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一章 転移した先は

18話 面倒い

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「ああ。それは悪かったな。すぐに報酬を見つめ直す。それと、お前のランクをSSSにあげる。このこととドラゴンのことは国王に連絡する」
「…………はっ?」

俺は素っ頓狂な声を上げてしまった。

「いやいや。ドラゴンのことは別にいいがなんで俺のことも国王に言うわけ?」
「言うわけもなにもこの世界にはSランク以上がまず珍しいんだぞ。そんなかでお前は誰にもバレずにSSSランクで過ごせると思ってるのか?」
「……思わないな」
「だろ?。だからなるべく早く国王に言って匿って貰うんだよ。ほかの国に取られないようにするためにな」
「俺を戦争に送り出したりしないよな?。したらこの国滅ぼすが」
「それはないと思うぞ。ただSSSランクは国にいるだけで他国に牽制ができるんだ。それにそいつが国に住めば国の治安も良くなる。まぁメリットが多いってとこだな」
「ふーん。でもさぁ。俺また2、3日後ぐらいに国王に呼ばれるんだぜ?」
「そういえばそうだったな。じゃあ俺から言っとくから第三王女が帰ってきた時に呼べばいいか?」
「そうしてくれた方が俺はいいな」
「分かった。それで報酬なんだがそのドラゴン見せてくれないか?」
「別にいいぞ。じゃああのデッカいとこ行くか」
「分かった」

そして俺たちは解体場にきた。後から聞いたがあのデッカい空間は解体場っていうらしい。

「じゃあ出すぞ」

俺はそう言ってグリーンドラゴンを取り出した。

「デカイな…………これはグリーンドラゴンだな」

あ、名前合ってたんだな。ギルマスは品定めするかのようにドラゴンを見ていた。

「うーん。討伐されたばかりのように肉の鮮度がいいし目立った外傷もない。まさに完璧な状態だな」

ギルマスは御満悦の様子で俺にそう言って来た。一体なにが嬉しいんだろうか?。

「それで、いくらで買い取ってくれるんだ?」
「これだけ状態が良かったら50白金貨ぐらいが明答だな。てか、こんだけデカかったら家で剥製にして飾ってもいいと思うぞ」
「この間のレッドドラゴンは40白金貨だったろ。何が違うんだ」
「頭があるかないかだよ。ドラゴンの牙とかは武器にしたら一級品になるからな。それをかけ引いて40白金貨だったんだよ」
「そうだったのか」

説明してなかったからこの世界の値段について教えようと思う。
お金は下から、
石貨、銅貨、大銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、大金貨、白金貨、大白金貨があって
石貨=1円って感じでそれぞれ10枚で一つ上に上がる。でも大白金貨だけは特殊で、白金貨100枚で一枚になる。
今回は50白金貨くれるらしいから日本円で5億円だな。ってこの間も思ったがこの国来てから結構な金持ちになったな。

「まぁあいにく剥製とかそんな趣味は持ち合わせてないな。それにどうせ飾るなら黒龍ぐらいがいいな」
「高望みすぎるだろ。いや、お前ならできそうで怖いな」
「まぁいつかやってやるよ」

俺はそのあと50白金貨プラス討伐ワイバーンの数×1金貨の合計50億30万tossをチャージしてもらって宿に向かって帰った。

「もうぼちぼち家でも買おうかなぁ」

俺は帰り道にそんなことを呟いた。

「まぁ国王に言ったら報酬かなんかの形でもらえるだろ」

俺は下心丸出しだがそう割り振って宿へと向かった。

2日後、俺が家などと比べるのがもったいないようなところへ住むことになるとは今は誰も思わないのであった。
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