俺はモブなので。

バニラアイス

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口移し~sideレイ~

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「クレノ....飲まないと早く治らない。」

「薬嫌い....」

「嫌いでも飲まないと....」

「やだ。」

「クレノ。」

「やだやだ!!」

嫌だ嫌だと、遂には布団の中へと潜ってしまった。


(どうやって薬を飲ませようか.....)


「嫌だもん.....」

「.....」

(....仕方ない。)


「クレノ。こっち向いて。」

「......?」

私に呼ばれ、ひょっこりと布団の中から頭だけを出したクレノの口の中に

「むぐっ!?」

薬を押し込み

「んむ.....ふっ......」

吐き出す前に口移しで水を流し込んだ。


(薬を飲まないクレノが悪い。)

私はクレノのせいにして、クレノが薬を飲み込んだ事を確認した後もキスを続けた。
 

「ん....ふぁ....、んっ......」

(キスに感じているな....可愛い......)

だが体調が良くないクレノにこれ以上無理をさせてはいけないと、途中でキスを止める。

「はぁ....はぁ.....」

私にしがみつきながら息を整えているクレノに、またキスをしてしまいたいと思ってしまう。

だが.....

(クレノの体調が優れない今、これ以上してしまっては悪化してしまうかも.....)

これ以上我慢できなくなる前にクレノから離れようと席を立とうとした。


が、それはできなかった。


「んっ....殿下....もっと......」

クレノが私の首に腕を絡め、突然キスをしてきたのだ。


「っ....ん.....ま、待て、クレノ......」

そんなクレノに待ったをかける。


「なんで....?」

「なんでって....クレノは今、体調が.....」

「俺とキスするの....嫌......?」

「違う!そういう訳じゃない!ただ、まずは熱を下げる事が先で......」
 
「殿下....キスしよ....?」

「っ.....だ、ダメだ!これ以上は私が我慢できない!」

これ以上したら、本当に自分の理性が持たない。


「我慢しないで......俺、殿下になら何されても良い....」

「っ....!」

「だから殿下....もっと俺に触って.....?」

その言葉を聞いた瞬間、一気に理性が崩れた私はクレノを押し倒した。

そして覆いかぶさりながら、蕩けるような長いキスをクレノに繰り返し降り注いだ。

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