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出雲国譲りの基礎知識(おまけ)
登場人物 大和編
しおりを挟む@大物主(2代目)
出雲の分家としての大和王。ヤシマヌ(初代大国主)の息子加茂武角身と共に奈良の三輪山に都を開いたオオトシ(大年神・スサノオの息子)の息子。彼が大物主を継いでから出雲では大国主が3回代替わりしている。高齢。
@饒速日
魏の滅亡時に渡来してきた倭国では新参者の一族の出身だが連れてきた高い技術を持つ職人集団の力と自らの優れた政治力をもち大物主の宰相として権勢を振るう大和の第一人者。司令塔。彼がつれてきた職人集団は東国尾張で軍事化してのちに一大勢力となる。
@ナガスネヒコ
純倭人の彼は、加茂武角身の大和入り時から大物主配下となった豪族であり、長は代々ナガスネヒコを名乗る。加茂武角身らが入植してきたときの戦いで負けてからは忠誠を尽くす。大和の東国支配のための戦争では常に最前線にたち、北関東まで大和の勢力を伸ばすことに成功する。いわば大和の譜代であり、蝦夷対策の第一人者でもある。後に筑紫島からやってきたイワレヒコ一族とは犬猿の仲であり、妹を娶った饒速日とは義兄弟。大和を二分する派閥の饒速日派の大物。大和の大将軍である。彼の先祖は秦からの渡来人道士徐福と繋がりをもつ中華派。
@イワレヒコ
(神武天皇)
初代火神子の時代の終わりに起こった狗奴国と邪馬台国の戦争に巻き込まれ滅亡した日向王朝の王族。日向王朝は邪馬台国の傍系国家で始祖は初代火神子の弟ニニギノミコト。狗奴国に対抗するため海大和と連合するためイワレヒコが大和へ人質として大和橿原へ。
兄弟姉妹たちも四国や瀬戸内の海人族との婚姻政策のため離れ離れになる。その直後父ウガヤフキアエズが亡くなり、火神子の死、魏の滅亡、瀬戸内の海人族の王大山祇の死など不幸が重なったこともあり日向王国は後継者の五瀬命(イツセノミコト)の戦死により滅亡してしまう。
@ミマキイリヒコ(崇神天皇)
イワレヒコの末娘マキヒメの婿養子。ツヌガアラシト率いる韓系渡来武装集団天之日矛の一員として渡来するも、天之日矛が出雲のタケミナカタに追い払われた。その武勇と知略がイワレヒコの目にとまり、マキヒメの婿養子となった。イワレヒコ一族の本拠地橿原の次代の族長になることが決定している。(欠史八代の天皇たちはマキヒメの兄達でありそれぞれ大和・出雲の豪族たちと婚姻を結んでおり大和大物主政権では貴族階級である)
@マキヒメ
イワレヒコの末娘。ミマキイリヒコの妻。出雲系国家大和では末子相続が掟のため橿原の正式な後継ぎとなる。彼女の夫であるミマキイリヒコが実質的な後継ぎである。
@アメノコヤネ
純倭人の北関東の王族。ナガスネヒコの東北征伐の時に従い、北関東の王として大和の北方を守る。大和にとっては東国に打ちこんだ大きな楔となり、東国経営にも大きな力を持っている。
@クモオシ
コヤネの息子。父に似て文官肌。
腹違いの弟であるタケミカヅチとは正反対の性格で策略、外交を、得意とする。
@タケミカヅチ(鹿島大神)
アメノコヤネの息子。母は大陸の西南地方出身でその血を受け継いだのか、倭人にしては大柄である。母が妾で倭人ではないため常陸の王になる資格はもっていない。しかしその膂力を見こんだ父アメノコヤネに見こまれ、大和への朝貢に付随い、ナガスネヒコの下で修行中である。
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