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始まり 異世界へ飛ばされました

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 彼、祠堂凍夜(しどうとうや)の目の前にはドラゴンが居た。それは
まぎれもない本物だ。しかも、ここはさっきまでいた自分の
世界ではない。
 ドラゴンが居て、周りの景色が違う。オタクでゲーマーな祠堂は
すぐに気づいた。

「ここは異世界だ!」

 祠堂はそう叫ぶと、ドラゴンも一緒に?雄たけびを木霊した。目の前に
ドラゴンは赤く、口からは今にも炎を出してきそうな感じだった。
 一応、我に返った祠堂は慌てるが、持っているものは剣道の道具
だけだった。祠堂は中学から剣道をやっており、それはアニメやゲームで
よく、剣士が出てくるので、それに影響され祠堂は剣道を始めた。
 体力だけがなかったが、剣術はゲームのキャラの真似などをし
楽しくやっていたので上達は早かった。高校でもすぐにレギュラーになり
強さを見せつけていたが、今祠堂の目の前の敵はドラゴンである。
 祠堂は腰を抜かし、立てずにいた。そして、諦めた。

「本物のドラゴンに殺さるなら本望か」

 と、諦めた時、誰かがやってきた。それは人だったが、どこかで
よく見る鎧などを着ており、剣や杖を持っていた。
 やってきたのは少女達だ。その少女達はドラゴンと戦おうと
していた。

「下がってなさい。やられるわよ」

 真ん中にいる一番大人っぽい子が祠堂に声をかけたが、祠堂は
動けない状態だった。
 
「悪い、動けない」
「なさけないわね。それでも男なの?」
「まぁしょうがないですよ。彼はドラゴンバスターじゃない
見たいですし」
「そうね。じゃぁ早く助けないと」

 彼女達はそういってついにドラゴンに立ち向かっていった。

 ――
 
 祠堂がこの異世界『N・フィールド』に来てから一週間が
経過した。あの時、少女達はドラゴンを追い払った。いや
逃げられたかな?その後に俺を保護し、彼女達のいる
学園に連れてこられた。
 そこはゲームなどでよく見る風景で、祠堂にとっては
夢のような場所だった。そこで祠堂はこの学園、A・フィールド学園の
学園長の元に行き、彼女達が説明し、ここが異世界だとわかり
祠堂は帰る方法を見つけようとするが、学園長が祠堂が戦えるだけの
力を持っていると見抜き、祠堂をこの学園に置くことを命じた。
 ここはこの世界の主?と呼ばれるドラゴンから人々を守る為に
作られたドラゴン退治をするドラゴンバスターを育てる学園だった。

 そのドラゴンはどこに現れるかわからず、現れた場所から
連絡を受け、近くにある学園からバスターを派遣する。
 それがこの学園の仕事だ。しかし、いまだに誰もドラゴンを
退治したものわおらず、追い払うのがやっとだった。
 それでも、いつかドラゴンを倒し、平和な世界を作りたいと
人々は願うので、この学園の存在価値は重要だった。

 祠堂は帰る方法を見つけてもらう事をドラゴン退治の手伝いを
することで商談が成立し、この学園に入る事になった。

 
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