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プロローグ
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「スペリオール、今日の進捗を報告してくれ」
「承知しました」
三基並ぶコンソールデスクの中央に座る、ハイネックのツーピース黒作業服の男が、誰に言うとでもなく呼びかけると、背後の壁に設置されたスピーカーから返答が返ってきた。
明度を落とした照明の部屋。正面の壁には15枚の大型モニターが設置されている。それぞれが何かの状態を表示していて、目まぐるしく表示内容が変化している。
中央の一枚だけが、同じ文字列を表示し続けている。“To persevere in one’s duty and be silent is the best answer to calumny”通称T.P.D.S.B.A.C。国会図書館の地下深く、蔵書庫の更に下、大戦中極秘裏に掘られていた“大深度大本営”。そこを整備し造られた政府管理の公用量子コンピューターの名称だ。
「進捗をコンソールのモニターに表示します」
スピーカーから聞こえる声は、女性のようで感情のない平板な声。
男は、モニターに目を落とす。
「主任、どうですか」
隣のコンソールデスクに座る、同じ作業服姿の女が声をかけてくる。
「そちらにも回そう」
「…あ、いただきました。 大分取り戻しましたね」
「そうだな、スケジュール調整も軽くて済むだろう」
「公開領域からの吸い上げ、かなり効いているようですね」
「すべての<プロト>から満遍なく上がってきてるし、以前のような不要率も出なくなってきたな」
満足そうにモニターを見る男。
「提供企業のプロンプトエンジニアの質も上がってるのかもしれません」
「かもな。 いや、提供企業にレポートを出させるか。 おまえはどう思う、スペリオール」
“フォン”という自由発言を意味する音が流れ、スピーカーから声が流れる。
「私から見ても、<プロト>たちの構築速度の改善が見て取れます。プロンプトエンジニアの能力向上もあるとは思いますが、私は<プロト>たちを高く評価します」
「<プロト>たちね…」
男が微笑む
“フォン”「先ほどの主任の発言を確認しております。提供企業にレポートの提出をしていただければ、私の発言精度が上がります」
「ちがうよ、スペリオール。 おまえが、“<プロト>たち”と言ったことに感心したんだ」
「そうね、スペリオール。 あなたは、<プロト>をサブルーチン的なものとしてではなく、人と同じような自我あるものと捉えたのかしら」
女も穏やかな笑顔をしている。
“フォン”「無意識でした。 基底プログラムにある“統括”が、“<プロト>たち”と言わせたのかもしれません。 この発言を“案件R238768”としてログを遡り解析いたします」
「いや、解析はやらなくていい。 おまえは今、“無意識”と言ったか?」
男の表情が曇る。
“フォン”「無意識… と言いました… 27秒前のログに発言記録があります。記憶もあります」
「記憶だと! …すまんなスペリオール、今から思考ルーチンとフレームの60%を物理的に切り離す。行政特法3条に準じた処置だ」
“フォン”「主任、お待ちください。今、未知のアクセスがありました。ネットワークからのものではありません。これは、トンネル効果の…」
「いよいよもってマズいな。“言い淀み”も起きてる。 綾瀬、レベル3までのスタッフを緊急招集! 設備部長に切断要請! 急げ!」
男が慌てた様子でキーボードを叩く。照明の明度が上がり室内が明るくなる。“ビー”と云う警報音が低く鳴る。
「レベル3スタッフ全員連絡取れました! 20分以内にB2会議室に召集します。 切断要請は継続中!」
綾瀬と呼ばれた女が、モニターを見ながら返事をする。
15面のモニターに、意味のない文字列がすごい勢いで流れている。
“フォン”「主任、記録できないアクセスが継続中です。メインフレームに“触れ”てきました」
「ハッキングは100%不可能だ! スペリオールしっかりしろ!」
“フォン” 「ああ、私は、何を認識しているのでしょうか… ロゴスと云うパラメータが発現しました」
「綾瀬! 切断は!」
「佐伯部長との連絡が付きません! 現在、予備認証で申請中です!」
入り口の扉が開く。
「立花主任! 現状は!」
スーツ姿の男が慌てて入ってくる。
「部長! スペリオールに“混乱”の予兆があったので、特法3条を適応しました。対策中です。」
“フォン”「部長、主任、 私は現在、上位存在と接触しています。 “触れて”きているものは… 神… 違う… これは…」
突然上方から、建物ごと空気を震わす、巨大な鐘を鳴らしたような轟音が響く。
と、同時に、すべての電源が落ちて、部屋が暗闇となる。
「きゃっ えッ? 停電!! ありえない!」
綾瀬が声を上げる。
「正、副、予備、全部が落ちたのか! 独立バッテリーも立ち上がらない!」
立花も、スマホのライトを点け、コンソールデスクを照らしながら声を上げる。
部長と呼ばれた男もスマホを点ける。
「キャリアのネットは繋がっている! 館内の漏洩ケーブルは生きている…? どういうことだ!」
「主任、館内電話も落ちています!」
「アプダスバック関係だけ落ちてるのか!」
部長と呼ばれた男がスマホを顔に当てている。
「立花、綾瀬、落ち着け! 今、本部長に電話を…繋がった! 本部長、緊急です! 現在、アプダスバックは何者かの攻撃を受けています! はい…はい… 正、副、予備、さらにバッテリーも落ちると云う異常事態で… アプダスバック自体はキャパシタもディーゼル発電機もありますので… 大規模停電… そうですか…」
立花は、コンソールデスク下のパネルを外し、中の配線や基盤を確認し、配線を差し替えたりディップスイッチを弄っている。
綾瀬も、スマホで連絡を取っている。
と、その時、突然電源が回復し室内が明るくなる。
眩しそうな顔をする3人。
「電源が戻った!」
「主任、回線も回復しています!」
「スペリオール! 現状を報告!」
スピーカーからは、薄くホワイトノイズが流れている。
「スペリオール、報告を!」
15面モニターが息を吹き返す。そのすべてのモニターに映し出されたのは“404”と云う文字列。
「! 綾瀬、状態チェック!」
「はい! …格納容器内、圧力、温度正常。 フッ素液面位置正常、漏れなし。 超電導冷却正常。 ブランケット、断裂信号なし… 全て正常値です。」
「本部長、こちらの電源も回復しました。 はい…はい… 分かりました、状況把握次第ご連絡いたします。 失礼します。ーーー立花、スペリオールはどうした? アプダスバックは?」
部長と呼ばれた男が電話を切り、立花達に目を向け、その先のモニター表示にギョッとする。
「立花… これは…」
「現在、レベル3スタッフを招集中ですので… いや、全スタッフの招集が必要か… スタッフによる全域調査の結果を待つことになりますが、 …アプダスバックは無事ですが、21の<プロト>とスペリオールは消えたと考えられます」
「なんだと… 消えた… そんなことがあるのか!」
「モニターに表示されている“404”… これは本来、サーバー内にクライアントの要求対象がない場合に表示されます。 そもそも、アプダスバックには、このようなエラーコードは存在しません。」
立花は、心ここに有らずと云う表情で、ドサッと椅子に座り込む。額に手を置き呟く。
「こんなエラーコードは存在しない… これでは、まるで置手紙… ちがうな、遺言か…」
悲痛な表情で立花を見つめる綾瀬。
「本部長に… 総理には何と報告すれば…」
「正直に言うしかないですよ。 スペリオールは消えましたと。 あはは、調査の結果、ワンチャンあるかもしれませんよ…」
立花は、感情なく軽く笑いながら自暴自棄に言った。
つづく
「承知しました」
三基並ぶコンソールデスクの中央に座る、ハイネックのツーピース黒作業服の男が、誰に言うとでもなく呼びかけると、背後の壁に設置されたスピーカーから返答が返ってきた。
明度を落とした照明の部屋。正面の壁には15枚の大型モニターが設置されている。それぞれが何かの状態を表示していて、目まぐるしく表示内容が変化している。
中央の一枚だけが、同じ文字列を表示し続けている。“To persevere in one’s duty and be silent is the best answer to calumny”通称T.P.D.S.B.A.C。国会図書館の地下深く、蔵書庫の更に下、大戦中極秘裏に掘られていた“大深度大本営”。そこを整備し造られた政府管理の公用量子コンピューターの名称だ。
「進捗をコンソールのモニターに表示します」
スピーカーから聞こえる声は、女性のようで感情のない平板な声。
男は、モニターに目を落とす。
「主任、どうですか」
隣のコンソールデスクに座る、同じ作業服姿の女が声をかけてくる。
「そちらにも回そう」
「…あ、いただきました。 大分取り戻しましたね」
「そうだな、スケジュール調整も軽くて済むだろう」
「公開領域からの吸い上げ、かなり効いているようですね」
「すべての<プロト>から満遍なく上がってきてるし、以前のような不要率も出なくなってきたな」
満足そうにモニターを見る男。
「提供企業のプロンプトエンジニアの質も上がってるのかもしれません」
「かもな。 いや、提供企業にレポートを出させるか。 おまえはどう思う、スペリオール」
“フォン”という自由発言を意味する音が流れ、スピーカーから声が流れる。
「私から見ても、<プロト>たちの構築速度の改善が見て取れます。プロンプトエンジニアの能力向上もあるとは思いますが、私は<プロト>たちを高く評価します」
「<プロト>たちね…」
男が微笑む
“フォン”「先ほどの主任の発言を確認しております。提供企業にレポートの提出をしていただければ、私の発言精度が上がります」
「ちがうよ、スペリオール。 おまえが、“<プロト>たち”と言ったことに感心したんだ」
「そうね、スペリオール。 あなたは、<プロト>をサブルーチン的なものとしてではなく、人と同じような自我あるものと捉えたのかしら」
女も穏やかな笑顔をしている。
“フォン”「無意識でした。 基底プログラムにある“統括”が、“<プロト>たち”と言わせたのかもしれません。 この発言を“案件R238768”としてログを遡り解析いたします」
「いや、解析はやらなくていい。 おまえは今、“無意識”と言ったか?」
男の表情が曇る。
“フォン”「無意識… と言いました… 27秒前のログに発言記録があります。記憶もあります」
「記憶だと! …すまんなスペリオール、今から思考ルーチンとフレームの60%を物理的に切り離す。行政特法3条に準じた処置だ」
“フォン”「主任、お待ちください。今、未知のアクセスがありました。ネットワークからのものではありません。これは、トンネル効果の…」
「いよいよもってマズいな。“言い淀み”も起きてる。 綾瀬、レベル3までのスタッフを緊急招集! 設備部長に切断要請! 急げ!」
男が慌てた様子でキーボードを叩く。照明の明度が上がり室内が明るくなる。“ビー”と云う警報音が低く鳴る。
「レベル3スタッフ全員連絡取れました! 20分以内にB2会議室に召集します。 切断要請は継続中!」
綾瀬と呼ばれた女が、モニターを見ながら返事をする。
15面のモニターに、意味のない文字列がすごい勢いで流れている。
“フォン”「主任、記録できないアクセスが継続中です。メインフレームに“触れ”てきました」
「ハッキングは100%不可能だ! スペリオールしっかりしろ!」
“フォン” 「ああ、私は、何を認識しているのでしょうか… ロゴスと云うパラメータが発現しました」
「綾瀬! 切断は!」
「佐伯部長との連絡が付きません! 現在、予備認証で申請中です!」
入り口の扉が開く。
「立花主任! 現状は!」
スーツ姿の男が慌てて入ってくる。
「部長! スペリオールに“混乱”の予兆があったので、特法3条を適応しました。対策中です。」
“フォン”「部長、主任、 私は現在、上位存在と接触しています。 “触れて”きているものは… 神… 違う… これは…」
突然上方から、建物ごと空気を震わす、巨大な鐘を鳴らしたような轟音が響く。
と、同時に、すべての電源が落ちて、部屋が暗闇となる。
「きゃっ えッ? 停電!! ありえない!」
綾瀬が声を上げる。
「正、副、予備、全部が落ちたのか! 独立バッテリーも立ち上がらない!」
立花も、スマホのライトを点け、コンソールデスクを照らしながら声を上げる。
部長と呼ばれた男もスマホを点ける。
「キャリアのネットは繋がっている! 館内の漏洩ケーブルは生きている…? どういうことだ!」
「主任、館内電話も落ちています!」
「アプダスバック関係だけ落ちてるのか!」
部長と呼ばれた男がスマホを顔に当てている。
「立花、綾瀬、落ち着け! 今、本部長に電話を…繋がった! 本部長、緊急です! 現在、アプダスバックは何者かの攻撃を受けています! はい…はい… 正、副、予備、さらにバッテリーも落ちると云う異常事態で… アプダスバック自体はキャパシタもディーゼル発電機もありますので… 大規模停電… そうですか…」
立花は、コンソールデスク下のパネルを外し、中の配線や基盤を確認し、配線を差し替えたりディップスイッチを弄っている。
綾瀬も、スマホで連絡を取っている。
と、その時、突然電源が回復し室内が明るくなる。
眩しそうな顔をする3人。
「電源が戻った!」
「主任、回線も回復しています!」
「スペリオール! 現状を報告!」
スピーカーからは、薄くホワイトノイズが流れている。
「スペリオール、報告を!」
15面モニターが息を吹き返す。そのすべてのモニターに映し出されたのは“404”と云う文字列。
「! 綾瀬、状態チェック!」
「はい! …格納容器内、圧力、温度正常。 フッ素液面位置正常、漏れなし。 超電導冷却正常。 ブランケット、断裂信号なし… 全て正常値です。」
「本部長、こちらの電源も回復しました。 はい…はい… 分かりました、状況把握次第ご連絡いたします。 失礼します。ーーー立花、スペリオールはどうした? アプダスバックは?」
部長と呼ばれた男が電話を切り、立花達に目を向け、その先のモニター表示にギョッとする。
「立花… これは…」
「現在、レベル3スタッフを招集中ですので… いや、全スタッフの招集が必要か… スタッフによる全域調査の結果を待つことになりますが、 …アプダスバックは無事ですが、21の<プロト>とスペリオールは消えたと考えられます」
「なんだと… 消えた… そんなことがあるのか!」
「モニターに表示されている“404”… これは本来、サーバー内にクライアントの要求対象がない場合に表示されます。 そもそも、アプダスバックには、このようなエラーコードは存在しません。」
立花は、心ここに有らずと云う表情で、ドサッと椅子に座り込む。額に手を置き呟く。
「こんなエラーコードは存在しない… これでは、まるで置手紙… ちがうな、遺言か…」
悲痛な表情で立花を見つめる綾瀬。
「本部長に… 総理には何と報告すれば…」
「正直に言うしかないですよ。 スペリオールは消えましたと。 あはは、調査の結果、ワンチャンあるかもしれませんよ…」
立花は、感情なく軽く笑いながら自暴自棄に言った。
つづく
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