16 / 19
入学式
しおりを挟む
俺は寮を出た後、学院にある掲示板に向かった。入学式の前にクラス発表がある。
クラス発表はこれからの一年を左右する運命の瞬間でもある……と、父さんと母さんは言っていた。
「学院に入ったら、友達を作るんだぞ。決して陰キャになるんじゃないぞ。花の学院生活を送るためには積極的に話しかけることが重要だ。だがやり過ぎも良くないから、そこはがんばれ」
「父さん、陰キャってなんなんだ?」
俺がそう言った途端、父さんは固まった。
「……ま、まあそんなことは気にしなくていい。とにかく悔いのないように頑張るんだぞ」
「そうよノルン。父さんは陰キャだったけどそうならないようにね」
「お、おいっ! それは言わない約束だっただろ!?」
「あら~、なんのことかしらね~」
仲が良さそうで何よりだが、いったい陰キャとは何なのだろうか?
そんなことがあったなと俺は思い出した。
そう思い出しているうちに学院の掲示板にたどり着いた。既に人だかりができておりワイワイと騒いでいた。掲示板の脇には桜が満開に咲いており、俺たち新入生を出迎えてくれていた。
ちなみに先輩方のクラス発表は明日らしい。なのであの人だかりは全員新入生ということだ。
クラスは上から順にSクラスからA、B、C、D、Eの順で各クラス四十人の合計二百四十名が新たにここ、王立カルティエ学院に入学する。
このSランク校に入れただけでもすごいのにSクラスに在籍することはとんでもなくすごいことなのだ。
俺は一応身長が高くそして視力も良いため少し遠くからでも掲示板の文字が見えた。俺は自分の名前を必死に探した。
「……ノルン……ノルン=ヘルリッヒ、ノルン=ヘルリッヒ……あっ! あった! えっとクラスは……えっ!?」
もう一度じっくり見てみる。しかし見間違いではないらしい。
「まさか、俺がSクラスだなんて……。学院長の期待を裏切らないようにもっと鍛錬しなくちゃな」
そうして俺はクラスの確認ができたので、校舎の中に入り、校舎内図を見ながらSクラスを目指した。
数分後、迷うことなくしっかりとSクラスに着いた。
この学院、というかこの校舎はとても広くてはじめてだと地図なしでは絶対に迷ってしまうだろう。あくまで俺の見解だが……。
俺は息を整えてから閉まっていた教室の扉を、緊張とワクワクという相反する気持ちを抱えながら開けた。
俺が目にしたものは、ちょっと……というかかなり受け入れ難い現実だった。
「君もSクラスの一員?」
と詰め寄ってくる男子生徒A。
「よろしくっす」
と机に座りながら俺に手を挙げて挨拶してくる男子生徒B。
こ、ここが学院というところなのか。貴族が多いと聞いたんだけど、どうやらそうではなさそうだ。なんだか緊張してたけど一気に緊張が解けた。
一応挨拶しておかないとな。
「はじめまして、ノルン=ヘルリッヒと言います。これからよろしくお願いします」
すると詰め寄ってきた金髪の髪を綺麗に整えて、コバルトブルーの宝石のような瞳をこちらに向けた男子生徒Aは笑いながら俺の挨拶に応えてくれた。
「僕の名前はラルフ=トルステイン。この国の第二王子だけど気軽に接してほしい。ノルン!」
一時思考停止。もう一度脳内再生。
『僕の名前はラルフ=トルステイン。この国の第二王子だけど気軽に接してほしい。ノルン!』
うん、間違いない。貴族は少ないとか考えてた俺がバカだった。貴族以上の人がいた。
「は、はいっ! 殿下!」
「その呼び方は好きじゃない。ラルフと呼んでくれ」
そう言われて俺は仕方なく呼び方を変えた。
「……ラルフ」
「うん、これからよろしくね。ノルン」
どうやら王子は権威を振りかざす性格ではないようだ。なんだかホッとした。
机に乗っていた男子生徒Bもラルフとの話が終わったのを見たのか話しかけてきた。
「俺の名前はジョン=バルロック。宰相の息子っす。これからよろしくっす。ラルフとは小さい頃から遊んでたいわゆる幼馴染ってやつっす。ラルフみたいに気軽に呼んでくれると嬉しいっす」
なんか変な喋り方だなと教室に入ったとき思ったけど宰相の息子だなんて……。
「分かった。ジョン、よろしく!」
どうやらおよそ一ヶ月前に言ってた門番さんの噂は本当だったようだ。王子、宰相の息子……。もう次はどんな人が来ても驚かない。
その後俺たち三人は、色々と話し合った。俺は村での生活のことを話した。ラルフとジョンからは王都での優雅な暮らしのことを聞いた。なんだか意外とあっさり話すことができたので良かった。
俺たちが話に花を咲かせていると教室の扉が勢いよく開かれる。そこにいたのはこの学院の教師と思われる人物だった。
「今から入学式だ。講堂に案内する。廊下に並んでくれ」
そう言われて俺たちは廊下に並んだ後、教師に連れられ講堂に向かった。
講堂に着くや否やすぐさま入って、中に準備してあった椅子に座り、入学式の開始を待った。ちなみに俺たち三人は一緒に座った。
