生きる

桜小径

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ポジティブ?

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ポジティブに考えろ!

と、男は人から良くいわれる。人にそう言われるいうことは自分はネガティブなんだろうと認識する。しかしどうやればそうなれるのか、誰も教えてはくれないのだ。

こういう思考は今までの人生から作られるもので、今更、逆のことなどどうやっていいのかわからない。そもそもポジティブな人達に掻き回されるのでこうなってしまったんじゃないかという被害者意識さえ湧き出てくる始末だ。

先々について考えるとどうしても不安の方がが湧いてくるのだ。逆に不安を感じない奴が馬鹿に見えてしまうくらいだ。しかし、不安を考えない奴に限っていろんなことが上手く行っているように思える。

こんなことをつらつらと考えていると、親鸞聖人の悪人正機説が思い浮かんだ。善人でさえ、阿弥陀如来は救ってくれる。まして悪人を救わないわけがない。

考えてみると、確かに善人でいようとすることはストレスの元になる。理想と違う自分、上手くいかない自分、悪い事をしない自分、善行しかしない自分でいることは自らにとんでもないストレスを与える。ストレスが溜まると碌でもない事を考えることもまた真理である。悪人だからって救いを求めることを諦めなくてもいいよってことだろうか?

悪人だから救われないのなら、もっと悪いことをしてやる!

と、開き直ったほうが簡単だ。

そんな開き直りをして、他人に更なる迷惑をかけるくらいなら死んだ方がマシだとも思う。自分がいない方が万事が上手くいくような気がしてならない。しかし、変な死に方をすればそれこそ自分を囲んでくれている全ての人に迷惑をかけてしまう。

日々の怠惰やちょっとした悪事くらい阿弥陀如来は赦してくれるのだろうか?

禍福は糾える縄の如しという。

今は状況が悪くてとも、この先、何がよくて何が悪いのかわからない。だからついつい生きる方を選んでしまう。それは流されているだけだ。生きようとするための覚悟はまるでない。つまりは何かを捨てて何かを得ようとする覚悟もないのだ。

流されてもいいじゃないかと開き直ることもできない。執着をすてる、拘りをすてる。捨てることを決めた自分を自分で受け入れ、それを周囲に納得してしもらう。

そうするしかないのに、そうすることに怯えて男は今日も息をしている。つまりは何も捨てたくなく、変わりたくもないのだ。その一方で変わらなくてはいけないと悩む。そう悩むことがすでに無意味なのだ。



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