俺はモブなので。

バニラアイス

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屋上から...

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真白に突き放され、放心状態のまま時間が過ぎていく。

呆けているといつの間にか放課後になっており、クラスに一人残っていた俺は沈んだ心で校門を出る。

「....」

少し冷たく突き放されたからって諦めて、大切な友達をこのまま放置して本当にいいのか?


「っ...ダメだろ!」

急いで引き返して真白の下駄箱を確認する。おそく時間だからもう帰ったかもと思ったが、幸いまだ校舎内に残っているようだ。

「真白!どこだ!」

各教室、保健室、体育館、様々な場所を探すも、真白の姿はない。

「はぁっ...はぁっ...」

いない...もう帰ったのか?

入れ違いになったのかもしれないともう一度下駄箱を確認するが、まだ真白の靴は中に入っている。

「上履きのまま帰ったのか?」
    
その後も校舎内を隈なく探すが真白の姿はどこにもなく、きっと家に帰ったのだろう。

そう思った俺は、真白の家に向かおうと走り出す。


「____だ!!!」


「ん?」

誰かの叫び声が頭上から聞こえ、無意識に見上げる。



グシャッ...


酷い痛みと共に、俺の意識は一瞬でなくなった。


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