椅子に座ったまま数分が経過し、前の方のステージにスポットライトが当てられる。椅子に座っていた生徒全員が一斉に意識をそちらに向けた。そこには学院長がいた。
「ようこそ、王立カルティエ学院へ」
その声と共に入学式が始まった。
「ここにいる新入生二百四十名の皆さん、入学おめでとう。この学院に入学できたことで君達はとても嬉しいだろう。でも嬉しいだけではダメだ。ここで立ち止まってはいけない。ここからが本当のスタートなんだ。精一杯勉学や魔法に力を注いでほしい。短いが私からの言葉は以上だ」
学院長はそう締めくくり、入学式は終わった。
講堂から出るや否や俺はラルフとジョンに思っていたことを聞いてみた。
「あのさ、二人とも。入学式、学院長の挨拶だけで終わったんだけどあれが普通なの?」
二人は首を横に振った。
「ううん、違うよノルン。この学院には校長の挨拶の後に学院全体で新入生歓迎の祭りをやるんだ。それを含めて入学式なんだ」
「ラルフの言うとうりっす」
結構大事なことだと思うのにアイリーンさんにもらった資料には書いてなかったんだけど……。
「そうなんだ。何も知らなくて少し戸惑ったんだ。え? でも、誰がそんな用意をするんだ?」
「先輩たちだよ。入学式の日は一応休みになってるけど、色々と裏でやってるんだって。俺たちのクラス発表から学院長の挨拶までの短い時間で、屋台とかを設営するらしいよ」
「結構大変らしいっす」
そんな話をしているとラルフは何か思いついたのか手を叩いた。
「あっ、ちょうど良いや。三人で一緒に回らないか?」
「ラルフいいこと言うっす」
ま、まさかの王子からのお誘い!? 断れるわけないし、ていうか、こんな経験なかなかないからこっちが一緒に回りたいんだけど!?
「う、うん! 賛成!」
そうして俺たちは三人で一緒に回りはじめた。
クラス発表はこれからの一年を左右する運命の瞬間でもある……と、父さんと母さんは言っていた。
「学院に入ったら、友達を作るんだぞ。決して陰キャになるんじゃないぞ。花の学院生活を送るためには積極的に話しかけることが重要だ。だがやり過ぎも良くないから、そこはがんばれ」
「父さん、陰キャってなんなんだ?」
俺がそう言った途端、父さんは固まった。
「……ま、まあそんなことは気にしなくていい。とにかく悔いのないように頑張るんだぞ」
「そうよノルン。父さんは陰キャだったけどそうならないようにね」
「お、おいっ! それは言わない約束だっただろ!?」
「あら~、なんのことかしらね~」
仲が良さそうで何よりだが、いったい陰キャとは何なのだろうか?
そんなことがあったなと俺は思い出した。
そう思い出しているうちに学院の掲示板にたどり着いた。既に人だかりができておりワイワイと騒いでいた。掲示板の脇には桜が満開に咲いており、俺たち新入生を出迎えてくれていた。
ちなみに先輩方のクラス発表は明日らしい。なのであの人だかりは全員新入生ということだ。
クラスは上から順にSクラスからA、B、C、D、Eの順で各クラス四十人の合計二百四十名が新たにここ、王立カルティエ学院に入学する。
このSランク校に入れただけでもすごいのにSクラスに在籍することはとんでもなくすごいことなのだ。
俺は一応身長が高くそして視力も良いため少し遠くからでも掲示板の文字が見えた。俺は自分の名前を必死に探した。
「……ノルン……ノルン=ヘルリッヒ、ノルン=ヘルリッヒ……あっ! あった! えっとクラスは……えっ!?」
もう一度じっくり見てみる。しかし見間違いではないらしい。
「まさか、俺がSクラスだなんて……。学院長の期待を裏切らないようにもっと鍛錬しなくちゃな」
そうして俺はクラスの確認ができたので、校舎の中に入り、校舎内図を見ながらSクラスを目指した。
数分後、迷うことなくしっかりとSクラスに着いた。
この学院、というかこの校舎はとても広くてはじめてだと地図なしでは絶対に迷ってしまうだろう。あくまで俺の見解だが……。
俺は息を整えてから閉まっていた教室の扉を、緊張とワクワクという相反する気持ちを抱えながら開けた。
俺が目にしたものは、ちょっと……というかかなり受け入れ難い現実だった。
「君もSクラスの一員?」
と詰め寄ってくる男子生徒A。
「よろしくっす」
と机に座りながら俺に手を挙げて挨拶してくる男子生徒B。
こ、ここが学院というところなのか。貴族が多いと聞いたんだけど、どうやらそうではなさそうだ。なんだか緊張してたけど一気に緊張が解けた。
一応挨拶しておかないとな。
「はじめまして、ノルン=ヘルリッヒと言います。これからよろしくお願いします」
すると詰め寄ってきた金髪の髪を綺麗に整えて、コバルトブルーの宝石のような瞳をこちらに向けた男子生徒Aは笑いながら俺の挨拶に応えてくれた。
「僕の名前はラルフ=トルステイン。この国の第二王子だけど気軽に接してほしい。ノルン!」
一時思考停止。もう一度脳内再生。
『僕の名前はラルフ=トルステイン。この国の第二王子だけど気軽に接してほしい。ノルン!』
