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一章 転移した先は
13話 ギルマス
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サーナさんがどこかへ行ってから10分ほどすると、サーナさんが戻ってきた。
「大変お待たせしました。ギルドマスターが会いたいとおっしゃってるので付いてきてくれますか?」
そう言われたから「分かりました」とだけ言ってサーナさんにある部屋の前まで連れて来させられた。
「『コンコン』。失礼します。サーナです。アラストールさんを連れてきました」
「入れ」
中からは渋い感じの声が聞こえてきた。
「では、アストさん。どうぞ」
「失礼します」
俺がそう言いながらドアノブに手を出して中に入った。
だが、中に入った瞬間に拳が顔めがけて飛んできた。俺はそれを左手で止め元凶を見る。
「ほー。俺の拳を受け止めるか。ならこれはどうだ」
前の男はそう言って俺には遠く及ばないが濃度が濃い殺気を出してきた。しかもそれは俺にだけでサーナさんや他の人には巻き込まれないようにしてある。
なかなかの強者だが、こんなんがギルマスでいいのかよ。これはちょっとお仕置きが必要だな。
「ぬるいんだよ。ど三流が」
俺は某有名のアニメのハガ○ンの主人公の名台詞を言いながら目の前のおっさんの殺気を俺の殺気で塗りつぶすようにおっさんだけが殺気を食らうように制限して俺の全力の半分行くか行かないかぐらいの殺気を放った。するとおっさんは明らかに怯えた顔になりみるみるうちに真っ青をなった。
「俺の本気の半分ぐらいしかまだ出してない殺気に耐えられないとかな。なんならデコピンで世界一周させてやろうか」
「ふ、ふふふ、そんなことができ……」
「そんなことはないんだな」
俺は本当に本気でデコピンをおっさんにかけた。するとおっさんは壁をすり抜けて一瞬で見えなくなるまで飛んで行った。
「まるで瞬間移動だな」
「あ、あれ、あのー中にいた人は?」
「あと5秒ぐらいで戻ってるよ」
そこから5秒後俺たちの後ろからでかい音がして壁を抜けながら全身ボロボロのおっさんが戻ってきた。
「ありゃりゃ。ちょっとやりすぎたかな」
「…………」
サーナさんはもう何も言わなくてなってしまった。
俺はサーナさんの時と同様にヒールを使っておっさんを回復した。
すると、おっさんは目を覚ました。
「お、目、覚ましたか。どうだ?自分の愚かさが身に染みたか?なんなら今から肉片に変えるぞ」
「本当にすいませんでした。自分が全部悪かったです。なので許してください」
おっさんは土下座をしながら謝ってきた。
「なんでこんなことしたんだ」
「ほんの出来心だったんです。受付から「今日すごい人がきてますよ」ってなんか嬉しそうに言ってたもんだからどんなやつか気になってしまって。本当にすいませんでした」
「で、どうやって責任取ってくれるの」
「なんでもするんで許してください」
おっさんは涙や鼻水で顔をぐっちゃぐちゃにしながら土下座して謝ってる。
流石になんかやりすぎたかな感が否めないな。もういっか。
「はぁー。今日のところは見逃してやるから。これに懲りたらこういったことは二度とするなよ」
「ありがとうございます。もう二度と致しません」
「それで、サーナさん?ギルドマスターどこ?この人のこともあるから早く会いたいんだけど」
「あ、あのー」
サーナさんは言いにくそうにしながらおっさんを見た。
えっ?ちょっと待って。
「まさか、お前がギルドマスターか?」
「あ、はい。私がギルドマスターのガンドルスです」
俺は衝撃の事実を知らされてしばし呆然としてしまった。
「大変お待たせしました。ギルドマスターが会いたいとおっしゃってるので付いてきてくれますか?」
そう言われたから「分かりました」とだけ言ってサーナさんにある部屋の前まで連れて来させられた。
「『コンコン』。失礼します。サーナです。アラストールさんを連れてきました」
「入れ」
中からは渋い感じの声が聞こえてきた。
「では、アストさん。どうぞ」
「失礼します」
俺がそう言いながらドアノブに手を出して中に入った。
だが、中に入った瞬間に拳が顔めがけて飛んできた。俺はそれを左手で止め元凶を見る。
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「ぬるいんだよ。ど三流が」
俺は某有名のアニメのハガ○ンの主人公の名台詞を言いながら目の前のおっさんの殺気を俺の殺気で塗りつぶすようにおっさんだけが殺気を食らうように制限して俺の全力の半分行くか行かないかぐらいの殺気を放った。するとおっさんは明らかに怯えた顔になりみるみるうちに真っ青をなった。
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「ふ、ふふふ、そんなことができ……」
「そんなことはないんだな」
俺は本当に本気でデコピンをおっさんにかけた。するとおっさんは壁をすり抜けて一瞬で見えなくなるまで飛んで行った。
「まるで瞬間移動だな」
「あ、あれ、あのー中にいた人は?」
「あと5秒ぐらいで戻ってるよ」
そこから5秒後俺たちの後ろからでかい音がして壁を抜けながら全身ボロボロのおっさんが戻ってきた。
「ありゃりゃ。ちょっとやりすぎたかな」
「…………」
サーナさんはもう何も言わなくてなってしまった。
俺はサーナさんの時と同様にヒールを使っておっさんを回復した。
すると、おっさんは目を覚ました。
「お、目、覚ましたか。どうだ?自分の愚かさが身に染みたか?なんなら今から肉片に変えるぞ」
「本当にすいませんでした。自分が全部悪かったです。なので許してください」
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「あ、あのー」
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えっ?ちょっと待って。
「まさか、お前がギルドマスターか?」
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俺は衝撃の事実を知らされてしばし呆然としてしまった。
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