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獅子のもふもふ。
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さわさわ。
もふもふ。
さわさわ。
もふもふ。
さわさわもふもふさわさわもふもふ。
ああ、やめられない。
だめだと思うのに、不敬だと思うのに、レオン様のもふもふの感触が心地よくて撫でるのをやめられない。
ついつい手が動いてしまう。
レオン様もレオン様で寝ぼけているのか、ぐるぐるぐると喉を鳴らして頬をわたくしの手に自分から擦り付けてくる。
喉元を撫でまわし頭の後ろを撫でまわし。
しまいには顔ごとレオン様のもふもふに埋めてしまった。
大きいレオン様は、わたくしの体ごとすっぽり埋まってしまいそう。
流石にそこまでは理性が邪魔をしたけれど、本当はぎゅうって抱きついてしまいたくてしょうがない。
あらがいきれないそんなもふもふの魅力を堪能して。
ああだめ。
そろそろ明け方だ。
このままだとレオン様が起きてしまう。
なんとかやめようと心にブレーキをかけた時、だった。
「なぜ、やめる? もっとなでてほしいのに」
とそう、レオン様の声。
って、おきていらした?
ああああ。どうしよう……。
「すみません陛下。あまりにももふもふしていてあらがえませんでした。申し訳ありません……」
陛下の体を勝手に弄って撫で回すだなんて、このまま不敬罪で殺されてもおかしくない。
そう思いひたすら謝るわたくし、に。
「いや、いいのだよアリス。私の体はいくらでも撫でまわしてくれていいよ。君の手は心地いい。私は君と触れ合っている時が一番幸せなのだから」
そう、獅子のお顔でこちらを見つめるレオン様。
その瞳はトパーズ色に輝いて、とても愛おしく見えた。
「でも……」
「大丈夫だよ。私の愛しいアリス」
そう頭をわたくしの右手のひらに擦りつけてくるレオン様。
このままさわさわしたい。そう思うけどだめ。じっと我慢をしていると。
ペロン。
大きなお口から赤い舌が伸びて、手を優しく舐める。
多分レオン様の舌がその気になれば、皮膚を剥ぎ肉を削ぎ落とす、そんな力があるのだろうけれど、今のは子猫にでも舐められた時のようなやんわりとした感触で。
怖い、とは感じなかった。
信頼している?
そこまで信用しているわけじゃないのに。
どうして?
レオン様がわたくしに悪いことはしないって、そう感じられる。
彼のその優しくまっすぐな心が、わたくしの心にすんなりと溶け込んでいくようだった。
もふもふ。
さわさわ。
もふもふ。
さわさわもふもふさわさわもふもふ。
ああ、やめられない。
だめだと思うのに、不敬だと思うのに、レオン様のもふもふの感触が心地よくて撫でるのをやめられない。
ついつい手が動いてしまう。
レオン様もレオン様で寝ぼけているのか、ぐるぐるぐると喉を鳴らして頬をわたくしの手に自分から擦り付けてくる。
喉元を撫でまわし頭の後ろを撫でまわし。
しまいには顔ごとレオン様のもふもふに埋めてしまった。
大きいレオン様は、わたくしの体ごとすっぽり埋まってしまいそう。
流石にそこまでは理性が邪魔をしたけれど、本当はぎゅうって抱きついてしまいたくてしょうがない。
あらがいきれないそんなもふもふの魅力を堪能して。
ああだめ。
そろそろ明け方だ。
このままだとレオン様が起きてしまう。
なんとかやめようと心にブレーキをかけた時、だった。
「なぜ、やめる? もっとなでてほしいのに」
とそう、レオン様の声。
って、おきていらした?
ああああ。どうしよう……。
「すみません陛下。あまりにももふもふしていてあらがえませんでした。申し訳ありません……」
陛下の体を勝手に弄って撫で回すだなんて、このまま不敬罪で殺されてもおかしくない。
そう思いひたすら謝るわたくし、に。
「いや、いいのだよアリス。私の体はいくらでも撫でまわしてくれていいよ。君の手は心地いい。私は君と触れ合っている時が一番幸せなのだから」
そう、獅子のお顔でこちらを見つめるレオン様。
その瞳はトパーズ色に輝いて、とても愛おしく見えた。
「でも……」
「大丈夫だよ。私の愛しいアリス」
そう頭をわたくしの右手のひらに擦りつけてくるレオン様。
このままさわさわしたい。そう思うけどだめ。じっと我慢をしていると。
ペロン。
大きなお口から赤い舌が伸びて、手を優しく舐める。
多分レオン様の舌がその気になれば、皮膚を剥ぎ肉を削ぎ落とす、そんな力があるのだろうけれど、今のは子猫にでも舐められた時のようなやんわりとした感触で。
怖い、とは感じなかった。
信頼している?
そこまで信用しているわけじゃないのに。
どうして?
レオン様がわたくしに悪いことはしないって、そう感じられる。
彼のその優しくまっすぐな心が、わたくしの心にすんなりと溶け込んでいくようだった。
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