クズの異世界転生

中二病

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第4章

第36話 平穏な日常

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反乱が終わってから約五ヶ月……その反乱の後処理であるアテナの処遇、それからその他の反乱加担者の処遇……そしてできれば僕がその他の反乱加担者で処刑する人がいる場合僕がその処刑の名目上の現場責任者になりたいとフェルテ殿を通じて王国政府と、あとは現ゲオールギアー家の当主であるお祖父様にも僕を反乱加担者、死刑時の名目上の責任者にしてほしいとおねがいした。

僕を反乱加担者の処刑の名目上の責任者にしてほしいと王国政府やお祖父様におねがいしてから約四ヶ月……待てど暮せど王国政府からもお祖父様からも僕を反乱加担者の処刑の名目上の責任者にしてほしいというおねがいに対する可否の連絡はなかった……。


あっ!あと半年ぐらい前に話した母上と父上の間に新しい子供が出来たって話だけど一週間くらい前に妹が生まれたんだよ!めでたいね!洗脳じみた手段でゲオールギアー家に引き取られた半ば加害者側である僕にはあまりこの件を喜ぶ資格はないと思うけどそれでも嬉しいものは嬉しいものだね!

あっ!あと兄上は今年から王都にある学校に行くみた!だから兄上は今、王都にいる……たしかに兄上の成長は嬉しいけど同時に王都にいて会えない現状はとても寂しい……とはいえ感情的には兄上の成長をとても嬉しく思う今日このごろ……。


話がだいぶ変わるがここ半年くらいとても暇だ……二歳になったあたりで反乱の話を聞いて約一年以上の時間をかけてもしも反乱が起きたら反乱に対応できるように努力していたからあの時は忙しすぎて早く反乱に関する問題を解決して休みたいと思っていたけど実際に反乱が解決してしまうとなんというか……暇だね……いや?この言動はどうかとも思ったけど本当に暇なんだよ!なにもすることがないって一種の拷問だよね!?たしかに僕の立ち位置上僕が忙しくしている状況は不味いけどさ……だってそうだろう?腐っても伯爵家の子息でなんなら今は神の加護持ちっていう肩書もある……そんな人間が忙しく動き回る状況なんて一定以上の規模の戦争かこれまた一定以上の規模の内乱が起こっているか起きそうな予兆があるか……いや?……まぁ現状でもそこそこ大規模な内乱が起きる可能性はあるけど……そもそもよくよく考えてみれば僕の今の年齢は四歳だからね?こんな年齢の子供に頼らないと国がどうにかなるのならとっくの昔にそんな国潰れてるわ……とはいえ暇だ……本当に暇だ……僕が忙しくしている状況は国や我が領の一大事だからそんな状況は起きないに越したことはないけど……そうだったとしてもどうしようもないくらいに暇だ……。


「アレス君?ハルモニアちゃんの部屋に行ってあげないの?」


アテナがそう僕に聞いてきた。

ハルモニアってのはさっき話したこの間生まれた妹の名前だよ?

兄上や姉上もそうだが妹を見て思ったことは、いや~やっぱり赤ちゃんとか子供ってかわいいよね~ってことだろうか?

あっ!今はお前も子供だろってツッコミはなしでね?この場合の子供に僕はカウントしてないから!とはいえ客観的に僕を見た場合僕もまだまだ子供に分類されるのかな?嫌だね~ちっと寒気がした……。


「ちょろっと見るだけならまだしもさすがに生まれたばかりの赤ちゃんの部屋に入り浸るのはやめておくよ。赤ちゃんってケガしやすいからね……ある程度ハルモニアが大きくなるまでは週に一回くらいのペースでハルモニアの部屋に行くつもり……」


僕はアテナの言葉に対してそう答えた。


「そうなのね……それでハルモニアちゃんがある程度大きくなったらどの程度の頻度でハルモニアちゃんの部屋に行くの?あっ!あとある程度大きくなったらってハルモニアちゃんが何歳くらいになったらのことを言っているの?」


僕にアテナがそう聞いてきた。

何歳ぐらいになったらある程度大きくなったと思うか……か…一、二歳くらいかな?感覚的に……?

まぁ遊びに行く頻度は二日に一回くらいかな?


「うーん……だいたい一歳から二歳ぐらいかな?ある程度大きくなったらってのは?とはいえ個人的にはそれくらいの歳でもまだまだ赤ちゃんって呼ばれるくらいの年齢かな?とは思うけど……あぁ!次の質問もあったか……次の質問は…まぁ……ハルモニアの部屋に遊びに行くのは二日に一回くらいのペースかな?それくらいがちょうど周りの大人にもハルモニア自身にも迷惑にならないちょうどいい頻度 かな……と…思うし……まぁ……僕個人としては毎日ハルモニアの部屋に遊びに行きたいんだけどね………」


僕はアテナの質問に対してそう答えた。


「ある程度大きくってのが一歳から二歳になってからか……これは……妥当な答えなのかな?まぁいいか……次に二日に一回ハルモニアの部屋に遊びに行くつもりなのか……アレス君はまだまだ子供だしそこまで周りに気を使わず毎日遊びに行きたいのなら行けばいいだろうに……それくらいなら誰も迷惑とは思わないだろうから………あぁ!そう言えば来年」





コン コン コン コン






「入っていいですよ」


アテナは自分が話している途中にノックがされて少し不機嫌そうな表情になっていたが僕はそれを気にせずノックした相手に部屋に入ってくるように言った。


「失礼します」


そう言って部屋に入ってきたのは母上ではなく初めて見る人だった。これまでノックして入ってくる人は兄上や姉上、父上か母上あとはお祖父様くらいだったが……あぁお祖母様はこれまで一度も僕の部屋に来たことが無いから部屋にノックして入ってくる人間のカウントに入れてない……まぁとにかくノックして部屋に入ってくるの人間といえば母上だと思っていたからこういうパターンは初めてだったしビックリした。

とはいえしっかり対応しないと駄目だししっかり対応しよう。


「えーと……君の名前はなにかな?」


発言してから気付いた動揺しすぎて少し変な発言をしてしまった。


「えっ?始めまして僕の名前はポリーティカー・ファン・ピスティスです。僕のことはポリーティカーとでも呼んでください」
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