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二章 学園生活
2話 挨拶にて
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俺たちが学校に着いた時にはすごい騒動が起きていた。
「早く担架を持っていけ」「早く街の人を回復させるんだ」「魔族の仕業だ」「魔王の攻撃だー」
等々さっきの騒ぎのことが言われている。
俺たちはその合間を抜けて入学式がある大ホールまで行った。
「さっきの人たち、大変そうだったね」
「アストが後先考えずにあんなことするから」
「ごめんごめん。次からは気をつけるよ。そういえば君の名前聞いてなかったね。僕はアラストール。アストって呼んでくれたらいいから」
「私はミリーナ。よろしくね」
「私はコロンです。アストさんにミリーナさん。よろしくお願いします」
そんな他愛ない話をしていると大ホールの前まで来た。
そして中に入ると、既に大勢の新入生が入場していて、俺たちが入って来たのをこちらに向いて確認をした。その時、男子たちはミリーナやコロンに鼻を伸ばして女子は何故か俺をみて顔を赤らめていた。男子の気持ちはわかる。ミリーナもコロンもどっちも可愛いからな。女子の気持ちはさっぱりだ。
席は男子列と女子列に分かれているから一旦別れてそれぞれの席に座った。
しばらくすると、時間がきたのか大ホールがだんだん暗くなっていき前にライトが当てられた。当てられたところには今日の司会であろう先生がいた。
「本日は我が王立シルフレール学園のご入学、誠におめでとうございます。私は今年度の入学式の司会をやらさせていただきますエステルです。続いては学園長の挨拶です。では学園長、よろしくお願いします」
司会のエステルさんがそういうと前に突然風が発生していつのまにかそこには一人の女性がいた。まぁカラクリはもう分かっているが。カラクリ自体は簡単なもので前もってあそこに光魔法の屈折を使って自分の姿を光の屈折で見えなくして風魔法の突風を起こして光魔法を解除していつのまにかそこにいましたーって感じにしてるってことだ。
すると女性はマイクを握った。
「皆さん。我が王立シルフレール学園のご入学大変おめでとうございます。私がこの王立シルフレール学園の学園長をしています。アルグレット・ミカルナです」
彼女がそう言うと大ホールにざわめきが起こった。まぁそうだろうな学園長が女だったとは思わなかただろうしまずエルフだからな。その証拠にここからでもわかるぐらいに耳が尖っている。
「静粛に。たしかに学園長が女であって尚且つエルフなのには驚くと思う。だがまぁ、別に良くないですか?」
『何考えてんだこの人』
多分ここにいる全員の心の声が揃ったと思う。いや、ほんとなに考えてんの。本来、エルフは人間領にはおらず、基本は森の奥で暮らしている。
「まぁこの話は置いといて、本当に入学おめでとう。今回の新入生は逸材も多く、とても期待している。これからも勉強やクラブ活動も精進して頑張るように。話は以上だ」
「ありがとうございました。では次に移りたいと思います。新入生代表挨拶、アラストール・エリーニュスさん。前に出てください」
「はい」
俺はエステル先生の言葉に反応して起立し、前に歩いて出た。ミリーナは前もって知ってるから何も反応してないがコロンがすごい反応している。まぁ隠していたわけではないんだけどな。
「アクラ(この世界の植物。桜のようなもの)が咲き乱れ暖かく迎えてくださる中、我々は無事に王立シルフレール学園に入学することができました。我々は心技体共に映えある未来のために精進するとこの場で誓います。と、固いことはこのくらいにして、皆さん、自分がやりたいことを一生懸命しましょう。苦手なことを克服するのもいいですが自分の長所を伸ばしてこその学園です。自分が得意なこと、興味があるものなどを積極的に取り組みましょう。以上です」
俺は事前に聞かされていたセリフを自分なりにアレンジして発表した。その時のエステルさんの表情は『何してくれてんの?』って感じで見てて面白かった。前もだが、このキャラは悪戯をすることが好きなんだろうか?。そこは直した方がいいかな。
「え、えーと。ありがとうございました。以上で入学式を終わります。各自自分の教室に向かってください。ですが、アラストール君は学園長室にいらしてください。では解散」
「えー。まじかよ」
俺はそう一人愚痴りながらミリーナとコロンに別れを告げ憂鬱ながらに学園長室に向かった。
ーーーーーーーーーー
作者より。
お気に入り数2300を突破したので更新します。
碌な新入生代表挨拶が出来ずにすいません。
