207 / 227
第10章 アマビリスの乙女
12 書庫の魔法書
しおりを挟む
早速私と姉様は屋敷に戻るなり書庫へと引き籠り、沢山ある本を片っ端から調べ始めた。
ここには通常私達が使用する魔法に関するもの、禁忌とされている魔法から、あらゆる魔法について、幅広い分野の書が収められている。
幼少期の半分以上をここで過ごした私にとっては、何て事ない場所だが改めて考えると、これだけの魔法書が集まった場所に好きなだけ居座っていられる事なんて普通ではないのだと、今更ながら思った。
だけど今は時間が許す限りここに居られる事に感謝しかない。早く探し求めている答えに辿り着かなければならないのだから。
書庫に籠る事数時間。熱心に目的の物を探していた時だった。
これ…。
ある魔法書に目が留まった。それには禁止されている魔法、ではなく、強力な効果を持った魔法が一覧で並んでいる魔法書らしく、その一つに『魅了』と言う魔法が記載されているのを見つけた。
魅了の魔法とは、言葉の通り相手を自分、或いは他人に夢中にさせる、といったもので、しかし一回の使用では数分で解けてしまい、かけられた側も直ぐに正気に戻るような、本来ならば弱い下位の魔法の類らしい。ただ厄介なのが、使用し続けるとその効果がぐっと上がり、心を引き付けて虜にさせ、それだけではなく更に相手の思考までもを奪う事で、自分の思いのままにする事も可能なのだ。
この魔法書に書かれている内容は、フランさんの今の状況と合致する。
きっとこの魔法なのだと私は確信を持った。
「姉様ありました!」
「本当っ…!?」
私は少し離れて同じく本を探していた姉様を呼ぶと、近くにあったテーブルへと移動し、件の魔法書をその上に置いた。直ぐにテーブルへと寄った姉様は広げられた魔法書を凝視する。
「姉様、ここ」
私はそう言いながら内容が書かれている部分を指し示し、それに素早く目を通した姉様はやがて緊張した面持ちで呟く。
「確かにフランの今の状況と完全に一致しているわ」
「はい。フランさんにかけられていたのはこの『魅了』魔法です。
しかもここには魔法の効果、発動方法、そして解除方法までもがご丁寧にも載っています」
私はページを更に指でなぞりながら内容を読んで言った。
「という事はここに書かれている通りにすれば、フランにかかっている魔法が解けるのね」
「そうですね。えっと、解除方法は――」
私達は魔法書に記載されていたその解除方法を読み上げる。
そして読み終えるとお互いに顔を見合わせて頷いたのだった。
解除方法は分かった。ただ問題はベラ先輩がいない時を狙ってフランさんに接触せねばならないという事。
それも一度ではなく何度か。
何故なら、フランさんには自分の本当の気持ちを、自力で思い出して貰わなくてはならないから。
姉様は気づいていなくても傍から見ていた私には分かる。フランさんの想いが。
この状況で大変なのは分かっているけれど、今以上に姉様には頑張って貰わなくてはいけなくなるのだが、姉様の事だ、これくらいで挫けるはずはない。
偽りではなく本当の幸せを取り戻してほしい。
私達は書庫で見つけた内容を早速、母様やアリンちゃん、ルカ、ユキ、そしてレヴィ君に知らせて、今後の動きを皆で相談した。
その結果、学院の場ではやはりベラ先輩だけではなくジェシカ先輩達もいるし、周りの目もあるという事で、ならば直接彼の元へ行けば良いのでは?と言う話にまとまった。
つまりはフランさんの、シェルバート伯爵家へと突撃するという事。
今日までベラ先輩達を注意していたが、様子を見ていた限り学院の外では大きく彼と関わってはいないようだし、シェルバート伯爵家へ足を運んだ等と言った話も耳にしていない。彼女の事だから伯爵家へ行ったとなれば自慢のように学院で言い振らし、私達の耳にも入るはずだから。
そうとなれば先輩達がまた動き出す前に、私達も動かなくては。確実にフランさんと接触が出来る伯爵家へと乗り込むのだ。
とは言え私はシェルバート伯爵家の人達と面識はなく、時間がかかるかもしれないと心配だったのだが、姉様が既に何度か伯爵家へ招かれているらしく、面識もあるとの事。
それならばフランさんの父親である、シェルバート伯爵に前もって話を通しておけば、さほど問題なく済むだろう、と言う結果になった。
ただ伯爵家へ行くとなると今のメンバー全員ではなく、人数を絞らなくてはならなくなる事に、致し方ないにしても多少の不安を覚える。けれど我儘ばかり言っていられないしここは我慢するしかないのも事実だ。
そんな話し合いから更に数日後。
姉様、ルカ、そして私の三人で、シェルバート伯爵家へと訪れていた。
前もって今回は母様が取り合ってくれて、姉様の事も既に知っているシェルバート伯爵は、姉様の事だけでなく私とルカの事も快く迎え入れてくれたのだった。
「良く来てくれた、アメリア嬢。
こちらは初めましてだな。エルシア嬢とルーカス君。
既に知ってはいると思うが、私はヴィクター・シェルバートだ。宜しく頼むよ」
そう言って柔和な笑みを浮かべる、この紳士な男性がシェルバート伯爵その人だった。自ら私達の事を出迎えてもくれて、人当たりの良い男性、と言った印象を受ける。
その笑った顔も何処となくフランさんと似ていて、親近感を覚えた。
「ご無沙汰しております、伯爵。本日は急な来訪にも関わらず、こうして迎えて下さってありがとうございます」
既に顔見知りの姉様が初めに挨拶をする。それに倣い私も一歩前に出ると口を開いた。
「お初にお目にかかります。アメリアの妹、エルシア・シェフィールドと申します。以後お見知りおきを、伯爵」
「お初にお目にかかります、伯爵。私はエルシア様の従者、ルーカスと申します。本日はお二人と共に失礼致します」
ルカも同じく挨拶をしそれが終わると、様子を見ていた伯爵がその相好を崩した。
「ふはは。流石シェフィールド侯爵家のご令嬢と従者殿だな。とても洗練された所作だ。
だがここからはもうそんなに畏まらなくて良いよ。
さあここにいるのもなんだし中に入ろう」
伯爵のその態度に一瞬拍子抜けをしてしまったものの、直ぐに気を取り直すと、屋敷へと促す彼に従い私達は歩みを進めたのだった。
ここには通常私達が使用する魔法に関するもの、禁忌とされている魔法から、あらゆる魔法について、幅広い分野の書が収められている。
幼少期の半分以上をここで過ごした私にとっては、何て事ない場所だが改めて考えると、これだけの魔法書が集まった場所に好きなだけ居座っていられる事なんて普通ではないのだと、今更ながら思った。
だけど今は時間が許す限りここに居られる事に感謝しかない。早く探し求めている答えに辿り着かなければならないのだから。
書庫に籠る事数時間。熱心に目的の物を探していた時だった。
これ…。
ある魔法書に目が留まった。それには禁止されている魔法、ではなく、強力な効果を持った魔法が一覧で並んでいる魔法書らしく、その一つに『魅了』と言う魔法が記載されているのを見つけた。
魅了の魔法とは、言葉の通り相手を自分、或いは他人に夢中にさせる、といったもので、しかし一回の使用では数分で解けてしまい、かけられた側も直ぐに正気に戻るような、本来ならば弱い下位の魔法の類らしい。ただ厄介なのが、使用し続けるとその効果がぐっと上がり、心を引き付けて虜にさせ、それだけではなく更に相手の思考までもを奪う事で、自分の思いのままにする事も可能なのだ。
この魔法書に書かれている内容は、フランさんの今の状況と合致する。
きっとこの魔法なのだと私は確信を持った。
「姉様ありました!」
「本当っ…!?」
私は少し離れて同じく本を探していた姉様を呼ぶと、近くにあったテーブルへと移動し、件の魔法書をその上に置いた。直ぐにテーブルへと寄った姉様は広げられた魔法書を凝視する。
「姉様、ここ」
私はそう言いながら内容が書かれている部分を指し示し、それに素早く目を通した姉様はやがて緊張した面持ちで呟く。
「確かにフランの今の状況と完全に一致しているわ」
「はい。フランさんにかけられていたのはこの『魅了』魔法です。
しかもここには魔法の効果、発動方法、そして解除方法までもがご丁寧にも載っています」
私はページを更に指でなぞりながら内容を読んで言った。
「という事はここに書かれている通りにすれば、フランにかかっている魔法が解けるのね」
「そうですね。えっと、解除方法は――」
私達は魔法書に記載されていたその解除方法を読み上げる。
そして読み終えるとお互いに顔を見合わせて頷いたのだった。
解除方法は分かった。ただ問題はベラ先輩がいない時を狙ってフランさんに接触せねばならないという事。
それも一度ではなく何度か。
何故なら、フランさんには自分の本当の気持ちを、自力で思い出して貰わなくてはならないから。
姉様は気づいていなくても傍から見ていた私には分かる。フランさんの想いが。
この状況で大変なのは分かっているけれど、今以上に姉様には頑張って貰わなくてはいけなくなるのだが、姉様の事だ、これくらいで挫けるはずはない。
偽りではなく本当の幸せを取り戻してほしい。
私達は書庫で見つけた内容を早速、母様やアリンちゃん、ルカ、ユキ、そしてレヴィ君に知らせて、今後の動きを皆で相談した。
その結果、学院の場ではやはりベラ先輩だけではなくジェシカ先輩達もいるし、周りの目もあるという事で、ならば直接彼の元へ行けば良いのでは?と言う話にまとまった。
つまりはフランさんの、シェルバート伯爵家へと突撃するという事。
今日までベラ先輩達を注意していたが、様子を見ていた限り学院の外では大きく彼と関わってはいないようだし、シェルバート伯爵家へ足を運んだ等と言った話も耳にしていない。彼女の事だから伯爵家へ行ったとなれば自慢のように学院で言い振らし、私達の耳にも入るはずだから。
そうとなれば先輩達がまた動き出す前に、私達も動かなくては。確実にフランさんと接触が出来る伯爵家へと乗り込むのだ。
とは言え私はシェルバート伯爵家の人達と面識はなく、時間がかかるかもしれないと心配だったのだが、姉様が既に何度か伯爵家へ招かれているらしく、面識もあるとの事。
それならばフランさんの父親である、シェルバート伯爵に前もって話を通しておけば、さほど問題なく済むだろう、と言う結果になった。
ただ伯爵家へ行くとなると今のメンバー全員ではなく、人数を絞らなくてはならなくなる事に、致し方ないにしても多少の不安を覚える。けれど我儘ばかり言っていられないしここは我慢するしかないのも事実だ。
そんな話し合いから更に数日後。
姉様、ルカ、そして私の三人で、シェルバート伯爵家へと訪れていた。
前もって今回は母様が取り合ってくれて、姉様の事も既に知っているシェルバート伯爵は、姉様の事だけでなく私とルカの事も快く迎え入れてくれたのだった。
「良く来てくれた、アメリア嬢。
こちらは初めましてだな。エルシア嬢とルーカス君。
既に知ってはいると思うが、私はヴィクター・シェルバートだ。宜しく頼むよ」
そう言って柔和な笑みを浮かべる、この紳士な男性がシェルバート伯爵その人だった。自ら私達の事を出迎えてもくれて、人当たりの良い男性、と言った印象を受ける。
その笑った顔も何処となくフランさんと似ていて、親近感を覚えた。
「ご無沙汰しております、伯爵。本日は急な来訪にも関わらず、こうして迎えて下さってありがとうございます」
既に顔見知りの姉様が初めに挨拶をする。それに倣い私も一歩前に出ると口を開いた。
「お初にお目にかかります。アメリアの妹、エルシア・シェフィールドと申します。以後お見知りおきを、伯爵」
「お初にお目にかかります、伯爵。私はエルシア様の従者、ルーカスと申します。本日はお二人と共に失礼致します」
ルカも同じく挨拶をしそれが終わると、様子を見ていた伯爵がその相好を崩した。
「ふはは。流石シェフィールド侯爵家のご令嬢と従者殿だな。とても洗練された所作だ。
だがここからはもうそんなに畏まらなくて良いよ。
さあここにいるのもなんだし中に入ろう」
伯爵のその態度に一瞬拍子抜けをしてしまったものの、直ぐに気を取り直すと、屋敷へと促す彼に従い私達は歩みを進めたのだった。
0
お気に入りに追加
136
あなたにおすすめの小説

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる