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第4章
第34話 教会に行ってから1週間後(3)
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これでクーストーディアと僕に関する話がやっと一段落したからとりあえず話の主軸を僕とクーストーディアから離すためにもなにか適当な……しかし重大な話をぶち込もう………そうだな………あ!そういえば反乱の後処理はどうなったんだろう………さっきの話題を忘れさせるのにはちょうどいい話題だし、まぁとはいえ……さっきまでアテナ関連でいろいろ大変だったから忘れていたが反乱に関する後処理問題は我が領にとって重大な話でもあるし、たぶん国や我が領地視点で言えばこれまでの問題はたぶん主に僕に関連する諸問題だという認識だろうがとにかく一段落した今だからこそ反乱の後処理関連の議論をするにはちょうどいい時期でもあるだろう………。
「フェルテ様、それで王国政府は反乱に参加した兵士達をどのように処罰するおつもりですか?」
僕はフェルテ殿にそう聞いた。
僕のその言葉に対してフェルテやその従者二人それだけではなくお祖父様や母上、アテナにクーストーディアもまるで珍妙な生き物でも見るような目で僕を見てきた。
「えっ?みんなさんなぜそんなに驚いてるんですか?そもそもの話をするのなら、たとえ僕が神の使徒だったとしても今回の罪人を全員無罪にできるわけ無いじゃないですか?王国の面子的にもそんなこと絶対に許すわけがないと思いますし………」
なぜこんな発言をしたのかと言いたげに僕を見つめる皆に対して僕はそう説明した。
その僕の発言に対して皆が皆苦々しい顔をしていた。
皆の表情を見るに僕の言葉は理解はできるし理屈もわかる……しかしどうしても納得はできない、そんなことを言いたげな感じだった。
「しかしアテナ殿は無罪になったんですよね?それなら他の方々も同じようにはならないのですか?」
なぜかフェルテ殿がそんなことを僕に質問してきて、そんなフェルテ殿のその言葉に対してフェルテ殿の後ろに立っているフェルテ殿の従者だろう二人の女性は苦々しげな表情をしながらたしかにそうだと言いたげな表情をし母上やアテナはなんとも言えない苦々しげな表情し、お祖父様とクーストーディアは苦々しげな表情になりながら、しかし僕の意見に納得しているようなそんな表情をした。
フェルテ殿のそんな発言に対して僕個人としてはそんなこと僕じゃなくて相応の立場の人間に聞けやと思うがしかしそれと同時にフェルテ殿に対してそれを言ったところで理解してくれないか……とも思った。
「いや……それは無理だと思いますよ?そもそもアテナは犯罪を犯したとはいえ力のある高位貴族の直系の子女もとより死罪になる可能性は低くあっても伯爵領での職責を解かれた上での一生幽閉ぐらいだったと思いますし……だからこそ僕も一応神の加護持ちだから今回のアテナの件を有耶無耶にするぐらいはギリギリできると思ったわけですし……しかしその対象が平民となれば別です。無罪どころか減刑にしようとするのさえ反対する人間の方が多いと思いますし、そうでなくとも今回の件の落とし前を誰にもつけさせず有耶無耶するのは根本的に不可能な話だと思います。あくまでも予想ですが今回の反乱の裏側に共和国がいたという話をそれとなく街や村などに流すだろうとは思いますがそれでも反乱に加わった平民に関しては減刑できたとしても死罪になることは変わらないと思います。だからこそ……これ以上はどうすることもできないと思いますよ?……僕にしろ……フェルテ様方にしろ……」
僕のその発言に対してお祖父様とクーストーディアは悩ましげな表情をし母上とアテナそれとフェルテは納得したのか苦々しげな表情をしながらうつむいていた。
