怯えている。このあいだの視線、たしかにこの人の分もあるが確実に俺だけを見ていたやつがいた。なんだか先が思いやられるなぁ。

「それで、何かご用ですか」
「え、ええ。国王様に「アラストールには自由にさせてやってほしい」と言われて簡単にはできないから私自らあなたを見定めていたんだけど。もうお好きになんでもしていいわよ。学校も来ても来なくても大丈夫なようにするし閲覧禁止の書庫も閲覧できるようにするから」
「そうですか。話は以上で?」
「そうね。あ、これ持ってて、それがないと書庫が閲覧できないから。それと、アラストール君は冒険者?」
「そうですが、何か?」
「いやね、ランクは幾つなのかなって思って。教えて貰えるんだったら教えてほしいんだけど」
「なぜあなたに教えなくてはいけないんですか?」
「私より強い人にはそれなりに興味があるの」
「そうですか。なら僕を信用させれるようになったら教えて差し上げます。では、失礼しました」

俺はそう言って部屋を出た。後ろから何か聞こえたが知らないふりをしておく。実際、あの人は信用していない。いきなり殺気を放つ人は基本的に信用しないようにしてるからな。ギルマスもそうだったがあれはもう水に流してお互い仲良くやってるからいい。
俺は受け取った書類を異次元倉庫に仕舞い自分のクラス(制服が届いた時に一緒に届いた)である1のBクラスに行った。

ーーーーーーーーーー
作者より。
これからは毎週の日曜日にも更新をしていけたらと思うので更新します。基本は土曜日ですので、できたら日曜日という感じに更新していきます。今日はこれを言いたくて更新しました。
今後ともよろしくお願いします。
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