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第1章 新しい世界
15 祭りの後
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舞台を降りた私達は余韻を残したまま控室へと戻り、漸く詰めていた息を吐く。
「楽しかったですね、姉様。流石に疲れてしまいましたけど、でも良い舞台に出来たと思います」
「そうね。何だかんだ息もぴったりだったわ。練習の成果ね」
タオルで汗を拭いながら、今さっき終わったばかりの舞台上での事を振り返り、お互い満足した顔で笑い合った。
それから少しして、私達が楽し気に笑い合っていると、先程舞台まで案内してくれた使用人の女性が顔を覗かせた。その手には入れたばかりなのだろう、良い香りのする紅茶を持っている。それを机の上に置きながら彼女が口を開く。
「エルシア様、アメリア様。お疲れ様でございました。とても素晴らしくて思わず見惚れてしまいましたわ」
彼女はその時の事を思い出しているのか、言葉通りうっとりとした表情を浮かべた。
「それは良かったわ。皆を満足させる事が出来て私達も本当に嬉しいわ」
姉様は彼女にそう返すと、彼女が用意してくれた紅茶の入ったカップに手を伸ばす。それに倣い私も喉を潤す為カップを取ろうと手を伸ばす。しかし手が触れるよりも前に彼女の口が言葉を紡ぐ。
「あの、お疲れのところ大変申し訳ないのですが…。エルシア様にお客様がいらしてしまして」
「…お客様?」
先程まで明るかった彼女が申しあげづらいのですが、と歯切れ悪く戸惑った顔で言う。
それに私は一瞬首を傾げ、けれど直ぐに前にも同じような事があったような……デジャヴ…?
と嫌な予感がした。
しかし自分のお客様なら無視するわけにもいかない。
「分かりました。申し訳ないのですが、この衣装のままでも構いませんか?着替えには時間がかかってしまうので」
「大丈夫です」
本当ならこの格好で客人の前に出る訳にはいかないのだけれど。今回は許してほしい。それに大体お客様が誰なのか、予想は付いているし。
彼女のそわそわした様子と言い、こんな時に態々訪ねてくる人なんてきっとあの人しかいない。
「姉様、少し出てきますね。先に着替えていて下さい」
「分かったわ」
姉様にそう言ってから部屋を出ると、件の人が待っているという部屋に彼女に案内され向かったのだった。
「こちらでお待ちです。では私は失礼致します」
「ありがとうございます」
彼女はそう言い深々と頭を下げると早々にその場を去って行った。一人その場に残された私は、目の前の扉を見つめ一息を吐く。
別に緊張しているという事ではないけれど、何となく、ね。
「失礼します」
よしっと扉を開けて中の人物を確認する。いや、確認するまでもなかったかな。そこには予想通りの人物が椅子に腰かけて待っていた。
その人は私を認識した途端、その顔をぱあっと輝かせる。
「エル!待ってたぞ」
「殿下」
殿下は弾んだ声を上げ、眩しい程目を輝かせながら椅子から立ち上がると、私の方へと歩み寄って来る。
「しっかりと役目を果たせたな。見させてもらったぞ。その…とても綺麗、だったな」
「…はっ、はい、ありがとうございます」
ほんのり赤みを帯びた顔で、言葉を詰まらせる殿下を前に、私も歯切れが悪くなってしまった。満面の笑みで元気いっぱいの印象の殿下が、こうも素直でしおらしいと調子が狂う。
ほんの数秒沈黙が続く。
「…あ、あの殿下」
その空気に耐え切れず気が付けば自ら殿下に話しかけていた。
「その、先日私が倒れた時、治癒魔法を施して頂いたと聞きました。それに部屋まで運んで下さったという事も」
「ああ。そんな事もあったな」
「あの時は本当にすみませんでしたっ、大変粗相な真似を……。それに殿下にそんな事をさせてしまって…」
そう言って私は慌てて頭を下げる。その時の事が思い出され、羞恥でどんどん顔が熱くなるのを感じて更に頭はパニックになる。
そんな中、同じように慌てる殿下の声が耳に入った。
「おい、頭を上げてくれ。そんなの気にしなくて良い。私が勝手に行った事なんだ」
肩に手を置かれ顔を上げるように言われる。けれどまだ自分の顔は熱くて、中々上げる事が出来なかった。しかしいつまでもこのままでは殿下を更に困らせてしまう。そう思った私は意を決し、下げていた頭をゆっくりと上げ、目の前の人の様子を伺うようにちらりと視線を向けた。
すると私と同じく顔を赤くした殿下が目に映り、それに驚いてじっと見つめてしまった。その視線に気づいたのか、不意に彼がこちらを向き一瞬目が合うが、それは何故か直ぐに逸らされてしまった。
そして横に視線を逸らしたまま殿下が続けざまに言う。
「私としては謝罪よりも違う言葉の方が嬉しいのだが」
それを聞き私は漸くはっと理解した。
そうだ。私は殿下への恩返しの為にも今日まで頑張って来ていたのだ。それなのに謝罪ばかりは嫌だよね。
そう思えば今まで熱を帯びていたものが静まっていくのを感じた。今ならしっかりと顔を見られる。
「殿下」
彼を呼ぶ。今度は迷いなく呼ぶと殿下も私に目を向けてくれた。彼の方は顔にまだ少し赤みが残っている。けれど澄み渡った青空のような瞳が私をまっすぐに見つめていた。
「感謝の気持ちを伝えさせて下さい。先日はありがとうございました。今日の舞台、殿下のお陰もありこんなにも素晴らしい舞台にする事が出来ました。感謝しています。本当にありがとうございました」
素直に気持ちを伝えた。恥ずかしがらずに、感謝の気持ちを。
「私殿下のそう言う優しいところ、凄く好きです」
これも今まで伝えたかったけれど、照れくさくて伝えられなかった言葉。これが私の本音。
漸く伝えられて何だかすっきりした気分だ。
「殿下?」
……?
そんな中、いつもなら直ぐに何か返してくるはずの殿下が、一言も言葉を発さず黙り込んでいる事に気づき、私は不思議に思い首を傾げる。
それに何故か俯いてしまった為、どんな顔をしているのかも私からは見えなかった。
仕方ない、と少し屈み下から顔を覗き込んでみる。
「殿下、どうしたんですか?」
「……っ、あぁ、何でもない」
……?
私が声を掛けるとそれではっと我に返った様子を見せる殿下。そして何故か慌ただしい動きで後ろに下がり、口を手で覆い、まるで隠すかのような仕草をする。
それでもその真っ赤に染まった顔は隠しきれていない。
「え、でも顔凄く赤いですよ?熱でもあるんじゃ」
「だ、大丈夫だっ!…そ、そろそろ私は戻る」
確認しようと近づき手を伸ばすが、それはあっさりと避けられてしまい、殿下はそのまま部屋を出て行こうとする。
余りの動揺ぶりにこちらの方が心配になったけれど、口を開こうと思った時には既に殿下の姿はなく、部屋を出て行ってしまった後だった。
「何だったんでしょう?」
殿下の様子に疑問を浮かべ私は一人そう零す。しかし誰もいない部屋でその問いに答えは返ってくるはずもなく、私は一人悶々とした気持ちを抱えながら、ここにずっといる訳にもいかず、着替えもしなくてはならない為、姉様の待っている控室へと一先ず戻る事にしたのだった。
「楽しかったですね、姉様。流石に疲れてしまいましたけど、でも良い舞台に出来たと思います」
「そうね。何だかんだ息もぴったりだったわ。練習の成果ね」
タオルで汗を拭いながら、今さっき終わったばかりの舞台上での事を振り返り、お互い満足した顔で笑い合った。
それから少しして、私達が楽し気に笑い合っていると、先程舞台まで案内してくれた使用人の女性が顔を覗かせた。その手には入れたばかりなのだろう、良い香りのする紅茶を持っている。それを机の上に置きながら彼女が口を開く。
「エルシア様、アメリア様。お疲れ様でございました。とても素晴らしくて思わず見惚れてしまいましたわ」
彼女はその時の事を思い出しているのか、言葉通りうっとりとした表情を浮かべた。
「それは良かったわ。皆を満足させる事が出来て私達も本当に嬉しいわ」
姉様は彼女にそう返すと、彼女が用意してくれた紅茶の入ったカップに手を伸ばす。それに倣い私も喉を潤す為カップを取ろうと手を伸ばす。しかし手が触れるよりも前に彼女の口が言葉を紡ぐ。
「あの、お疲れのところ大変申し訳ないのですが…。エルシア様にお客様がいらしてしまして」
「…お客様?」
先程まで明るかった彼女が申しあげづらいのですが、と歯切れ悪く戸惑った顔で言う。
それに私は一瞬首を傾げ、けれど直ぐに前にも同じような事があったような……デジャヴ…?
と嫌な予感がした。
しかし自分のお客様なら無視するわけにもいかない。
「分かりました。申し訳ないのですが、この衣装のままでも構いませんか?着替えには時間がかかってしまうので」
「大丈夫です」
本当ならこの格好で客人の前に出る訳にはいかないのだけれど。今回は許してほしい。それに大体お客様が誰なのか、予想は付いているし。
彼女のそわそわした様子と言い、こんな時に態々訪ねてくる人なんてきっとあの人しかいない。
「姉様、少し出てきますね。先に着替えていて下さい」
「分かったわ」
姉様にそう言ってから部屋を出ると、件の人が待っているという部屋に彼女に案内され向かったのだった。
「こちらでお待ちです。では私は失礼致します」
「ありがとうございます」
彼女はそう言い深々と頭を下げると早々にその場を去って行った。一人その場に残された私は、目の前の扉を見つめ一息を吐く。
別に緊張しているという事ではないけれど、何となく、ね。
「失礼します」
よしっと扉を開けて中の人物を確認する。いや、確認するまでもなかったかな。そこには予想通りの人物が椅子に腰かけて待っていた。
その人は私を認識した途端、その顔をぱあっと輝かせる。
「エル!待ってたぞ」
「殿下」
殿下は弾んだ声を上げ、眩しい程目を輝かせながら椅子から立ち上がると、私の方へと歩み寄って来る。
「しっかりと役目を果たせたな。見させてもらったぞ。その…とても綺麗、だったな」
「…はっ、はい、ありがとうございます」
ほんのり赤みを帯びた顔で、言葉を詰まらせる殿下を前に、私も歯切れが悪くなってしまった。満面の笑みで元気いっぱいの印象の殿下が、こうも素直でしおらしいと調子が狂う。
ほんの数秒沈黙が続く。
「…あ、あの殿下」
その空気に耐え切れず気が付けば自ら殿下に話しかけていた。
「その、先日私が倒れた時、治癒魔法を施して頂いたと聞きました。それに部屋まで運んで下さったという事も」
「ああ。そんな事もあったな」
「あの時は本当にすみませんでしたっ、大変粗相な真似を……。それに殿下にそんな事をさせてしまって…」
そう言って私は慌てて頭を下げる。その時の事が思い出され、羞恥でどんどん顔が熱くなるのを感じて更に頭はパニックになる。
そんな中、同じように慌てる殿下の声が耳に入った。
「おい、頭を上げてくれ。そんなの気にしなくて良い。私が勝手に行った事なんだ」
肩に手を置かれ顔を上げるように言われる。けれどまだ自分の顔は熱くて、中々上げる事が出来なかった。しかしいつまでもこのままでは殿下を更に困らせてしまう。そう思った私は意を決し、下げていた頭をゆっくりと上げ、目の前の人の様子を伺うようにちらりと視線を向けた。
すると私と同じく顔を赤くした殿下が目に映り、それに驚いてじっと見つめてしまった。その視線に気づいたのか、不意に彼がこちらを向き一瞬目が合うが、それは何故か直ぐに逸らされてしまった。
そして横に視線を逸らしたまま殿下が続けざまに言う。
「私としては謝罪よりも違う言葉の方が嬉しいのだが」
それを聞き私は漸くはっと理解した。
そうだ。私は殿下への恩返しの為にも今日まで頑張って来ていたのだ。それなのに謝罪ばかりは嫌だよね。
そう思えば今まで熱を帯びていたものが静まっていくのを感じた。今ならしっかりと顔を見られる。
「殿下」
彼を呼ぶ。今度は迷いなく呼ぶと殿下も私に目を向けてくれた。彼の方は顔にまだ少し赤みが残っている。けれど澄み渡った青空のような瞳が私をまっすぐに見つめていた。
「感謝の気持ちを伝えさせて下さい。先日はありがとうございました。今日の舞台、殿下のお陰もありこんなにも素晴らしい舞台にする事が出来ました。感謝しています。本当にありがとうございました」
素直に気持ちを伝えた。恥ずかしがらずに、感謝の気持ちを。
「私殿下のそう言う優しいところ、凄く好きです」
これも今まで伝えたかったけれど、照れくさくて伝えられなかった言葉。これが私の本音。
漸く伝えられて何だかすっきりした気分だ。
「殿下?」
……?
そんな中、いつもなら直ぐに何か返してくるはずの殿下が、一言も言葉を発さず黙り込んでいる事に気づき、私は不思議に思い首を傾げる。
それに何故か俯いてしまった為、どんな顔をしているのかも私からは見えなかった。
仕方ない、と少し屈み下から顔を覗き込んでみる。
「殿下、どうしたんですか?」
「……っ、あぁ、何でもない」
……?
私が声を掛けるとそれではっと我に返った様子を見せる殿下。そして何故か慌ただしい動きで後ろに下がり、口を手で覆い、まるで隠すかのような仕草をする。
それでもその真っ赤に染まった顔は隠しきれていない。
「え、でも顔凄く赤いですよ?熱でもあるんじゃ」
「だ、大丈夫だっ!…そ、そろそろ私は戻る」
確認しようと近づき手を伸ばすが、それはあっさりと避けられてしまい、殿下はそのまま部屋を出て行こうとする。
余りの動揺ぶりにこちらの方が心配になったけれど、口を開こうと思った時には既に殿下の姿はなく、部屋を出て行ってしまった後だった。
「何だったんでしょう?」
殿下の様子に疑問を浮かべ私は一人そう零す。しかし誰もいない部屋でその問いに答えは返ってくるはずもなく、私は一人悶々とした気持ちを抱えながら、ここにずっといる訳にもいかず、着替えもしなくてはならない為、姉様の待っている控室へと一先ず戻る事にしたのだった。
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