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22.襲撃
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「…な、に…?」
呻くような人の叫び声に、深く眠っていた私は目を覚ました。夜だというのに、なんだか外が騒がしい。重たい瞼をこすりながらただならぬ様子に上半身を起こすと、既に起きていたらしいナタリーが私に声をかけた。
「お嬢様、今すぐ着替えてください」
パッと渡されたのは比較的動きやすい素材でできたドレスと顔まで隠れるローブ。訳が分からないながらも、サッとそれを受取った私は着替えながら、ナタリーに状況を説明させる。
「ナタリー。一体何があったの?」
「どうやらこの城が襲撃されているようです」
「襲撃?…どうして?」
「分かりません。ですが、タイミング的に皇女さまを狙っているのかと」
「大変!アディを助けにいかないと!」
「ええ。幸い、敵はまだこの階には到達していないようです。急ぎ、アデライト様と合流し、エドゥアール様と落ち合いましょう」
私たちは最低限のものを持つと、急いで部屋を出てアディの部屋に向かった。どうやら彼女は無事だったようだ。彼女は既に部屋の前にいて、エドゥアール様と護衛の騎士達と何やら話し込んでいた。
「アディ!」
「エリィ!」
私の声にアディがこちらを振り向く。私を視界にいれるとホッとしたような表情を浮かべた。
「良かった。無事だったのね。今、ちょうど貴方たちを迎えに行こうとしていたところなの」
「ええ。ナタリーが機転を利かせてくれたおかげで、早く行動できたの。…それより一体これはどうなっているの」
「説明は後だ。屋上に用意される飛竜に乗って王都まで行く。移動中はローブで顔を隠しておけ。どれが皇女なのか分からない方が狙いを定めにくくできる」
エドゥアール様の言葉に私たちは頷くと一斉に駆けだした。屋上に繋がる階段に近づいたところで、敵と思われる黒ずくめの男たちが襲ってきた。
「いたぞ!ここだ!」
「ちっ!」
護衛の騎士達が急いで敵を切り捨てたが、敵に叫ばれる方が早かった。一斉に敵と思われる人たちがこちらに向かってくる。護衛の騎士たちは次々と敵を倒していく。
「エドゥアール様、ここは私たちに任せてお二人を!」
「ああ。ついてこい!」
護衛の騎士たちの言葉に頷くとエドゥアール様は私たちを屋上に繋がる階段へ案内した。背後から聞こえてくる金属が擦れ合う音を耳にしながら、私たちは必死に階段を駆け上った。
何とか階段を昇りきり、屋上へと繋がる扉の前にたどり着いたところで、エドゥアール様は扉に耳を当て外の気配を探る。どうやら外に人の気配があるらしく、エドゥアール様は顔をしかめた。
「5人か…多いな」
そう呟き何か逡巡するエドゥアール様。腰に巻かれた剣に手を当てているあたり、私たちをどう守るか考えているのだろう。ふと、階段の下の方からドタドタと誰かが上がってくる音がする。その音にエドゥアール様はハッと顔を上げた。
「どうやら迷っている暇もないらしい。…ナタリー、其方どれくらい戦える」
「2人くらいでしたら、排除できるかと」
「分かった。では出て右側の二人を頼む。二人は私から離れず壁側にいろ。よいな」
「はい」「分かりました」
エドゥアール様は屋上の扉をガンッと蹴り上げると、物凄い速さで近くにいた敵を一人倒した。そして、私たちを背後に匿うと、襲ってきたもう一人の敵と戦い始める。さらにもう一人参戦してきて、一人で二人を相手にしていた。
一方のナタリーはさっと右側にいた敵の死角に入り込むと、お得意の暗殺スキルで敵の息の根を止めた。そしてもう一人の敵もとに向かうと、攻撃をしかける。流石にこちらは存在に気付かれたようで暗殺はできなかったようだ。相手が手強いのか、苦戦しているようだった。
「(エドゥアール様、戦いづらそう…)」
私たちを庇っているせいで動きが制限されているのだろう。中々決着がつけられないようだ。何とか敵の隙をつくれないかと思案している時だった。突然、背後から冷たいものが首筋に当てられた。
「動くな」
耳元にそう囁かれる低い声。恐る恐る視線を下に向ければ首元にはナイフが当てられている。首筋に当たる冷たい感触に背筋がゾクリと凍った。
「エリィ!」
「おっと、一歩でも動けばこいつの命はないぜ」
敵の声にアディの動きが止まる。アディの声でこちらの異変に気付いたエドゥアール様とナタリーも、こちらに来ようとしたが敵の攻撃によりそれが叶わないようだ。二人の表情に焦りが浮かび始める。
「さてと、んで、どっちが皇女様だ?…赤い髪だって聞いたけど、暗くて見えねぇな」
「…っ!」
ど、どうしよう。このままだとアディが危ない。
「んー、侯爵令嬢殺すと面倒だからって言われたけど、これじゃわかんねーな。んま、いっか。どっちも殺しちゃおう。殺すのが俺らの仕事だし」
ニヒルな笑みを浮かべてそんなことを呟く全身黒ずくめの男。「じゃあ、まずは君から」とささやかれ、ナイフが振り降ろされそうになったその時、エドゥアール様が叫んだ。
「リブル!」
その瞬間、グオォォというけたたましい声が周囲に響いた。黒い影が物凄い速さで頭上を横切る。
「うわぁっ!」
背後にいたはずの男がいつの間にか宙に浮いていた。いや、正確には飛竜の足に捕らえられ宙吊りになっていた。飛竜はそのまま男を足で掴んだまま空中を飛び回ると、ポイっと捨てるように男を宙へ放り投げた。男は悲鳴を上げ
ながら地面へと落ちていく。
あっけにとられながらそれを眺めていた私だったが、すぐに意識は目の前の光景に移った。立て続けに2匹の飛竜が飛んできて、エドゥアール様とナタリーを襲っていた敵も連れ去ったからだ。どんなに強かろうと所詮は人間。飛竜の力を前に叶うわけがない。
「お嬢様!」
ようやく敵から解放されたナタリーがこちらに向かって走って来た。エドゥアール様も同時にこちらへ駆け寄ってくる。
「怪我はないか?」
心配そうに尋ねてくるエドゥアール様に私は大丈夫だと頷いた。
「はい。襲われる前にエドゥアール様の飛竜が助けてくれましたので。…それより、エドゥアール様の怪我の方が…」
恐らく、さっき私が人質になってしまった時に隙をつかれ、腕を切られたのだろう。服に血が滲んでいる。私がそういうとエドゥアール様は問題ないと首を横に振った。
「かすり傷だ。それほど深くない」
その時、空を飛び回っていた3匹の飛竜がこちらへと戻って来た。よく見ると2匹の飛竜の上には人間が乗っている。月明かりに照らされ、ようやく見えた姿に私は驚愕の声を上げた。
「ウォルター、それにレオ!!」
「遅い」
「申し訳ありません。少々、邪魔が入りまして」
「お叱りは後で受けますんで、早く乗ってください!直ぐに敵が来ちゃいますんで」
エドゥアール様の言葉に二人は申し訳なさそうに謝罪した。そしてウォルターはアディに、レオはナタリーに向かって手を差し出す。二人はその手を取るとそれぞれ飛竜にまたがった。
「エリワイド嬢はこちらに」
いつの間にか相棒の飛竜にまたがったエドゥアール様が、私に向かって手を差し出した。急いでいたこともあり、私は言われるがままにその手を取り、エドゥアール様の前に座る。そして、気づいた。
…あれ、これめちゃくちゃエドゥアール様と近くない?
一気に心臓の鼓動が高鳴る。いや、今緊急事態だし、ドキドキしてる場合じゃないのは分かっているけど、意識せずにはいられない。だって、落ちないように支えるためか、エドゥアール様の腕がお腹に回されている。背中にはエドゥアール様のぬくもりが伝わってきて、エドゥアール様との距離の近さを実感させられる。
「しっかり捕まっていなさい」
ひえっ…こ、声が。エドゥアール様の美しいバリトンボイスが耳元に。…ムリ、心臓が爆発しそう…。
「うわっ!」
その時、バサリという音を立て飛竜が空に舞い上がった。思わず驚きの声が口から飛び出す。大丈夫だと私を落ち着かせるかのようにお腹に回された腕に少し力がこもった。
呻くような人の叫び声に、深く眠っていた私は目を覚ました。夜だというのに、なんだか外が騒がしい。重たい瞼をこすりながらただならぬ様子に上半身を起こすと、既に起きていたらしいナタリーが私に声をかけた。
「お嬢様、今すぐ着替えてください」
パッと渡されたのは比較的動きやすい素材でできたドレスと顔まで隠れるローブ。訳が分からないながらも、サッとそれを受取った私は着替えながら、ナタリーに状況を説明させる。
「ナタリー。一体何があったの?」
「どうやらこの城が襲撃されているようです」
「襲撃?…どうして?」
「分かりません。ですが、タイミング的に皇女さまを狙っているのかと」
「大変!アディを助けにいかないと!」
「ええ。幸い、敵はまだこの階には到達していないようです。急ぎ、アデライト様と合流し、エドゥアール様と落ち合いましょう」
私たちは最低限のものを持つと、急いで部屋を出てアディの部屋に向かった。どうやら彼女は無事だったようだ。彼女は既に部屋の前にいて、エドゥアール様と護衛の騎士達と何やら話し込んでいた。
「アディ!」
「エリィ!」
私の声にアディがこちらを振り向く。私を視界にいれるとホッとしたような表情を浮かべた。
「良かった。無事だったのね。今、ちょうど貴方たちを迎えに行こうとしていたところなの」
「ええ。ナタリーが機転を利かせてくれたおかげで、早く行動できたの。…それより一体これはどうなっているの」
「説明は後だ。屋上に用意される飛竜に乗って王都まで行く。移動中はローブで顔を隠しておけ。どれが皇女なのか分からない方が狙いを定めにくくできる」
エドゥアール様の言葉に私たちは頷くと一斉に駆けだした。屋上に繋がる階段に近づいたところで、敵と思われる黒ずくめの男たちが襲ってきた。
「いたぞ!ここだ!」
「ちっ!」
護衛の騎士達が急いで敵を切り捨てたが、敵に叫ばれる方が早かった。一斉に敵と思われる人たちがこちらに向かってくる。護衛の騎士たちは次々と敵を倒していく。
「エドゥアール様、ここは私たちに任せてお二人を!」
「ああ。ついてこい!」
護衛の騎士たちの言葉に頷くとエドゥアール様は私たちを屋上に繋がる階段へ案内した。背後から聞こえてくる金属が擦れ合う音を耳にしながら、私たちは必死に階段を駆け上った。
何とか階段を昇りきり、屋上へと繋がる扉の前にたどり着いたところで、エドゥアール様は扉に耳を当て外の気配を探る。どうやら外に人の気配があるらしく、エドゥアール様は顔をしかめた。
「5人か…多いな」
そう呟き何か逡巡するエドゥアール様。腰に巻かれた剣に手を当てているあたり、私たちをどう守るか考えているのだろう。ふと、階段の下の方からドタドタと誰かが上がってくる音がする。その音にエドゥアール様はハッと顔を上げた。
「どうやら迷っている暇もないらしい。…ナタリー、其方どれくらい戦える」
「2人くらいでしたら、排除できるかと」
「分かった。では出て右側の二人を頼む。二人は私から離れず壁側にいろ。よいな」
「はい」「分かりました」
エドゥアール様は屋上の扉をガンッと蹴り上げると、物凄い速さで近くにいた敵を一人倒した。そして、私たちを背後に匿うと、襲ってきたもう一人の敵と戦い始める。さらにもう一人参戦してきて、一人で二人を相手にしていた。
一方のナタリーはさっと右側にいた敵の死角に入り込むと、お得意の暗殺スキルで敵の息の根を止めた。そしてもう一人の敵もとに向かうと、攻撃をしかける。流石にこちらは存在に気付かれたようで暗殺はできなかったようだ。相手が手強いのか、苦戦しているようだった。
「(エドゥアール様、戦いづらそう…)」
私たちを庇っているせいで動きが制限されているのだろう。中々決着がつけられないようだ。何とか敵の隙をつくれないかと思案している時だった。突然、背後から冷たいものが首筋に当てられた。
「動くな」
耳元にそう囁かれる低い声。恐る恐る視線を下に向ければ首元にはナイフが当てられている。首筋に当たる冷たい感触に背筋がゾクリと凍った。
「エリィ!」
「おっと、一歩でも動けばこいつの命はないぜ」
敵の声にアディの動きが止まる。アディの声でこちらの異変に気付いたエドゥアール様とナタリーも、こちらに来ようとしたが敵の攻撃によりそれが叶わないようだ。二人の表情に焦りが浮かび始める。
「さてと、んで、どっちが皇女様だ?…赤い髪だって聞いたけど、暗くて見えねぇな」
「…っ!」
ど、どうしよう。このままだとアディが危ない。
「んー、侯爵令嬢殺すと面倒だからって言われたけど、これじゃわかんねーな。んま、いっか。どっちも殺しちゃおう。殺すのが俺らの仕事だし」
ニヒルな笑みを浮かべてそんなことを呟く全身黒ずくめの男。「じゃあ、まずは君から」とささやかれ、ナイフが振り降ろされそうになったその時、エドゥアール様が叫んだ。
「リブル!」
その瞬間、グオォォというけたたましい声が周囲に響いた。黒い影が物凄い速さで頭上を横切る。
「うわぁっ!」
背後にいたはずの男がいつの間にか宙に浮いていた。いや、正確には飛竜の足に捕らえられ宙吊りになっていた。飛竜はそのまま男を足で掴んだまま空中を飛び回ると、ポイっと捨てるように男を宙へ放り投げた。男は悲鳴を上げ
ながら地面へと落ちていく。
あっけにとられながらそれを眺めていた私だったが、すぐに意識は目の前の光景に移った。立て続けに2匹の飛竜が飛んできて、エドゥアール様とナタリーを襲っていた敵も連れ去ったからだ。どんなに強かろうと所詮は人間。飛竜の力を前に叶うわけがない。
「お嬢様!」
ようやく敵から解放されたナタリーがこちらに向かって走って来た。エドゥアール様も同時にこちらへ駆け寄ってくる。
「怪我はないか?」
心配そうに尋ねてくるエドゥアール様に私は大丈夫だと頷いた。
「はい。襲われる前にエドゥアール様の飛竜が助けてくれましたので。…それより、エドゥアール様の怪我の方が…」
恐らく、さっき私が人質になってしまった時に隙をつかれ、腕を切られたのだろう。服に血が滲んでいる。私がそういうとエドゥアール様は問題ないと首を横に振った。
「かすり傷だ。それほど深くない」
その時、空を飛び回っていた3匹の飛竜がこちらへと戻って来た。よく見ると2匹の飛竜の上には人間が乗っている。月明かりに照らされ、ようやく見えた姿に私は驚愕の声を上げた。
「ウォルター、それにレオ!!」
「遅い」
「申し訳ありません。少々、邪魔が入りまして」
「お叱りは後で受けますんで、早く乗ってください!直ぐに敵が来ちゃいますんで」
エドゥアール様の言葉に二人は申し訳なさそうに謝罪した。そしてウォルターはアディに、レオはナタリーに向かって手を差し出す。二人はその手を取るとそれぞれ飛竜にまたがった。
「エリワイド嬢はこちらに」
いつの間にか相棒の飛竜にまたがったエドゥアール様が、私に向かって手を差し出した。急いでいたこともあり、私は言われるがままにその手を取り、エドゥアール様の前に座る。そして、気づいた。
…あれ、これめちゃくちゃエドゥアール様と近くない?
一気に心臓の鼓動が高鳴る。いや、今緊急事態だし、ドキドキしてる場合じゃないのは分かっているけど、意識せずにはいられない。だって、落ちないように支えるためか、エドゥアール様の腕がお腹に回されている。背中にはエドゥアール様のぬくもりが伝わってきて、エドゥアール様との距離の近さを実感させられる。
「しっかり捕まっていなさい」
ひえっ…こ、声が。エドゥアール様の美しいバリトンボイスが耳元に。…ムリ、心臓が爆発しそう…。
「うわっ!」
その時、バサリという音を立て飛竜が空に舞い上がった。思わず驚きの声が口から飛び出す。大丈夫だと私を落ち着かせるかのようにお腹に回された腕に少し力がこもった。
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