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08 初めてのデート
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自室のソファベッドに腰掛け、清花はため息を吐いた。
両親の急な訪れに、なんだかどっと疲れてしまった。
恋愛小説や少女漫画の世界であれば、ここで身近な男性に恋人のふりでもしてもらって、両親を何とか説得するのだろう。けれど、これは現実だ。
そもそも小中高と女子校に通い、今も女子大に所属する清花には友人と呼べるほどの親しい男性などいない。いたとしても、そのような非常識なことなど頼めるわけがなかった。
将来は好きな人と、ごく平凡な幸せを噛みしめることができるような、平穏な家庭を築きたい。そんな願いすら、叶えることができないのだろうか。
……だめだ、いくら考えても暗い方にしか思考が向かない。
きっと、昨日からの一連のできごとで疲れているのだ。まだ頭痛も微かに残っているし、シャワーを浴びたら少し寝よう。今日はもう講義に出られるような気分ではない。
そう決め、手早く髪と体を洗うと、部屋着に着替えてベッドに潜り込んだ。
しばらくは両親たちの言葉が頭を離れず眠れなかったが、いつの間にかうとうととし始めた。そうして自分でも知らないうちに眠りについた清花が目を覚ましたのは、夕刻になってからだった。
机の上に置いていたスマートフォンのバイブレーションが鳴り、その音で意識が覚醒する。
誰かから、電話が来たようだ。
慌ててベッドから飛び降りて机に向かえば、スマートフォンの液晶には見知らぬ番号が表示されていた。
もしかして、筧さん……?
そんな期待とともに画面をタップする。
「もしもし?」
震えそうな声で出れば、電話の向こう側ではっと息を呑んだような音が聞こえた。
ややあって、返答がある。
「もしもし、――上条さん?」
「筧さん……」
良かった、電話をくれた。
そのことに安堵し、その場にへたりこんでしまう。
「あ、あの、昨日はすみませんでした! ご迷惑おかけしてしまって、本当にごめんなさい。それに、歯ブラシとかタオルとか、御飯も、ありがとうございます。あっ、タクシー代をお返ししたいんですけれど、ご都合のいい時ありますか?」
彼から電話がかかってきたことが嬉しくて、つい矢継ぎ早に言いたいことを口にする。すると、電話の向こうで静弥がくぐもった笑い声を上げるのが聞こえた。
「上条さん、落ち着いて。慌てなくても電話、切れたりしないから」
「あ……」
必死になっていた自分が恥ずかしくて、頬が熱くなる。
静弥がこの場にいなくて良かった。でなければ、林檎のように赤くなった顔を見られてしまっていたことだろう。
羞恥のあまり押し黙る清花に代わり、今度は静弥が話を続けた。
「今日は、大丈夫だったか? 」
「は、はい! あの後アルバイト先に荷物を取りにいって、電車でアパートに帰りました」
「そうか、なら良かった。無事に帰れたかどうか、ずっと心配していたんだ」
優しい声に、涙が出そうになった。
迷惑をかけことに対する申し訳なさももちろんのこと、自分のことを気にかけていてくれたという嬉しさに、胸がいっぱいになる。
「本当に、ありがとうございます。筧さんのおかげで、助かりました」
「それは良かった。……ところで、今日はバイトは?」
「休み……ですけど」
「なら、一緒に夕食でも食べに行かないか」
静哉の提案に、清花は一瞬頭が真っ白になった。
ゆうしょく……ゆうしょくって、なんだっけ……と。
そしてじわじわと、彼の言葉の意味を理解する。つまりこれは、食事に誘われているということで間違いないのだろうか。
か、からかわれているわけじゃない……よね。
何せ男性からこのような誘いを受けるのは、初めてだ。そんな不安に陥りそうになる。
しばらくの沈黙が流れ、静弥が「上条さん?」と怪訝そうな声を上げた。
「もしかして迷惑だったかな」
「いっ、いえ! そんなことありません! あ、あの、もしかしてお友達の方がご一緒とか……」
「いや? 二人だけのつもりだが」
二人きり。
その言葉に胸が甘く跳ねる。
次の瞬間には、清花は力強く頷いていた。電話の向こうの静弥からは見えないにも関わらず、だ。
「ご迷惑でなければぜひ、よろしくお願いします!!」
無駄に力のこもった返事にまた静弥が笑い声をあげ、清花は居た堪れなくなる。
「ご、ごめんなさい」
「いや、元気な返事をもらえて、こちらとしても嬉しい限りだ。それじゃ、五時半に君のアパートまで迎えに行くから、場所を教えてもらってもいいかな? カーナビで探すから」
「は、はいっ! 裕林町の、シュプールっていうアパートです」
答えるなり、静弥がなぜか沈黙した。
シュプール、と一言呟き、あとはずっと押し黙っている。
「あの、筧さん……?」
「ああいや、なんでもない。……そうか、シュプールか」
どこか複雑そうな声でそう口にした彼は、「じゃあ、五時半に」と言って電話を切る。
ツーッ、ツーッと響く電子音を聞きながら、清花はしばし呆けていた。
筧さんと、食事……?
家族や親戚以外の男の人と食事だなんて、初めての経験だ。
いったい、何を着て行けばいいのだろう。
静弥は、どこに食事に行くとは言っていなかった。
「どうしよう、どうしよう……!」
立ち上がった清花は、おろおろと室内を行ったり来たりする。やがてクローゼットを開けると、そこから取り出した洋服を広げては、全身鏡の前で自らの体に合わせ、ああでもないこうでもないとベッドの上に放り投げる。
「これだとラフすぎるよね……。でも、もしかしたら居酒屋かもしれないし、あんまりお洒落しても場違いかも……」
ぶつぶつと呟きながら、いろいろな衣服を体に当てる。
そうして十分も経つころには、ベッドの上に洋服の山ができるほどだった。
結局、どんな店に行っても差しさわりのないように、紺色のワンピースを着ていくことにした。
裾があまり広がらないタイプで、前を金色のボタンで留めるタイプのものだ。
そこまで気取った印象ではないけれど、小奇麗な感じで、使い勝手がいいから重宝している。
近頃、夜になると外が少し寒いから、クリーム色のカーディガンを合わせよう。
「よし」
一人頷いた清花は、時計を見る。
現在、午後三時半。待ち合わせの時間まで、あと二時間しかない。
とりあえずもう一度風呂に入って、髪を綺麗にセットしよう。お化粧も、いつもより念入りにしなければ。
清花はバタバタと、食事に行くための準備を始めたのだった。
両親の急な訪れに、なんだかどっと疲れてしまった。
恋愛小説や少女漫画の世界であれば、ここで身近な男性に恋人のふりでもしてもらって、両親を何とか説得するのだろう。けれど、これは現実だ。
そもそも小中高と女子校に通い、今も女子大に所属する清花には友人と呼べるほどの親しい男性などいない。いたとしても、そのような非常識なことなど頼めるわけがなかった。
将来は好きな人と、ごく平凡な幸せを噛みしめることができるような、平穏な家庭を築きたい。そんな願いすら、叶えることができないのだろうか。
……だめだ、いくら考えても暗い方にしか思考が向かない。
きっと、昨日からの一連のできごとで疲れているのだ。まだ頭痛も微かに残っているし、シャワーを浴びたら少し寝よう。今日はもう講義に出られるような気分ではない。
そう決め、手早く髪と体を洗うと、部屋着に着替えてベッドに潜り込んだ。
しばらくは両親たちの言葉が頭を離れず眠れなかったが、いつの間にかうとうととし始めた。そうして自分でも知らないうちに眠りについた清花が目を覚ましたのは、夕刻になってからだった。
机の上に置いていたスマートフォンのバイブレーションが鳴り、その音で意識が覚醒する。
誰かから、電話が来たようだ。
慌ててベッドから飛び降りて机に向かえば、スマートフォンの液晶には見知らぬ番号が表示されていた。
もしかして、筧さん……?
そんな期待とともに画面をタップする。
「もしもし?」
震えそうな声で出れば、電話の向こう側ではっと息を呑んだような音が聞こえた。
ややあって、返答がある。
「もしもし、――上条さん?」
「筧さん……」
良かった、電話をくれた。
そのことに安堵し、その場にへたりこんでしまう。
「あ、あの、昨日はすみませんでした! ご迷惑おかけしてしまって、本当にごめんなさい。それに、歯ブラシとかタオルとか、御飯も、ありがとうございます。あっ、タクシー代をお返ししたいんですけれど、ご都合のいい時ありますか?」
彼から電話がかかってきたことが嬉しくて、つい矢継ぎ早に言いたいことを口にする。すると、電話の向こうで静弥がくぐもった笑い声を上げるのが聞こえた。
「上条さん、落ち着いて。慌てなくても電話、切れたりしないから」
「あ……」
必死になっていた自分が恥ずかしくて、頬が熱くなる。
静弥がこの場にいなくて良かった。でなければ、林檎のように赤くなった顔を見られてしまっていたことだろう。
羞恥のあまり押し黙る清花に代わり、今度は静弥が話を続けた。
「今日は、大丈夫だったか? 」
「は、はい! あの後アルバイト先に荷物を取りにいって、電車でアパートに帰りました」
「そうか、なら良かった。無事に帰れたかどうか、ずっと心配していたんだ」
優しい声に、涙が出そうになった。
迷惑をかけことに対する申し訳なさももちろんのこと、自分のことを気にかけていてくれたという嬉しさに、胸がいっぱいになる。
「本当に、ありがとうございます。筧さんのおかげで、助かりました」
「それは良かった。……ところで、今日はバイトは?」
「休み……ですけど」
「なら、一緒に夕食でも食べに行かないか」
静哉の提案に、清花は一瞬頭が真っ白になった。
ゆうしょく……ゆうしょくって、なんだっけ……と。
そしてじわじわと、彼の言葉の意味を理解する。つまりこれは、食事に誘われているということで間違いないのだろうか。
か、からかわれているわけじゃない……よね。
何せ男性からこのような誘いを受けるのは、初めてだ。そんな不安に陥りそうになる。
しばらくの沈黙が流れ、静弥が「上条さん?」と怪訝そうな声を上げた。
「もしかして迷惑だったかな」
「いっ、いえ! そんなことありません! あ、あの、もしかしてお友達の方がご一緒とか……」
「いや? 二人だけのつもりだが」
二人きり。
その言葉に胸が甘く跳ねる。
次の瞬間には、清花は力強く頷いていた。電話の向こうの静弥からは見えないにも関わらず、だ。
「ご迷惑でなければぜひ、よろしくお願いします!!」
無駄に力のこもった返事にまた静弥が笑い声をあげ、清花は居た堪れなくなる。
「ご、ごめんなさい」
「いや、元気な返事をもらえて、こちらとしても嬉しい限りだ。それじゃ、五時半に君のアパートまで迎えに行くから、場所を教えてもらってもいいかな? カーナビで探すから」
「は、はいっ! 裕林町の、シュプールっていうアパートです」
答えるなり、静弥がなぜか沈黙した。
シュプール、と一言呟き、あとはずっと押し黙っている。
「あの、筧さん……?」
「ああいや、なんでもない。……そうか、シュプールか」
どこか複雑そうな声でそう口にした彼は、「じゃあ、五時半に」と言って電話を切る。
ツーッ、ツーッと響く電子音を聞きながら、清花はしばし呆けていた。
筧さんと、食事……?
家族や親戚以外の男の人と食事だなんて、初めての経験だ。
いったい、何を着て行けばいいのだろう。
静弥は、どこに食事に行くとは言っていなかった。
「どうしよう、どうしよう……!」
立ち上がった清花は、おろおろと室内を行ったり来たりする。やがてクローゼットを開けると、そこから取り出した洋服を広げては、全身鏡の前で自らの体に合わせ、ああでもないこうでもないとベッドの上に放り投げる。
「これだとラフすぎるよね……。でも、もしかしたら居酒屋かもしれないし、あんまりお洒落しても場違いかも……」
ぶつぶつと呟きながら、いろいろな衣服を体に当てる。
そうして十分も経つころには、ベッドの上に洋服の山ができるほどだった。
結局、どんな店に行っても差しさわりのないように、紺色のワンピースを着ていくことにした。
裾があまり広がらないタイプで、前を金色のボタンで留めるタイプのものだ。
そこまで気取った印象ではないけれど、小奇麗な感じで、使い勝手がいいから重宝している。
近頃、夜になると外が少し寒いから、クリーム色のカーディガンを合わせよう。
「よし」
一人頷いた清花は、時計を見る。
現在、午後三時半。待ち合わせの時間まで、あと二時間しかない。
とりあえずもう一度風呂に入って、髪を綺麗にセットしよう。お化粧も、いつもより念入りにしなければ。
清花はバタバタと、食事に行くための準備を始めたのだった。
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