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シャーロットの涙
しおりを挟む「シャーロットもいたの?!!......って、うわっ!!!」
驚きの声を上げていた俺に、シャーロットが勢いよく抱きついてきた。
「し....シャーロット?一体どうしたの?」
あまりの勢いにたじろぎながら、俺はシャーロットに声をかける。
「....クレノ....、ありがとう....」
「え?」
「私を庇ってくれて....私の為に皇太子殿下に言い返してくれて、本当に嬉しかったわ....
ありがとう、クレノ。」
そう涙声になりながらも、シャーロットは俺に感謝の言葉を口にする。
(シャーロットも聞いてたのか....
ていうか感謝なんて、そんなの.....)
「当たり前でしょ。友達なんだから。」
「クレノ....」
「シャーロットは俺の大切な友達だ。
だからもしもこれから先、シャーロットが他の人に疑われても、罪を犯したとしても俺は絶対にシャーロットの味方だよ。」
俺は涙を流しているシャーロットに満面の笑顔を見せた。
(俺は絶対に、シャーロットを信じるよ。)
「っ.....クレノ....本当にありがとう....!」
感謝の言葉を何度も口にしながら、シャーロットは涙を流し続ける。
そんなシャーロットを、俺は慰めるように優しく抱き締め返した。
そして泣き続けていたシャーロットはしばらくして落ち着いたのか、俺を抱き締めていた腕を離し、顔を上げた。
「それより、これからどうするの?
皇太子殿下は詳しく調査してくると思うけど......」
(シャーロットがカグラに嫌がらせをしていたのは事実な訳だし、それでシャーロットが退学にでもなったら....)
「心配ないわ。その時はその時よ。」
俺のそんな心配を他所に、シャーロットは軽く言う。
「でも....」
「確かに私はカグラに嫌がらせをしていたわ。
でも噂ほど多くも、酷いものでもなかったの。
どちらかというと、カグラに注意していた方が多かったのよ。
それに万が一、私が皇太子殿下に退学させられたとしても、そこから困るのは皇太子殿下の方だから。」
「へ?皇太子殿下が困るって....それって一体どういうこと?」
俺が疑問に思うと、シャーロットは先ほどの言葉の意味を詳しく話してくれた。
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