大陰史記〜出雲国譲りの真相〜

桜小径

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邪馬台国の滅亡

四面楚歌

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邪馬台国連合はまさに四面楚歌である。

北からは出雲の大軍、東からは瀬戸内からの攻撃、南、西からは狗奴国。

いま、クスヒの英断で日向割譲で狗奴国とは不戦の約定をしている。しかし四面を封じられているのは間違いない。

元の本拠地である糸島でどれだけ出雲軍にダメージを与えられるか?

瀬戸内からの攻撃をどう撃退するのか?

狗奴国との交渉はどうするのか?

やる事は山盛りである。



大国主は杵築に到着し、着々と筑紫島攻撃の準備をしていた。

そこへ山に籠っていたはずのタギリヒメが山を降りて面会にきた。

どうやら彼女の出身、宗像の民の意を受けてのものらしい。

宗像からは瀬戸内にもイチキシマヒメが派遣されている。

いずれも海人同士の戦いを避けるための交渉である。

サイは投げられている。

あとはどう邪馬台国を終わらせていくか?

という段階なのである。それを一番知っているのは邪馬台国出身であり、今や大国主の副官となったアメノホヒだ。
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