これからもよろしくお願いします。
「早く担架を持っていけ」「早く街の人を回復させるんだ」「魔族の仕業だ」「魔王の攻撃だー」
等々さっきの騒ぎのことが言われている。
俺たちはその合間を抜けて入学式がある大ホールまで行った。
「さっきの人たち、大変そうだったね」
「アストが後先考えずにあんなことするから」
「ごめんごめん。次からは気をつけるよ。そういえば君の名前聞いてなかったね。僕はアラストール。アストって呼んでくれたらいいから」
「私はミリーナ。よろしくね」
「私はコロンです。アストさんにミリーナさん。よろしくお願いします」
そんな他愛ない話をしていると大ホールの前まで来た。
そして中に入ると、既に大勢の新入生が入場していて、俺たちが入って来たのをこちらに向いて確認をした。その時、男子たちはミリーナやコロンに鼻を伸ばして女子は何故か俺をみて顔を赤らめていた。男子の気持ちはわかる。ミリーナもコロンもどっちも可愛いからな。女子の気持ちはさっぱりだ。
席は男子列と女子列に分かれているから一旦別れてそれぞれの席に座った。
しばらくすると、時間がきたのか大ホールがだんだん暗くなっていき前にライトが当てられた。当てられたところには今日の司会であろう先生がいた。
「本日は我が王立シルフレール学園のご入学、誠におめでとうございます。私は今年度の入学式の司会をやらさせていただきますエステルです。続いては学園長の挨拶です。では学園長、よろしくお願いします」
司会のエステルさんがそういうと前に突然風が発生していつのまにかそこには一人の女性がいた。まぁカラクリはもう分かっているが。カラクリ自体は簡単なもので前もってあそこに光魔法の屈折を使って自分の姿を光の屈折で見えなくして風魔法の突風を起こして光魔法を解除していつのまにかそこにいましたーって感じにしてるってことだ。
すると女性はマイクを握った。
「皆さん。我が王立シルフレール学園のご入学大変おめでとうございます。私がこの王立シルフレール学園の学園長をしています。アルグレット・ミカルナです」
彼女がそう言うと大ホールにざわめきが起こった。まぁそうだろうな学園長が女だったとは思わなかただろうしまずエルフだからな。その証拠にここからでもわかるぐらいに耳が尖っている。
「静粛に。たしかに学園長が女であって尚且つエルフなのには驚くと思う。だがまぁ、別に良くないですか?」
『何考えてんだこの人』
多分ここにいる全員の心の声が揃ったと思う。いや、ほんとなに考えてんの。本来、エルフは人間領にはおらず、基本は森の奥で暮らしている。
「まぁこの話は置いといて、本当に入学おめでとう。今回の新入生は逸材も多く、とても期待している。これからも勉強やクラブ活動も精進して頑張るように。話は以上だ」
「ありがとうございました。では次に移りたいと思います。新入生代表挨拶、アラストール・エリーニュスさん。前に出てください」
「はい」
俺はエステル先生の言葉に反応して起立し、前に歩いて出た。ミリーナは前もって知ってるから何も反応してないがコロンがすごい反応している。まぁ隠していたわけではないんだけどな。
「アクラ(この世界の植物。桜のようなもの)が咲き乱れ暖かく迎えてくださる中、我々は無事に王立シルフレール学園に入学することができました。我々は心技体共に映えある未来のために精進するとこの場で誓います。と、固いことはこのくらいにして、皆さん、自分がやりたいことを一生懸命しましょう。苦手なことを克服するのもいいですが自分の長所を伸ばしてこその学園です。自分が得意なこと、興味があるものなどを積極的に取り組みましょう。以上です」
俺は事前に聞かされていたセリフを自分なりにアレンジして発表した。その時のエステルさんの表情は『何してくれてんの?』って感じで見てて面白かった。前もだが、このキャラは悪戯をすることが好きなんだろうか?。そこは直した方がいいかな。
「え、えーと。ありがとうございました。以上で入学式を終わります。各自自分の教室に向かってください。ですが、アラストール君は学園長室にいらしてください。では解散」
「えー。まじかよ」
俺はそう一人愚痴りながらミリーナとコロンに別れを告げ憂鬱ながらに学園長室に向かった。
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作者より。
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碌な新入生代表挨拶が出来ずにすいません。
これからもよろしくお願いします。
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