うん、間違いない。貴族は少ないとか考えてた俺がバカだった。貴族以上の人がいた。
「は、はいっ! 殿下!」
「その呼び方は好きじゃない。ラルフと呼んでくれ」
そう言われて俺は仕方なく呼び方を変えた。
「……ラルフ」
「うん、これからよろしくね。ノルン」
どうやら王子は権威を振りかざす性格ではないようだ。なんだかホッとした。
机に乗っていた男子生徒Bもラルフとの話が終わったのを見たのか話しかけてきた。
「俺の名前はジョン=バルロック。宰相の息子っす。これからよろしくっす。ラルフとは小さい頃から遊んでたいわゆる幼馴染ってやつっす。ラルフみたいに気軽に呼んでくれると嬉しいっす」
なんか変な喋り方だなと教室に入ったとき思ったけど宰相の息子だなんて……。
「分かった。ジョン、よろしく!」
どうやらおよそ一ヶ月前に言ってた門番さんの噂は本当だったようだ。王子、宰相の息子……。もう次はどんな人が来ても驚かない。
その後俺たち三人は、色々と話し合った。俺は村での生活のことを話した。ラルフとジョンからは王都での優雅な暮らしのことを聞いた。なんだか意外とあっさり話すことができたので良かった。
俺たちが話に花を咲かせていると教室の扉が勢いよく開かれる。そこにいたのはこの学院の教師と思われる人物だった。
「今から入学式だ。講堂に案内する。廊下に並んでくれ」
そう言われて俺たちは廊下に並んだ後、教師に連れられ講堂に向かった。
講堂に着くや否やすぐさま入って、中に準備してあった椅子に座り、入学式の開始を待った。ちなみに俺たち三人は一緒に座った。
椅子に座ったまま数分が経過し、前の方のステージにスポットライトが当てられる。椅子に座っていた生徒全員が一斉に意識をそちらに向けた。そこには学院長がいた。
「ようこそ、王立カルティエ学院へ」
その声と共に入学式が始まった。
「ここにいる新入生二百四十名の皆さん、入学おめでとう。この学院に入学できたことで君達はとても嬉しいだろう。でも嬉しいだけではダメだ。ここで立ち止まってはいけない。ここからが本当のスタートなんだ。精一杯勉学や魔法に力を注いでほしい。短いが私からの言葉は以上だ」
学院長はそう締めくくり、入学式は終わった。
講堂から出るや否や俺はラルフとジョンに思っていたことを聞いてみた。
「あのさ、二人とも。入学式、学院長の挨拶だけで終わったんだけどあれが普通なの?」
二人は首を横に振った。
「ううん、違うよノルン。この学院には校長の挨拶の後に学院全体で新入生歓迎の祭りをやるんだ。それを含めて入学式なんだ」
「ラルフの言うとうりっす」
結構大事なことだと思うのにアイリーンさんにもらった資料には書いてなかったんだけど……。
「そうなんだ。何も知らなくて少し戸惑ったんだ。え? でも、誰がそんな用意をするんだ?」
「先輩たちだよ。入学式の日は一応休みになってるけど、色々と裏でやってるんだって。俺たちのクラス発表から学院長の挨拶までの短い時間で、屋台とかを設営するらしいよ」
「結構大変らしいっす」
そんな話をしているとラルフは何か思いついたのか手を叩いた。
「あっ、ちょうど良いや。三人で一緒に回らないか?」
「ラルフいいこと言うっす」
ま、まさかの王子からのお誘い!? 断れるわけないし、ていうか、こんな経験なかなかないからこっちが一緒に回りたいんだけど!?
「う、うん! 賛成!」
そうして俺たちは三人で一緒に回りはじめた。
0
お気に入りに追加
840
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる
シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。
そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。
なんでも見通せるという万物を見通す目だった。
目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。
魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。
※他サイトでも連載しています。
大体21:30分ごろに更新してます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ローグ・ナイト ~復讐者の研究記録~
mimiaizu
ファンタジー
迷宮に迷い込んでしまった少年がいた。憎しみが芽生え、復讐者へと豹変した少年は、迷宮を攻略したことで『前世』を手に入れる。それは少年をさらに変えるものだった。迷宮から脱出した少年は、【魔法】が差別と偏見を引き起こす世界で、復讐と大きな『謎』に挑むダークファンタジー。※小説家になろう様・カクヨム様でも投稿を始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる