小さな部屋


 小さな部屋をテーマにした短編です。

 全く別のお話になりますのでどちらから読んでいただいても大丈夫です。

〜ある少女の場合〜 

 「あれ、ここどこ……」

 目が覚めると小さな部屋に閉じ込められていた。

 手は拘束され、誰もいない薄暗い部屋でクスクスと変な声も聞こえている……
 なぜ自分は生かされているのだろう。

 どうしてここにいるのかわからないままに過ぎていく日々……そんなある日、目が覚めると元通りの生活が。
 あの日々はただの悪夢だったのか、それとも……



〜ある一家の場合〜

 「母さんいい加減僕たちを出してくれよ!」
 「……だめよ、あなたを出すことはできない」

 息子を別荘の地下に閉じ込めて約ひと月。

 「僕たち一緒になったんだ」

 あの時、血の海の中心にいた息子いや、あの悪魔は何かを食べていた……人の指に見えるソレを。

 優等生で前途有望といわれた自慢の息子があんな悪魔だったなんてーー

 どうか返事が返ってきませんように……願いを胸に秘め毎週扉をノックする。
 ああ、早くいなくなってくれないかしら……

 ※※※
 〜ある一家の場合〜には 〈残酷/グロ/食人〉が含まれます。ご注意ください。
 ※※※



 ※この物語はフィクションです。
  残酷なシーンなどございますのでお食事時を避けることをお勧めします。
  タグやあらすじをご確認の上お進みください。よろしくお願いします。

 


24h.ポイント 0pt
0
小説 192,184 位 / 192,184件 ホラー 6,814 位 / 6,814件

あなたにおすすめの小説

そこに、いる。

サキ
ホラー
日常生活で何もいないはずなのに、そこにいる気がすることはありませんか?お風呂に入っている時、家のドアを開けた時、眠っているベッドの下…。いないのに感じる恐怖とはなにか。本当は「なにか」がそこにいるのかもしれません。

小畑杏奈の心霊体験録

邪神 白猫
ホラー
私には、どうやら普通の人には視えないモノが視えるらしい。 それに初めて気が付いたのは、物心がついたばかりのほんの幼い頃だった。 ──これは、そんな私の怪奇な体験録。 ※ この話には、実際にあった体験談も含まれています YouTubeにて、怪談・怖い話の朗読公開中📕 https://youtube.com/@yuachanRio

なんちゃって都市伝説

もっけさん
ホラー
 『事実は小説よりも奇なり』と言うけれど、世の中には奇異怪怪な出来事が割と起こっているものだ。  それは、時代と共に名前を変えて語り継がれている。  現代風で言うなら【都市伝説】と言えば分かるだろうか。  都市伝説にすらなっていない話をここに記そう。  噂にするも良し、嗤うも良し、実際に調べるも良し。  全ては、自己責任が伴うことを頭の片隅に入れておいて欲しい。  この話を読んで読者の身に不幸が起っても、筆者には預かり知らぬことであると警告しておく。  一話完結で書くが、全ての話にオチがあるものではない事も念頭に入れて欲しい。  さて、読者の諸君。  ここまで読んで、引き返すのであればページを閉じてくれたまえ。  これが、最後の警告である。

五丁目のマンション、エレベーター内にて

三文小唄
ホラー
東京某所、とあるマンションに私は住んでいた。そこは7階建てで、私の部屋はそのうちの6階だ。 見た目は小綺麗なマンションであるが実情はひどいものだ。ここはいわゆる”出る”そうだ。曰く付きと言えば、昨今の人は理解されるだろう。心理的瑕疵物件というやつだ。 しかし私たちの住む部屋自体にはそういった現象はない。と言ってもまだ私が確認していないだけかもしれないが。 ここの部屋には”出ない”。よく”出る”と言われるのは、エレベーターだ。 このマンションにはエレベーターが二基設置されている。 それはマンションの両極端に設置されており、一方は明らかに後から増設されたようなものだ。 無論、ここの住人はこの増設された方を使用する。もう一方のエレベーターは、よほどの猛者出ない限り使用はしないだろう。なんせ”出る”のだから。しかし、やはりたまにこのエレベーターを使用してしまう愚か者がいるのだ。これは、その愚か者たちの末路を記したものだ。

疑心暗鬼

dep basic
ホラー
高校3年生のシュンは、イケメンで成績優秀な完璧な生徒だが、日常の退屈さに悩んでいた。しかし、ある日を境に彼の平凡な学校生活は一変する。不可解な出来事が次々と起こり始め、シュンは自分の周りで起こる怪奇現象の謎を解き明かそうとする。

置いてけぼり

siroikuma
ホラー
夏の終わりを感じられるように。

紺青の鬼

砂詠 飛来
ホラー
専門学校の卒業制作として執筆したものです。 千葉県のとある地域に言い伝えられている民話・伝承を砂詠イズムで書きました。 全3編、連作になっています。 江戸時代から現代までを大まかに書いていて、ちょっとややこしいのですがみなさん頑張ってついて来てください。 幾年も前の作品をほぼそのまま載せるので「なにこれ稚拙な文め」となると思いますが、砂詠もそう思ったのでその感覚は正しいです。 この作品を執筆していたとある秋の夜、原因不明の高熱にうなされ胃液を吐きまくるという現象に苛まれました。しぬかと思いましたが、いまではもう笑い話です。よかったいのちがあって。 其のいち・青鬼の井戸、生き肝の眼薬  ──慕い合う気持ちは、歪み、いつしか井戸のなかへ消える。  その村には一軒の豪農と古い井戸があった。目の見えない老婆を救うためには、子どもの生き肝を喰わねばならぬという。怪しげな僧と女の童の思惑とは‥‥。 其のに・青鬼の面、鬼堂の大杉  ──許されぬ欲望に身を任せた者は、孤独に苛まれ後悔さえ無駄になる。  その年頃の娘と青年は、決して結ばれてはならない。しかし、互いの懸想に気がついたときには、すでにすべてが遅かった。娘に宿った新たな命によって狂わされた運命に‥‥。 其のさん・青鬼の眼、耳切りの坂  ──抗うことのできぬ輪廻は、ただ空回りしただけにすぎなかった。  その眼科医のもとをふいに訪れた患者が、思わぬ過去を携えてきた。自身の出生の秘密が解き明かされる。残酷さを刻み続けてきただけの時が、いまここでつながろうとは‥‥。

ブラックライダー

尾形モモ
ホラー
 黒木市に伝わる都市伝説。 「悪事を働く人間の元には、ブラックライダーが現れて『制裁』を受けさせる」  面白半分に噂される裏で、ブラックライダーは確かに暗躍していた―― ※オムニバス形式作品です。