23 / 120
第2章
23.女神見習い、街を散策する
しおりを挟む
「もう、ない……」
お昼代節約のために、以前食料品店で買ったナッツとかパンを食べていたんだけど……いつのまにか全部食べてしまったみたい。ストレージに残っているのは調理しないと食べられないものばかり……
時々、黄金の羊亭でじゃがいもや玉ねぎをおかみさんに多めに渡してタダでスープを作ってもらったけど……
あ、もちろん残った材料は作ってもらったお礼に渡したよ。
それでも毎回頼むわけにはいかないし、とりあえずナッツやパンで済ませていたら、いつのまにか簡単に食べられるものがなくなっていた。
正直、冒険者ギルドと黄金の羊亭と草原を行き来する毎日でのんびり街を散策したことがない。
「今日は食料調達がてらのんびり街の散策してみようかな?」
ポーション職人(予定)の身としては、調合セットを感謝ポイントで交換すべきなのか、それとも街で買うべきなのかチェックもしたい……ギルドの売店には売ってなかったんだよね。
ま、こんな余裕があるのもファルシュ草の株や情報が高く売れたおかげなんだけどね。
「感謝ポイントもミーナちゃんのおかげで毎日1ポイントは確実に増えてるし……それもあって宿をもっと安いところに変えられずにいるんだけど……」
ミーナちゃん心からお礼を言ってくれてるんだと思うとうれしい。
◇ ◇ ◇
今までは冒険者の服を水魔法の《清浄》できれいにしてたけど、レベルが低いせいか全体的にくすんできたので洗濯してみることにする。
「これできれいになるといいけど……」
部屋にロープを張って洗濯した服を干す……今日の散策は感謝ポイントで交換したままだった市民の服を着て行こう。
シャツ、ひざ丈スカートに着替えて宿を出るーー
黄金の羊亭がある通りは大通りの1本裏にあたり宿屋や食事処が立ち並んでいる。
ランヴィは大通りにより4等分され、それぞれ冒険者ギルド、なんでも揃う市場や庶民が多く暮らす区画や職人の多く住む区画、警備隊の訓練所があり畑の多い区画、商業ギルドや少し裕福な人が住む区画に分けられる。
所々に広場があり井戸が設置されている。大きな広場では10日に1度、市が開かれかなり賑わうらしい。一昨日あったんだって……知らなかった。
教会は東西南北にひとつずつあるみたい……あとひと月ぐらいで神様が降臨するんだっけ?
「神様が降臨したら挨拶に行かないと……」
大通りの広場ではお昼時ということもあり美味しそうな匂いを漂わせた屋台がズラッと並んでいる。
美味しそうなものを買ってみようかな。
「おじさーん、串焼きひとつください」
「おうよっ。銅貨2枚だ」
「はい」
隣の屋台ではこれまた美味しそうなスープが売っていたので
「お姉さん、スープひとつください」
「あらやだ、上手いんだから。1杯銅貨4枚だよ。器があれば銅貨3枚だよ」
「あっ、器ありまーす」
野営セットの器がこんなところで役に立つとは。
「おい、かーちゃんだけずりぃな。俺もお兄さんて呼ばれてぇよ」
「いいじゃないか、あんたおじさんなんだから」
「それを言っちゃあ、俺と同い年のかーちゃ……いや、なんでもねぇ」
あら、ご夫婦だったのかな? もぐもぐ食べながらふたりのやりとりを見守る。なんだかおじさんがお姉さんの逆鱗に触れたようです。
「あー、美味しかった。お姉さん、お兄さん串焼きとスープそれぞれ10人前くださいな」
「「10人前? 」」
「ええ、お土産にします」
「ああ、そうかい。てっきり俺ぁ、お嬢ちゃんが全部食べんのかと思っちまった」
「何言ってんだい。そんな訳ないだろう」
「ええ、まぁ」
まとめ買いしたため、串焼きはお兄さん呼びで気をよくしたのか銅貨15枚に、スープは鍋に入れてもらうことで銅貨27枚になった。
「ありがとうございました。また、来ますね」
「ええ、こちらこそありがとね。またね」
「おうっ、待ってるぜ。また来いよー」
大きな鍋を抱え、人気のない場所へ行きストレージへ。
「はぁ、こういう時は大変だわ……重かった」
気を取り直し、ポーションの調合に必要なものがありそうなお店を見ていく……が、結構高い。
「やっぱ交換した方がいいかも……」
通りすがりにあった食料品店でナッツやパン、干し肉を補充した。
ふっふっふっ、これで温かいスープにパンを付けて食べられるっ!
