異世界トリップしたら女神(見習い)でしたが一般人として自由に生きていこうと思います

瑞多美音

文字の大きさ
上 下
24 / 120
第2章

24.女神見習い、ポーションを作る(1)

しおりを挟む
 

 結局、宿に戻ってから調合セットを感謝ポイントで交換をすることにした。


-----

 感謝ポイント〈2048ポイント〉累計〈4403ポイント〉
 
 [ポイント交換一覧] 
 ・銀貨一枚 100ポイント
 ・金貨一枚 1000ポイント
 ・女神の服 一式(ワンピース、髪飾り、サンダル、外套、下着) 50ポイント
 ・市民の服 一式(シャツ、ひざ丈スカート、靴、外套、下着) 20ポイント
 ・冒険者の服 一式(シャツ、ベスト、パンツ、ブーツ、外套、下着) 30ポイント
 ・下着セット 2日分 15ポイント
 ・ハイポーション 初級 5ポイント
 ・マナポーション 初級 5ポイント 
 ・ハイポーション材料 初級 10セット(体力草、ファル草、ラミールの花、きれいな水) 30ポイント 
 ・マナポーション材料 初級 10セット(魔力草、レグラの花、デュラムの木の実、きれいな水) 30ポイント 
 ・調合セット(鍋/大小、匙、器/大小、瓶20、小袋20、ナイフ、レシピ) 50ポイント
 ・簡易トイレ 700ポイント
 ・簡易シャワー 1000ポイント
 ・携行食 3日分 30ポイント
 ・カバン (大)30ポイント (中)20ポイント (小)10ポイント 


 【ハイポーション材料 初級10セット 30ポイント/マナポーション材料 初級10セット 30ポイント/調合セット 50ポイント】

  感謝ポイントを交換しますか?
   [はい] [いいえ]

-----


 確認して[はい]を選択する。


-----

 【ハイポーション材料 初級10セット 30ポイント/マナポーション材料 初級10セット 30ポイント/調合セット 50ポイント 累計110ポイント交換しました】

 感謝ポイント〈1938ポイント〉累計〈4403ポイント〉

-----

 足りない薬草もあったからハイポーションとマナポーションの材料も交換した。

 さすがに宿の部屋で火を使うのはのはあまりよろしくないと思うので、あした外で試すことにする。



◇ ◇ ◇



 翌日ーー

 「道具も交換したし、依頼の薬草も採取し終わったから……ポーションを作ってみよう、おー」


 女神の知識で調べるとーー

-----

【ポーションの作り方】
 1.材料と水を鍋に入れ煮込む。
 2.色が変化してきたら火を消す。ここで魔法(女神の調合)を使う。
 3.出来上がったポーションに加護を与え完成。
 
 さらに効果を高めたいときはそれぞれの材料に加護や付与、浄化をしてから作るとよい。

-----
 
 「ふーん、まずはハイポーションから作ってみよう……」

 ハイポーション初級の材料(体力草、ファル草、ラミールの花、きれいな水)を取り出し、鍋に入れる。
 野営セットに入っていた簡易コンロを使い時々かき混ぜながら煮ていく。
 簡易コンロは火の強さを鍋の距離や燃料の量によって変えられる。弱火だったら鍋を離す、強火なら鍋を近づけるって感じ……
 もっと簡単に使える魔道具もあるらしいけど、せっかく野営セットに入ってるから使ってみる。
 火は魔法で出せるし、外でも何とか作れる。
 一応、『女神の聖域』を展開してるから魔物が現れても大丈夫。
 
 「結構、臭いが出るな……」

 やっぱり宿でやらなくて正解だった。
 しばらく煮ると次第に色が変わり、臭いも少なくなったので火を消して『女神の調合』を使う。すると鍋がキラキラと光に包まれ煮ていた薬草が消えた。
 出来上がったポーションを瓶に詰め……これ地味に大変だった。漏斗がほしいな。
 最後に『女神の祝福』で加護を与え完成。

 「おおーできた! ……これって1本ずつしか作れないのかな? 」

 気になったので今度は2本分の材料で試してみるーー

 「できたー!」

 早速、先程出来上がったものも含め心眼でチェックすると……

-----

 〈ハイポーション 初級〉品質:良
 体力、打撲、切り傷などの回復が期待できる。
 飲む以外に直接かけても効果を発揮する。

 〈ハイポーション 初級〉品質:良
 体力、打撲、切り傷などの回復が期待できる。
 飲む以外に直接かけても効果を発揮する。

 〈ハイポーション 初級〉品質:良
 体力、打撲、切り傷などの回復が期待できる。
 飲む以外に直接かけても効果を発揮する。

-----

 「2本一緒に作ってもいいんだ……」

 調子に乗って3本分の材料で試し、確認すると……

-----

 〈ハイポーション 初級〉品質:可
 体力、打撲、切り傷などの回復が期待できる。
 飲む以外に直接かけても効果を発揮するが、品質:良よりやや効果が劣る。

 〈ハイポーション 初級〉品質:可
 体力、打撲、切り傷などの回復が期待できる。
 飲む以外に直接かけても効果を発揮するが、品質:良よりやや効果が劣る。

 〈ハイポーション 初級〉品質:可
 体力、打撲、切り傷などの回復が期待できる。
 飲む以外に直接かけても効果を発揮するが、品質:良よりやや効果が劣る。

-----

 あちゃー……品質が可になってしまった。

 「調合のレベルが足りないのかな……」

 とりあえず2本分なら問題なく作れるみたいなので残りの分も作っていく。
 続いてマナポーションも作り上げた。

 体力と魔力も少し減っているので味見してみる。

 ハイポーションはすっきりとした後味の緑茶っぽい感じで、マナポーションは少し甘めな味でフルーティーな紅茶みたい。

 「へー、こういうのってすごい苦いとか渋いとかじゃないんだ。喉乾いた時とかいいかも……」

 いや、もったいないか。
 今まで、ポーション使ったことないけど、あって困るものじゃないし、とりあえずストレージに入れておこう。
 ストレージに入れておけば悪くなったりしないけど、逆に乾燥させて粉薬にしてもいいかも。
 でも、粉薬にしたら苦そうだからオブラート的なやつほしいな。薬包にして持ち運べるようにできれば瓶の節約も出来て、かさを減らせるよね。
 冒険者には重要だと思うんだよ。いかに荷物を少なくできるかって……マジックバッグの取り合いになるくらいだし。
 それなら水魔法が使えれば水で流し込めばなんとかなるし。

 「あ、そうだ。多少苦くてもいいなら交換した小袋が代用できそう。今度ためしてみよーっと」



 
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

拝啓、愛しの侯爵様~行き遅れ令嬢ですが、運命の人は案外近くにいたようです~

藤原ライラ
ファンタジー
心を奪われた手紙の先には、運命の人が待っていた――  子爵令嬢のキャロラインは、両親を早くに亡くし、年の離れた弟の面倒を見ているうちにすっかり婚期を逃しつつあった。夜会でも誰からも相手にされない彼女は、新しい出会いを求めて文通を始めることに。届いた美しい字で洗練された内容の手紙に、相手はきっとうんと年上の素敵なおじ様のはずだとキャロラインは予想する。  彼とのやり取りにときめく毎日だがそれに難癖をつける者がいた。幼馴染で侯爵家の嫡男、クリストファーである。 「理想の相手なんかに巡り合えるわけないだろう。現実を見た方がいい」  四つ年下の彼はいつも辛辣で彼女には冷たい。  そんな時キャロラインは、夜会で想像した文通相手とそっくりな人物に出会ってしまう……。  文通相手の正体は一体誰なのか。そしてキャロラインの恋の行方は!? じれじれ両片思いです。 ※他サイトでも掲載しています。 イラスト:ひろ様

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

久しぶりに会った婚約者は「明日、婚約破棄するから」と私に言った

五珠 izumi
恋愛
「明日、婚約破棄するから」 8年もの婚約者、マリス王子にそう言われた私は泣き出しそうになるのを堪えてその場を後にした。

今、私は幸せなの。ほっといて

青葉めいこ
ファンタジー
王族特有の色彩を持たない無能な王子をサポートするために婚約した公爵令嬢の私。初対面から王子に悪態を吐かれていたので、いつか必ず婚約を破談にすると決意していた。 卒業式のパーティーで、ある告白(告発?)をし、望み通り婚約は破談となり修道女になった。 そんな私の元に、元婚約者やら弟やらが訪ねてくる。 「今、私は幸せなの。ほっといて」 小説家になろうにも投稿しています。

異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜

ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった! 謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。 教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。 勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。 元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。 力を持っていても順応できるかは話が別だった。 クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。 ※ご注意※ 初投稿、試作、マイペース進行となります。 作品名は今後改題する可能性があります。 世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。 旅に出るまで(序章)がすごく長いです。 他サイトでも同作を投稿しています。 更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです

青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく 公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった 足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で…… エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた 修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく…… 4/20ようやく誤字チェックが完了しました もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m いったん終了します 思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑) 平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと 気が向いたら書きますね

私は女神じゃありません!!〜この世界の美的感覚はおかしい〜

朝比奈
恋愛
年齢=彼氏いない歴な平凡かつ地味顔な私はある日突然美的感覚がおかしい異世界にトリップしてしまったようでして・・・。 (この世界で私はめっちゃ美人ってどゆこと??) これは主人公が美的感覚が違う世界で醜い男(私にとってイケメン)に恋に落ちる物語。 所々、意味が違うのに使っちゃってる言葉とかあれば教えて下さると幸いです。 暇つぶしにでも呼んでくれると嬉しいです。 ※休載中 (4月5日前後から投稿再開予定です)

処理中です...