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皇太子の部屋
しおりを挟むシャーロット達に挨拶してから会場を出て部屋に戻り、疲れた身体を癒す為に今日はもう寝た方がいいと第二皇子にベッドへ寝かせられた。
疲れていたのか、第二皇子はベッドに入ってすぐに寝息を立てながら眠っている。
「...レイ。」
起き上がり、第二皇子の額へと口付ける。
「大好き。...愛してるよ。」
俺にもしもの事があった時、この言葉を永遠に言えなくなってしまうから。
(好き。大好き。愛してる。)
起こさないよう何度も心の中で愛の言葉を繰り返し、色々な箇所に口付けていく。
「...行ってくるね。」
覚悟を決め、最後に唇へ口付けてから部屋を出た。
そして不安を胸に薄暗い廊下を歩き続け、皇太子の部屋の扉をノックする。
「入ってくれ。」
扉を開けると、皇太子が笑顔を見せながら椅子に腰掛けていた。
「待っていたよ。さぁ、ここに座って。」
皇太子に言われた通り椅子へと腰掛ける。
机の上には紅茶と美味しそうなお菓子が並んでいて、どれも美味しそうだ。
「そんなに警戒しないで。何も入ってないから。」
警戒心丸出しの俺に皇太子が言うが、その言葉を信じるほど俺は馬鹿ではない。
「来てくれて嬉しいよ。」
「...来る選択肢しかありませんでしたから。」
人を脅しておいて、よく言えたものだ。
「私も脅すような事はしたくなかったが、こうでもしないと君は私の部屋に来てはくれないだろう?」
「....」
その通り過ぎて、言葉が出てこない。
「でも脅迫しなくても君は私の所に来ただろうね。」
「それは...」
そうかもしれない。
「...殿下も、俺と同じ転生者なんですね。」
だって、俺とカグラ以外にも転生した人間がいるとは思わなかったから。
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