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出雲国譲りの基礎知識(おまけ)

作品内時代設定その2

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紀元200年頃

北九州全土が邪馬台国の女王卑弥呼によって統一される。三国時代が始まり道教などの大陸文化が急速に日本列島に伝播する。南九州
の狗奴国が熊本方面(九州の東側)から北上を始める。日向王権は狗奴国の北上に対応し北上をはじめる。卑弥呼は魏の仲介をとりつけ日向王権とは停戦する。しかし狗奴国は停戦に応じず、戦争は膠着状態となり熊本南部も狗奴国に奪われる。


紀元250年頃

卑弥呼が死に、狗奴国は筑紫平野まで北上するが、日向王権と対邪馬台国の作戦でもめ日向対狗奴国の戦争が勃発し、北上をとりやめ日向近辺で激戦がくりひろげられる。結果日向王権(もとの奴国勢力)は狗奴国により完全に滅亡する。邪馬台国も卑弥呼の死により混乱が生じ、魏の滅亡とともに連合は弱体化をはじめる。大和では神武の子孫崇神が実権を握り九州での戦いに積極的に介入することとなり北九州に軍を派遣する。崇神の参入により北九州は大和の支配下となり、邪馬台国は壊滅、邪馬台国を飲み込んだ大和の勢力は仇敵狗奴国をはじめ各地に軍を派遣し倭国統一を進める。大和朝廷の実質開祖は崇神だという所以である。すでに祭祀上の聖地となっていた出雲では平穏な日々が過ぎるが越や但馬に漂着する新しい渡来人との戦が起こり徐々に疲弊が始まる。


紀元300年頃

瀬戸内、九州全土、畿内を支配下においた崇神朝は、出雲から祭祀上の国譲りをうけここに正式な「はつくにしらすすめらみこと」となり大和朝廷は北上戦線と西日本のまつろわぬ民の駆逐を行う>四道将軍の派遣。

もともとの主筋である出雲は大和朝廷から別格の扱いをうけ出雲西部は大和朝廷の直接支配からはずれることとなる。出雲の青銅器祭祀は大和朝廷に奪われ、銅鐸、銅剣などは銅鏡に鋳なおされる。崇神が崇め奉ったという大和の三輪山にまつられる天照国照彦火明饒速日命を象徴する銅鏡が大国主を象徴する銅鐸、銅剣に成り代わり祭器となる。
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