14 / 29
第1章
14 グウェンさんと雑草
しおりを挟む
「なぁ、今日は俺がメリッサと水汲みやら行きたいんだが……いいか?」
「急にどうしたんだい」
「いやぁ、じっくり探してみたらもっと食える草があんじゃねぇかと思ってさぁ」
「た、確かに。わ、私も森での記憶も曖昧なので……ポ、ポーション草のように特徴があるものならまだしも、そ、そうでなければ見てもよくわからないかもしれません」
そうか……【採取、狩猟グループ】にいたグウェンさんならではの視点でみたら別ものもが見つかる可能性もあるか。
「私も今日は体調がいいから、フランカちゃんが基盤作りを手伝ったらどうかしら?」
「マイケル、どうだい?」
「うむ。儂のほうもフランカちゃんが手伝ってくれるなら問題ないかの……」
「そうだねぇ……念のためグウェンがメリッサと行動するのは食事の後にしたらどうだい?」
確かにそれならば、午前中に頑張ればノルマの心配も少し減るかも……
「俺はそれでも構わないぜ」
「うむ。儂もそれでいいぞ」
「ええ」
「わ、わたしも大丈夫ですっ」
とのことで午後はグウェンさんと行動が決定した。
・
・
・
「じゃあ、いくか」
「うん」
「「「「いってらっしゃい」」」」
「おう、期待してろよ!」
「いってきます!」
バケツと雑草採取用のぼろ布をもって出発……よし、見張りはいないね。ここで見張りがいると動き回れないからひと安心だ。
「メリッサ、いつもはどの辺を探してるんだ?」
「えっと、トイレと水くみルートしゅうへんかなぁ?あ、でもポーション草はちょっとはなれたとこ」
「そうか……まずは水汲みがてら探してみるか」
「うん」
グウェンさんは大股でさくさく移動しては、ポーションの材料になるものや食べられる草があるかあちこちをチェックしている……その間、わたしはいつもの採取ポイントで雑草を確認し、採りきらないように注意しながら集めていく……いくら雑草とはいえ念のためね。
「うーん……この辺はポーションの材料になるもんはねぇな」
「そっか……」
「ただ、この草。今はねぇが、花のつく時期があんだ。そんときは花ごと食えるぞ」
グウェンさんが見せてくれたのは地面を這うように生えている雑草だった。前世の世界のクローバーをもっと大きくして、青みがかった色にした感じかな?よし、クローバーもどきと命名しよう。
「おおー!……花がないとダメなの?」
「おう、なんでも草だけ食うと、具合悪くなるんだが花と一緒に食うと平気なんだとよ」
「へぇ……」
花には毒を中和する効果でもあるのかな?
「ただ、花だけ食っても具合悪くなるらしくてな……手を出すやつはいねぇわな」
「ほー」
とりあえずクローバーもどきは花と草がセットで必要なのね……わたしはともかくみんなのためにもしっかり覚えとこ。
「この辺はもうねぇな……ちょっと違う方向に行ってみっか」
「うん」
その後も水汲みをしつつ(グウェンさんがするとわたしの半分以下の時間で水瓶がいっぱいになった)……いままで行ったことのない方面を捜索した……
残念ながらポーションの材料とされる他の薬草はみつからなかったけれど、根っこや若葉だけ食べられるもの、ポーション草の新たな生息場所を発見。
「でも、ここ結構遠いよな?水汲みのついでで来れるか?」
「うーん……毎日はしんどいかなぁ?」
ま、1度採ったらしばらく採取できないから問題ないっちゃないか。
「あ。これ、育てられる?」
「あぁ?どうだろうなぁ?」
栽培失敗したら採取出来なくなってしまうデメリットと栽培成功ですぐに採取できたりうまくいけば増やせるかもっていうメリット……むむ。
「あ!ほかの雑草持って帰って育てればいいんだ!」
失敗しても大して問題ない雑草をうまく育てられれば、ここまでポーション草を採取しに来る時間ができるかも?
よく食べる雑草をいくつか根っこごと掘り返し、部屋から出たすぐの場所に植えてみよう。あの辺りはなんでか毒草ばっかりだし、ちょうどいいよね!
クローバーもどきはどうしようかなぁ……今は確実に食べられるものにしとくか。
「メリッサ、ひとりでニヤニヤしてねぇで教えてくれや」
「うん!あのね……」
思い付いた名案をグウェンさんに伝え……
「ほう。それなら俺や部屋のやつでもすぐに採取出来ていいな!爺さんやマチルダもみんなの役に立てることが増えて喜ぶかもな」
「じゃあ、持って帰ろう!」
「おう!」
ふたりでたくさんの雑草を抱えて帰宅し、雑草の生命力を信じて部屋の外に植えておいた。
部屋の外なら部屋の中で育てることに比べてメリットが多い。見張りも道端の雑草に見向きもしないはずだし、土や水を用意する必要もないから楽チンだ。
「というわけで、へやを出たすぐのところに食べられる草うえておいたよ!」
「そうかい」
「ほう……」
「お疲れ様」
「わ、わかりました!」
ホトケノザもどきも一緒に植えておいたのでハワードも喜んでくれるだろう。
みんなの方はフランカお姉ちゃんが魔道具の基盤作りを、マチルダさんが魔石作りを頑張ってくれたらしく……わたしたちがいつもより長い時間を外で行動していてもノルマぶも無事に達成できたらしい。
今日はみんなの協力のおかげでいくつか食べられるものを新たに発見することができた。
採取してはいけない毒草など(半分くらい食べたことのあるものだったのは秘密)わたしの知らないものもあったけど、新たに増えた雑草のおかげで、栄養不足もほんの少し改善できるだろう。
カサカサでハリのなかった肌も少しずつ改善してきているし、ちびっこならではのぷるもち肌が楽しみだ。
それに、食料が増えて心に余裕がでてきた気がする。
それからもフランカお姉ちゃんとふたりで毎日少しずつ食べられるものを集めたり、いままで行ったことのない方向へ探索することも増えた。
そして、水汲みやトイレの際にはまんべんなく探せるように毎回ルート変えて、見つけ次第ササッと採取している……手際がどんどんよくなって雑草採取のプロみたいだもん。
心底見張りがサボり魔でよかったわー。
そして、トイレ帰りのハワードの手にホトケノザもどきがあることが増えたため、ホトケノザもどきを部屋の周囲にたくさん植えることとなった……だってハワードが採り尽くす勢いなんだもん。ホトケノザもどきって雑草みたいに繁殖力強いのかな?他の雑草に負けるようならこまめに周辺チェックしないとなぁ……
念のため、他にも嗜好品となる草や花を探しだしたいところだ。
他の死にかけグループのひとたちにも食用可能な雑草のことを教えたいところだけど、水汲みの時間が違うのか全く会わないんだよね。トイレは使っているひとと遭遇したことないし……
遠目に多分、あのひとは死にかけグループかな?って見かけるることがあっても話せる距離のときはだいたい見張りのいる場所だから、どうしようもできない……おばばさまやグウェンさんたちが隙をみて伝えてくれる予定らしい。え、なんで遠目でわかるかって?明らかにボロボロの服だから。
ただ……ほかの部屋のひとたちがわたしたちの言葉を信じて雑草を食べるかはわからないし、毒草を見分けられなかったら本末転倒になってしまう不安もある。
まずはわたしの手の届くひとたちを優先すると割りきるしかないのかも……
旧広場地区への道中は見張りがいることも多いから……見たことのない草があっても採取するの我慢しているのだ。美味しそうな花とかあるのに!ポーション草っぽいのもあそこに見えるのに!いつか目を盗んで採取してやるんだからっ!
こうして食べられる雑草の種類が増えたことで、食生活がほんの少し改善し……命の危険もその分だけ遠ざけることができたのだった。
「急にどうしたんだい」
「いやぁ、じっくり探してみたらもっと食える草があんじゃねぇかと思ってさぁ」
「た、確かに。わ、私も森での記憶も曖昧なので……ポ、ポーション草のように特徴があるものならまだしも、そ、そうでなければ見てもよくわからないかもしれません」
そうか……【採取、狩猟グループ】にいたグウェンさんならではの視点でみたら別ものもが見つかる可能性もあるか。
「私も今日は体調がいいから、フランカちゃんが基盤作りを手伝ったらどうかしら?」
「マイケル、どうだい?」
「うむ。儂のほうもフランカちゃんが手伝ってくれるなら問題ないかの……」
「そうだねぇ……念のためグウェンがメリッサと行動するのは食事の後にしたらどうだい?」
確かにそれならば、午前中に頑張ればノルマの心配も少し減るかも……
「俺はそれでも構わないぜ」
「うむ。儂もそれでいいぞ」
「ええ」
「わ、わたしも大丈夫ですっ」
とのことで午後はグウェンさんと行動が決定した。
・
・
・
「じゃあ、いくか」
「うん」
「「「「いってらっしゃい」」」」
「おう、期待してろよ!」
「いってきます!」
バケツと雑草採取用のぼろ布をもって出発……よし、見張りはいないね。ここで見張りがいると動き回れないからひと安心だ。
「メリッサ、いつもはどの辺を探してるんだ?」
「えっと、トイレと水くみルートしゅうへんかなぁ?あ、でもポーション草はちょっとはなれたとこ」
「そうか……まずは水汲みがてら探してみるか」
「うん」
グウェンさんは大股でさくさく移動しては、ポーションの材料になるものや食べられる草があるかあちこちをチェックしている……その間、わたしはいつもの採取ポイントで雑草を確認し、採りきらないように注意しながら集めていく……いくら雑草とはいえ念のためね。
「うーん……この辺はポーションの材料になるもんはねぇな」
「そっか……」
「ただ、この草。今はねぇが、花のつく時期があんだ。そんときは花ごと食えるぞ」
グウェンさんが見せてくれたのは地面を這うように生えている雑草だった。前世の世界のクローバーをもっと大きくして、青みがかった色にした感じかな?よし、クローバーもどきと命名しよう。
「おおー!……花がないとダメなの?」
「おう、なんでも草だけ食うと、具合悪くなるんだが花と一緒に食うと平気なんだとよ」
「へぇ……」
花には毒を中和する効果でもあるのかな?
「ただ、花だけ食っても具合悪くなるらしくてな……手を出すやつはいねぇわな」
「ほー」
とりあえずクローバーもどきは花と草がセットで必要なのね……わたしはともかくみんなのためにもしっかり覚えとこ。
「この辺はもうねぇな……ちょっと違う方向に行ってみっか」
「うん」
その後も水汲みをしつつ(グウェンさんがするとわたしの半分以下の時間で水瓶がいっぱいになった)……いままで行ったことのない方面を捜索した……
残念ながらポーションの材料とされる他の薬草はみつからなかったけれど、根っこや若葉だけ食べられるもの、ポーション草の新たな生息場所を発見。
「でも、ここ結構遠いよな?水汲みのついでで来れるか?」
「うーん……毎日はしんどいかなぁ?」
ま、1度採ったらしばらく採取できないから問題ないっちゃないか。
「あ。これ、育てられる?」
「あぁ?どうだろうなぁ?」
栽培失敗したら採取出来なくなってしまうデメリットと栽培成功ですぐに採取できたりうまくいけば増やせるかもっていうメリット……むむ。
「あ!ほかの雑草持って帰って育てればいいんだ!」
失敗しても大して問題ない雑草をうまく育てられれば、ここまでポーション草を採取しに来る時間ができるかも?
よく食べる雑草をいくつか根っこごと掘り返し、部屋から出たすぐの場所に植えてみよう。あの辺りはなんでか毒草ばっかりだし、ちょうどいいよね!
クローバーもどきはどうしようかなぁ……今は確実に食べられるものにしとくか。
「メリッサ、ひとりでニヤニヤしてねぇで教えてくれや」
「うん!あのね……」
思い付いた名案をグウェンさんに伝え……
「ほう。それなら俺や部屋のやつでもすぐに採取出来ていいな!爺さんやマチルダもみんなの役に立てることが増えて喜ぶかもな」
「じゃあ、持って帰ろう!」
「おう!」
ふたりでたくさんの雑草を抱えて帰宅し、雑草の生命力を信じて部屋の外に植えておいた。
部屋の外なら部屋の中で育てることに比べてメリットが多い。見張りも道端の雑草に見向きもしないはずだし、土や水を用意する必要もないから楽チンだ。
「というわけで、へやを出たすぐのところに食べられる草うえておいたよ!」
「そうかい」
「ほう……」
「お疲れ様」
「わ、わかりました!」
ホトケノザもどきも一緒に植えておいたのでハワードも喜んでくれるだろう。
みんなの方はフランカお姉ちゃんが魔道具の基盤作りを、マチルダさんが魔石作りを頑張ってくれたらしく……わたしたちがいつもより長い時間を外で行動していてもノルマぶも無事に達成できたらしい。
今日はみんなの協力のおかげでいくつか食べられるものを新たに発見することができた。
採取してはいけない毒草など(半分くらい食べたことのあるものだったのは秘密)わたしの知らないものもあったけど、新たに増えた雑草のおかげで、栄養不足もほんの少し改善できるだろう。
カサカサでハリのなかった肌も少しずつ改善してきているし、ちびっこならではのぷるもち肌が楽しみだ。
それに、食料が増えて心に余裕がでてきた気がする。
それからもフランカお姉ちゃんとふたりで毎日少しずつ食べられるものを集めたり、いままで行ったことのない方向へ探索することも増えた。
そして、水汲みやトイレの際にはまんべんなく探せるように毎回ルート変えて、見つけ次第ササッと採取している……手際がどんどんよくなって雑草採取のプロみたいだもん。
心底見張りがサボり魔でよかったわー。
そして、トイレ帰りのハワードの手にホトケノザもどきがあることが増えたため、ホトケノザもどきを部屋の周囲にたくさん植えることとなった……だってハワードが採り尽くす勢いなんだもん。ホトケノザもどきって雑草みたいに繁殖力強いのかな?他の雑草に負けるようならこまめに周辺チェックしないとなぁ……
念のため、他にも嗜好品となる草や花を探しだしたいところだ。
他の死にかけグループのひとたちにも食用可能な雑草のことを教えたいところだけど、水汲みの時間が違うのか全く会わないんだよね。トイレは使っているひとと遭遇したことないし……
遠目に多分、あのひとは死にかけグループかな?って見かけるることがあっても話せる距離のときはだいたい見張りのいる場所だから、どうしようもできない……おばばさまやグウェンさんたちが隙をみて伝えてくれる予定らしい。え、なんで遠目でわかるかって?明らかにボロボロの服だから。
ただ……ほかの部屋のひとたちがわたしたちの言葉を信じて雑草を食べるかはわからないし、毒草を見分けられなかったら本末転倒になってしまう不安もある。
まずはわたしの手の届くひとたちを優先すると割りきるしかないのかも……
旧広場地区への道中は見張りがいることも多いから……見たことのない草があっても採取するの我慢しているのだ。美味しそうな花とかあるのに!ポーション草っぽいのもあそこに見えるのに!いつか目を盗んで採取してやるんだからっ!