………そしてなぜかフェルテの従者二人は驚愕したような表情をしていた。
「アレス様?反乱の裏側に共和国がいたとはどういうことですか?」
心底驚愕したような、信じられないという表情をしながらフェルテ殿の従者の二人いる内の一人がそんなことを聞いてきた。
「へ?フェルテ様の従者たちはこの話を知らなかったのですか?この方々も貴族の子女でますよね?」
その僕の言葉に対してフェルテは苦々しげな表情をしながら口を開いた。
「この子たちはたしかに貴族の子女ですが下級…片方は男爵家のもう片方に至っては騎士爵家の家ですからその関係上そのような情報は入ってこなかったのでしょう……私は逆に貴方がどうやってその情報を知り得たのか気になります……」
そんな僕の発言に対してフェルテは吐き捨てるようにそう返答した。
「そうか……男爵とか騎士爵とかでも十分に高貴な家柄だと思うんだけどね……まぁ……あなた方からすればたぶん騎士爵だ男爵だはその程度の地位なのだろう……まぁとにかくこの情報を知れたのは本当に偶然だよ?偶然反乱の話をしてる場に居合わせて偶然共和国の内通者に関する話と反乱の話を知った。まぁ反乱を知った経緯はそういう感じですよ……」
僕はフェルテ殿の質問に対してそう答えた。
「騎士爵や男爵が高貴?それを伯爵家の子息の貴方が言うのは皮肉か嫌味でしかありませんよ?それと偶然ですか……またすごい偶然もあったものですね(苦笑)。なんの冗談ですか?そんな話を偶然聞けるということはそれだけその話を何回もしていたということですか?その共和国の内通者とやらはどんなマヌケですか?貴方の冗談は笑えないですよ?」
僕の言葉に対してフェルテはそう返答してきた。
だよね~うん……どんな偶然だよ!って言いたくなる気持ち痛いほどわかりますよ?ただ仕方がないじゃないですか?本当にそうなんだから……。
「騎士爵や男爵も十分高貴な家柄だと思いますよ?たしかに伯爵家と比べればそこまでではありませんが……そうですね……たとえば……一つ村の人口は最低でも八百人ほどいます、この人口八百人というのは約百十五戸程です……そして一戸というのは王国では父親と母親そして子供5人で一戸とする場合が多いらしいです……中には領地を持っていない騎士爵家もいるかも知れませんが……領地を持っている騎士爵家は最低でも村一つを治めているはずです、そしてもしも領地持ちの騎士爵家だった場合最低でも八百人の人間の上に立っているということです……このような家を一般的には名家と言うと思うんですが……そしてさっき言ったような家が名家と言い表せた場合そのような家を高貴な家と表現してもいいと思うんです……以上のような僕の考え方は間違っているでしょうか?それとですね……本当に偶然反乱について話し合っている場面に遭遇してその話が反乱についてと共和国の内通に関する話だったのですからそのことに関してあなたは嘘をついていますと言われても困ります……本当に偶然共和国との内通についてと反乱についての話を聞いたとしか言いようがないのですから……」
僕の考えについてそうフェルテ殿に説明した。
「………たしかにしっかり貴方の話を聞けば言っていることに嘘はなく、心から思ってるだろうことはわかりますが……なんとも誤解されやすい性格をしていますね……わかりましたよ……貴方の話を信じます……偶然反乱や内通の話を聞いたのですね……それで貴方はなぜ反乱の後処理について聞いてきたのですか?まさかこれ以上王国になにか要望でもあるのですか?」
僕の発言に対してそうフェルテ殿は答えた。
最初のフェルテの言葉に対してこの場にいる皆は納得したような表情をして同時にまるで僕のことを憐れなものをみるような目で見てきた。
なぜだ!なぜみんなは僕をそんな目で見る!
………まぁいいか……
とにかく!
次の言葉に皆は僕の話に対して半信半疑だがそれでもなんとか納得したそんな雰囲気だった。
最後の言葉に対しては全員、まるでいらないことは言うなよ!とでも言いたげな目で僕の方を見てきた。
そんな目で見られるのは心外だ!そう思った。
「できればでいいのですがこの話をできるだけ立場の高い人に話して欲しいのです。もしも反乱に参加した人を処刑する必要がある場合、現場の名目上責任者に僕がなるべきだと思うとお伝え下さい。なぜ名目上なのかというとそもそも僕に現場の責任者をやれるだけの知識や経験は僕にはありませんから……ならなぜ僕が名目上の現場の責任者になりたいとおねがいしているのかいうと、それをすることにより今回、アテナを従者にするために僕が王国政府と教会、そしてゲオールギアー家にも無理を言ってアテナを公的に裁かれないようにしたことを民衆に理解してもらうためというのと……あとは僕を名目上とはいえ現場の責任者にする理由が王国政府やゲオールギアー家そして教会にはないと多くの人が真っ先に考えると思うからです。だからこそ僕が現場の責任者になることにより多くの人は僕……アレス・フォン・ゲオールギアーがアテナという人間をどうしても従者にしたくて神の加護を得ていることを良いことに周りにわがままを言ってアテナを公的に裁かせなかった上で従者にし、さらにはそれらの無理難題を押し付けた人間という汚名を返上するために王国政府やゲオールギアー家さらには教会に無茶を言って人気取りのために反乱者処刑の現場責任者にしゃしゃり出たクズで愚かな餓鬼…そう民衆たちにより一層印象付けさせるためにも僕が今回の反乱に加わった人間を処刑する現場の責任者になる必要があるんです……賢い人の中にはもしかしたら今回の僕の行動とそれを許可した場合、許可した王国政府やゲオールギアー家の思惑に気づく人もいるかも知れませんがそのあたりは情報操作でどうにかできると思うのでそのあたりは王国政府に頑張っていただく必要があるとは思いますが……少なくともこれで王国政府にもゲオールギアー家にも教会にも名誉という意味での被害は最小限で済むと思います……以上のことを王国政府に許可されるように言葉を変えて説明してほしいです。これが僕なりの僕のわがままに対する責任のとり方なので……とはいえこの要求も十分にわがままでしょうか?」
僕はフェルテの言葉に対してそう返答した。
「………そうですか……わかりました。王国政府には私からできる限り丁寧に貴方の要求を伝えます………貴方の要望が叶うように……」
僕の要求に対してそうフェルテが言った、しかしなぜか王国政府にとって悪くない話の筈なのにフェルテやその従者二人も泣きそうな、そして理解したくないと言いたげな……同時に理解できなく納得もできないと言いたげなしかしそれと同時にそこはかとなく理解できそして諦めに近い目を僕に向けてきた。
まぁそれに近い目をアテナやクーストーディアそれに母上とお祖父様も向けてきた。
なんでこんな目で見てくるのかまったく理解できない。
僕はゲオールギアー家の為になることをしているはずなのになんで褒めてくれないんだ?喜んでくれないんだ?そのあたりが本当に理解できない。
「アレス君?君はもう少し自分のことを考えるべきだと思う。もしかしたら君は自分なんて苦しんだり……なんなら死んだりしたところで誰も悲しまないしなんとも思わないと思っているかもしれない……しかし決してそんなことはない君が死んだり…苦しんたりすれば悲しむ人がいるとわかってほしいと私は思う……最後に……私の友人であるアテナを救ってくれてありがとう……しかし誰かを救うためだからといって君が苦しんていい理由にはならないよ?」
こいつはなにを言ってるんだ?僕はいつでもずっと僕自身のためにあり誰かを救うために苦しんだりすることは決してないだから僕は………。
あっ!フェルテ殿を…放っておくわけにはいかないか……。
「あの………お祖父様……フェルテ様にこの後どのように対応したら良いでしょうか?」
今後の対応の仕方がわからないのでとりあえず周りに助けを求めた。
「えっ?アレス、お前は対応の方法もわからずに話に割って入っのか?」
みんなの反応をなんとなく予想していたがやはりというかなんというか……皆はバカな人間を見るような目でこちらを見てきた………えっ?反応優しくない?………よくよく考えてみたら僕まだ三歳だったからこんな感じの対応なのも納得いく……これを大人になってやっていたら………おう………少し寒くなったぞ………
「申し訳ありません私からは話すべきだと思う話は終わったのですが此処から先どう対応すべきなのかわからないので後の対応を任せたく思います」
お祖父様の言葉に対して僕はそう言った。
「フェルテ様、他になにかアレスご用事でもありましたでしょうか?」
僕のその発言を聞いた後お祖父様はフェルテ殿に対してそう言った。
「もうアレス君に言うべきことは特にはありません、アテナやクーストーディアと共にもう下がってもいいですよ」
お祖父様の発言に対してそうフェルテ殿が言ってくれた。
「アレスとアテナそしてクーストーディア下がってもいいぞ」
フェルテ殿の言葉を聞いてからお祖父様がそう言ってくれた。
「はい、ありがとうございます。お祖父様、それではフェルテ様、僕はこの辺りで失礼させていただきます」
僕はそうフェルテ殿に言ってこの場を立ち去る。
僕に続くようにしてアテナやクーストーディアも挨拶をして三人で執務室から出た。
母上に関しては立場が立場だからフェルテ殿が変えるまでフェルテ殿の側にいるだろう。
そんな感じでフェルテ殿との話し合いは終わって自分の部屋へ戻った。
「フェルテ様、それで王国政府は反乱に参加した兵士達をどのように処罰するおつもりですか?」
僕はフェルテ殿にそう聞いた。
僕のその言葉に対してフェルテやその従者二人それだけではなくお祖父様や母上、アテナにクーストーディアもまるで珍妙な生き物でも見るような目で僕を見てきた。
「えっ?みんなさんなぜそんなに驚いてるんですか?そもそもの話をするのなら、たとえ僕が神の使徒だったとしても今回の罪人を全員無罪にできるわけ無いじゃないですか?王国の面子的にもそんなこと絶対に許すわけがないと思いますし………」
なぜこんな発言をしたのかと言いたげに僕を見つめる皆に対して僕はそう説明した。
その僕の発言に対して皆が皆苦々しい顔をしていた。
皆の表情を見るに僕の言葉は理解はできるし理屈もわかる……しかしどうしても納得はできない、そんなことを言いたげな感じだった。
「しかしアテナ殿は無罪になったんですよね?それなら他の方々も同じようにはならないのですか?」
なぜかフェルテ殿がそんなことを僕に質問してきて、そんなフェルテ殿のその言葉に対してフェルテ殿の後ろに立っているフェルテ殿の従者だろう二人の女性は苦々しげな表情をしながらたしかにそうだと言いたげな表情をし母上やアテナはなんとも言えない苦々しげな表情し、お祖父様とクーストーディアは苦々しげな表情になりながら、しかし僕の意見に納得しているようなそんな表情をした。
フェルテ殿のそんな発言に対して僕個人としてはそんなこと僕じゃなくて相応の立場の人間に聞けやと思うがしかしそれと同時にフェルテ殿に対してそれを言ったところで理解してくれないか……とも思った。
「いや……それは無理だと思いますよ?そもそもアテナは犯罪を犯したとはいえ力のある高位貴族の直系の子女もとより死罪になる可能性は低くあっても伯爵領での職責を解かれた上での一生幽閉ぐらいだったと思いますし……だからこそ僕も一応神の加護持ちだから今回のアテナの件を有耶無耶にするぐらいはギリギリできると思ったわけですし……しかしその対象が平民となれば別です。無罪どころか減刑にしようとするのさえ反対する人間の方が多いと思いますし、そうでなくとも今回の件の落とし前を誰にもつけさせず有耶無耶するのは根本的に不可能な話だと思います。あくまでも予想ですが今回の反乱の裏側に共和国がいたという話をそれとなく街や村などに流すだろうとは思いますがそれでも反乱に加わった平民に関しては減刑できたとしても死罪になることは変わらないと思います。だからこそ……これ以上はどうすることもできないと思いますよ?……僕にしろ……フェルテ様方にしろ……」
僕のその発言に対してお祖父様とクーストーディアは悩ましげな表情をし母上とアテナそれとフェルテは納得したのか苦々しげな表情をしながらうつむいていた。
………そしてなぜかフェルテの従者二人は驚愕したような表情をしていた。
「アレス様?反乱の裏側に共和国がいたとはどういうことですか?」
心底驚愕したような、信じられないという表情をしながらフェルテ殿の従者の二人いる内の一人がそんなことを聞いてきた。
「へ?フェルテ様の従者たちはこの話を知らなかったのですか?この方々も貴族の子女でますよね?」
その僕の言葉に対してフェルテは苦々しげな表情をしながら口を開いた。
「この子たちはたしかに貴族の子女ですが下級…片方は男爵家のもう片方に至っては騎士爵家の家ですからその関係上そのような情報は入ってこなかったのでしょう……私は逆に貴方がどうやってその情報を知り得たのか気になります……」
そんな僕の発言に対してフェルテは吐き捨てるようにそう返答した。
「そうか……男爵とか騎士爵とかでも十分に高貴な家柄だと思うんだけどね……まぁ……あなた方からすればたぶん騎士爵だ男爵だはその程度の地位なのだろう……まぁとにかくこの情報を知れたのは本当に偶然だよ?偶然反乱の話をしてる場に居合わせて偶然共和国の内通者に関する話と反乱の話を知った。まぁ反乱を知った経緯はそういう感じですよ……」
僕はフェルテ殿の質問に対してそう答えた。
「騎士爵や男爵が高貴?それを伯爵家の子息の貴方が言うのは皮肉か嫌味でしかありませんよ?それと偶然ですか……またすごい偶然もあったものですね(苦笑)。なんの冗談ですか?そんな話を偶然聞けるということはそれだけその話を何回もしていたということですか?その共和国の内通者とやらはどんなマヌケですか?貴方の冗談は笑えないですよ?」
僕の言葉に対してフェルテはそう返答してきた。
だよね~うん……どんな偶然だよ!って言いたくなる気持ち痛いほどわかりますよ?ただ仕方がないじゃないですか?本当にそうなんだから……。
「騎士爵や男爵も十分高貴な家柄だと思いますよ?たしかに伯爵家と比べればそこまでではありませんが……そうですね……たとえば……一つ村の人口は最低でも八百人ほどいます、この人口八百人というのは約百十五戸程です……そして一戸というのは王国では父親と母親そして子供5人で一戸とする場合が多いらしいです……中には領地を持っていない騎士爵家もいるかも知れませんが……領地を持っている騎士爵家は最低でも村一つを治めているはずです、そしてもしも領地持ちの騎士爵家だった場合最低でも八百人の人間の上に立っているということです……このような家を一般的には名家と言うと思うんですが……そしてさっき言ったような家が名家と言い表せた場合そのような家を高貴な家と表現してもいいと思うんです……以上のような僕の考え方は間違っているでしょうか?それとですね……本当に偶然反乱について話し合っている場面に遭遇してその話が反乱についてと共和国の内通に関する話だったのですからそのことに関してあなたは嘘をついていますと言われても困ります……本当に偶然共和国との内通についてと反乱についての話を聞いたとしか言いようがないのですから……」
僕の考えについてそうフェルテ殿に説明した。
「………たしかにしっかり貴方の話を聞けば言っていることに嘘はなく、心から思ってるだろうことはわかりますが……なんとも誤解されやすい性格をしていますね……わかりましたよ……貴方の話を信じます……偶然反乱や内通の話を聞いたのですね……それで貴方はなぜ反乱の後処理について聞いてきたのですか?まさかこれ以上王国になにか要望でもあるのですか?」
僕の発言に対してそうフェルテ殿は答えた。
最初のフェルテの言葉に対してこの場にいる皆は納得したような表情をして同時にまるで僕のことを憐れなものをみるような目で見てきた。
なぜだ!なぜみんなは僕をそんな目で見る!
………まぁいいか……
とにかく!
次の言葉に皆は僕の話に対して半信半疑だがそれでもなんとか納得したそんな雰囲気だった。
最後の言葉に対しては全員、まるでいらないことは言うなよ!とでも言いたげな目で僕の方を見てきた。
そんな目で見られるのは心外だ!そう思った。
「できればでいいのですがこの話をできるだけ立場の高い人に話して欲しいのです。もしも反乱に参加した人を処刑する必要がある場合、現場の名目上責任者に僕がなるべきだと思うとお伝え下さい。なぜ名目上なのかというとそもそも僕に現場の責任者をやれるだけの知識や経験は僕にはありませんから……ならなぜ僕が名目上の現場の責任者になりたいとおねがいしているのかいうと、それをすることにより今回、アテナを従者にするために僕が王国政府と教会、そしてゲオールギアー家にも無理を言ってアテナを公的に裁かれないようにしたことを民衆に理解してもらうためというのと……あとは僕を名目上とはいえ現場の責任者にする理由が王国政府やゲオールギアー家そして教会にはないと多くの人が真っ先に考えると思うからです。だからこそ僕が現場の責任者になることにより多くの人は僕……アレス・フォン・ゲオールギアーがアテナという人間をどうしても従者にしたくて神の加護を得ていることを良いことに周りにわがままを言ってアテナを公的に裁かせなかった上で従者にし、さらにはそれらの無理難題を押し付けた人間という汚名を返上するために王国政府やゲオールギアー家さらには教会に無茶を言って人気取りのために反乱者処刑の現場責任者にしゃしゃり出たクズで愚かな餓鬼…そう民衆たちにより一層印象付けさせるためにも僕が今回の反乱に加わった人間を処刑する現場の責任者になる必要があるんです……賢い人の中にはもしかしたら今回の僕の行動とそれを許可した場合、許可した王国政府やゲオールギアー家の思惑に気づく人もいるかも知れませんがそのあたりは情報操作でどうにかできると思うのでそのあたりは王国政府に頑張っていただく必要があるとは思いますが……少なくともこれで王国政府にもゲオールギアー家にも教会にも名誉という意味での被害は最小限で済むと思います……以上のことを王国政府に許可されるように言葉を変えて説明してほしいです。これが僕なりの僕のわがままに対する責任のとり方なので……とはいえこの要求も十分にわがままでしょうか?」
僕はフェルテの言葉に対してそう返答した。
「………そうですか……わかりました。王国政府には私からできる限り丁寧に貴方の要求を伝えます………貴方の要望が叶うように……」
僕の要求に対してそうフェルテが言った、しかしなぜか王国政府にとって悪くない話の筈なのにフェルテやその従者二人も泣きそうな、そして理解したくないと言いたげな……同時に理解できなく納得もできないと言いたげなしかしそれと同時にそこはかとなく理解できそして諦めに近い目を僕に向けてきた。
まぁそれに近い目をアテナやクーストーディアそれに母上とお祖父様も向けてきた。
なんでこんな目で見てくるのかまったく理解できない。
僕はゲオールギアー家の為になることをしているはずなのになんで褒めてくれないんだ?喜んでくれないんだ?そのあたりが本当に理解できない。
「アレス君?君はもう少し自分のことを考えるべきだと思う。もしかしたら君は自分なんて苦しんだり……なんなら死んだりしたところで誰も悲しまないしなんとも思わないと思っているかもしれない……しかし決してそんなことはない君が死んだり…苦しんたりすれば悲しむ人がいるとわかってほしいと私は思う……最後に……私の友人であるアテナを救ってくれてありがとう……しかし誰かを救うためだからといって君が苦しんていい理由にはならないよ?」
こいつはなにを言ってるんだ?僕はいつでもずっと僕自身のためにあり誰かを救うために苦しんだりすることは決してないだから僕は………。
あっ!フェルテ殿を…放っておくわけにはいかないか……。
「あの………お祖父様……フェルテ様にこの後どのように対応したら良いでしょうか?」
今後の対応の仕方がわからないのでとりあえず周りに助けを求めた。
「えっ?アレス、お前は対応の方法もわからずに話に割って入っのか?」
みんなの反応をなんとなく予想していたがやはりというかなんというか……皆はバカな人間を見るような目でこちらを見てきた………えっ?反応優しくない?………よくよく考えてみたら僕まだ三歳だったからこんな感じの対応なのも納得いく……これを大人になってやっていたら………おう………少し寒くなったぞ………
「申し訳ありません私からは話すべきだと思う話は終わったのですが此処から先どう対応すべきなのかわからないので後の対応を任せたく思います」
お祖父様の言葉に対して僕はそう言った。
「フェルテ様、他になにかアレスご用事でもありましたでしょうか?」
僕のその発言を聞いた後お祖父様はフェルテ殿に対してそう言った。
「もうアレス君に言うべきことは特にはありません、アテナやクーストーディアと共にもう下がってもいいですよ」
お祖父様の発言に対してそうフェルテ殿が言ってくれた。
「アレスとアテナそしてクーストーディア下がってもいいぞ」
フェルテ殿の言葉を聞いてからお祖父様がそう言ってくれた。
「はい、ありがとうございます。お祖父様、それではフェルテ様、僕はこの辺りで失礼させていただきます」
僕はそうフェルテ殿に言ってこの場を立ち去る。
僕に続くようにしてアテナやクーストーディアも挨拶をして三人で執務室から出た。
母上に関しては立場が立場だからフェルテ殿が変えるまでフェルテ殿の側にいるだろう。
そんな感じでフェルテ殿との話し合いは終わって自分の部屋へ戻った。
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