2 / 52
第2話神様とご対面
しおりを挟む「うっ………」
目を覚ますとそこは火の海だったホテルではなく神聖な空気を感じるどこまでも白い空間だった。
キョロキョロと周りを見渡していると急に視界が一変した。
そこは色とりどりの花が咲き誇っているお花畑だった。
すると急に空間が歪みそこから人が出てきた。
輝政はおそるおそる声をかける。
「あのーすいません。ここってどこか分かりますか?」
「ん?あ、そこにいたのね。此処は神界の庭園よ。」
そう答えたのは1人の女性だった。
「えっ、神界?ってことは俺死んじゃったのか。」
「ええ、死んでしまったのは残念ですが生き返らせることができますよ。」
「えっ、それもしかして転生ってやつですか?」
女性はふふっ笑いながら答えた。
「そうですね、でも元の世界に生き返らせることはできません。」
それを聞いた輝政は
「よっしゃー、異世界に転生できるんですね?剣と魔法の世界がいいです。」
と、少し興奮して女性に話した。
「わかりました、私は創造神テオス、あなたをお望みどおり剣と魔法の世界に転生させます。しかし条件があります。」
「か、神様でしたか、すみませんでした。そ、それで条件とは?」
まあ知っていたけど。
「自由に生きてください。あなたの才能はこの世界を変えることができる。運命神も言ってました。あなたはこの世界を発展させるために必要なの。だからわたしが生き返らせるわ。」
この世界は他にも神様がいるのか、と思いながら言った。
「はっ、はいっ!!」
輝政は嬉しかった。
ライトノベルのような世界に自分が行けるなんて思っても見なかっただろう。
「とりあえず、あなたには強力なステータスを与えなければなりません。これはこの世界のルールで神と会った人間はほとんど例外なく強力な力を有しています。例えば勇者です。分かりますか?」
「ええ、分かります。こういうのは僕知ってるんで。」
「そうですか。では手を出してください。
あなたに力を与えます。」
そうして輝政は手をテオスに出した。
何かが入ってくるような感覚がした。その感覚は心地よいもので暖かい感じがした。誰かに守られるようなそんな感覚だ。
テオスはその行為が終わったのか、手を離した。
「ステータスと言ってみてください」
「わかりました。」
そうして輝政は息をゆっくりと吸って吐いた後言った。
『ステータス』
すると目の前に半透明の板のようなものが現れた。
【名前】なし(一条輝政)
【種族】人間族
【性別】男
【年齢】24歳
【称号】異世界転生者、神々の使徒
【レベル】1
【能力ランク】SSS
【体力】100/100
【魔力】25800/25800
【魔法レベル】
火魔法LV10
風魔法LV10
水魔法LV10
土魔法LV10
光魔法LV10
闇魔法LV10
創造魔法LV10
【スキル】
アイテムボックスLV10
魔力運用効率化LV10
身体能力強化LV10
物理攻撃耐性LV10
魔法攻撃耐性LV10
隠蔽LV10
無詠唱LV10
手加減LV-
言語理解LV-
【加護】
創造神の加護
「………あのー質問いいでしょうか?」
「構いませんよ。どうぞ」
輝政は遠慮なく思った事を言った。
「はい。俺世界壊しちゃうんじゃないですか?」
「ええ、普通のステータスなら壊してしまうかもしれません。でもあなたのスキルを見て下さい。『手加減』というスキルがありますね?だから大丈夫です。」
「成る程、なんでもありなんですね。」
テオスは満面の笑みで答える。
「はい、なんでもありなんです!」
輝政はこの時、絶対に敵に回してはいけないリストにテオスを書き記した。
まあ敵になんて回さないけど。
そうしてその後色々転生する世界の事を教えてもらった。
大体まとめるとこんな感じ
・お望みどおりの剣と魔法のファンタジー世界
・地球と同じでたくさんの国はあるがほとんどは王国や帝国が多く、ほかに共和国、連合国、神国、と国家の体裁も様々。
・転生先は王国の貴族の息子らしい(よっしゃっ)
・ステータスを見せたいときはステータスオープンといえばいい
・テオスに会いたいときは神殿に行けば会えるらしい
・魔法とスキルレベルは最高が10
・普通のレベルは無限に成長していく
色々教えてもらった後テオスに礼を言った。
「何から何までありがとうございます。」
「いえいえ、あなたはこの世界に必要なんですよ。それでは転生させますね。」
