122 / 227
第7章 Memory~二人の記憶~
23 種族を越えた絆
しおりを挟む
「精霊……?」
突如現れた幼女は自分の事を光を司る精霊だと言う。精霊なんて書物でしか読んだ事がないし、伝説のようなものだとばかり思っていた。
けれど考えればこの世界には魔法と言った未知の力もある訳で、それを考えたら精霊が本当にいたとしてもおかしくはないのかも?しれない。
とは言ってもこうして目の前にその存在が突然現れるなんて誰も想像しない。今この瞬間の衝撃は大きい。
「そう。こんな見た目でも結構強いのよ、私」
ウルティナと名乗った彼女はくすりと可愛らしく笑い胸を張って見せた。
「それにねずっと傍にいたのよ?まあバレない様に隠れてはいたのだけどね」
「やはりそうだったのか」
「ええ、でも残念。貴方には隠せきれなかったようね、紅のお姫様」
「ふふ、妾の事も知っているか。出会った時からリリーシェについているのであれば当然か」
なんだろう。とても高貴な人達の会話に聞こえて来るんだけど。ルリアーナ目の前の精霊にも動じずに普段通りに話しているし。凄いんだけど……。
それに今の話、私の傍にずっといたって……?
「あの、貴方はさっき私の傍にいたって言っていたけれど、それってどういう……」
「ウルティナで良いわよ」
そう彼女は軽く返す。本当に精霊?そう思わせる程友好的な彼女。
高貴な存在である精霊は勝手な想像だけど、人間が嫌いなのだろうと思っていたからここまで親しくしてくるのは予想外で私の方が唖然としてしまう。
人間には姿を見せないって言うから人間が嫌いなんだとばかり……。
「話を戻すけれど、さっき言った通り、私はずっと貴方の傍にいて見守っていたのよ」
「それっていつから……?」
「ずっと昔から。私は貴方が生まれ育ったあのお城にいたの」
「ずっと昔から……?」
「ええ。守護精霊みたいなものね」
ウルティナは淡々と話した。
彼女の話が本当なら、私の生活にはいつもウルティナがいてくれていたと言う事だ。
ずっと一人だと思っていたから、傍にいてくれる存在がいたと今になって分かったとしてもやはり嬉しかった。
見えていたらもっと話が出来たのにな……。ついそんな風に考えてしまう程に。
「ありがとう。ずっと見守ってくれていたのね。それに城を離れた私について来てくれて……」
「確かにあのお城は美しくて気に入っていたけれど、それよりももっと近くで守りたい存在が出来た。それにその子が何処へ行こうとついて行くって決めたのは私よ。だから気にしなくて良いのよ」
ウルティナは尚も楽しそうに話すけれど、私の何処をそこまで気に入ってくれたんだろう?と不思議に思ってしまう。
「さてと、これで私が敵じゃないって分かってくれたかしら?」
そう言うとウルティナが一番警戒していたアレスに問いかけた。
「ああ、疑ってすまなかった。リリーシェの事になるとつい熱くなってしまう」
「……ちょっとアレスっ」
「ふふふ。愛されてるわねリリちゃん」
アレスの真面目なんだろうけれど恥ずかしいその応えに頬が火照る。そしてそんな私達をからかってくるウルティナに、面白いと言わんばかりににやついているルリアーナ。
もうっ、皆してっ、惚気はやめてよね。
そう叫びたいけれど結局無駄なんだろうなと思い断念するのだった。
「ねえ、私の正体見破ったのだから貴方もそろそろ正体を明かしたらどうかしら?お姫様」
「それもそうだな。ずっと黙っているのも気が引ける」
場が和んだと思ったら唐突にルリアーナに話を振るウルティナ。その途端、急に不穏な雰囲気が醸し出された。
「ルリアーナの正体?」
二人の会話に一早くアレスが訝し気な顔で尋ねた。
ルリアーナが普通の少女ではない事は分かっていたし、本人もそう言っていた。
