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第8章 ノスタルジア
18 湖
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お久しぶりです。お待たせしました!
待っていてくれた方がいるのか不安なところもありますが、本日からまた小説投稿を再開したいと思います!
前のように一定のペースで投稿と言うのは難しいかもしれませんが、休止していた期間は開かないと思いますので!
どうぞ宜しくお願いします!
------------------------------------------------------------------------------------
森で出会った精霊達と共に私は森の最奥へと歩みを進めていた。
「霧が出て来たわね...」
ウルからポツリと零れる。
彼女の言う通り進む先には黒い霧が出現し、私達の進行を阻むかのように進むにつれ濃くなっていく。
「...何だか息苦しいですね」
「エルちゃん気を付けて。この霧は瘴気よ。精霊である私達もそうだけど、特に人間には害よ。あまり吸い込まないようにして」
ウルに言われ咄嗟に手で口を塞ぐ。この程度で防げるわけないけど、気休めにはなるだろう。
「クレネーア、ルーチェ!」
「「お任せを」」
そんな私の様子を案じてくれたのか、ウルが二人の名前を呼ぶとクレネーアとルーチェが私を庇うように前に躍り出る。
それからは瞬きの間もなく、クレネーアからは渦を巻いた水が現れ周囲の霧を呑み込み、ルーチェからは瞬間的に強い光が放たれ、それは閃光となり霧をはらった。
本当に瞬きする隙を与えないままに周囲に蔓延る霧を二人だけで一掃したのだった。
…あっ、息が出来るし身体も軽くなった。
凄い!これが精霊の癒しの力……。
「ありがとうございます。二人とも、おかげで呼吸が楽になりました」
「大したことではありません」
「そうよ。私達にかかればこんな霧直ぐに一掃して差し上げますわ!」
淡々と告げるルーチェの隣でえっへんと胸を張るクレネーア。
性格は正反対の二人だけど、息はぴったりだったし結構良いコンビなのかも。
「流石私が認めた子達ね。助かるわ」
何故かウルもいつも以上に上機嫌だ。
何はともあれ精霊達が傍にいてくれるだけで心強いよ。
さあ進もう。目的地まではあと少し。
「エルちゃん止まって」
「ウル?」
周囲に注意しつつ進んでいると不意に制止の声がかかる。
ウルのその声のトーンに私は緊張が走った。
ウルが前方を睨むように見据えているので、私も同じように振り向くと――
黒い霧――その中から赤く目を光らせた獣が次々と姿を現したのだった。
あれはっ――!!
「魔物、ですね」
ルーチェがポツリと呟く。
彼の言う通りあの獣達は間違いなく魔物と呼ばれるそれだ。
魔物は普通の獣とは違って凶暴性が増していて、こちらが手を出さなくともなりふり構わず襲い掛かって来るのだ。
とても危険な生命体だ。
そんな事を考えていると知らぬ間に冷や汗が頬を伝う。
「こんなところで足止めは困るわね。貴方達この子達の相手をしてもらえるかしら?」
ウルはクレネーア、ルーチェの後ろに控えている精霊達にそう尋ねる。
彼女の期待に応えないものなどいないだろうに、それでも問う。しっかりと意思を確認する為だろうが、しかしそれは杞憂だった。皆は首を縦に振った。
「それではここは任せたわね。私達は先を急ぐわ。
行くわよエルちゃん、クレネーア、ルーチェ」
私達は頷くとウルを先頭にして駆け出した。
後はお願いします、そう心の中で呟きながら足早にその場を後にした。
長いのか短かいのか分からないくらい走った頃、漸く開けた場所に出た。
本来ならこの目の先に湖がある――はずだったのだが、目の前の光景に私達は唖然とする。
「酷い……」
本来神聖な場所であったであろう湖が、今は見るに堪えないくらい漆黒に染まりきってしまっていたのだ。
近づくだけで瘴気に当てられそうになる。
「これを浄化するには相当な魔力と時間がかかりますね」
瘴気に侵されてしまった湖を目の当たりにして、流石のクレネーアも困惑を隠せない様子。
「骨が折れそうですがやるしかないですね。ですよね、ウルティナ様」
「勿論。この程度で臆していては精霊の名が廃るわ。さあ早速浄化を始めるわよ」
そんな中でも冷静さを欠かさないルーチェと彼の問いに力強く応えるウル。
私も不安がっている場合じゃない。気を引き締めないと。
二人に続いて心を奮い立たせる。
「エルちゃん。ごめんなさいね、少し力を貸してもらえないかしら?」
この惨状を前に申し訳なさそうに形の良い眉を下げるウルに、私は少し可笑しく思いながらも応える。
「勿論です!確認は不要ですよ。その為に私はここへ来たのですから」
「ありがとう。エルちゃん」
ウルはお礼を言うと私の手を握る。その手を私も握り返す。
するとウルの身体が淡く光り出し、やがて眩く輝き出す。
手を繋いでいるのとは反対の手を湖に向けて翳すと黒く染まっている湖が金色に光り出した。
その時気が付いたけど私自身も身体が光っていて、私の中にある魔力もウルへと流れて行っているのを感じた。
それに周りを見れば同じくクレネーアとルーチェも光を放っていた。
クレネーアは水を司る精霊だからか淡い水色の光を放っており、神に祈りを捧げるかのように両手を合わせている。
対してルーチェはウルと同じ光を司る精霊の為、その身体を覆う光は美しい金色だ。
更には今まで感じていた禍々しい霧も見る見る内に晴れて行き、効果は見ての通り――だと思ったけれど、湖の瘴気は余程強いのか、三人と私の魔力をもってしても中々元の湖には戻らなかった。
それからどれ程経ったのか、このまま時間だけが過ぎていくのかと胸の内に少しの不安がよぎった時だった。
『わたくし達もお手伝い致します』
『遅くなり申し訳ございません。加勢致します』
力強くも優しい声が次から次へと聞こえて来て―――
これは先程の精霊達の声だ。
魔物の相手を引き受けてくれていた心強い精霊達だ。ここへ来たと言う事は魔物を倒したと言う事だろう。
遅れてやって来た仲間達の登場に気持ちが励まされる。
「皆…ありがとうっ」
皆がいてくれればきっと直ぐに終わる。とっとと終わらせて早くレヴィ君達と合流しないと!
私はもう一度集中する為に目を閉じた。
それからはあっという間だった。
三人と私の魔力だけではあんなに時間がかかっていたのに、他の精霊達にも手伝ってもらったら本当にあっという間に浄化が終わったのだ。
魔力量が多いからそこまで体力は消耗していないものの、私は息が上がったけどね。
精霊の皆に心からの感謝と共に、自分の魔力量の多さにも静かに感謝しておいた。
それで湖はと言うと底まで見通せる程水が透き通っていて、先程とは見違えるくらい綺麗に浄化されていた。
この純度は確かに神聖さを感じるし、そう言われても納得が行く。
でもだからこそ、この神聖さを穢したあの瘴気には恐怖するのだ。
「皆お疲れ様。助かったわ」
ウルは汗一つかいていないけれど、ふうと一息つくと協力をしてくれた全ての精霊達に労いの言葉をかける。
「私からも感謝の言葉を伝えさせて下さい。私の声に応えてくれて、力を貸して下さり本当にありがとうございました」
私も心からの感謝を伝える。
「お安い御用ですわ。エッちゃん」
「そうです。それに湖が瘴気に侵されていて僕達も困っていましたから、僕達の方こそ精霊の住処とも言えるこの場所の浄化を手伝っていただいてありがとうございました」
精霊達を代表するようにクレネーア、ルーチェから返事が返って来る。
他の精霊達もその通りだと言うように笑顔で頷いてくれていた。
人に姿を見られないようにひっそりと暮らしている精霊。
人間に良い印象を持っていないのかもしれないけれど、それでもこうして私に協力してくれた心優しい彼ら。
いつか彼らが私達人間の前にありのままの姿を見せてくれたら嬉しいな。
種族関係なく誰もが仲良く暮らせる世界。夢物語かもしれないけどいつかそんな日が来たら良いな、なんてね。彼らを見ていてそんな風に思ったのだった。
「では私達は行きます。ありがとうございました」
「また会いましょう」
浮かれた気分のまま居たいところだけどそうも言っていられない。
私とウルはレヴィ君達の元へと返らなければならないので、名残惜しくも出会った精霊達に別れを告げる。
「ええ、また会いましょう。ウルティナ様、エッちゃん」
「はいっ、また何処かで」
別れの言葉を残して、私とウルはレヴィ君達と合流する為また走り出した。
待っていてくれた方がいるのか不安なところもありますが、本日からまた小説投稿を再開したいと思います!
前のように一定のペースで投稿と言うのは難しいかもしれませんが、休止していた期間は開かないと思いますので!
どうぞ宜しくお願いします!
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森で出会った精霊達と共に私は森の最奥へと歩みを進めていた。
「霧が出て来たわね...」
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「エルちゃん気を付けて。この霧は瘴気よ。精霊である私達もそうだけど、特に人間には害よ。あまり吸い込まないようにして」
ウルに言われ咄嗟に手で口を塞ぐ。この程度で防げるわけないけど、気休めにはなるだろう。
「クレネーア、ルーチェ!」
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そんな私の様子を案じてくれたのか、ウルが二人の名前を呼ぶとクレネーアとルーチェが私を庇うように前に躍り出る。
それからは瞬きの間もなく、クレネーアからは渦を巻いた水が現れ周囲の霧を呑み込み、ルーチェからは瞬間的に強い光が放たれ、それは閃光となり霧をはらった。
本当に瞬きする隙を与えないままに周囲に蔓延る霧を二人だけで一掃したのだった。
…あっ、息が出来るし身体も軽くなった。
凄い!これが精霊の癒しの力……。
「ありがとうございます。二人とも、おかげで呼吸が楽になりました」
「大したことではありません」
「そうよ。私達にかかればこんな霧直ぐに一掃して差し上げますわ!」
淡々と告げるルーチェの隣でえっへんと胸を張るクレネーア。
性格は正反対の二人だけど、息はぴったりだったし結構良いコンビなのかも。
「流石私が認めた子達ね。助かるわ」
何故かウルもいつも以上に上機嫌だ。
何はともあれ精霊達が傍にいてくれるだけで心強いよ。
さあ進もう。目的地まではあと少し。
「エルちゃん止まって」
「ウル?」
周囲に注意しつつ進んでいると不意に制止の声がかかる。
ウルのその声のトーンに私は緊張が走った。
ウルが前方を睨むように見据えているので、私も同じように振り向くと――
黒い霧――その中から赤く目を光らせた獣が次々と姿を現したのだった。
あれはっ――!!
「魔物、ですね」
ルーチェがポツリと呟く。
彼の言う通りあの獣達は間違いなく魔物と呼ばれるそれだ。
魔物は普通の獣とは違って凶暴性が増していて、こちらが手を出さなくともなりふり構わず襲い掛かって来るのだ。
とても危険な生命体だ。
そんな事を考えていると知らぬ間に冷や汗が頬を伝う。
「こんなところで足止めは困るわね。貴方達この子達の相手をしてもらえるかしら?」
ウルはクレネーア、ルーチェの後ろに控えている精霊達にそう尋ねる。
彼女の期待に応えないものなどいないだろうに、それでも問う。しっかりと意思を確認する為だろうが、しかしそれは杞憂だった。皆は首を縦に振った。
「それではここは任せたわね。私達は先を急ぐわ。
行くわよエルちゃん、クレネーア、ルーチェ」
私達は頷くとウルを先頭にして駆け出した。
後はお願いします、そう心の中で呟きながら足早にその場を後にした。
長いのか短かいのか分からないくらい走った頃、漸く開けた場所に出た。
本来ならこの目の先に湖がある――はずだったのだが、目の前の光景に私達は唖然とする。
「酷い……」
本来神聖な場所であったであろう湖が、今は見るに堪えないくらい漆黒に染まりきってしまっていたのだ。
近づくだけで瘴気に当てられそうになる。
「これを浄化するには相当な魔力と時間がかかりますね」
瘴気に侵されてしまった湖を目の当たりにして、流石のクレネーアも困惑を隠せない様子。
「骨が折れそうですがやるしかないですね。ですよね、ウルティナ様」
「勿論。この程度で臆していては精霊の名が廃るわ。さあ早速浄化を始めるわよ」
そんな中でも冷静さを欠かさないルーチェと彼の問いに力強く応えるウル。
私も不安がっている場合じゃない。気を引き締めないと。
二人に続いて心を奮い立たせる。
「エルちゃん。ごめんなさいね、少し力を貸してもらえないかしら?」
この惨状を前に申し訳なさそうに形の良い眉を下げるウルに、私は少し可笑しく思いながらも応える。
「勿論です!確認は不要ですよ。その為に私はここへ来たのですから」
「ありがとう。エルちゃん」
ウルはお礼を言うと私の手を握る。その手を私も握り返す。
するとウルの身体が淡く光り出し、やがて眩く輝き出す。
手を繋いでいるのとは反対の手を湖に向けて翳すと黒く染まっている湖が金色に光り出した。
その時気が付いたけど私自身も身体が光っていて、私の中にある魔力もウルへと流れて行っているのを感じた。
それに周りを見れば同じくクレネーアとルーチェも光を放っていた。
クレネーアは水を司る精霊だからか淡い水色の光を放っており、神に祈りを捧げるかのように両手を合わせている。
対してルーチェはウルと同じ光を司る精霊の為、その身体を覆う光は美しい金色だ。
更には今まで感じていた禍々しい霧も見る見る内に晴れて行き、効果は見ての通り――だと思ったけれど、湖の瘴気は余程強いのか、三人と私の魔力をもってしても中々元の湖には戻らなかった。
それからどれ程経ったのか、このまま時間だけが過ぎていくのかと胸の内に少しの不安がよぎった時だった。
『わたくし達もお手伝い致します』
『遅くなり申し訳ございません。加勢致します』
力強くも優しい声が次から次へと聞こえて来て―――
これは先程の精霊達の声だ。
魔物の相手を引き受けてくれていた心強い精霊達だ。ここへ来たと言う事は魔物を倒したと言う事だろう。
遅れてやって来た仲間達の登場に気持ちが励まされる。
「皆…ありがとうっ」
皆がいてくれればきっと直ぐに終わる。とっとと終わらせて早くレヴィ君達と合流しないと!
私はもう一度集中する為に目を閉じた。
それからはあっという間だった。
三人と私の魔力だけではあんなに時間がかかっていたのに、他の精霊達にも手伝ってもらったら本当にあっという間に浄化が終わったのだ。
魔力量が多いからそこまで体力は消耗していないものの、私は息が上がったけどね。
精霊の皆に心からの感謝と共に、自分の魔力量の多さにも静かに感謝しておいた。
それで湖はと言うと底まで見通せる程水が透き通っていて、先程とは見違えるくらい綺麗に浄化されていた。
この純度は確かに神聖さを感じるし、そう言われても納得が行く。
でもだからこそ、この神聖さを穢したあの瘴気には恐怖するのだ。
「皆お疲れ様。助かったわ」
ウルは汗一つかいていないけれど、ふうと一息つくと協力をしてくれた全ての精霊達に労いの言葉をかける。
「私からも感謝の言葉を伝えさせて下さい。私の声に応えてくれて、力を貸して下さり本当にありがとうございました」
私も心からの感謝を伝える。
「お安い御用ですわ。エッちゃん」
「そうです。それに湖が瘴気に侵されていて僕達も困っていましたから、僕達の方こそ精霊の住処とも言えるこの場所の浄化を手伝っていただいてありがとうございました」
精霊達を代表するようにクレネーア、ルーチェから返事が返って来る。
他の精霊達もその通りだと言うように笑顔で頷いてくれていた。
人に姿を見られないようにひっそりと暮らしている精霊。
人間に良い印象を持っていないのかもしれないけれど、それでもこうして私に協力してくれた心優しい彼ら。
いつか彼らが私達人間の前にありのままの姿を見せてくれたら嬉しいな。
種族関係なく誰もが仲良く暮らせる世界。夢物語かもしれないけどいつかそんな日が来たら良いな、なんてね。彼らを見ていてそんな風に思ったのだった。
「では私達は行きます。ありがとうございました」
「また会いましょう」
浮かれた気分のまま居たいところだけどそうも言っていられない。
私とウルはレヴィ君達の元へと返らなければならないので、名残惜しくも出会った精霊達に別れを告げる。
「ええ、また会いましょう。ウルティナ様、エッちゃん」
「はいっ、また何処かで」
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