眠らぬ夜空に陰る朧月

五年近く同棲していた恋人が、新しい恋を見つけて出て行った。
それでも宮城慶一は平気だった。
いつも通りの日常。ただそこに、君がいないだけ。
大企業の御曹司・柳雅孝もまた、かつての恋人と過ごした日々を過去の事に出来ないでいた。

二人の出会いは偶然だったのか、それとも運命なのか。

今度こそ大切にしたかった。だけど過去の心の傷が、互いの気持ちに歯止めをかける。

『桜吹雪と泡沫の君』の、その後のお話。

※R18
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