魔法がすべての世界で俺だけロボットで無双する異世界ライフ

歩く屍

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25.ガンバレ!ソリット先生2

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俺は、目が覚めて初めて気づいた。

「なんでこうなった!!」

また、このパターンかよ!。

「さぁ!、
どういうことか説明してください!」

アルタに迫られる。

俺は何もしてない!。

「俺は無実だーーー!」


~それは数時間前のこと~


俺は朝起きると、イルニの顔が近いのに驚き、固まる。

そういえばと、寝る前のことを思い出し、頬が火照りだす。

だが、そんな中、隣で真逆の方向を向いていたレイカが起きてしまう。

「あれ~、ソリットさ、ん!!、
何してるんですか!」

そう聞かれると、俺は今の状態を見て弁明する。

「待て、お前はこの状態を見て、いかがわしいことと勘違いしているが」 

だが弁明の途中で遮られる。

「勘違いっていうんですか?
そんなに密着して!、そんな言い訳するなんて軽蔑します。この変態英雄!!」

怒っているときは、口調が変わるのかと新しい発見をして、こんな状況なのに嬉しさのほうが勝っていることに気づく。

「聞いてるんですか!」

説教が続き、20分ぐらいたつ。

~そして現在~

しかし、こんなにうるさくても寝続けているイルニやアルタを見て、すげえなと思った。

「まぁ、待てレイカ、イルニが泣きながら寝ていたから付き添っていたんだ。本当だ。」

正直に真剣に話す。

「そっそれを早く言ってください!」

と、口調が戻りつつあった。

「ベイベーー!」

イルニが完全復活。

「朝からうるさい」

イルニの声で、目が覚めるアルタ。

イルニは目覚まし時計かなにかかと思わずツッコんでしまいそうになる。

「イルニ、東の国の近くまで行ったら、
お前の勉強会にする」

そう言って準備をさせ、東の国に近づくために足を進める。

1日2日は歩いた。

「アルターあとどれくらいで着くんだ?」

歩みを止め、返答を聞く。

「もうすぐだよ!、
もう今日は休もう日が暮れる!」

砂漠地帯から平原地帯の変わり目を見て、近づいている事が分かる。

そうするかと、みんなに言う。

するとイルニが服の裾を引っ張ってくる。

「ソ、リット」

初めて俺の名前を読んでくれた。

「そうだ、ソリットだ。偉いぞ!」

俺は頭をなでてやる。

流石に、毎日のように、俺の名前を聞いていれば覚えるか。

と思ったが疑問が残り、イルニに質問する。

「なんで、アルタの名前じゃないんだ?、先に会ったのはアルタのほうだろ?」

しかし、イルニはまだ流暢に理解して話す力がなく、首を傾げるだけ。

疑問が晴れず、モヤモヤするので、当の本人に聞いた。

「それはな、あの夜イルニが泣いていたとき一緒にそばで寝てあげてただろ?。
そのお礼としてしたんじゃないか?」

ならお前は、なんでイルニに読んでくれないんだ?と聞く。

「それはな、僕はこいつを見つけたときから一緒にいても、かまってやれなかったときが多かったからだ。奴隷を救うためとか、仕事もしないと飯も食っていけないからな、大変でイルニに寂しい思いをさせてしまっていた」

過去にそんなことがと、自分のことのように胸が痛む。

「なら、言葉を早く教えて、その言葉をイルニに自分の言葉で届けろ!。俺が伝えたいやつはもう届けたくてもとどかないんだからな。」

そう忠告すると、覚えておくと顔で伝わった。

「では!、辛気臭い話は終わりにして、
イルニの勉強を始めるぞ!」

そうイルニに言う。

「ベイベーーー!」

元気な返事が帰ってくる。

その後、勉強を数時間始める。

しかし、

「イルニ、これは?」

地面に文字を書きなんていうか聞く。

「ベイベーー!」

だめだこりゃ。

「イルニ、もう一度だ。これは?」

もう一度尋ねる。

「イ、カ」

正解を当てる。

「よしよし、偉いぞ。」

そのまま続けること、もう夜。

「ここまでにするか。ご飯にしよう」

「ご飯だベイベーー!」

全く、食べ物ぐらいしか覚えてもらえなかった。

「ご飯だベイベってなんだ?」

それはなと、アルタに説明してやる。

「イルニ語で早くご飯が食べたい。だそうだ」

夜ご飯を食べたあとは、野宿。

ただ、

「ソリット?、寝る?」

イルニが来て、たぶんまた一緒に寝たいのだろうと思い、隣にこさせた。

「ソリット好き」

イルニの覚えたての言葉の中で、嬉しい言葉がきこえる。

イルニはすきをつき腕を掴む。

その時、小さい胸を俺の腕に押し付けながら寝ていた。

「ちょっと待て!、って寝るのはや!」

慌てていると、空いている隣で寝ているレイカも両親を失った夢でも見ているのか涙が見える。

「わかったよ、もうどうとでもなれ!」

そう言い、レイカも寄せて、頭をなでてやる。

その時レイカも、落ち着いた顔つきになって寝ていた。


「しかし、ロボット使おうと思ったけど、ここまで歩いたり寝たりしてやっと魔力が全快か。俺の魔法は、燃費が悪い。」


そんなことを言いながら、明日に備えて、皆と就寝するのだった。


そして明日、行き先の東の国の帝都に、危機が迫り来る!。

























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