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第3章 魔法の世界
14 結末…ルリアーナside
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落ち着いていられたのも束の間、未だに続く暗闇の中、周りの様子に気を引き締める。先ほど一瞬だったが何者かの気配を感じた。誰かかこの城へと侵入したのだ。
この暗闇の中では姿を捉えることが困難と考えて灯りを消したのだろうが、妾とクラウスには無意味だ。
そう、妾とクラウスは人間ではない、吸血鬼、或いはヴァンパイアと呼ばれる種族だ。
ヴァンパイアはこの世界に存在する種族の中で最も優れている生き物。ヴァンパイアの特徴であるこの赤い瞳。子の瞳が特に発達している部分で、どんなに暗い場所だろうとも敵の姿を捉えることが可能。
今のこの状況。襲撃ならば暗闇になった瞬間にでも攻撃を仕掛けてきてもおかしくなかったが。
辺りが暗くなってから数分経ったが静かなものだ。
エル達の無事は確認した。だとすると狙いは妾、と言う事か。暗闇の中なら勝てるとでも思っているのか。この状況では妾の方が有利になるというのに。
それを分かっていなくとも、敢えて暗闇を作り出したと言うことは少なくとも侵入者も眼が良いと言うことが想像できるな。
「クラウス。恐らく相手は夜目が効くものだ、気を抜くな」
「はい」
クラウスにそっと告げ口をする。クラウスが妾の前で気を抜くはずがない事は分かりきっていることだが。
妾は一人ほくそ笑んだ。
そして常時装備している短剣を取り出し構えた。
さあどこからでも来るが良いっ!
周囲を見回したその時、動きがあった。
背後から気配を感じ振り向くと、侵入者と思われる人物が手に持っている何かをこちらに投げつけてきた。
それを捉え、最小限の動きでかわすと床に投げつけられたものが突き刺さる音がした。小さいが鋭利なナイフが床に突き刺さっているのが見え、それと同時にやはり侵入者の狙いが自分であることに安心した。
エル達に何かあってはそれこそ大事になりかねないからな。
そう思っているとまたしても背後からの殺気を感じとった。こちらへ駆けて来る足音も響き、凄い速さで妾に近づいてくる。
好都合だ。侵入者から妾に近づいてきてくれるならこちらから攻撃し、捕まえる手間が省ける。
「姫様っ」
すぐ傍に居るクラウスが声を上げ、守るように妾の前に躍り出る。
「クラウス、お前は手を出すな」
「しかしっ」
「良いからそこで見ていろ!」
だがそれは無用と、反対するクラウスを無理やりに引かせる。
侵入者は一人、妾一人で十分だ。それに久しぶりに骨のありそうな敵が来たのだ。少しは楽しめそうだ。
侵入者は暗殺者。だがそこらの暗殺者とは違い、隙を狙って攻撃を仕掛けて来る。先ほども今も、妾の背後を常に狙う動き。素人ではないことは一目瞭然だった。
そして正確にナイフを投げ付けることが出来たと言うことは間違いなく夜目も効いている。
そう考えると益々胸が高鳴ってしまうな。
背後から迫っていた気配がすぐ近くまで来る。振り返ると床に突き刺さっているナイフと同じものを握りしめ、今まさにそれを妾目掛けて突き刺そうとしている侵入者の姿。振り下ろされる刃。しかしそれを寸前でかわすと、跳躍し侵入者の背後に一瞬で回り込む。
隙を逃さず、侵入者の背中に思い切り回し蹴りを打ち込んだ。
気絶をされると話が聞けず、また攻撃をされても面倒だ。ふむ、こういう相手に対しての力加減が一番難しい。
加減はしたものの、もろに一撃を受けた侵入者の身体は宙を舞いそのまま壁に衝突して動きが止まった。
……っ!
壁に衝突した衝撃で肺から空気が漏れる音が聞こえ、意識はあるが動く気配はなかった。
一撃、か。期待したが随分と呆気なく終わってしまったな。やはりクラウスが相手をするまでもなかった。
「姫様っ、ご無事ですか!」
ひと段落着いたところにちょうどクラウスの声が聞こえてきた。妾の命令を聞き、律儀にも少し離れた場所で戦況を見守っていたようだったが。
「ああ、怪我はない。それよりも片付いたぞ」
「ご無事で何より。ですが次からは無茶はやめてください」
「いつものことだろうに」
説教じみた事を言うのはいつもの事で、妾が勝手に動くのもいつもの事だ。それに今もこうして怪我一つないのだ。そこまで心配することもないだろうに。
「それよりもう大丈夫だとエル達に伝えてくれ。それから灯りも頼む」
「……はい」
渋々答えるとクラウスはエル達に事の顛末を伝えるべく妾から離れて行った。
すぐに灯りも復旧して城に光が戻った。
「さて」
そう呟き未だ苦しげに動けずにいる侵入者の元へとゆっくりと歩いていく。
フードを目深に被ってはいるが、シルエットから見て子ども。暗闇の中でも目が使えるのならやはりただの子どもではないな。
「うぅ……」
両手を床に着き、やっとのことで妾を見上げた侵入者。ちょうど割れた窓からの風で顔を覆っていたフードが捲れ、本当の姿を現した。
侵入者の正体はまだ幼い少女だった。短く揃えられた緑の髪、左右異なる色をしているオッドアイと呼ばれる珍しい瞳。
宝石のような輝きを放つその瞳は妾を憎々しそうに睨んでいた。
それにしてもこの容姿。今までもこの幼い容姿で油断させていたのか。まったく外見で物事を判断すると命取りになるな。
少女の戦闘能力は高い。だがまだ実践に慣れていないような動きだった。妾を暗殺するためだけに雇われたのか……?
そうならば哀れとしか思えないな。
「流石に驚いた。こんな幼い少女が刺客として妾を狙ってくるとはな。それもたった一人で」
声を掛けるが声を上げることなく殺気を露にした瞳で妾を睨み続ける。
だがそれに構わず妾も言葉を続ける。
「お前は捨て駒として遣わされた刺客だな」
「……」
聞いても黙り込む少女。だが構わない、黙秘をしたところで妾に困ることはない。
「お前、妾を知らないのか?お前では妾を倒すことは出来ないぞ。動きは良かったが実践に慣れていないようだったからな」
今にも飛び掛かって来そうな勢いだが、しかしそれをしないのは賢い選択だ。
「つまり、お前は狙う相手を間違えたと言うことだ。今命がある事に感謝するんだな。次はないぞ」
吐き捨てるように低い声で言い放ち、紅い瞳で睨み返してやると少女は一瞬怯え、しかし悔しそうに唇を噛みしめながら俯いた。
終わりだな。少女の様子からもう妾を襲う気力はないだろう。戦う意思のないものを痛めつける趣味は妾にはない。
後の事はクラウスに任せ、エル達の無事を早くこの目で確かめたい。
「ルリ様っ!」
ちょうどその時、エルの叫びに似た声が妾を呼ぶ。振り替えると必死にこちらに駆け寄ろうとしているエルの姿が目に入り、無事なその姿を確認してホッとした。
今にも転んでしまいそうな少女に、妾は安堵の笑みを浮かべて見せた。
この暗闇の中では姿を捉えることが困難と考えて灯りを消したのだろうが、妾とクラウスには無意味だ。
そう、妾とクラウスは人間ではない、吸血鬼、或いはヴァンパイアと呼ばれる種族だ。
ヴァンパイアはこの世界に存在する種族の中で最も優れている生き物。ヴァンパイアの特徴であるこの赤い瞳。子の瞳が特に発達している部分で、どんなに暗い場所だろうとも敵の姿を捉えることが可能。
今のこの状況。襲撃ならば暗闇になった瞬間にでも攻撃を仕掛けてきてもおかしくなかったが。
辺りが暗くなってから数分経ったが静かなものだ。
エル達の無事は確認した。だとすると狙いは妾、と言う事か。暗闇の中なら勝てるとでも思っているのか。この状況では妾の方が有利になるというのに。
それを分かっていなくとも、敢えて暗闇を作り出したと言うことは少なくとも侵入者も眼が良いと言うことが想像できるな。
「クラウス。恐らく相手は夜目が効くものだ、気を抜くな」
「はい」
クラウスにそっと告げ口をする。クラウスが妾の前で気を抜くはずがない事は分かりきっていることだが。
妾は一人ほくそ笑んだ。
そして常時装備している短剣を取り出し構えた。
さあどこからでも来るが良いっ!
周囲を見回したその時、動きがあった。
背後から気配を感じ振り向くと、侵入者と思われる人物が手に持っている何かをこちらに投げつけてきた。
それを捉え、最小限の動きでかわすと床に投げつけられたものが突き刺さる音がした。小さいが鋭利なナイフが床に突き刺さっているのが見え、それと同時にやはり侵入者の狙いが自分であることに安心した。
エル達に何かあってはそれこそ大事になりかねないからな。
そう思っているとまたしても背後からの殺気を感じとった。こちらへ駆けて来る足音も響き、凄い速さで妾に近づいてくる。
好都合だ。侵入者から妾に近づいてきてくれるならこちらから攻撃し、捕まえる手間が省ける。
「姫様っ」
すぐ傍に居るクラウスが声を上げ、守るように妾の前に躍り出る。
「クラウス、お前は手を出すな」
「しかしっ」
「良いからそこで見ていろ!」
だがそれは無用と、反対するクラウスを無理やりに引かせる。
侵入者は一人、妾一人で十分だ。それに久しぶりに骨のありそうな敵が来たのだ。少しは楽しめそうだ。
侵入者は暗殺者。だがそこらの暗殺者とは違い、隙を狙って攻撃を仕掛けて来る。先ほども今も、妾の背後を常に狙う動き。素人ではないことは一目瞭然だった。
そして正確にナイフを投げ付けることが出来たと言うことは間違いなく夜目も効いている。
そう考えると益々胸が高鳴ってしまうな。
背後から迫っていた気配がすぐ近くまで来る。振り返ると床に突き刺さっているナイフと同じものを握りしめ、今まさにそれを妾目掛けて突き刺そうとしている侵入者の姿。振り下ろされる刃。しかしそれを寸前でかわすと、跳躍し侵入者の背後に一瞬で回り込む。
隙を逃さず、侵入者の背中に思い切り回し蹴りを打ち込んだ。
気絶をされると話が聞けず、また攻撃をされても面倒だ。ふむ、こういう相手に対しての力加減が一番難しい。
加減はしたものの、もろに一撃を受けた侵入者の身体は宙を舞いそのまま壁に衝突して動きが止まった。
……っ!
壁に衝突した衝撃で肺から空気が漏れる音が聞こえ、意識はあるが動く気配はなかった。
一撃、か。期待したが随分と呆気なく終わってしまったな。やはりクラウスが相手をするまでもなかった。
「姫様っ、ご無事ですか!」
ひと段落着いたところにちょうどクラウスの声が聞こえてきた。妾の命令を聞き、律儀にも少し離れた場所で戦況を見守っていたようだったが。
「ああ、怪我はない。それよりも片付いたぞ」
「ご無事で何より。ですが次からは無茶はやめてください」
「いつものことだろうに」
説教じみた事を言うのはいつもの事で、妾が勝手に動くのもいつもの事だ。それに今もこうして怪我一つないのだ。そこまで心配することもないだろうに。
「それよりもう大丈夫だとエル達に伝えてくれ。それから灯りも頼む」
「……はい」
渋々答えるとクラウスはエル達に事の顛末を伝えるべく妾から離れて行った。
すぐに灯りも復旧して城に光が戻った。
「さて」
そう呟き未だ苦しげに動けずにいる侵入者の元へとゆっくりと歩いていく。
フードを目深に被ってはいるが、シルエットから見て子ども。暗闇の中でも目が使えるのならやはりただの子どもではないな。
「うぅ……」
両手を床に着き、やっとのことで妾を見上げた侵入者。ちょうど割れた窓からの風で顔を覆っていたフードが捲れ、本当の姿を現した。
侵入者の正体はまだ幼い少女だった。短く揃えられた緑の髪、左右異なる色をしているオッドアイと呼ばれる珍しい瞳。
宝石のような輝きを放つその瞳は妾を憎々しそうに睨んでいた。
それにしてもこの容姿。今までもこの幼い容姿で油断させていたのか。まったく外見で物事を判断すると命取りになるな。
少女の戦闘能力は高い。だがまだ実践に慣れていないような動きだった。妾を暗殺するためだけに雇われたのか……?
そうならば哀れとしか思えないな。
「流石に驚いた。こんな幼い少女が刺客として妾を狙ってくるとはな。それもたった一人で」
声を掛けるが声を上げることなく殺気を露にした瞳で妾を睨み続ける。
だがそれに構わず妾も言葉を続ける。
「お前は捨て駒として遣わされた刺客だな」
「……」
聞いても黙り込む少女。だが構わない、黙秘をしたところで妾に困ることはない。
「お前、妾を知らないのか?お前では妾を倒すことは出来ないぞ。動きは良かったが実践に慣れていないようだったからな」
今にも飛び掛かって来そうな勢いだが、しかしそれをしないのは賢い選択だ。
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