けれどこちらから聞くものではないと思っていたため、今まで敢えて触れてこなかったのだ。だからこそその話題が上がると思わず食いついてしまう。
「話した事だが妾は見た目通りの人間の少女ではない。妾は吸血鬼と呼ばれる種族なのじゃ。他の血が混ざっていない純血種とも呼ばれる事もある」
「吸血鬼……?」
吸血鬼。精霊と同じく書物には記述があるが伝説だと信じられ、実際にはいないものだと言われてきた存在だ。
その存在がまた目の前にいるなんて最早現実味が感じられなくなってくる。
「種族の中で最強と言われているわ」
「最強、か」
「そっか、アレスと同じって事だね」
最強に反応してぽつりと零したアレスに私はふっと笑ってしまう。種族が違うとしてもそこは共感できるところなんだよね。
「余り驚いていない様じゃな」
「驚いているわ。ただ現実味がないだけ?かしら」
「そうだな。それにあんた達だけじゃなくて俺達も規格外だからな。大した違いはないだろう」
「ははは。可笑しな奴じゃ」
私達の反応にルリアーナは豪快に笑い、ウルティナは微笑ましそうに目を細めていた。
ルリアーナは思ったよりも驚かない私達にどこか安心したのではないか。私達とは違う種族、それに最強と言われるのは彼女の戦闘能力を見ていれば確かに納得してしまう。
それと同時に、普通の人が見たら恐れを抱くのだろうとも思う。特に人間は自分達と違う者達を嫌い、迫害する事がある。
だからルリアーナも人間の私達に正体を明かしても今まで通り接してくれるのか、とか色々考えたんだろうな。
それなのに秘密を教えてくれたのだ。そこまでしてくれたのに恐れたり嫌ったりはしない。寧ろとても頼りにしているのだから。
そんな事を思いながらルリアーナを見てみると、思った通り何処かすっきりしたような表情をしていた。
「さて、話はこれくらいで良いだろう。そろそろお主達は行かねばならないだろう?」
「ああ、先を急ぐ」
話が一段落するとルリアーナにそう言われ、そろそろ時間だと諭される。
「妾はここに残り後始末をするのでな。暫しの別れじゃ」
「分かったわ。駆けつけてくれてありがとう、ルリアーナ」
「友に呼ばれれば何処だろうと駆けつけるぞ」
その言葉に迷いはなく、真っ直ぐな瞳で見つめられ本当に心強く思った。
「ありがとう」
「アレスそしてウルティナ。リリーシェの事は任せるぞ」
「言われるまでもない」
「ええ、任せて頂戴」
結局守られる立ち位置なのね、私。
皆に心配されて申し訳なく思う反面、一人だった時間が長くて友人と呼べる仲間とこうして時間を過ごす事がなかった為、初めての事に喜びと幸せを感じたのだった。
「また何かあれば連絡してくれ」
「分かった」
その言葉を最後に私達三人はルリアーナと別れると、もうじき着くであろう目的地へと向けて歩き出した。
突如現れた幼女は自分の事を光を司る精霊だと言う。精霊なんて書物でしか読んだ事がないし、伝説のようなものだとばかり思っていた。
けれど考えればこの世界には魔法と言った未知の力もある訳で、それを考えたら精霊が本当にいたとしてもおかしくはないのかも?しれない。
とは言ってもこうして目の前にその存在が突然現れるなんて誰も想像しない。今この瞬間の衝撃は大きい。
「そう。こんな見た目でも結構強いのよ、私」
ウルティナと名乗った彼女はくすりと可愛らしく笑い胸を張って見せた。
「それにねずっと傍にいたのよ?まあバレない様に隠れてはいたのだけどね」
「やはりそうだったのか」
「ええ、でも残念。貴方には隠せきれなかったようね、紅のお姫様」
「ふふ、妾の事も知っているか。出会った時からリリーシェについているのであれば当然か」
なんだろう。とても高貴な人達の会話に聞こえて来るんだけど。ルリアーナ目の前の精霊にも動じずに普段通りに話しているし。凄いんだけど……。
それに今の話、私の傍にずっといたって……?
「あの、貴方はさっき私の傍にいたって言っていたけれど、それってどういう……」
「ウルティナで良いわよ」
そう彼女は軽く返す。本当に精霊?そう思わせる程友好的な彼女。
高貴な存在である精霊は勝手な想像だけど、人間が嫌いなのだろうと思っていたからここまで親しくしてくるのは予想外で私の方が唖然としてしまう。
人間には姿を見せないって言うから人間が嫌いなんだとばかり……。
「話を戻すけれど、さっき言った通り、私はずっと貴方の傍にいて見守っていたのよ」
「それっていつから……?」
「ずっと昔から。私は貴方が生まれ育ったあのお城にいたの」
「ずっと昔から……?」
「ええ。守護精霊みたいなものね」
ウルティナは淡々と話した。
彼女の話が本当なら、私の生活にはいつもウルティナがいてくれていたと言う事だ。
ずっと一人だと思っていたから、傍にいてくれる存在がいたと今になって分かったとしてもやはり嬉しかった。
見えていたらもっと話が出来たのにな……。ついそんな風に考えてしまう程に。
「ありがとう。ずっと見守ってくれていたのね。それに城を離れた私について来てくれて……」
「確かにあのお城は美しくて気に入っていたけれど、それよりももっと近くで守りたい存在が出来た。それにその子が何処へ行こうとついて行くって決めたのは私よ。だから気にしなくて良いのよ」
ウルティナは尚も楽しそうに話すけれど、私の何処をそこまで気に入ってくれたんだろう?と不思議に思ってしまう。
「さてと、これで私が敵じゃないって分かってくれたかしら?」
そう言うとウルティナが一番警戒していたアレスに問いかけた。
「ああ、疑ってすまなかった。リリーシェの事になるとつい熱くなってしまう」
「……ちょっとアレスっ」
「ふふふ。愛されてるわねリリちゃん」
アレスの真面目なんだろうけれど恥ずかしいその応えに頬が火照る。そしてそんな私達をからかってくるウルティナに、面白いと言わんばかりににやついているルリアーナ。
もうっ、皆してっ、惚気はやめてよね。
そう叫びたいけれど結局無駄なんだろうなと思い断念するのだった。
「ねえ、私の正体見破ったのだから貴方もそろそろ正体を明かしたらどうかしら?お姫様」
「それもそうだな。ずっと黙っているのも気が引ける」
場が和んだと思ったら唐突にルリアーナに話を振るウルティナ。その途端、急に不穏な雰囲気が醸し出された。
「ルリアーナの正体?」
二人の会話に一早くアレスが訝し気な顔で尋ねた。
ルリアーナが普通の少女ではない事は分かっていたし、本人もそう言っていた。
けれどこちらから聞くものではないと思っていたため、今まで敢えて触れてこなかったのだ。だからこそその話題が上がると思わず食いついてしまう。
「話した事だが妾は見た目通りの人間の少女ではない。妾は吸血鬼と呼ばれる種族なのじゃ。他の血が混ざっていない純血種とも呼ばれる事もある」
「吸血鬼……?」
吸血鬼。精霊と同じく書物には記述があるが伝説だと信じられ、実際にはいないものだと言われてきた存在だ。
その存在がまた目の前にいるなんて最早現実味が感じられなくなってくる。
「種族の中で最強と言われているわ」
「最強、か」
「そっか、アレスと同じって事だね」
最強に反応してぽつりと零したアレスに私はふっと笑ってしまう。種族が違うとしてもそこは共感できるところなんだよね。
「余り驚いていない様じゃな」
「驚いているわ。ただ現実味がないだけ?かしら」
「そうだな。それにあんた達だけじゃなくて俺達も規格外だからな。大した違いはないだろう」
「ははは。可笑しな奴じゃ」
私達の反応にルリアーナは豪快に笑い、ウルティナは微笑ましそうに目を細めていた。
ルリアーナは思ったよりも驚かない私達にどこか安心したのではないか。私達とは違う種族、それに最強と言われるのは彼女の戦闘能力を見ていれば確かに納得してしまう。
それと同時に、普通の人が見たら恐れを抱くのだろうとも思う。特に人間は自分達と違う者達を嫌い、迫害する事がある。
だからルリアーナも人間の私達に正体を明かしても今まで通り接してくれるのか、とか色々考えたんだろうな。
それなのに秘密を教えてくれたのだ。そこまでしてくれたのに恐れたり嫌ったりはしない。寧ろとても頼りにしているのだから。
そんな事を思いながらルリアーナを見てみると、思った通り何処かすっきりしたような表情をしていた。
「さて、話はこれくらいで良いだろう。そろそろお主達は行かねばならないだろう?」
「ああ、先を急ぐ」
話が一段落するとルリアーナにそう言われ、そろそろ時間だと諭される。
「妾はここに残り後始末をするのでな。暫しの別れじゃ」
「分かったわ。駆けつけてくれてありがとう、ルリアーナ」
「友に呼ばれれば何処だろうと駆けつけるぞ」
その言葉に迷いはなく、真っ直ぐな瞳で見つめられ本当に心強く思った。
「ありがとう」
「アレスそしてウルティナ。リリーシェの事は任せるぞ」
「言われるまでもない」
「ええ、任せて頂戴」
結局守られる立ち位置なのね、私。
皆に心配されて申し訳なく思う反面、一人だった時間が長くて友人と呼べる仲間とこうして時間を過ごす事がなかった為、初めての事に喜びと幸せを感じたのだった。
「また何かあれば連絡してくれ」
「分かった」
その言葉を最後に私達三人はルリアーナと別れると、もうじき着くであろう目的地へと向けて歩き出した。
0
お気に入りに追加
136
あなたにおすすめの小説

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで商売をして生計を立てていく〜
西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」
主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。
生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。
その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。
だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。
しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。
そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。
これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。
※かなり冗長です。
説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる