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諦めること
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昨今は、諦めることを勧める書物が多い。男は諦めの悪い性格なのでそれを受け入れることができない。生きていくことは決断の連続なわけで、決断の中には当然のように諦めも必要である。こんな無様な男にしても、ここまで生きてきたのだから諦めを経験したはすである。しかし学習能力がないのが今の自分にしがみつくので精一杯なのだ。
仏教風にいうと、諦めとは諦観である。本来の意味は明らかに観ること。つまりは客観的に自分と周囲を認識し、問題を明らかにし、それを解決することなのである。不安に流され情緒を乱され主観的にしか物事を判断できない男は諦観とはほど遠い人生を送って、また失くしたモノを悲しんで、失くしそうなものやいらないモノにまで拘る。軽い言葉で言うと見栄を張ってるだけなのだ。それが自分で解ってないのだ。だから悲しむばかりの人生を送らねばならないのだ。
男は自分の人生を罰を受けて苦しむ人生だと考えているのだ。
もちろん、その罰を下したのは天でも神でも仏でも、他人でさえない。その罰は自分で自分に与えているのだ。誰も男に強制しているわけではない。己の見栄のため自ら自縄自縛の雁字搦めになっているのに過ぎない。つまり男は自ら自分が苦しむために物事を選択をしてしまっているのだ。
これは、ナルシズムにも似た自己否定である。男が苦しい選択をしようが楽な道を選ぼうが周囲の人間にはさほど大事なことではないことを、男は認識するべきなのだ。男が苦しむのを見て喜ぶ人間もいるかもしれないが、男が苦しむ姿を見たい人はそんなに多くは居ないことも知るべきなのだ。そうすれば男の選択もそして、たどり着く結果も少しは楽に受け入れる事ができるようになるだろう。しかし、それが男には理解できていないのである。
諦めるというのは、無理なことは無理だと、そして、できること、した事とその結果を受け入れるという意味なのであって、それを心の中から捨ててしまう、忘れてしまうという意味ではない。見極めて行動に移すタイミングを見極めることである。
一旦は手放したことでも、機会を得れば再び手に入れる事ができるかもしれないのだ。手放したり諦めたりすることを拒むのは、再びの機会を捨ててしまうことでもあるのだ。それに気づかねばならない。
一期一会ともいうから、再びの機会で得たモノは諦めたモノと全く同じではないにせよ、ずっと持ち続けたとしても変形し劣化して別物に変わってしまっている可能性さえあるのだ。
遺そうとするモノは遺らない。のである。
仏教風にいうと、諦めとは諦観である。本来の意味は明らかに観ること。つまりは客観的に自分と周囲を認識し、問題を明らかにし、それを解決することなのである。不安に流され情緒を乱され主観的にしか物事を判断できない男は諦観とはほど遠い人生を送って、また失くしたモノを悲しんで、失くしそうなものやいらないモノにまで拘る。軽い言葉で言うと見栄を張ってるだけなのだ。それが自分で解ってないのだ。だから悲しむばかりの人生を送らねばならないのだ。
男は自分の人生を罰を受けて苦しむ人生だと考えているのだ。
もちろん、その罰を下したのは天でも神でも仏でも、他人でさえない。その罰は自分で自分に与えているのだ。誰も男に強制しているわけではない。己の見栄のため自ら自縄自縛の雁字搦めになっているのに過ぎない。つまり男は自ら自分が苦しむために物事を選択をしてしまっているのだ。
これは、ナルシズムにも似た自己否定である。男が苦しい選択をしようが楽な道を選ぼうが周囲の人間にはさほど大事なことではないことを、男は認識するべきなのだ。男が苦しむのを見て喜ぶ人間もいるかもしれないが、男が苦しむ姿を見たい人はそんなに多くは居ないことも知るべきなのだ。そうすれば男の選択もそして、たどり着く結果も少しは楽に受け入れる事ができるようになるだろう。しかし、それが男には理解できていないのである。
諦めるというのは、無理なことは無理だと、そして、できること、した事とその結果を受け入れるという意味なのであって、それを心の中から捨ててしまう、忘れてしまうという意味ではない。見極めて行動に移すタイミングを見極めることである。
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一期一会ともいうから、再びの機会で得たモノは諦めたモノと全く同じではないにせよ、ずっと持ち続けたとしても変形し劣化して別物に変わってしまっている可能性さえあるのだ。
遺そうとするモノは遺らない。のである。
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