魔法のような手足を貴方に

 人生とは何があるか本当に分からないものだ。当たり前にあったものが突如としてなくなる。それが与える苦しみや悲しみがどれほどのものなのかは、五体満足の私にはわからない。欠けたものは取り戻せなくても、私がその代わりを作ることで少しでもその人を救えるのなら、私はそれを作り続けたい。例え、そこが異世界であろうとも―。
 異世界に転生してしまった義肢装具士が、身体を破損した人々のために装具を作る物語です。
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