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3.試験

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ソリットは、学園に通うための試験のために勉強し、ついにそのときはやってきた。

「自分を信じて頑張ってらっしゃい」

「応援しているぞ、ソリット」

そう見送りされながら学園に向かった。

僕の行く学園は、マグノ学園という。

魔法に関しては、偉業をなした各地から集まった魔法師数名が教師としてきている。

なので、受験者数も毎年多い。

その中で50名まで絞られる。

僕は、そんな緊張感に包まれながら、
今試験を受けなければならない。

「緊張してきたな」

受験なんていつ以来だろうかと、前いた世界を思い出した。

そんなとき、

「おい、そんなとこに突っ立っとくなよ!邪魔だ!」

僕は押しのけられる。

「いてて、何なんだよ」

痛かったと思っていると。

「大丈夫?」

心配されながら女子に話しかけられた。

「だっだダダダ、だいじょうぶでち。あっ!」

前の世界でも、女子とはあまり交流がなかったせいか、緊張してしまって思わずかんでしまった。

「うふふ、面白い人ね、私はレミーアっていうの。あなたは?」

そう聞かれた僕は、

「ソリットです。よろしくお願いします。あなたも受験生ですか?」

そう聞き返すと、

「ええそうよ。ここに通うのは、誰もが憧れているし、でもああやって自分に自信がある人や、お金や権力で入ろうとする人がたまにいるから、そこだけは誰もが困りものなの」

そう説明してくれた。

ちょうどそのときに、

「それでは受験者は教室に入り、問題用紙に名前だけ書いて、待機していてください」

という指示をだされ、僕たちは分かれる。

「それじゃあね。受かったら学校で、また会いましょう」

そう言われ、僕も頑張ろうという気になれた。

そして教室に入り、指示されたことをして、待機していた。

「それでは、試験開始!」

そして回答用紙を見る。

第一問目、これは簡単だな。

第二問目、これもサービス問題だな。

第三問目、あれ?、いつになったら難問が出るの?、テストに関してはだめな方だと思ってたのに。

前の世界のトラウマを、思い出しながらも、スラスラと解いていき、みんなより少し早く解けたようだったので、見返していく。

「そこまで!、今から回答用紙を回収するので、退出をお願いします」

そこで、筆記試験を終え、ひとまず緊張がほぐれる。

「ふうー、何とかなってほしいな」

そう思いながら家に帰る。

実技試験は、筆記試験の翌日に行われる。

今日は早く寝ようと決めた。

「ただいま」

家に帰ると、お父さんとお母さんが、嬉しそうに出迎えてくれる。
 
「どうだった?出し切ったか?。
明日もあるんだから、今日の夜ご飯はたくさんお食べ」

とお父さんが言うと、母さんまで、

「そうよ、たくさん食べて。
腕によりをかけたんだから」

そう言って、僕のために用意してくれる。

こういった家族関係を、俺は初めて体験した。
 
食べた後は明日のために復習してから寝た。


そして、あっという間に朝になった。

早く寝たので、すこぶる快調だ。

今日マグノ学園で、実技試験が始まる。

俺は昨日と同じように、マグノ学園に向かった。

そして試験会場へ行き、指示がある。

「実技試験は、
それぞれ、くじを引いてもらい。
書かれてある、受験者の名前の人と対戦してもらいます」

そして何人かひきに行き、僕の出番が回ってくる。

「ソリットさんお願いします!」

僕の名前が呼ばれ、引きに行く。

ええい、神よ!。

勢いよく引いたのは、ケインという名前の描かれた紙。

僕は、嫌な予感がしていた。

それでは、別の模擬戦場に移りますので、ついてきてください。

そう言われ、みんな案内される。

「大丈夫かな?」

そう、一人つぶやきながら、模擬戦場につく。

そして、予想外なことに、

「それでは初戦、ソリットさんとケインさん、前へ!」

そう言われ、最初かよ!と、神を恨んだが、渋々前へと行く。

相手は僕をどかしたあいつだった。

「よぉ、てめえかよ、
捻り潰してやるぜ!」

やる気十分じゃんか!。

「ええと、お手柔らかに」

そう腰を低くして言う。

「それでは、ソリットさん対ケインさんの実技試験、開始!」

そう言われ、僕は先に、創造魔法でイメージを明確にしながら、自分と同じ背丈のロボットを作る。

形は軽装の人形、俊敏性重視で、腕は刃のように鋭く作っており、足は浮遊して動けるように、刃の形状プラス磁場を作り浮遊できるようにした。

そして操作魔法で、ロボットを高速移動させる。

「いけえ!、えーと、α(アルファ)!」

そう、ネーミングし攻撃させる。

素早いためなかなか攻撃できないケイン。

どんどん相手を追い詰める。

だが、負けずとケインも、

「風魔法、クロスソニック!」

そう言い放った相手の魔法は、クロスするような、鋭い風が出てきた。

そこですかさず操作して、ロボットの片方の腕を、わざとタイミングを見て破壊されたとともにパージし、残った片方の、鋭い腕で、相手の首元につきつけた。

そこで、

「そこまで!、勝者ソリット」

何とか、なったと勝利を収め、それからも、他の受験者が対戦しあった。

合格通知は3日後ということで、ひとまず
我が家へと緊張が解けないまま帰っていった。












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