そこで衝撃の事実がっ。
なんと、あの強面お兄さんにずっと片思いしてる看板娘さんに出会ったのですよ。ずいぶん小柄な看板娘さんだけど、私より年上なんだって。きっと強面お兄さんとならんだら大人と子供にみえてしまうのかもしれない。
でも強面お兄さんは幼い頃に自分が顔を見て泣き出したことを覚えており……告白も本気にしてくれないんだって、周囲にはバレバレなのに強面お兄さんだけ全く気づいてないらしい。
へー……私も遠くからニマニマすることにしよーっと。
お店がある通りをぐるっと回って見たけど商人夫婦のお店は見つけられなかった。探し方が悪いか、まだ開店してないかのどっちかだな。まぁ、また探してみよう(お金はないけど)
節約してても宿代と食事代に消えていきほとんどお金が貯まらない……ファルシュ草で何とかなっているけどそれも長くは続かないだろうしなぁ。
家と畑が欲しい……切実に。
いくらミーナちゃんに癒されるとはいえ、毎日宿に泊まるのはいつか資金がつらくなるし、それより何より自分だけのスペースが欲しい。
ずっと1階や廊下を歩く人の気配を気にしなければいけないって思ったより、疲れるんだよね……
あと、1番気になってるのが……万が一最初の街から来た人が黄金の羊亭に来て鉢合わせしたらどうしよう……ってこと。
でも格好って重要なんだね……あの女神の服を脱いだ途端に目立たなくなった気がしてる。
それに、ポーションのためにも家が欲しいな。ポーションを少量作るだけなら宿でもいいかもしれないけど、ポーション職人を目指すなら宿じゃちょっと……ね。
もう少しお金を貯めて、小さな部屋でも借りられたらいいな。さらにそこに畑が作れるスペースがあればもっといい。
畑が作れるスペースがあれば、ポーションの為にも薬草畑作りたい。それができなかったら鉢植えでもいいし……ポーションに使う材料費が節約できるかもしれない。
まぁ、まだ全然探してもいないんですけどね……
◆ ◆ ◆
【ストレージ】〔25/100〕
一覧
〈水 39リットル〉
〈じゃがいも 32個〉
〈玉ねぎ 32個〉
〈パン 15個〉
〈塩 5キロ〉
〈油 2リットル〉
〈鍋:スープ 10人前〉
〈皿:串焼き 10本〉
〈仕分け用袋(大):干し肉 3袋〉
〈仕分け用袋(大):ナッツ 5袋〉
〈仕分け用袋(中):ランプ〉
〈野営セット: テント、毛布、水袋、火打石、ロープ、ハイポーション初級1本、マナポーション初級1本、簡易コンロ、食器〉
〈仕分け用袋(巾着):シュービッツ、スポンジ〉
〈仕分け用袋(大): 女神の服一式、寝間着 上下、エプロン、下着セット〉
〈生地 5メートル〉
〈体力草 68本〉
〈魔力草 46本〉
〈リーセ草 8本〉
〈ラミールの花 6本〉
〈レグラの花 3つ〉
〈ファル草 17本〉
〈パーシュの花 22本〉
〈ファルシュ草 5本〉
〈仕分け用袋(巾着):銀貨5枚、金貨1枚〉
〈仕分け用袋(大):大11、中8、巾着3、革袋3〉
◆ ◆ ◆
お昼代節約のために、以前食料品店で買ったナッツとかパンを食べていたんだけど……いつのまにか全部食べてしまったみたい。ストレージに残っているのは調理しないと食べられないものばかり……
時々、黄金の羊亭でじゃがいもや玉ねぎをおかみさんに多めに渡してタダでスープを作ってもらったけど……
あ、もちろん残った材料は作ってもらったお礼に渡したよ。
それでも毎回頼むわけにはいかないし、とりあえずナッツやパンで済ませていたら、いつのまにか簡単に食べられるものがなくなっていた。
正直、冒険者ギルドと黄金の羊亭と草原を行き来する毎日でのんびり街を散策したことがない。
「今日は食料調達がてらのんびり街の散策してみようかな?」
ポーション職人(予定)の身としては、調合セットを感謝ポイントで交換すべきなのか、それとも街で買うべきなのかチェックもしたい……ギルドの売店には売ってなかったんだよね。
ま、こんな余裕があるのもファルシュ草の株や情報が高く売れたおかげなんだけどね。
「感謝ポイントもミーナちゃんのおかげで毎日1ポイントは確実に増えてるし……それもあって宿をもっと安いところに変えられずにいるんだけど……」
ミーナちゃん心からお礼を言ってくれてるんだと思うとうれしい。
◇ ◇ ◇
今までは冒険者の服を水魔法の《清浄》できれいにしてたけど、レベルが低いせいか全体的にくすんできたので洗濯してみることにする。
「これできれいになるといいけど……」
部屋にロープを張って洗濯した服を干す……今日の散策は感謝ポイントで交換したままだった市民の服を着て行こう。
シャツ、ひざ丈スカートに着替えて宿を出るーー
黄金の羊亭がある通りは大通りの1本裏にあたり宿屋や食事処が立ち並んでいる。
ランヴィは大通りにより4等分され、それぞれ冒険者ギルド、なんでも揃う市場や庶民が多く暮らす区画や職人の多く住む区画、警備隊の訓練所があり畑の多い区画、商業ギルドや少し裕福な人が住む区画に分けられる。
所々に広場があり井戸が設置されている。大きな広場では10日に1度、市が開かれかなり賑わうらしい。一昨日あったんだって……知らなかった。
教会は東西南北にひとつずつあるみたい……あとひと月ぐらいで神様が降臨するんだっけ?
