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自己嫌悪。
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わたくしはクラウディア。クラウディア・ファウンバーレン。
ファウンバーレン公爵家の娘です。
そう思っていました。ええ、あの時までは。
「破棄だ破棄、お前との婚約は今日限りで破棄させてもらう!!」
そんな物凄い勢いで怒鳴り散らすわたくしの婚約者だった王子、ジークフリート様。
まだ成人前でもあるジーク様は金色の巻毛、ブルーの瞳が可愛らしく。
その全てを好ましく思っていた筈だったわたくし、クラウディア・ファウンバーレンの頭に衝撃が走りました。
一瞬目の前が真っ暗になり崩れ落ちたわたくしを助け起こしてくれたのはどこか異国風な服装の殿方。銀髪碧眼の美丈夫ハッシュヴァルト様でした。
「って、冗談じゃないわよ! もう。悲劇のお姫様ぶりっ子はやめてよね。そんなんだからあんなガキにいいように言われるんだわ」
「またないわよ。もう、文句の一つも言ってやらなきゃおさまらないんだから!」
わたくしの身体を操ってそう王子にひとこと言いに行くと息巻いている魔女カペラさんが登場して。
それからです。わたくしの人生が様変わりしてしまったのは。
「あなたがハッシュヴァルトさまの手を取るのならね、それは貴女が幸せになるためじゃ無いとダメ。周りの事ばっかり考えて犠牲になるつもりなら、きっとみんなを不幸にするわ」
そんなカペラさんの言葉に、頭の中で何かが割れたような気がして。
それまでどこか殻に閉じこもってしまっていた物が、ぱりんとその殻を割って溢れ出てきました。
それがわたくしの中に眠っていた聖女アマリリスの記憶と、そんな彼女の聖なるチカラだと言うことはすぐにわかりました。
でも。
頭ではわかっていても、そんな聖女アマリリスが本当に自分なのだという実感はなかなか持てなくて。
最近になってそんなマナのチカラに引きずられるようにアマリリスとしての記憶がよみがえって来るけれど、それでも。
今でも、自分が完全に聖女アマリリスであるという自覚は無いのです。
わたくしはクラウディア。クラウディア・ファウンバーレン。
人見知りで、内向的で、臆病な。
いつもおどおどして、思ったことの半分も話せない。
そんな小さな自分。
たとえ生まれ変わる前、前世がそんな立派な聖女様だったのとしても。
今のわたくしはそんな立派な、強い人間では無いのだもの。
そんなふうに自己嫌悪に堕ちってしまう。
ファウンバーレン公爵家の娘です。
そう思っていました。ええ、あの時までは。
「破棄だ破棄、お前との婚約は今日限りで破棄させてもらう!!」
そんな物凄い勢いで怒鳴り散らすわたくしの婚約者だった王子、ジークフリート様。
まだ成人前でもあるジーク様は金色の巻毛、ブルーの瞳が可愛らしく。
その全てを好ましく思っていた筈だったわたくし、クラウディア・ファウンバーレンの頭に衝撃が走りました。
一瞬目の前が真っ暗になり崩れ落ちたわたくしを助け起こしてくれたのはどこか異国風な服装の殿方。銀髪碧眼の美丈夫ハッシュヴァルト様でした。
「って、冗談じゃないわよ! もう。悲劇のお姫様ぶりっ子はやめてよね。そんなんだからあんなガキにいいように言われるんだわ」
「またないわよ。もう、文句の一つも言ってやらなきゃおさまらないんだから!」
わたくしの身体を操ってそう王子にひとこと言いに行くと息巻いている魔女カペラさんが登場して。
それからです。わたくしの人生が様変わりしてしまったのは。
「あなたがハッシュヴァルトさまの手を取るのならね、それは貴女が幸せになるためじゃ無いとダメ。周りの事ばっかり考えて犠牲になるつもりなら、きっとみんなを不幸にするわ」
そんなカペラさんの言葉に、頭の中で何かが割れたような気がして。
それまでどこか殻に閉じこもってしまっていた物が、ぱりんとその殻を割って溢れ出てきました。
それがわたくしの中に眠っていた聖女アマリリスの記憶と、そんな彼女の聖なるチカラだと言うことはすぐにわかりました。
でも。
頭ではわかっていても、そんな聖女アマリリスが本当に自分なのだという実感はなかなか持てなくて。
最近になってそんなマナのチカラに引きずられるようにアマリリスとしての記憶がよみがえって来るけれど、それでも。
今でも、自分が完全に聖女アマリリスであるという自覚は無いのです。
わたくしはクラウディア。クラウディア・ファウンバーレン。
人見知りで、内向的で、臆病な。
いつもおどおどして、思ったことの半分も話せない。
そんな小さな自分。
たとえ生まれ変わる前、前世がそんな立派な聖女様だったのとしても。
今のわたくしはそんな立派な、強い人間では無いのだもの。
そんなふうに自己嫌悪に堕ちってしまう。
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ありがとうございます💕💕
頑張りますー