こうして食べられる雑草の種類が増えたことで、食生活がほんの少し改善し……命の危険もその分だけ遠ざけることができたのだった。
16
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説

幼女に転生したらイケメン冒険者パーティーに保護&溺愛されています
ひなた
ファンタジー
死んだと思ったら
目の前に神様がいて、
剣と魔法のファンタジー異世界に転生することに!
魔法のチート能力をもらったものの、
いざ転生したら10歳の幼女だし、草原にぼっちだし、いきなり魔物でるし、
魔力はあって魔法適正もあるのに肝心の使い方はわからないし で転生早々大ピンチ!
そんなピンチを救ってくれたのは
イケメン冒険者3人組。
その3人に保護されつつパーティーメンバーとして冒険者登録することに!
日々の疲労の癒しとしてイケメン3人に可愛いがられる毎日が、始まりました。

異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)
ひなた
ファンタジー
…どうやら私、神様のミスで死んだようです。
流行りの異世界転生?と内心(神様にモロバレしてたけど)わくわくしてたら案の定!
剣と魔法のファンタジー世界に転生することに。
せっかくだからと魔力多めにもらったら、多すぎた!?
オマケに最後の最後にまたもや神様がミス!
世界で自分しかいない特殊個体の猫獣人に
なっちゃって!?
規格外すぎて親に捨てられ早2年経ちました。
……路上生活、そろそろやめたいと思います。
異世界転生わくわくしてたけど
ちょっとだけ神様恨みそう。
脱路上生活!がしたかっただけなのに
なんで無双してるんだ私???

【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。

孤児院の愛娘に会いに来る国王陛下
akechi
ファンタジー
ルル8歳
赤子の時にはもう孤児院にいた。
孤児院の院長はじめ皆がいい人ばかりなので寂しくなかった。それにいつも孤児院にやってくる男性がいる。何故か私を溺愛していて少々うざい。
それに貴方…国王陛下ですよね?
*コメディ寄りです。
不定期更新です!

婚約破棄され、平民落ちしましたが、学校追放はまた別問題らしいです
かぜかおる
ファンタジー
とある乙女ゲームのノベライズ版悪役令嬢に転生いたしました。
強制力込みの人生を歩み、冤罪ですが断罪・婚約破棄・勘当・平民落ちのクアドラプルコンボを食らったのが昨日のこと。
これからどうしようかと途方に暮れていた私に話しかけてきたのは、学校で歴史を教えてるおじいちゃん先生!?

魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
お前など家族ではない!と叩き出されましたが、家族になってくれという奇特な騎士に拾われました
蒼衣翼
恋愛
アイメリアは今年十五歳になる少女だ。
家族に虐げられて召使いのように働かされて育ったアイメリアは、ある日突然、父親であった存在に「お前など家族ではない!」と追い出されてしまう。
アイメリアは養子であり、家族とは血の繋がりはなかったのだ。
閉じ込められたまま外を知らずに育ったアイメリアは窮地に陥るが、救ってくれた騎士の身の回りの世話をする仕事を得る。
養父母と義姉が自らの企みによって窮地に陥り、落ちぶれていく一方で、アイメリアはその秘められた才能を開花させ、救い主の騎士と心を通わせ、自らの居場所を作っていくのだった。
※小説家になろうさま・カクヨムさまにも掲載しています。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる