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14.しのぶ想いは夏夜にさざめく
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―瑠維―
直に触れた世良先生の肌は、熱があるみたいに火照っていた。
***
「……ああ、うん。そのまま様子見ておいて…また何かあれば……はい」
話し声が聞こえて枕から顔を上げると、ほつれた前髪が目元に落ちてきた。
「あ、ごめん。起こした?」
ベッドの縁に腰かけて電話していたらしい世良先生が振り返る。
「先生、声嗄れてる」
ただでさえハスキーな声が、ますます嗄れてほとんど吐息みたいに聞こえる。
世良先生は大仰に咳払いをすると、横目で僕を見てにやりと口角を持ち上げた。
「誰のせいだろな?」
「……っ」
一気に燃え上がった頬を隠すように布団を鼻先まで持ち上げる。
鼻腔に抜けた匂いは、よく知っている自分の部屋の匂いとは違って余計に鼓動が逸った。
「し、仕事の電話ですか?」
「まあな。そんな大した用じゃないけど」
「っていうか、今何時……」
スマホをさがして、ベッド脇のキャビネットに手を伸ばす。
手が届く寸前で、さっと横から取り上げられた。
「ちょっと!」
「無粋だな、この状況でスマホ触んなよ」
「自分だって電話してたくせに!」
掛け布団がめくられ、上半身裸のままの世良先生が体を滑り込ませてくる。
「ちょ、ちょっとせん……」
「もっかいする?」
ほとんど声になってない声で囁かれて、一瞬その気になりかけたけど。
「……っ先生、明日も仕事でしょ!」
精一杯目を背けながら、華奢な肩を押し返す。
何だよ、と若干不満げな呟きを残して世良先生は起き上がると、ベッド下に脱ぎ捨ててあったシャツを拾って身に着けた。
僕もベッドから起き上がり、スマホの画面をつけて時間を確かめる。もう日付が変わる頃じゃないかと思ったけど、意外とそれほど時間は経っていなかった。
『―俺は、片倉が好きだ』
数時間前、きつく抱きすくめられて囁かれた告白が耳元に甦る。
嬉しかった。
辛い過去の記憶を話してくれたことも、本音を教えてくれたことも。
何より。
桃瀬さんの代わりじゃなく、僕の事が好きなんだって、言ってくれた。
「お。結構、外涼しいじゃん」
窓を開けて外を見ていた世良先生が振り返る。
「なあ、片倉」
「はい?」
「花火しよっか」
「……はい?」
***
近所のコンビニで種類のたくさん入った花火の袋を買い、バケツやら蝋燭やらを準備して真夜中の公園に来た。
はい、と世良先生が差し出してくる花火を受け取り、火薬の詰まった先を蝋燭に近づける。シューっと音をたてて火花が噴き出した。辺りに火薬の匂いが立ち込める。
「綺麗じゃん」
街灯も少なくすっかり暗くなった公園の中で、火花を散らす花火の明かりが煌々と輝く。
「手持ち花火なんて、小学生ん時に桃瀬とやって以来だなー」
自分も花火に火をつけながら、楽しそうに世良先生が言う。
「桃瀬さんとしたんだ」
何となく二人が花火ではしゃぐ様子が思い浮かばなくてそう呟いただけなのに、世良先生は僕の顔を見ると苦笑を浮かべた。
「何だよ」
「え?」
「あれだけ言っても、まだそんな顔すんの」
「や、そうじゃなくて」
世良先生は僕の目を覗き込むと、意地悪な笑みを浮かべた。
「瑠維は、やきもち焼きだな」
「……っ!」
びっくりして、思わず尻餅をついた。
手に持っていた花火が地面に落ちる。
「あ!あぶなっ……!」
慌てて拾おうと立ち上がった拍子に、傍に置いていた水の入ったバケツを思い切り蹴飛ばしてしまった。辺りに派手な音が響き渡る。
ちょうどよく水がかかったのか、落ちた花火の火は消えた。と同時に、世良先生の持っていた花火の火薬も尽きた。
「……」
「……」
沈黙が、落ちる。
「……っく、はは。あははっ」
突然、世良先生はお腹を抑えて笑い始めた。
「ちょっ、そんな笑わなくったって!」
「だってお前、慌てすぎだろ」
―先生が、思い切り笑ってる。
「面白いなあ」
―この人、こんな無邪気に笑うんだ。
「あー腹痛い。あーあ、どうすんだこれ」
水がひっくり返って中身をぶちまけたバケツを起こそうと、屈んだ世良先生に近づいた。
僕の気配に気づいて顔を上げた世良先生の、整った綺麗な顎のラインに手を添え、そっと唇を重ねる。
世良先生の頬は汗ばんでいて、添えた手が少し滑った。
顔を離す。街灯の明かりから離れた暗がりの中で、濡れた黒い瞳と目が合った。
「……先生」
「ん?」
「好きです」
世良先生のほっそりした指が、僕の唇を軽く摘む。
「知ってる」
「先生は、いつから僕の事が好きだったんですか」
長い睫毛が、わずかに伏せられる。
「さあ、いつからだろうな」
「あ、またそうやって誤魔化す」
世良先生は立ち上がると、汗で張り付いた僕の前髪に触れてきた。
「最初からずっと好きだったよ」
「うそ」
「本当だって」
ただ、とハスキーな声のトーンに笑みが混じる。
「それが、恋愛感情に変わったのはお前のせい」
「な、何それ」
「急にキスしてきたのは誰でしたっけ」
「あれはっ!」
は、と気づいて世良先生を見る。
「先生、ひょっとして初めてだったなんてことは」
「……」
「え?まさかほんとに」
バカン、と何かを蹴っ飛ばした音がして、急に視界が暗くなった。
「あ、えっ?」
「ロウソク立ててたバケツ蹴っちゃった」
「何やってるんですかー!火は?!火事になっちゃう!」
「消えてるっての。だから暗いんだろ。火事になったらもっと明るくなるさ」
「縁起でもない事言わないで!」
焦って手探りでバケツを探す。倒れたのを直し、スマホのライトで火が消えている事を確認した。
「先生わざとでしょ、蹴ったの!」
「足元にあったからしょうがないな」
「気をつけてくださいよ、ほんとに!」
先生の方へライトを向ける。
「何すんだよ、眩しいな」
わざとらしく顔を覆った先生の細い腕から覗く顔が、赤い。
「何だよ、どけろよそれ」
「先生、顔赤くないですか」
ちょっとライトの位置を下げてみる。そしたら、スマホを掴まれてライト部分を覆われてしまった。
「ちょっと、離してください」
「ならやめろよ、人の顔照らすの」
「だって、先生」
もしかして、と思いながら聞いてみる。
「照れてるんですか?」
「……」
「ねえ、ほんとに?」
「何が」
「僕としたのが、ファーストキス?」
「……だったら何だよ」
「冗談じゃなくて?」
「何でだよ」
「だって先生、いつも適当な事ばっか言うから」
「失礼だな本当に」
「ねえ、ほんとに?からかってない?」
しつこいくらい聞いた。だって信じられないから。
「先生もしかして……僕が初恋?」
間があった。生ぬるい風が頬を撫でていく。
「そうだって、言ってるだろ」
いつもの飄々とした言い方じゃない、大真面目な低いトーンで言われた。
と思ったら、いきなり鼻をぎゅっと摘まれた。
「いった!」
「帰るぞ、片付けろ」
「ちょっと!先生!」
「何だよしつこい」
「どうしてそう、切替早いんですか!訳わかんないんですけど!」
「お前が年上からかうからだろ」
「ねえ、花火は?」
まだたくさん残っている袋を見せる。
「せっかく買ってきたのに」
「いいじゃん、また今度にしよう」
僕の手から袋を取り上げ、世良先生は小さく笑った。
「これからは、いつだって出来るんだからさ」
「……そっか」
バケツを持ち、並んで歩きだす。ああそうだ、と思い出したように世良先生が僕を見た。
「はい?」
「お前、循環器病棟戻って来いよ」
「ええ?急にそんな事言われても」
「上に言っとくから。俺の瑠維返せって」
「ちょ?!やめてくださいよ、そんな恥ずかしい事言うの!」
「お前がいないと物足りないんだよ」
「何それ!」
怒りたいけど、勝手に口元は緩むばかりで。
バケツを左手に持ち替え、空いた右手でほっそりした手を握る。
気づいて僕を見た世良先生の口元には、照れくさそうな微笑みが浮かんでいた。
―fin―
直に触れた世良先生の肌は、熱があるみたいに火照っていた。
***
「……ああ、うん。そのまま様子見ておいて…また何かあれば……はい」
話し声が聞こえて枕から顔を上げると、ほつれた前髪が目元に落ちてきた。
「あ、ごめん。起こした?」
ベッドの縁に腰かけて電話していたらしい世良先生が振り返る。
「先生、声嗄れてる」
ただでさえハスキーな声が、ますます嗄れてほとんど吐息みたいに聞こえる。
世良先生は大仰に咳払いをすると、横目で僕を見てにやりと口角を持ち上げた。
「誰のせいだろな?」
「……っ」
一気に燃え上がった頬を隠すように布団を鼻先まで持ち上げる。
鼻腔に抜けた匂いは、よく知っている自分の部屋の匂いとは違って余計に鼓動が逸った。
「し、仕事の電話ですか?」
「まあな。そんな大した用じゃないけど」
「っていうか、今何時……」
スマホをさがして、ベッド脇のキャビネットに手を伸ばす。
手が届く寸前で、さっと横から取り上げられた。
「ちょっと!」
「無粋だな、この状況でスマホ触んなよ」
「自分だって電話してたくせに!」
掛け布団がめくられ、上半身裸のままの世良先生が体を滑り込ませてくる。
「ちょ、ちょっとせん……」
「もっかいする?」
ほとんど声になってない声で囁かれて、一瞬その気になりかけたけど。
「……っ先生、明日も仕事でしょ!」
精一杯目を背けながら、華奢な肩を押し返す。
何だよ、と若干不満げな呟きを残して世良先生は起き上がると、ベッド下に脱ぎ捨ててあったシャツを拾って身に着けた。
僕もベッドから起き上がり、スマホの画面をつけて時間を確かめる。もう日付が変わる頃じゃないかと思ったけど、意外とそれほど時間は経っていなかった。
『―俺は、片倉が好きだ』
数時間前、きつく抱きすくめられて囁かれた告白が耳元に甦る。
嬉しかった。
辛い過去の記憶を話してくれたことも、本音を教えてくれたことも。
何より。
桃瀬さんの代わりじゃなく、僕の事が好きなんだって、言ってくれた。
「お。結構、外涼しいじゃん」
窓を開けて外を見ていた世良先生が振り返る。
「なあ、片倉」
「はい?」
「花火しよっか」
「……はい?」
***
近所のコンビニで種類のたくさん入った花火の袋を買い、バケツやら蝋燭やらを準備して真夜中の公園に来た。
はい、と世良先生が差し出してくる花火を受け取り、火薬の詰まった先を蝋燭に近づける。シューっと音をたてて火花が噴き出した。辺りに火薬の匂いが立ち込める。
「綺麗じゃん」
街灯も少なくすっかり暗くなった公園の中で、火花を散らす花火の明かりが煌々と輝く。
「手持ち花火なんて、小学生ん時に桃瀬とやって以来だなー」
自分も花火に火をつけながら、楽しそうに世良先生が言う。
「桃瀬さんとしたんだ」
何となく二人が花火ではしゃぐ様子が思い浮かばなくてそう呟いただけなのに、世良先生は僕の顔を見ると苦笑を浮かべた。
「何だよ」
「え?」
「あれだけ言っても、まだそんな顔すんの」
「や、そうじゃなくて」
世良先生は僕の目を覗き込むと、意地悪な笑みを浮かべた。
「瑠維は、やきもち焼きだな」
「……っ!」
びっくりして、思わず尻餅をついた。
手に持っていた花火が地面に落ちる。
「あ!あぶなっ……!」
慌てて拾おうと立ち上がった拍子に、傍に置いていた水の入ったバケツを思い切り蹴飛ばしてしまった。辺りに派手な音が響き渡る。
ちょうどよく水がかかったのか、落ちた花火の火は消えた。と同時に、世良先生の持っていた花火の火薬も尽きた。
「……」
「……」
沈黙が、落ちる。
「……っく、はは。あははっ」
突然、世良先生はお腹を抑えて笑い始めた。
「ちょっ、そんな笑わなくったって!」
「だってお前、慌てすぎだろ」
―先生が、思い切り笑ってる。
「面白いなあ」
―この人、こんな無邪気に笑うんだ。
「あー腹痛い。あーあ、どうすんだこれ」
水がひっくり返って中身をぶちまけたバケツを起こそうと、屈んだ世良先生に近づいた。
僕の気配に気づいて顔を上げた世良先生の、整った綺麗な顎のラインに手を添え、そっと唇を重ねる。
世良先生の頬は汗ばんでいて、添えた手が少し滑った。
顔を離す。街灯の明かりから離れた暗がりの中で、濡れた黒い瞳と目が合った。
「……先生」
「ん?」
「好きです」
世良先生のほっそりした指が、僕の唇を軽く摘む。
「知ってる」
「先生は、いつから僕の事が好きだったんですか」
長い睫毛が、わずかに伏せられる。
「さあ、いつからだろうな」
「あ、またそうやって誤魔化す」
世良先生は立ち上がると、汗で張り付いた僕の前髪に触れてきた。
「最初からずっと好きだったよ」
「うそ」
「本当だって」
ただ、とハスキーな声のトーンに笑みが混じる。
「それが、恋愛感情に変わったのはお前のせい」
「な、何それ」
「急にキスしてきたのは誰でしたっけ」
「あれはっ!」
は、と気づいて世良先生を見る。
「先生、ひょっとして初めてだったなんてことは」
「……」
「え?まさかほんとに」
バカン、と何かを蹴っ飛ばした音がして、急に視界が暗くなった。
「あ、えっ?」
「ロウソク立ててたバケツ蹴っちゃった」
「何やってるんですかー!火は?!火事になっちゃう!」
「消えてるっての。だから暗いんだろ。火事になったらもっと明るくなるさ」
「縁起でもない事言わないで!」
焦って手探りでバケツを探す。倒れたのを直し、スマホのライトで火が消えている事を確認した。
「先生わざとでしょ、蹴ったの!」
「足元にあったからしょうがないな」
「気をつけてくださいよ、ほんとに!」
先生の方へライトを向ける。
「何すんだよ、眩しいな」
わざとらしく顔を覆った先生の細い腕から覗く顔が、赤い。
「何だよ、どけろよそれ」
「先生、顔赤くないですか」
ちょっとライトの位置を下げてみる。そしたら、スマホを掴まれてライト部分を覆われてしまった。
「ちょっと、離してください」
「ならやめろよ、人の顔照らすの」
「だって、先生」
もしかして、と思いながら聞いてみる。
「照れてるんですか?」
「……」
「ねえ、ほんとに?」
「何が」
「僕としたのが、ファーストキス?」
「……だったら何だよ」
「冗談じゃなくて?」
「何でだよ」
「だって先生、いつも適当な事ばっか言うから」
「失礼だな本当に」
「ねえ、ほんとに?からかってない?」
しつこいくらい聞いた。だって信じられないから。
「先生もしかして……僕が初恋?」
間があった。生ぬるい風が頬を撫でていく。
「そうだって、言ってるだろ」
いつもの飄々とした言い方じゃない、大真面目な低いトーンで言われた。
と思ったら、いきなり鼻をぎゅっと摘まれた。
「いった!」
「帰るぞ、片付けろ」
「ちょっと!先生!」
「何だよしつこい」
「どうしてそう、切替早いんですか!訳わかんないんですけど!」
「お前が年上からかうからだろ」
「ねえ、花火は?」
まだたくさん残っている袋を見せる。
「せっかく買ってきたのに」
「いいじゃん、また今度にしよう」
僕の手から袋を取り上げ、世良先生は小さく笑った。
「これからは、いつだって出来るんだからさ」
「……そっか」
バケツを持ち、並んで歩きだす。ああそうだ、と思い出したように世良先生が僕を見た。
「はい?」
「お前、循環器病棟戻って来いよ」
「ええ?急にそんな事言われても」
「上に言っとくから。俺の瑠維返せって」
「ちょ?!やめてくださいよ、そんな恥ずかしい事言うの!」
「お前がいないと物足りないんだよ」
「何それ!」
怒りたいけど、勝手に口元は緩むばかりで。
バケツを左手に持ち替え、空いた右手でほっそりした手を握る。
気づいて僕を見た世良先生の口元には、照れくさそうな微笑みが浮かんでいた。
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