「神様が降臨したら挨拶に行かないと……」
大通りの広場ではお昼時ということもあり美味しそうな匂いを漂わせた屋台がズラッと並んでいる。
美味しそうなものを買ってみようかな。
「おじさーん、串焼きひとつください」
「おうよっ。銅貨2枚だ」
「はい」
隣の屋台ではこれまた美味しそうなスープが売っていたので
「お姉さん、スープひとつください」
「あらやだ、上手いんだから。1杯銅貨4枚だよ。器があれば銅貨3枚だよ」
「あっ、器ありまーす」
野営セットの器がこんなところで役に立つとは。
「おい、かーちゃんだけずりぃな。俺もお兄さんて呼ばれてぇよ」
「いいじゃないか、あんたおじさんなんだから」
「それを言っちゃあ、俺と同い年のかーちゃ……いや、なんでもねぇ」
あら、ご夫婦だったのかな? もぐもぐ食べながらふたりのやりとりを見守る。なんだかおじさんがお姉さんの逆鱗に触れたようです。
「あー、美味しかった。お姉さん、お兄さん串焼きとスープそれぞれ10人前くださいな」
「「10人前? 」」
「ええ、お土産にします」
「ああ、そうかい。てっきり俺ぁ、お嬢ちゃんが全部食べんのかと思っちまった」
「何言ってんだい。そんな訳ないだろう」
「ええ、まぁ」
まとめ買いしたため、串焼きはお兄さん呼びで気をよくしたのか銅貨15枚に、スープは鍋に入れてもらうことで銅貨27枚になった。
「ありがとうございました。また、来ますね」
「ええ、こちらこそありがとね。またね」
「おうっ、待ってるぜ。また来いよー」
大きな鍋を抱え、人気のない場所へ行きストレージへ。
「はぁ、こういう時は大変だわ……重かった」
気を取り直し、ポーションの調合に必要なものがありそうなお店を見ていく……が、結構高い。
「やっぱ交換した方がいいかも……」
通りすがりにあった食料品店でナッツやパン、干し肉を補充した。
ふっふっふっ、これで温かいスープにパンを付けて食べられるっ!
そこで衝撃の事実がっ。
なんと、あの強面お兄さんにずっと片思いしてる看板娘さんに出会ったのですよ。ずいぶん小柄な看板娘さんだけど、私より年上なんだって。きっと強面お兄さんとならんだら大人と子供にみえてしまうのかもしれない。
でも強面お兄さんは幼い頃に自分が顔を見て泣き出したことを覚えており……告白も本気にしてくれないんだって、周囲にはバレバレなのに強面お兄さんだけ全く気づいてないらしい。
へー……私も遠くからニマニマすることにしよーっと。
お店がある通りをぐるっと回って見たけど商人夫婦のお店は見つけられなかった。探し方が悪いか、まだ開店してないかのどっちかだな。まぁ、また探してみよう(お金はないけど)
節約してても宿代と食事代に消えていきほとんどお金が貯まらない……ファルシュ草で何とかなっているけどそれも長くは続かないだろうしなぁ。
家と畑が欲しい……切実に。
いくらミーナちゃんに癒されるとはいえ、毎日宿に泊まるのはいつか資金がつらくなるし、それより何より自分だけのスペースが欲しい。
ずっと1階や廊下を歩く人の気配を気にしなければいけないって思ったより、疲れるんだよね……
あと、1番気になってるのが……万が一最初の街から来た人が黄金の羊亭に来て鉢合わせしたらどうしよう……ってこと。
でも格好って重要なんだね……あの女神の服を脱いだ途端に目立たなくなった気がしてる。
それに、ポーションのためにも家が欲しいな。ポーションを少量作るだけなら宿でもいいかもしれないけど、ポーション職人を目指すなら宿じゃちょっと……ね。
もう少しお金を貯めて、小さな部屋でも借りられたらいいな。さらにそこに畑が作れるスペースがあればもっといい。
畑が作れるスペースがあれば、ポーションの為にも薬草畑作りたい。それができなかったら鉢植えでもいいし……ポーションに使う材料費が節約できるかもしれない。
まぁ、まだ全然探してもいないんですけどね……
◆ ◆ ◆