そうして輝政の周りに何度もライトノベルで見てきた魔法陣が出現した。
「一条輝政、あなたに幸多き人生であらん事を」
そうして輝政は神界から消えた。
輝政がいなくなった後、
創造神の部屋、『創造の間』にて複数の人影がいた。
テオスが口を開く。
「今日は集まってくれてありがとう。上級神達よ。」
「運命神、参上致しました。」
「時空神、参上つかまつった。」
「破壊神、来たぞ。」
3柱の上級神がテオスの前に跪く。
「早速ですが、一条輝政について運命神、あなたはどう思いますか?」
「はっ、私は彼が世界を変えることができると思います。文明の推進、産業の発展など様々な分野で能力を発揮できるかと思います。」
「そうですか、時空神と破壊神はどう思われますか?」
「運命神と同じでございます。」
「おんなじだよ。」
「そうですか、それではこれから彼が世界を変える姿を見せてもらいましょう。」
そうして上級神3柱は音を立てず創造の間から姿を消した。
1
お気に入りに追加
1,611
あなたにおすすめの小説
天才高校生は異世界で無双する!〜チートスキルと知識チートで異世界を変革するようです〜
ピョンきち
ファンタジー
季節は夏、主人公森崎健太は夏休み家族とともに豪華クルーズ客船に乗って世界一周旅行をしていたが、何者かにより船に時限爆弾が設置されていて、爆発。船底に穴が空き運悪く沈没。目を覚ますと目の前には女神を名乗る幼女がいて…
「君は死んじゃったから別の世界で生きてもらうね!」
見た目はそのまま、頭脳もそのまま、身体能力超強化!?
これは世界に影響を与えるある一人の少年の
物語だ。
【読者様へのお願い】
初作品です。ご意見ありましたらビシバシ感想来てください!率直な意見がこの作品をより良くすることができます。よろしくお願いします!
僕の作品『前世が官僚』もよろしくお願いします!
『小説家になろう』様、『カクヨム』様にも投稿させていただいております。そちらもお願いします。
転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
せっかく異世界転生したのに、子爵家の後継者ってそれはないでしょう!~お飾り大公のせいで領地が大荒れ、北の成り上がり伯爵と東の大公国から狙われ
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
大公爵領内は二大伯爵のせいで大荒れ諸侯も他国と通じ…あれ、これ詰んだ?
会社からの帰り道、強姦魔から半裸の女性を助けたところ落下し意識を失ってしまう。
朝目が覚めると鏡の前には見知らぬ。黒髪の美少年の顔があった。
その時俺は思い出した。自分が大人気戦略シュミレーションRPG『ドラゴン・オブ・ファンタジー雪月花』の悪役『アーク・フォン・アーリマン』だと……
そして時に悪態をつき、悪事を働き主人公を窮地に陥れるが、結果としてそれがヒロインと主人公を引き立せ、最終的に主人公に殺される。自分がそんな小悪役であると……
「やってやるよ! 俺はこの人生を生き抜いてやる!!」
そんな決意を胸に抱き、現状を把握するものの北の【毒蛇公爵】、東の大公【東の弓聖】に攻められ蹂躙されるありさま……先ずは大公が治める『リッジジャング地方』統一のために富国強兵へ精を出す。
「まずは叔父上、御命頂戴いたします」
よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかった
ベルピー
ファンタジー
よくある異世界転生。俺こと、美波勇気もテンプレのように毎日毎日の残業残業で倒れてしまった。
ここでテンプレならチートを授かるモノだが、気づいたらゲームの世界にいた。
そう、昔少しだけ流行ったドラゴンファンタジーのゲームの世界だ。有名ロールプレイングゲームを真似て作られた為、そこまで人気はなかったが俺はこのゲームが好きでけっこうやりこんでいた。
勇者だったらハッピーエンドを迎えたのに、俺が転生したのは勇者とともに魔王を討伐する友人のキャラだった。
一緒に魔王を倒したならそこそこ良いキャラじゃね?と思うかもしれないが、このキャラ。魔王と戦う直前に好きな人を勇者に取られてそのままヤケクソになって魔王に向かって死んでしまうのだ。。。
俺は死にたくない。ゲームの知識を活かして生き残るしかない!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる