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第9章 愁いのロストフラグメント
4 手掛かりを求めて
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話し合いを終えた私達はルドルフさんの提案の元、彼とその弟、レヴィ君の生家、ローレンス侯爵邸へと赴いていた。
ルドルフさん自ら案内をしてくれて、私達は屋敷の中へと入っていく。
シェフィールド侯爵邸とはまた違った雰囲気を醸し出す侯爵邸。
シェフィールド侯爵邸は自慢ではないが、周辺だけでなく他国までその名前が知れている名家であり、広い土地に広い屋敷、そして豪華絢爛ではないけれど誰が見ても高価なものと判断できる装飾品の数々。ローレンス侯爵邸はそれに負けず劣らずといった感じだ。
金をふんだんにあしらった装飾を好み、どこへ目線を移しても金色、という屋敷があったり、壁画をあるだけ沢山飾っていたり等、屋敷には人それぞれのこだわりがあってそれがその人の人柄や性格を表していたりもする。
そういった点ではローレンス侯爵邸は何処となくシェフィールド侯爵邸と似ている。
装飾は派手でないのに上品に見えるのだ。きっと階段の横に置かれている花瓶等もとんでもない値なのだろう。
ベタではあるが、それを落としてしまった日には生きて帰れる気がしないよ……。
「あの、今更ですが本当にお邪魔してよろしかったのですか?」
周りを見渡しながらそんな本音がポロリと零れる。
「心配しなくて良い。既に父と母には連絡済みだ。
寧ろ今回の件は私達の問題であるにもかかわらず、こうして屋敷にまで足を運んでもらって申し訳ないと思っている」
先頭を歩くルドルフさんはそう言いながらこちらを振り返ると、その言葉通り苦笑を浮かべた。
そんな彼を見て私は数時間前の事を思い出していた。
それはレヴィ君の行方について話し合っていた時、私が発した何気ない一言。
「レヴィ君の部屋を直接見てみて探索の魔法で探す事は出来ないのでしょうか?」
そう提案をしたのだ。
私が考えたのは魔法でターゲットを探知するサーチ、探索魔法を使用すればもしかしたら彼を見つける事が出来るかもしれないと思い至ったからだ。
以前、ルカの実の母親であるセレーナさん誘拐事件の際に実際に使用し、無事彼女を発見できたし更に犯人も捕まえる事が出来たという経験があった為だ。
それにこの探索魔法は魔力に反応するので、微力でも魔力を持っていれば人でもその他の生物、言ってしまえば魔物でも探知出来てしまう。
ただ探知できる範囲は使用者の魔力量に関係してきて、数メートル程度なら簡単に探し出せるが、数キロ、はたまた国を越えてとなると話は変わってきて、膨大な魔力量を持っているものでも容易ではない。
けれど試してみる価値はあると判断したのだ。情報が少ない今、自分のやれる事は結果がどうであれ全て試したいのだ。
「なるほど。探索魔法を使い上手くいけば弟の足取りを掴めるかもしれないな」
「確かにエルの魔力は私も目を見張るものがある。この子の力は大いに役立つだろう」
私の提示した案にルドルフさんと父様は各々頷いて見せる。
…でも弱冠一名親バカと言うか…惚気に聞こえたのは私の気のせい?
こうして時は戻り現在、ローレンス侯爵邸へと足を運ぶ流れになったわけで。
それにしてもローレンス侯爵邸に来るのは初めてで、しかも来た目的がお遊びではないとなると色々な意味で緊張してくる。
そんな私の考え事をよそにルドルフさんはどんどんと進んでいく。そして二階への階段を上り、角を曲がった時。
「父様」
「ルドルフか。それと、おおディラン。それにそちらのお嬢さんはエルシア嬢だね。わざわざよく来てくれた。出迎えも出来ずに申し訳ない」
そこにはスラリとした長身の男性が立っていた。物腰柔らかそうな三十代から四十代くらいだろうか。年齢よりも若く見える。
ルドルフさんの発した言葉から分かるように、この人物こそローレンス侯爵。ルドルフさんとレヴィ君の父親であり、私の父様とは友人だと聞いていた人。
顔立ちはルドルフさんをもっと大人にした感じで、髪色も瞳の色も彼と同じで親子であるのが明らかだ。
「久しぶりだな、ルーク。元気そうだな」
「まあね。そっちこそ本当に年を取っているのか?前回あった時から見た目が変わっていないな。それなのにこんなに可愛らしい子までいて、もう一人娘がいるんだろう?」
友人と聞いていたけれど、二人の口調からも仲良し具合が見て取れる。久しぶりに会う友人。そんな感じで軽口をたたきあう二人。
「ああ。エルもアメリアもどこの娘よりも可愛い。褒めるのは良いが、変な目で私の娘を見るなよ」
「悪い悪い。あまりにも可愛いものでついね」
でも段々と治安が悪くなってきたような…?二人の間に火花が散っているのが目に見える。
それにしてもルドルフさんに少し聞いていたローレンス侯爵の人柄と、実際に自分の目で見た侯爵の印象は全然違う気がするけど。
話ではレヴィ君の事を避けていて、彼の体調が悪くても様子も見に来てくれないような冷たい人、という印象を受けたのだけど、今の侯爵からは人当たりの良い優しいお父さんって感じがする。
それに王国騎士団の団長を務める人物でもあり、そういった情報から自分の中で勝手にイメージが出来上がってしまっていて、その為直接見た印象とは大分かけ離れている。
けど今はそんな事を考えている場合ではない。
「父様、それにローレンス侯爵。ひとまず落ち着いてください。父様、ここへ来た理由をお忘れですか?」
誰かが止めないとずっと言い合いをしていそうな雰囲気の二人の会話に、一瞬躊躇いながらも割って入った。
その効果はばっちり。何事にも動じる事をしない父様と言えども、実の娘である私の言う言葉には流石に反応を示す。親バカですね、やっぱり。
「すまない。エルの言う通りだ。こいつに構っている場合ではなかった」
父様は言い合いを即中断すると咳払いを一つし、改めて侯爵に向き直った。
「と言うわけでお前と言い合っている時間はない。
ルドルフから話を聞いているのならここへ我々が来た理由は分かるだろう?」
早速本題に入る父様に侯爵も態度を改めるが、どこか困惑した顔の侯爵。
父様の問いに答えたくないとでも言うように口を噤むが、やがて諦めたようにゆっくりとその口を開き一言。
「ああ、レヴィの事だな…」
そう渋々と呟く。
「そうだ。早速だが私達はこれから彼の部屋へ向かわせてもらう」
「…ああ。ルドルフ、案内を頼む」
「…はい」
え…?案内を頼むって……。
急に態度が変わったかと思ったら自分はもう関係ないとでも言うように、侯爵は私達の横を通り過ぎて行く。
その侯爵にかける言葉が出てこなくて、遠ざかっていく背中を私はただ見つめている事しか出来なかった。
ルドルフさん自ら案内をしてくれて、私達は屋敷の中へと入っていく。
シェフィールド侯爵邸とはまた違った雰囲気を醸し出す侯爵邸。
シェフィールド侯爵邸は自慢ではないが、周辺だけでなく他国までその名前が知れている名家であり、広い土地に広い屋敷、そして豪華絢爛ではないけれど誰が見ても高価なものと判断できる装飾品の数々。ローレンス侯爵邸はそれに負けず劣らずといった感じだ。
金をふんだんにあしらった装飾を好み、どこへ目線を移しても金色、という屋敷があったり、壁画をあるだけ沢山飾っていたり等、屋敷には人それぞれのこだわりがあってそれがその人の人柄や性格を表していたりもする。
そういった点ではローレンス侯爵邸は何処となくシェフィールド侯爵邸と似ている。
装飾は派手でないのに上品に見えるのだ。きっと階段の横に置かれている花瓶等もとんでもない値なのだろう。
ベタではあるが、それを落としてしまった日には生きて帰れる気がしないよ……。
「あの、今更ですが本当にお邪魔してよろしかったのですか?」
周りを見渡しながらそんな本音がポロリと零れる。
「心配しなくて良い。既に父と母には連絡済みだ。
寧ろ今回の件は私達の問題であるにもかかわらず、こうして屋敷にまで足を運んでもらって申し訳ないと思っている」
先頭を歩くルドルフさんはそう言いながらこちらを振り返ると、その言葉通り苦笑を浮かべた。
そんな彼を見て私は数時間前の事を思い出していた。
それはレヴィ君の行方について話し合っていた時、私が発した何気ない一言。
「レヴィ君の部屋を直接見てみて探索の魔法で探す事は出来ないのでしょうか?」
そう提案をしたのだ。
私が考えたのは魔法でターゲットを探知するサーチ、探索魔法を使用すればもしかしたら彼を見つける事が出来るかもしれないと思い至ったからだ。
以前、ルカの実の母親であるセレーナさん誘拐事件の際に実際に使用し、無事彼女を発見できたし更に犯人も捕まえる事が出来たという経験があった為だ。
それにこの探索魔法は魔力に反応するので、微力でも魔力を持っていれば人でもその他の生物、言ってしまえば魔物でも探知出来てしまう。
ただ探知できる範囲は使用者の魔力量に関係してきて、数メートル程度なら簡単に探し出せるが、数キロ、はたまた国を越えてとなると話は変わってきて、膨大な魔力量を持っているものでも容易ではない。
けれど試してみる価値はあると判断したのだ。情報が少ない今、自分のやれる事は結果がどうであれ全て試したいのだ。
「なるほど。探索魔法を使い上手くいけば弟の足取りを掴めるかもしれないな」
「確かにエルの魔力は私も目を見張るものがある。この子の力は大いに役立つだろう」
私の提示した案にルドルフさんと父様は各々頷いて見せる。
…でも弱冠一名親バカと言うか…惚気に聞こえたのは私の気のせい?
こうして時は戻り現在、ローレンス侯爵邸へと足を運ぶ流れになったわけで。
それにしてもローレンス侯爵邸に来るのは初めてで、しかも来た目的がお遊びではないとなると色々な意味で緊張してくる。
そんな私の考え事をよそにルドルフさんはどんどんと進んでいく。そして二階への階段を上り、角を曲がった時。
「父様」
「ルドルフか。それと、おおディラン。それにそちらのお嬢さんはエルシア嬢だね。わざわざよく来てくれた。出迎えも出来ずに申し訳ない」
そこにはスラリとした長身の男性が立っていた。物腰柔らかそうな三十代から四十代くらいだろうか。年齢よりも若く見える。
ルドルフさんの発した言葉から分かるように、この人物こそローレンス侯爵。ルドルフさんとレヴィ君の父親であり、私の父様とは友人だと聞いていた人。
顔立ちはルドルフさんをもっと大人にした感じで、髪色も瞳の色も彼と同じで親子であるのが明らかだ。
「久しぶりだな、ルーク。元気そうだな」
「まあね。そっちこそ本当に年を取っているのか?前回あった時から見た目が変わっていないな。それなのにこんなに可愛らしい子までいて、もう一人娘がいるんだろう?」
友人と聞いていたけれど、二人の口調からも仲良し具合が見て取れる。久しぶりに会う友人。そんな感じで軽口をたたきあう二人。
「ああ。エルもアメリアもどこの娘よりも可愛い。褒めるのは良いが、変な目で私の娘を見るなよ」
「悪い悪い。あまりにも可愛いものでついね」
でも段々と治安が悪くなってきたような…?二人の間に火花が散っているのが目に見える。
それにしてもルドルフさんに少し聞いていたローレンス侯爵の人柄と、実際に自分の目で見た侯爵の印象は全然違う気がするけど。
話ではレヴィ君の事を避けていて、彼の体調が悪くても様子も見に来てくれないような冷たい人、という印象を受けたのだけど、今の侯爵からは人当たりの良い優しいお父さんって感じがする。
それに王国騎士団の団長を務める人物でもあり、そういった情報から自分の中で勝手にイメージが出来上がってしまっていて、その為直接見た印象とは大分かけ離れている。
けど今はそんな事を考えている場合ではない。
「父様、それにローレンス侯爵。ひとまず落ち着いてください。父様、ここへ来た理由をお忘れですか?」
誰かが止めないとずっと言い合いをしていそうな雰囲気の二人の会話に、一瞬躊躇いながらも割って入った。
その効果はばっちり。何事にも動じる事をしない父様と言えども、実の娘である私の言う言葉には流石に反応を示す。親バカですね、やっぱり。
「すまない。エルの言う通りだ。こいつに構っている場合ではなかった」
父様は言い合いを即中断すると咳払いを一つし、改めて侯爵に向き直った。
「と言うわけでお前と言い合っている時間はない。
ルドルフから話を聞いているのならここへ我々が来た理由は分かるだろう?」
早速本題に入る父様に侯爵も態度を改めるが、どこか困惑した顔の侯爵。
父様の問いに答えたくないとでも言うように口を噤むが、やがて諦めたようにゆっくりとその口を開き一言。
「ああ、レヴィの事だな…」
そう渋々と呟く。
「そうだ。早速だが私達はこれから彼の部屋へ向かわせてもらう」
「…ああ。ルドルフ、案内を頼む」
「…はい」
え…?案内を頼むって……。
急に態度が変わったかと思ったら自分はもう関係ないとでも言うように、侯爵は私達の横を通り過ぎて行く。
その侯爵にかける言葉が出てこなくて、遠ざかっていく背中を私はただ見つめている事しか出来なかった。
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