172 / 227
第9章 愁いのロストフラグメント
2 醜い心…レヴィside
しおりを挟む
次の日。目が覚めるとすぐに昨日と同じように鏡の前に立ち、首元を確認した。
……。
そこには変わらず黒ずんだ痣があったが、心なしか昨日よりも色が濃くなっている気もする。
「まあその内治るだろう」
誰に言うでもなく一人呟くと鏡から離れて、そそくさと学院へ行く準備を始めた。
いつものように学院へ到着し、エルやユキ、クラスメイトと軽く挨拶を交わしてから自分の席に着く。するとその時やけに肩が重いなと体にちょっとした違和感を覚えたのだが、寝不足か何かだろう、と軽く思い気に留めなかった。
しかしそれが気のせいではないと分かるのは直ぐだ。
「レヴィ君、あの、大丈夫ですか…?」
たどたどしい口調で隣席のエルが問いかけてくる。
質問の意味がいまいち分からず、俺はきょとんとした顔で振り返った。
「大丈夫って何がだ?」
淡々とそう返すとエルは少し目を見開き驚いたような顔をした後、今度はこちらを心配そうな眼差しで見つめてくる。感情がコロコロ変わる奴だとは思っていたけど相変わらずだな、等と関係のない事を口には出さず心の中で呟く。
「何って、レヴィ君顔色が悪いですよ。もしかして気づいていなかったのですか?」
勢い余った様子でそう言われ、そう言えば朝、体が怠いと感じていた事をふと思い出した。だけど、彼女がこんなにも心配をしてくるような顔を自分がしていると言う自覚はない。
「そうか。ああここ最近ちょっと寝不足でな。恐らくそのせいだろう」
俺は少し考えた後、ありきたりな言い訳ではあるが理由を述べる。
「そうですか…。あまり無理はしないで下さいね」
「ああ。心配かけて悪いな」
顔色が悪いと言う俺に気を使ってかそれ以上の詮索を彼女はしてこなかった。
ただその後も授業中に視線を感じ、その度に無視をしていたが内心では本当にお人好しな奴だ、と笑いそうになっていたのだった。
後から思えば、体調不良を自覚し出したこの頃から変な事が起こるようになっていたのだと思う。
毎夜寝付いてから朝になるまで目が覚めて起きる、と言う事はあまりないのだが、ここ最近寝つきが悪くなり、更に眠りにつけたかと思えばいつの間にか起きて部屋の外に立っている事もあった。
最初は寝ぼけていたのだと思っていたが、そんな事が数回続くようになってきて、流石に寝ぼけていたなんて思えなくなり日に日に恐怖を感じるようになった。
眠りについたところまでは覚えているのに、気が付くと身に覚えのない場所に立っている。それに身に覚えのない場所に立っていたと言う事はそこまで自力で歩いてきたと言う事であり、それが尚の事不気味でしかたなかった。
だからと言ってこんな事誰に相談できるわけもなく、対処は未だに何も出来ないでいる。
そのせいだろうが本当に寝不足になり、学院での授業も頭にまるで入ってこなかった。
そんな日が続いたある日。
日々のストレスからくる体調不良で頭痛までもしてきて、いよいよ頭が回らなくなって来た、という時に幸か不幸か兄と遭遇してしまった。
遭遇と言っても同じ場所に住んでいるのだから、帰って来ていれば会うのは当然と言えば当然だ。
体調が悪くなってからも時々兄には会っていたし、俺の顔色が悪いのを心配して声を掛けて来た時もあったが、今だけは別だ。本当に誰にも会いたくなかったのだ。
それに実の兄とは言え、何処か壁を感じていて会話にはいつも気を張り、気を遣うのだ。今の俺にそんな気を使えるだけの余裕はない。
だがそんな事を俺が思っている等知らない兄はお構いなしに駆け寄って来る。そして俺の顔色がいつも以上に悪い事に気づいたらしく、慌てた様子で声を上げる。
「レヴィ、大丈夫か!?顔色がいつも以上に悪いぞ」
王国騎士団副団長を務め、仕事中は冷静沈着で早々動揺したところなど見せないあの兄が、今は声を上げ慌てた様子を見せている。周囲から聞く印象とはかけ離れているが、恐らく家族にしかこんな態度は見せないだろうし、俺も普段なら変に張り合ったりしないのだが、今は違う。
普段はこんな俺の事を気に掛けてくれる事を少なからず嬉しいと感じていたのに、今日に限って鬱陶しい等と思ってしまったのだ。
それは態度にも出てしまう。
「大丈夫です。部屋に戻って休みますので、ご心配をおかけしました」
体調が最悪のせいで苛立っていた為、俺の口調も強めになってしまうが、気にするだけの余裕はない。ただただ一刻も早くこの場を去り一人になりたかった。
「一人で部屋まで行けるか?無理そうなら俺も付き添おう。それから医者も呼ぶからちゃんと診てもらおう」
俺の理不尽な八つ当たりにも動じる事無く歩み寄ろうとしてくれた兄に、今はどうしようもなく腹が立つ。
「大丈夫です。それより兄上は仕事が忙しいのでしょう?早く戻られてはどうですか」
心配してくれた兄に対して口調どころか態度まで失礼だ。しかしその事を自覚しながらも己の口からは兄の思いやりを無下にするような反抗的な言葉ばかりついて出る。
「今は仕事の事よりお前の事が優先だ。さあ部屋に行こう」
遠ざけるような物言いをしたのにそれでも兄の態度は変わらず、こちらに手を差し伸べたが、俺はその手にすがってしまいそうになり思わず振り払った。
やってしまったと感じた時には遅く、それからはもう思うがままに口から罵声が飛び交った。
「余計な気遣いは結構です!
どうして俺の事を気に掛けるんですか?弟だから?両親から見放されて哀れだから?」
「…レヴィ?」
「俺は両親に期待されていないし必要ともされていない。そんな俺に構っていて良いのか。兄上は両親からも国からも期待されている騎士だが、それに比べその道から外れ魔法士を目指す俺は異端者だ!俺に構っていると貴方もその内蔑まれた目で見られるようになりますよ。
それに兄上が俺を気に掛けるのはただの同情なんだよ!俺はそんなものいらないし、はっきり言って迷惑だ!もう俺に構うな!!」
声を荒げて言いたい事だけを吐き捨てると、俺は逃げる様にその場から走り去った。
「レヴィッ!!」
背中越しに兄の声が聞こえたがそれを無視して走り続け、自室の扉を乱暴に開けると直ぐに中から鍵をし施錠する。
そうして息も整わないまま扉に背を付けそのまま床に座り込む。
兄が後を追いかけてくるかもしれないと思い鍵をかけたのだが、その心配はなかったようだ。部屋の外の廊下はしんと静まり返っている。
けれど俺はその場から動く事なく蹲った。
俺は最低だ。普段なら絶対に言わないような言葉を言った。
先刻俺の言った事は正直言えば心の底で僅かながらも抱いていた思いだが、それでも決して口にはしなかった。言ってしまえばこの関係も崩れてしまうと思ったから。両親の時ように取り返しのつかない事になると思ったから。
それなのに俺はあの日、両親との間に亀裂を入れてしまった出来事から何も学んでいない。
結局また同じ事を繰り返し、兄弟と言う関係に罅を入れた。
優しい兄でもあんな事を言った弟などもう相手にしなくなるだろう。
本当に俺は馬鹿だな。自分でも言ったように異端者だ。
優秀な兄と自分とでは出来が違うのだから比べてはならない。そう思っていたのに、どうして急にあんな事を思い、口に出してしまったのだろう。
後悔先に立たず、だ。
自分でももう訳が分からない。
走り去る時怖くて兄の顔を見られなかったけど、俺を呼んだ声から怒っているのだろうなと察する。
仕事が忙しい中わざわざ気にかけてくれたのにあんな態度。何様なのだと怒るのは無理もない。
……もうこの家にいられないかもしれないな…。
不意にそんな事を悲観的に思う。
全て自分が引き起こした事。それを後悔したところでいつも遅いのだ。もう支離滅裂だ。
俺は本当に何をしているのだろう。
どんどん悪い方へと気持ちが沈んでいく。
それに相まってあんな事を言った罰だとでも言うように頭痛が更に酷くなってきて、吐き気も催す。
もう何も起きる気がしなかったが、ふらふらと立ち上がると覚束ない足取りで寝台まで行きその上に力なく倒れ込んだ。
そして考えるのは止め、何も見なくて済むようにゆっくり目を閉じる。
そうしている内にいつの間にか意識が暗闇の底へと落ちて行った。
エルシアside
ここ最近ずっと顔色を悪くしていたレヴィ君。
学院の授業終わりの休憩中等に声を掛けてみても大丈夫だ、心配ない、と言われてしまいそれ以上踏み込む事は出来なかった。
でも良くなるどころか日に日に体調が悪くなっていく彼を私は見ていられなくなり、彼が怒っても今日こそはちゃんと話をしようと決めて学院へと向かった。
それなのにその日彼は学院を休み姿を見る事が出来なかった。
「あの人から変な気配を感じます」
そうアリンちゃんが呟いた。
先日体調が悪そうなレヴィ君に声を掛け、あしらわれてしまった後、アリンちゃんに耳打ちされたのだ。
どう言う事なのか説明を求めるけど、アリンちゃんはそれ以上言葉にしてくれなかった。
この時に私が何か対応をしていればと後悔が押し寄せて来る。
レヴィ君が学院を休んだ次の日、父様からある知らせを聞かされた。それは追い打ちをかけるように、私の思考を停止されるには十分だった。
それはレヴィ君の行方が分からなくなったと言う悲報だった。
……。
そこには変わらず黒ずんだ痣があったが、心なしか昨日よりも色が濃くなっている気もする。
「まあその内治るだろう」
誰に言うでもなく一人呟くと鏡から離れて、そそくさと学院へ行く準備を始めた。
いつものように学院へ到着し、エルやユキ、クラスメイトと軽く挨拶を交わしてから自分の席に着く。するとその時やけに肩が重いなと体にちょっとした違和感を覚えたのだが、寝不足か何かだろう、と軽く思い気に留めなかった。
しかしそれが気のせいではないと分かるのは直ぐだ。
「レヴィ君、あの、大丈夫ですか…?」
たどたどしい口調で隣席のエルが問いかけてくる。
質問の意味がいまいち分からず、俺はきょとんとした顔で振り返った。
「大丈夫って何がだ?」
淡々とそう返すとエルは少し目を見開き驚いたような顔をした後、今度はこちらを心配そうな眼差しで見つめてくる。感情がコロコロ変わる奴だとは思っていたけど相変わらずだな、等と関係のない事を口には出さず心の中で呟く。
「何って、レヴィ君顔色が悪いですよ。もしかして気づいていなかったのですか?」
勢い余った様子でそう言われ、そう言えば朝、体が怠いと感じていた事をふと思い出した。だけど、彼女がこんなにも心配をしてくるような顔を自分がしていると言う自覚はない。
「そうか。ああここ最近ちょっと寝不足でな。恐らくそのせいだろう」
俺は少し考えた後、ありきたりな言い訳ではあるが理由を述べる。
「そうですか…。あまり無理はしないで下さいね」
「ああ。心配かけて悪いな」
顔色が悪いと言う俺に気を使ってかそれ以上の詮索を彼女はしてこなかった。
ただその後も授業中に視線を感じ、その度に無視をしていたが内心では本当にお人好しな奴だ、と笑いそうになっていたのだった。
後から思えば、体調不良を自覚し出したこの頃から変な事が起こるようになっていたのだと思う。
毎夜寝付いてから朝になるまで目が覚めて起きる、と言う事はあまりないのだが、ここ最近寝つきが悪くなり、更に眠りにつけたかと思えばいつの間にか起きて部屋の外に立っている事もあった。
最初は寝ぼけていたのだと思っていたが、そんな事が数回続くようになってきて、流石に寝ぼけていたなんて思えなくなり日に日に恐怖を感じるようになった。
眠りについたところまでは覚えているのに、気が付くと身に覚えのない場所に立っている。それに身に覚えのない場所に立っていたと言う事はそこまで自力で歩いてきたと言う事であり、それが尚の事不気味でしかたなかった。
だからと言ってこんな事誰に相談できるわけもなく、対処は未だに何も出来ないでいる。
そのせいだろうが本当に寝不足になり、学院での授業も頭にまるで入ってこなかった。
そんな日が続いたある日。
日々のストレスからくる体調不良で頭痛までもしてきて、いよいよ頭が回らなくなって来た、という時に幸か不幸か兄と遭遇してしまった。
遭遇と言っても同じ場所に住んでいるのだから、帰って来ていれば会うのは当然と言えば当然だ。
体調が悪くなってからも時々兄には会っていたし、俺の顔色が悪いのを心配して声を掛けて来た時もあったが、今だけは別だ。本当に誰にも会いたくなかったのだ。
それに実の兄とは言え、何処か壁を感じていて会話にはいつも気を張り、気を遣うのだ。今の俺にそんな気を使えるだけの余裕はない。
だがそんな事を俺が思っている等知らない兄はお構いなしに駆け寄って来る。そして俺の顔色がいつも以上に悪い事に気づいたらしく、慌てた様子で声を上げる。
「レヴィ、大丈夫か!?顔色がいつも以上に悪いぞ」
王国騎士団副団長を務め、仕事中は冷静沈着で早々動揺したところなど見せないあの兄が、今は声を上げ慌てた様子を見せている。周囲から聞く印象とはかけ離れているが、恐らく家族にしかこんな態度は見せないだろうし、俺も普段なら変に張り合ったりしないのだが、今は違う。
普段はこんな俺の事を気に掛けてくれる事を少なからず嬉しいと感じていたのに、今日に限って鬱陶しい等と思ってしまったのだ。
それは態度にも出てしまう。
「大丈夫です。部屋に戻って休みますので、ご心配をおかけしました」
体調が最悪のせいで苛立っていた為、俺の口調も強めになってしまうが、気にするだけの余裕はない。ただただ一刻も早くこの場を去り一人になりたかった。
「一人で部屋まで行けるか?無理そうなら俺も付き添おう。それから医者も呼ぶからちゃんと診てもらおう」
俺の理不尽な八つ当たりにも動じる事無く歩み寄ろうとしてくれた兄に、今はどうしようもなく腹が立つ。
「大丈夫です。それより兄上は仕事が忙しいのでしょう?早く戻られてはどうですか」
心配してくれた兄に対して口調どころか態度まで失礼だ。しかしその事を自覚しながらも己の口からは兄の思いやりを無下にするような反抗的な言葉ばかりついて出る。
「今は仕事の事よりお前の事が優先だ。さあ部屋に行こう」
遠ざけるような物言いをしたのにそれでも兄の態度は変わらず、こちらに手を差し伸べたが、俺はその手にすがってしまいそうになり思わず振り払った。
やってしまったと感じた時には遅く、それからはもう思うがままに口から罵声が飛び交った。
「余計な気遣いは結構です!
どうして俺の事を気に掛けるんですか?弟だから?両親から見放されて哀れだから?」
「…レヴィ?」
「俺は両親に期待されていないし必要ともされていない。そんな俺に構っていて良いのか。兄上は両親からも国からも期待されている騎士だが、それに比べその道から外れ魔法士を目指す俺は異端者だ!俺に構っていると貴方もその内蔑まれた目で見られるようになりますよ。
それに兄上が俺を気に掛けるのはただの同情なんだよ!俺はそんなものいらないし、はっきり言って迷惑だ!もう俺に構うな!!」
声を荒げて言いたい事だけを吐き捨てると、俺は逃げる様にその場から走り去った。
「レヴィッ!!」
背中越しに兄の声が聞こえたがそれを無視して走り続け、自室の扉を乱暴に開けると直ぐに中から鍵をし施錠する。
そうして息も整わないまま扉に背を付けそのまま床に座り込む。
兄が後を追いかけてくるかもしれないと思い鍵をかけたのだが、その心配はなかったようだ。部屋の外の廊下はしんと静まり返っている。
けれど俺はその場から動く事なく蹲った。
俺は最低だ。普段なら絶対に言わないような言葉を言った。
先刻俺の言った事は正直言えば心の底で僅かながらも抱いていた思いだが、それでも決して口にはしなかった。言ってしまえばこの関係も崩れてしまうと思ったから。両親の時ように取り返しのつかない事になると思ったから。
それなのに俺はあの日、両親との間に亀裂を入れてしまった出来事から何も学んでいない。
結局また同じ事を繰り返し、兄弟と言う関係に罅を入れた。
優しい兄でもあんな事を言った弟などもう相手にしなくなるだろう。
本当に俺は馬鹿だな。自分でも言ったように異端者だ。
優秀な兄と自分とでは出来が違うのだから比べてはならない。そう思っていたのに、どうして急にあんな事を思い、口に出してしまったのだろう。
後悔先に立たず、だ。
自分でももう訳が分からない。
走り去る時怖くて兄の顔を見られなかったけど、俺を呼んだ声から怒っているのだろうなと察する。
仕事が忙しい中わざわざ気にかけてくれたのにあんな態度。何様なのだと怒るのは無理もない。
……もうこの家にいられないかもしれないな…。
不意にそんな事を悲観的に思う。
全て自分が引き起こした事。それを後悔したところでいつも遅いのだ。もう支離滅裂だ。
俺は本当に何をしているのだろう。
どんどん悪い方へと気持ちが沈んでいく。
それに相まってあんな事を言った罰だとでも言うように頭痛が更に酷くなってきて、吐き気も催す。
もう何も起きる気がしなかったが、ふらふらと立ち上がると覚束ない足取りで寝台まで行きその上に力なく倒れ込んだ。
そして考えるのは止め、何も見なくて済むようにゆっくり目を閉じる。
そうしている内にいつの間にか意識が暗闇の底へと落ちて行った。
エルシアside
ここ最近ずっと顔色を悪くしていたレヴィ君。
学院の授業終わりの休憩中等に声を掛けてみても大丈夫だ、心配ない、と言われてしまいそれ以上踏み込む事は出来なかった。
でも良くなるどころか日に日に体調が悪くなっていく彼を私は見ていられなくなり、彼が怒っても今日こそはちゃんと話をしようと決めて学院へと向かった。
それなのにその日彼は学院を休み姿を見る事が出来なかった。
「あの人から変な気配を感じます」
そうアリンちゃんが呟いた。
先日体調が悪そうなレヴィ君に声を掛け、あしらわれてしまった後、アリンちゃんに耳打ちされたのだ。
どう言う事なのか説明を求めるけど、アリンちゃんはそれ以上言葉にしてくれなかった。
この時に私が何か対応をしていればと後悔が押し寄せて来る。
レヴィ君が学院を休んだ次の日、父様からある知らせを聞かされた。それは追い打ちをかけるように、私の思考を停止されるには十分だった。
それはレヴィ君の行方が分からなくなったと言う悲報だった。
0
お気に入りに追加
136
あなたにおすすめの小説
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話8話。

隠密スキルでコレクター道まっしぐら
たまき 藍
ファンタジー
没落寸前の貴族に生まれた少女は、世にも珍しい”見抜く眼”を持っていた。
その希少性から隠し、閉じ込められて5つまで育つが、いよいよ家計が苦しくなり、人買いに売られてしまう。
しかし道中、隊商は強力な魔物に襲われ壊滅。少女だけが生き残った。
奇しくも自由を手にした少女は、姿を隠すため、魔物はびこる森へと駆け出した。
これはそんな彼女が森に入って10年後、サバイバル生活の中で隠密スキルを極め、立派な素材コレクターに成長してからのお話。

異世界で温泉はじめました 〜聖女召喚に巻き込まれたので作ってみたら魔物に大人気です!〜
冬野月子
恋愛
アルバイトの帰り道。ヒナノは魔王を倒す聖女だという後輩リンの召喚に巻き込まれた。
帰る術がないため仕方なく異世界で暮らし始めたヒナノは食事係として魔物討伐に同行することになる。そこで魔物の襲撃に遭い崖から落ち大怪我を負うが、自分が魔法を使えることを知った。
山の中を彷徨ううちに源泉を見つけたヒナノは魔法を駆使して大好きな温泉を作る。その温泉は魔法の効果か、魔物の傷も治せるのだ。
助けたことがきっかけで出会った半魔の青年エーリックと暮らしながら、魔物たちを癒す平穏な日々を過ごしていたある日、温泉に勇者たちが現れた。
※小説家になろう、カクヨムでも連載しています

私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシャリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?

精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない
よっしぃ
ファンタジー
俺には僅かながら魔力がある。この世界で魔力を持った人は少ないからそれだけで貴重な存在のはずなんだが、俺の場合そうじゃないらしい。
魔力があっても普通の魔法が使えない俺。
そんな俺が唯一使える魔法・・・・そんなのねーよ!
因みに俺の周囲には何故か精霊が頻繁にやってくる。
任意の精霊を召還するのは実はスキルなんだが、召喚した精霊をその場に留め使役するには魔力が必要だが、俺にスキルはないぞ。
極稀にスキルを所持している冒険者がいるが、引く手あまたでウラヤマ!
そうそう俺の総魔力量は少なく、精霊が俺の周囲で顕現化しても何かをさせる程の魔力がないから直ぐに姿が消えてしまう。
そんなある日転機が訪れる。
いつもの如く精霊が俺の魔力をねだって頂いちゃう訳だが、大抵俺はその場で気を失う。
昔ひょんな事から助けた精霊が俺の所に現れたんだが、この時俺はたまたまうつ伏せで倒れた。因みに顔面ダイブで鼻血が出たのは内緒だ。
そして当然ながら意識を失ったが、ふと目を覚ますと俺の周囲にはものすごい数の魔石やら素材があって驚いた。
精霊曰く御礼だってさ。
どうやら俺の魔力は非常に良いらしい。美味しいのか効果が高いのかは知らんが、精霊の好みらしい。
何故この日に限って精霊がずっと顕現化しているんだ?
どうやら俺がうつ伏せで地面に倒れたのが良かったらしい。
俺と地脈と繋がって、魔力が無限増殖状態だったようだ。
そしてこれが俺が冒険者として活動する時のスタイルになっていくんだが、理解しがたい体勢での活動に周囲の理解は得られなかった。
そんなある日、1人の女性が俺とパーティーを組みたいとやってきた。
ついでに精霊に彼女が呪われているのが分かったので解呪しておいた。
そんなある日、俺は所属しているパーティーから追放されてしまった。
そりゃあ戦闘中だろうがお構いなしに地面に寝そべってしまうんだから、あいつは一体何をしているんだ!となってしまうのは仕方がないが、これでも貢献していたんだぜ?
何せそうしている間は精霊達が勝手に魔物を仕留め、素材を集めてくれるし、俺の身をしっかり守ってくれているんだが、精霊が視えないメンバーには俺がただ寝ているだけにしか見えないらしい。
因みにダンジョンのボス部屋に1人放り込まれたんだが、俺と先にパーティーを組んでいたエレンは俺を助けにボス部屋へ突入してくれた。
流石にダンジョン中層でも深層のボス部屋、2人ではなあ。
俺はダンジョンの真っただ中に追放された訳だが、くしくも追放直後に俺の何かが変化した。
因みに寝そべっていなくてはいけない理由は顔面と心臓、そして掌を地面にくっつける事で地脈と繋がるらしい。地脈って何だ?
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。

薬屋の少女と迷子の精霊〜私にだけ見える精霊は最強のパートナーです〜
蒼井美紗
ファンタジー
孤児院で代わり映えのない毎日を過ごしていたレイラの下に、突如飛び込んできたのが精霊であるフェリスだった。人間は精霊を見ることも話すこともできないのに、レイラには何故かフェリスのことが見え、二人はすぐに意気投合して仲良くなる。
レイラが働く薬屋の店主、ヴァレリアにもフェリスのことは秘密にしていたが、レイラの危機にフェリスが力を行使したことでその存在がバレてしまい……
精霊が見えるという特殊能力を持った少女と、そんなレイラのことが大好きなちょっと訳あり迷子の精霊が送る、薬屋での異世界お仕事ファンタジーです。
※小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。

プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる