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纏う色
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ジュリアに対する隠しようもない愛情が溢れかえったニコラス。そんな彼の様子に驚かされたキャロルは反応が遅れた。
この人は、亡くなった婚約者以外の誰にも心を預けないと有名だった筈。実際は婚約者のことも愛していなかったようなので、誰にも本気にならないとキャロルは思っていた。
過去に彼と関係があったと今更ながらにジュリアに言う、二重の意味でいやらしい女ども。彼女たちも、そう言いながらもどこか苦しげで、手が届かない苦しみに苛まれていたようだった。
もう何年、何十年も経って人の妻となり、それでも消えない想いを引きずる彼女たちの二の舞いなんて冗談じゃない。年齢差よりも何よりも、そのことが心配で妹の恋を応援できなかった。
だけど彼以外の誰にも心も身体も委ねる気はない、そんなことを強制されるなら死んだ方がマシだとまで言い切った妹に負けた結果が今、こうして目の前にある。
ジュリアを見つめる彼の全身からは胸焼けがしそうな程の甘ったるさが滲み出て、いや、迸っている。
この人は、妹相手にはこんなにだらしない、もとい緩みきった、いや蕩けそうな表情を見せるのか。
確かに少し前から、彼がジュリアに向ける目に以前とは違った種類の愛情を見てはいた。だけど、ここまでになるとは。
驚く自分とは違いジュリアがそれを当然のように受け止めている姿からも、これが通常なのだと分かる。
幸せそうで何よりだ。でも人前でイチャつくのは遠慮してほしいと思う。特に可愛い妹と、彼女を抱いている相手との戯れなど目の当たりにしたくはない。
「ニコラス様、お邪魔しております。妹が世話に、いえ、大切にしていただいているようで嬉しく存じますわ」
「久しぶり、キャロル夫人。クリスやお子たちは元気かな?
それと、ジュリアを大切にするのは当然だ。かけがえのない妻なのだから」
キャロルと話しながらもジュリアの話題になるとそちらに目を向ける。その目が今にも彼女をとって食いそうに見えるのは何故なのだろう。
そしてもっとおかしいのは妹だ。
潤んだ目、紅潮した頬、ほんの少しだけ緩んだ口元。同性の、おまけに血を分けた姉である自分でさえ落ち着かない気分になる程に、凄絶なまでの色気に満ちている。
思い返せばジュリアは乙女だった頃から、匂い立つような色香を纏ってはいた。しかしこれと比べたら児戯にも等しいものだったと痛感させられる程に凄まじい。
その彼女を目にしたニコラスからもジュリアと似たものが放出され始めた。元より目で孕ませる男などと密かに囁かれる程だった彼が、ただ一人の愛する妻に向ける色。それは控えめに言っても危険極まりない。
夫以外にはその気にならないキャロルは大丈夫だが、ここが夜会などの会場であったなら、目も当てられない惨事を引き起こしていただろう。
そんな妹夫妻の様子にキャロルは焦った。
まさかこんな明るい時間のガゼボで、身内とはいえ客を迎えている時に、一戦交える筈もないとは思う。常識的に考えて。
なのにそれすらも覆しかねない程に、この場は夜よりも濃密な劣情に彩られている。
艶と色と欲を煮詰めたら、きっとこうなるのではないかと感じる妖しい何かを揃って撒き散らす夫妻。
今は結ばれた直後の蜜月なのだから、ある程度は仕方ないと思う。思いはするが、それにしても度を越しているのではないか。
そんな二人を前にして、すぐさま退避すべきだという警告にキャロルは従った。
「幸せそうで何よりですわ。二人は実質的には、今が新婚ですもの。お邪魔しないように、そろそろ退散させていただきますね。
今度はうちにも来て下さいな。
ジュリア、くれぐれもニコラス様を煽りすぎないように気を付けてね」
「むしろ煽り倒してやりますわ、任せて下さい」
自信満々に言い切る妹の体調をキャロルは心配するが、これ以上突っ込んだことを言っては火に油だと自重するしかない。
そんな彼女を気遣ってか、ニコラスが告げる。
「夫人。心配しなくても、俺はジュリアの健康を損ねるような真似はしないから」
ありがたい。
彼にとっては何も得るものがないどころか、一時的にではあるが評判を下げるという負の効果を齎したジュリアとの縁談。
それを引き受けてくれてから、彼はずっとジュリアだけではなく、独りで四苦八苦していたキャロルの心情も察し、手を差し伸べてくれていた。
どんなに感謝しても足りない相手だ。
でも今はさっさと放り出してくれた方が嬉しい。申し訳ないが切実にそう思うキャロルだった。
「お姉様、何だかお疲れのようだったけれど、どうしたのかしら?」
「ジリーの質問に精神を削られたのと、きっとクリスたちが恋しくなったんじゃないか?」
キャロルを見送り部屋に移動してすぐ、気になっていたことを話すジュリア。彼女にすっとぼけた回答をするニコラスは、実はキャロルが消耗した理由を察している。
だが故意犯という訳ではない。
ジュリアを前にし彼女の色香にあてられると、どうにも抑えられない欲が前面に出てしまうだけなのだから。それ程にニコラスと結ばれてからの彼女は危険だ。
彼への恋心が以前から彼女に乙女とは思えない色気を纏わせていたが、愛し愛される触れ合いがそれを何段階も引き上げた。
しかも以前はキャロルがニコラスに礼を述べると「大切な家族なのだから当然だ」と返していたのに、今回は「かけがえのない妻」と言われたことで改めて幸せを実感した結果、更に強化されてしまったのだ。
そんな彼女を連日愛でているニコラスは、元より女性を惑わせる色気の持ち主だと評判だった男。それが進化したら手に負える筈もない。
他人がいれば少しは抑えも利くが、さっきはキャロルが身内という気の緩みも手伝って、気付いた時には手遅れだった。
「ふうん、もしかしたらまたお子が出来るかもしれませんね」
「もう少し期間を空けないと辛いだろう。クリスが夫人を危険に晒すとも思えないし、そこはきちんと考えるんじゃないか?」
夫人に何かあったらカーティス侯爵は生きていけないだろう。いや、子供たちのために生きるだろうが、今のような飄々とした雰囲気は鳴りを潜める筈だ。
「でも〝仲良く〟はするのでしょうね、私たちみたいに。
あっ!」
「どうした?」
「ニックの目、また色が変わった」
「愛する妻を前にしたら目の色を変えてしまうのも無理ないだろう」
ジュリアの言葉に平静を装うニコラスは、実は先ほどからまた騒ぐ血を鎮めようと気を張っている。妻の色香にあてられて、気を抜くと今すぐにでも襲いかかりそうなのだ。
「そうじゃなくて、本当に金色になったの。もう戻ったけど」
初めて結ばれた夜に一瞬だけ目にした変化。薄暗い中で、おまけに冷静ではなかったジュリアが目の錯覚だと片付けたそれが、陽光が差し込む室内でまた見られた。
もう気のせいではない。
「その顔、何か思い当たることがあるのね?」
「ああ、実は今、血が騒ぐ感じがして、それで」
「それで?」
そこでためらうように言葉を切ったニコラスに続きを促す。彼が何か言い渋ったのは、きっと自分を気遣ってのものだと分かったから。
遠慮なんてしないで何でも言ってほしい。夫婦の間に要らぬ隠し事などなくて良い。
勿論、防衛に関することなどで、たとえ妻にでも言えないことはあるだろう。それ以外のことなら、全て教えてほしい。夫の体調に関することなら尚更。
「ジュリアに襲いかかってしまいそうなんだ」
「それは、その、〝そういう〟意味で?」
頷く夫に言葉を失う。まさか言い淀んだ理由がそれだとは。
それと同時に顔が熱くなる。
もう何度も抱かれている上に、恥じらいも慎みも空の彼方に放り投げたような発言をしておいて今更ではないか。ここにキャロルがいれば間違いなくそう言い、鼻で嗤うだろう。
だが流石のジュリアでも、こんなに真面目な顔で言われると反応に困る。
正直な気持ちを言うなら、ニコラスが望むなら余計なことは気にせず好きなだけ貪ってほしい。
でも今は詳しい話を聞くために、もう少し待ってもらう必要がある。
「それ以外に、何か変わったことは?」
「前に同じ感じがしたのは、ジュリアを初めて抱いた時だ」
やはりその時かと納得しながら黙って続きを促す。夫の些細な変化も見逃さないように気を付けながら。
「血が滾るような感じで、凄く気分が良くなって、ジュリアを思いきり貪りたくなって……抑えるのに苦労した」
「好きにしてくれて良かったのに」
「まだベッドに移動する前だぞ、そんなことになっていたらジュリアは痛くて辛かっただろう」
今でも最初は少し抵抗があるニコラスの昂りを、初めての時に殆ど準備も出来ていない状態で受け入れていたら。想像すると恐ろしい。
「堪えてくれてありがとう。
その時、他に何か感じた?」
「急に意識が変わった。ジュリアの保護者としての自分が完全に消えたような」
その変化があったからこそ、ジュリアを貪りたくなったとも言えるのだろう。
そう考えているうちに、ジュリアにも変化が起きる。
「ニック、どうしよう」
「ジリー?」
「私も、また……無性にしたくなったの」
初めて抱かれた後に起きた、あの暴力的なまでの渇きにも似た欲求。こうなったジュリアには、もう冷静な判断など出来ない。
そしてジュリアを慮って自分を抑えていたニコラスの箍も外れてしまい、あとは溺れるだけだった。
~~~~~~~~~
ブクマと評価が一気に増えていて嬉しい驚きです。
ありがとうございました。
この人は、亡くなった婚約者以外の誰にも心を預けないと有名だった筈。実際は婚約者のことも愛していなかったようなので、誰にも本気にならないとキャロルは思っていた。
過去に彼と関係があったと今更ながらにジュリアに言う、二重の意味でいやらしい女ども。彼女たちも、そう言いながらもどこか苦しげで、手が届かない苦しみに苛まれていたようだった。
もう何年、何十年も経って人の妻となり、それでも消えない想いを引きずる彼女たちの二の舞いなんて冗談じゃない。年齢差よりも何よりも、そのことが心配で妹の恋を応援できなかった。
だけど彼以外の誰にも心も身体も委ねる気はない、そんなことを強制されるなら死んだ方がマシだとまで言い切った妹に負けた結果が今、こうして目の前にある。
ジュリアを見つめる彼の全身からは胸焼けがしそうな程の甘ったるさが滲み出て、いや、迸っている。
この人は、妹相手にはこんなにだらしない、もとい緩みきった、いや蕩けそうな表情を見せるのか。
確かに少し前から、彼がジュリアに向ける目に以前とは違った種類の愛情を見てはいた。だけど、ここまでになるとは。
驚く自分とは違いジュリアがそれを当然のように受け止めている姿からも、これが通常なのだと分かる。
幸せそうで何よりだ。でも人前でイチャつくのは遠慮してほしいと思う。特に可愛い妹と、彼女を抱いている相手との戯れなど目の当たりにしたくはない。
「ニコラス様、お邪魔しております。妹が世話に、いえ、大切にしていただいているようで嬉しく存じますわ」
「久しぶり、キャロル夫人。クリスやお子たちは元気かな?
それと、ジュリアを大切にするのは当然だ。かけがえのない妻なのだから」
キャロルと話しながらもジュリアの話題になるとそちらに目を向ける。その目が今にも彼女をとって食いそうに見えるのは何故なのだろう。
そしてもっとおかしいのは妹だ。
潤んだ目、紅潮した頬、ほんの少しだけ緩んだ口元。同性の、おまけに血を分けた姉である自分でさえ落ち着かない気分になる程に、凄絶なまでの色気に満ちている。
思い返せばジュリアは乙女だった頃から、匂い立つような色香を纏ってはいた。しかしこれと比べたら児戯にも等しいものだったと痛感させられる程に凄まじい。
その彼女を目にしたニコラスからもジュリアと似たものが放出され始めた。元より目で孕ませる男などと密かに囁かれる程だった彼が、ただ一人の愛する妻に向ける色。それは控えめに言っても危険極まりない。
夫以外にはその気にならないキャロルは大丈夫だが、ここが夜会などの会場であったなら、目も当てられない惨事を引き起こしていただろう。
そんな妹夫妻の様子にキャロルは焦った。
まさかこんな明るい時間のガゼボで、身内とはいえ客を迎えている時に、一戦交える筈もないとは思う。常識的に考えて。
なのにそれすらも覆しかねない程に、この場は夜よりも濃密な劣情に彩られている。
艶と色と欲を煮詰めたら、きっとこうなるのではないかと感じる妖しい何かを揃って撒き散らす夫妻。
今は結ばれた直後の蜜月なのだから、ある程度は仕方ないと思う。思いはするが、それにしても度を越しているのではないか。
そんな二人を前にして、すぐさま退避すべきだという警告にキャロルは従った。
「幸せそうで何よりですわ。二人は実質的には、今が新婚ですもの。お邪魔しないように、そろそろ退散させていただきますね。
今度はうちにも来て下さいな。
ジュリア、くれぐれもニコラス様を煽りすぎないように気を付けてね」
「むしろ煽り倒してやりますわ、任せて下さい」
自信満々に言い切る妹の体調をキャロルは心配するが、これ以上突っ込んだことを言っては火に油だと自重するしかない。
そんな彼女を気遣ってか、ニコラスが告げる。
「夫人。心配しなくても、俺はジュリアの健康を損ねるような真似はしないから」
ありがたい。
彼にとっては何も得るものがないどころか、一時的にではあるが評判を下げるという負の効果を齎したジュリアとの縁談。
それを引き受けてくれてから、彼はずっとジュリアだけではなく、独りで四苦八苦していたキャロルの心情も察し、手を差し伸べてくれていた。
どんなに感謝しても足りない相手だ。
でも今はさっさと放り出してくれた方が嬉しい。申し訳ないが切実にそう思うキャロルだった。
「お姉様、何だかお疲れのようだったけれど、どうしたのかしら?」
「ジリーの質問に精神を削られたのと、きっとクリスたちが恋しくなったんじゃないか?」
キャロルを見送り部屋に移動してすぐ、気になっていたことを話すジュリア。彼女にすっとぼけた回答をするニコラスは、実はキャロルが消耗した理由を察している。
だが故意犯という訳ではない。
ジュリアを前にし彼女の色香にあてられると、どうにも抑えられない欲が前面に出てしまうだけなのだから。それ程にニコラスと結ばれてからの彼女は危険だ。
彼への恋心が以前から彼女に乙女とは思えない色気を纏わせていたが、愛し愛される触れ合いがそれを何段階も引き上げた。
しかも以前はキャロルがニコラスに礼を述べると「大切な家族なのだから当然だ」と返していたのに、今回は「かけがえのない妻」と言われたことで改めて幸せを実感した結果、更に強化されてしまったのだ。
そんな彼女を連日愛でているニコラスは、元より女性を惑わせる色気の持ち主だと評判だった男。それが進化したら手に負える筈もない。
他人がいれば少しは抑えも利くが、さっきはキャロルが身内という気の緩みも手伝って、気付いた時には手遅れだった。
「ふうん、もしかしたらまたお子が出来るかもしれませんね」
「もう少し期間を空けないと辛いだろう。クリスが夫人を危険に晒すとも思えないし、そこはきちんと考えるんじゃないか?」
夫人に何かあったらカーティス侯爵は生きていけないだろう。いや、子供たちのために生きるだろうが、今のような飄々とした雰囲気は鳴りを潜める筈だ。
「でも〝仲良く〟はするのでしょうね、私たちみたいに。
あっ!」
「どうした?」
「ニックの目、また色が変わった」
「愛する妻を前にしたら目の色を変えてしまうのも無理ないだろう」
ジュリアの言葉に平静を装うニコラスは、実は先ほどからまた騒ぐ血を鎮めようと気を張っている。妻の色香にあてられて、気を抜くと今すぐにでも襲いかかりそうなのだ。
「そうじゃなくて、本当に金色になったの。もう戻ったけど」
初めて結ばれた夜に一瞬だけ目にした変化。薄暗い中で、おまけに冷静ではなかったジュリアが目の錯覚だと片付けたそれが、陽光が差し込む室内でまた見られた。
もう気のせいではない。
「その顔、何か思い当たることがあるのね?」
「ああ、実は今、血が騒ぐ感じがして、それで」
「それで?」
そこでためらうように言葉を切ったニコラスに続きを促す。彼が何か言い渋ったのは、きっと自分を気遣ってのものだと分かったから。
遠慮なんてしないで何でも言ってほしい。夫婦の間に要らぬ隠し事などなくて良い。
勿論、防衛に関することなどで、たとえ妻にでも言えないことはあるだろう。それ以外のことなら、全て教えてほしい。夫の体調に関することなら尚更。
「ジュリアに襲いかかってしまいそうなんだ」
「それは、その、〝そういう〟意味で?」
頷く夫に言葉を失う。まさか言い淀んだ理由がそれだとは。
それと同時に顔が熱くなる。
もう何度も抱かれている上に、恥じらいも慎みも空の彼方に放り投げたような発言をしておいて今更ではないか。ここにキャロルがいれば間違いなくそう言い、鼻で嗤うだろう。
だが流石のジュリアでも、こんなに真面目な顔で言われると反応に困る。
正直な気持ちを言うなら、ニコラスが望むなら余計なことは気にせず好きなだけ貪ってほしい。
でも今は詳しい話を聞くために、もう少し待ってもらう必要がある。
「それ以外に、何か変わったことは?」
「前に同じ感じがしたのは、ジュリアを初めて抱いた時だ」
やはりその時かと納得しながら黙って続きを促す。夫の些細な変化も見逃さないように気を付けながら。
「血が滾るような感じで、凄く気分が良くなって、ジュリアを思いきり貪りたくなって……抑えるのに苦労した」
「好きにしてくれて良かったのに」
「まだベッドに移動する前だぞ、そんなことになっていたらジュリアは痛くて辛かっただろう」
今でも最初は少し抵抗があるニコラスの昂りを、初めての時に殆ど準備も出来ていない状態で受け入れていたら。想像すると恐ろしい。
「堪えてくれてありがとう。
その時、他に何か感じた?」
「急に意識が変わった。ジュリアの保護者としての自分が完全に消えたような」
その変化があったからこそ、ジュリアを貪りたくなったとも言えるのだろう。
そう考えているうちに、ジュリアにも変化が起きる。
「ニック、どうしよう」
「ジリー?」
「私も、また……無性にしたくなったの」
初めて抱かれた後に起きた、あの暴力的なまでの渇きにも似た欲求。こうなったジュリアには、もう冷静な判断など出来ない。
そしてジュリアを慮って自分を抑えていたニコラスの箍も外れてしまい、あとは溺れるだけだった。
~~~~~~~~~
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ありがとうございました。
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読んでくださり感謝いたします。
すべてフィクションです。不快に思われた方は読むのを止めて下さい。
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誤字脱字も見つけ次第直していきます。
よろしくお願いします。
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