【ストレージ】〔25/100〕
一覧
〈水 39リットル〉
〈じゃがいも 32個〉
〈玉ねぎ 32個〉
〈パン 15個〉
〈塩 5キロ〉
〈油 2リットル〉
〈鍋:スープ 10人前〉
〈皿:串焼き 10本〉
〈仕分け用袋(大):干し肉 3袋〉
〈仕分け用袋(大):ナッツ 5袋〉
〈仕分け用袋(中):ランプ〉
〈野営セット: テント、毛布、水袋、火打石、ロープ、ハイポーション初級1本、マナポーション初級1本、簡易コンロ、食器〉
〈仕分け用袋(巾着):シュービッツ、スポンジ〉
〈仕分け用袋(大): 女神の服一式、寝間着 上下、エプロン、下着セット〉
〈生地 5メートル〉
〈体力草 68本〉
〈魔力草 46本〉
〈リーセ草 8本〉
〈ラミールの花 6本〉
〈レグラの花 3つ〉
〈ファル草 17本〉
〈パーシュの花 22本〉
〈ファルシュ草 5本〉
〈仕分け用袋(巾着):銀貨5枚、金貨1枚〉
〈仕分け用袋(大):大11、中8、巾着3、革袋3〉
◆ ◆ ◆
0
お気に入りに追加
308
あなたにおすすめの小説
拝啓、愛しの侯爵様~行き遅れ令嬢ですが、運命の人は案外近くにいたようです~
藤原ライラ
ファンタジー
心を奪われた手紙の先には、運命の人が待っていた――
子爵令嬢のキャロラインは、両親を早くに亡くし、年の離れた弟の面倒を見ているうちにすっかり婚期を逃しつつあった。夜会でも誰からも相手にされない彼女は、新しい出会いを求めて文通を始めることに。届いた美しい字で洗練された内容の手紙に、相手はきっとうんと年上の素敵なおじ様のはずだとキャロラインは予想する。
彼とのやり取りにときめく毎日だがそれに難癖をつける者がいた。幼馴染で侯爵家の嫡男、クリストファーである。
「理想の相手なんかに巡り合えるわけないだろう。現実を見た方がいい」
四つ年下の彼はいつも辛辣で彼女には冷たい。
そんな時キャロラインは、夜会で想像した文通相手とそっくりな人物に出会ってしまう……。
文通相手の正体は一体誰なのか。そしてキャロラインの恋の行方は!?
じれじれ両片思いです。
※他サイトでも掲載しています。
イラスト:ひろ様(https://xfolio.jp/portfolio/hiro_foxtail)

契約結婚のはずが、気づけば王族すら跪いていました
言諮 アイ
ファンタジー
――名ばかりの妻のはずだった。
貧乏貴族の娘であるリリアは、家の借金を返すため、冷酷と名高い辺境伯アレクシスと契約結婚を結ぶことに。
「ただの形式だけの結婚だ。お互い干渉せず、適当にやってくれ」
それが彼の第一声だった。愛の欠片もない契約。そう、リリアはただの「飾り」のはずだった。
だが、彼女には誰もが知らぬ “ある力” があった。
それは、神代より伝わる失われた魔法【王威の審判】。
それは“本来、王にのみ宿る力”であり、王族すら彼女の前に跪く絶対的な力――。
気づけばリリアは貴族社会を塗り替え、辺境伯すら翻弄し、王すら頭を垂れる存在へ。
「これは……一体どういうことだ?」
「さあ? ただの契約結婚のはずでしたけど?」
いつしか契約は意味を失い、冷酷な辺境伯は彼女を「真の妻」として求め始める。
――これは、一人の少女が世界を変え、気づけばすべてを手に入れていた物語。

久しぶりに会った婚約者は「明日、婚約破棄するから」と私に言った
五珠 izumi
恋愛
「明日、婚約破棄するから」
8年もの婚約者、マリス王子にそう言われた私は泣き出しそうになるのを堪えてその場を後にした。

いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。

またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。

出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる