魔法がすべての世界で俺だけロボットで無双する異世界ライフ

26.東の国イーストノーツの危機！

俺たちは翌日、出発しようやく東の国に着いた。

「いや～長かったな、宿屋に荷物をおろして、少し見て回るか」　　

「うん!」

イルニは、時間をさいたぶん言語能力が伸びていった。

両親や教師の苦労が、この旅で嫌というほど思い知った。

「では行きましょう、ソリット様」

様付するのはレイカだ。

旅の道中から、なぜかそう呼ばれている。

「アルタは情報収入頼めるか?」

そう俺が頼むとあっさり引き受ける。

「わかりました。買い出しは任せましたよ」　

そう言って、街へと行く。

俺たちは、宿屋を探し荷物を下ろす。

「しかし、人が多かったな。
なんかイベントでもやってんのか?」

そう独り言を言う。
　
俺らは買い出しに出ようと、宿屋で借りてる部屋の鍵をもらい街ヘ。

街はとても賑わっており、新鮮な、魚や果物といった食材が目立つ。

「いろんな食材が揃ってるな」

そう言いながら見て回っていると、イルニがほしいなと言っているように一つの本を見ていた。

「どうしたイルニ?、あの本がほしいのか?」

文字が読めるようにもなっていたので、本にも興味を示すようになると思っていたが意外に早かったな。

「よし、買ってやる。その本一つくれ」

そして、イルニに本を渡す。

「ソリット、ありがとう」

笑顔でお礼を言われとき、かわいいやつだと思ってしまった。

俺たちは買い物を済ませると宿屋に戻る。

「あっいたいた、ソリット！」

アルタとも合流するが様子がおかしい。

「実は、噂によれば巨大モンスターがこの国に接近していると聞いてしまって、夜にはここに来てしまいそうなんです」

と、小さな声で報告する。

「はぁ、全く。で、国はどう動く?」

「優秀な魔法使いを何人か編成及び、住民の避難を急いでいるようです」

流石に動いているかと安心したが、モンスターがどれだけでかいか分からない。

「そのモンスターの方はどれだけでかいんだ?」

質問すると、とんでもないデカさだった。

「姿は亀のようで、名前はジャイアントバジリスク。デカさは分からないんだ、情報もでかいの一点張りでね」

アルタの情報を整理すると夜にでかいモンスターが襲ってくる。

住民の避難は進んでいるが、もうすぐ夕方になる。　
　　
「俺なら間に合うか？、はぁぁぁぁ」

せっかく街で落ち着つけると思ったのに。

「俺たちで先に終わらしに行くぞ。気乗りはしないが、人のために頑張ると決めているんだ」

了解!と他の仲間も了承してくれた。

こうして、俺たちは先に化物退治へと向かう。

緊急事態なのでドラゴンθに全員乗せ飛んでいくとだんだんと、森近くまで来た。

「なんか、静かすぎねえか?」

俺がそう答える。

その時、地鳴りが響き、地面が揺れる

すると森からモンスターが一斉に逃げ出してきた。

戦闘態勢に入る。　

「何が起こって?」

「ベイベーーー！」

なんでそこで、ベイベー？と思っていると、飛んでいる高さと同じくらいでかいモンスターを発見した。

その姿は、情報通り亀のようだったが、モンスターの割につぶらな瞳をしている。

その姿を見て、皆でツッコんだ。

「おうベイベー！」

「おうベイベー！」

「おうベイベー！」

「おうベイベー！」


その一言に尽きるが、今はそんなことを言っている場合ではない。

「そうじゃなかった、ついベイベーがベイベーだったもんでつい」

いけない、頭が混乱して、イルニ2号になるとこだった。

「でかくね！？どうすんのこれ!、俺の巨大ロボットよりでかいよ、明らかに」

みんなに相談すると唖然とした顔しかしてない。

ただの屍のようだ。

「でかすぎでしょ!、
顔とサイズが反比例なんですよ！」

アルタもツッコミに入る。

「でも、誰かがやらねばなるメェ！」


そして正論を発したのが、まさかのイルニだったという。

こいつ絶対、街を歩いていたおっさんのマネしてるだけだと思ったが、始めて長い言葉を発した気がする。

そんなことを言っている間に、レイカが言う。

「落ち着いてください！ソリット様、確かにでかいですが弱点がないわけではないでしょう」

それもそうだと思い、目を凝らす。

「あの足の部分、怪我をしている?、モンスターに不意打ちでもされたか?とにかく足を狙え！」

そう言うと、皆が降りる。

「いくぞ!」

最初に先制攻撃を仕掛けるのは、アルタ。

「光魔法!、ライトニングソード！」

魔法を発動し、モンスターの足めがけて光出できた剣を投げる。

「グゥルアアアアア!」

どうやら攻撃が効いているらしい。

一方レイカの方は、

「鎖魔法！、呪縛連鎖!」

レイカの魔法が発動すると、モンスターの足に鎖が絡みつく。

「グゥ！、グゥルアアアアア!」

鎖を無理やり外そうとして外すと、外したぶんだけダメージを受ける。

レイカの魔法はそういう効果らしい。

それは、レイカの苦しんできた奴隷生活そのものを体現しているような魔法だった。

「あいつら……俺も混ぜろ!」

そう言って、強化したドラゴンθを出す。

口と肩の上から大砲のような長い鉄の塊が現れる。

照準を合わせ、解き放つ。

「キャノン砲発射！」　
　
すると、ビームのように一直線に光線が出る。

それは、モンスターの足めがけて撃ちモンスターは、痛みに耐えかねて倒れた。


「よし、倒れたぞ！
一斉攻撃でとどめだ！」

最後の一撃にタイミングを合わせる。

「光魔法！ライトニングブラスター!」

「鎖魔法！縛針！」

「ヤミマホウ!クロのカギヅメ！」

「ミサイル！&ドラゴンファイヤー！」


モンスターに、すべての攻撃が一斉に当たる。　

光の線が何本も一斉にモンスターへと向かい、鎖は地面から突き刺すように出てくる。

あと、誰だかは知らないが闇魔法を使っていた。

デカイ闇のドラゴンのような鉤爪でモンスターは素早く切り裂かれる。

ソリットの放ったドラゴンの炎や、ミサイルは全部命中していた。

攻撃のせいで、砂埃が起こっている。

だが、うっすらと見えてきたときにどでかいモンスターの死骸を確認する。


「俺たちの勝ちだ！」

俺は、精一杯叫び報告する。



その後、闇魔法を放ったやつを探してみると、それは意外な人物だった。